品田遊のレビュー一覧

  • 名称未設定ファイル
    「ネット世界の虚無をシニカルに描く」という言葉に惹かれ購入。
    一見すると、いきすぎな思考もありえない世界線も読み進めていくと、案外近くで起きているような出来事なのではと思えてしまう不思議な感覚に魅了されていきました。
    ネット世界のお話も多く、テンポ良く進んでいく会話がとても読みやすかったです。GIF...続きを読む
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語
    「人類を存続させるべきか否か」というめちゃめちゃ壮大かつ複雑な問題について、10人の人間が話し合うというスタイルでお話が進んでいくのがとっても読みやすかった。
    普通のお堅い本だったら絶対途中で投げ出してるようなトピックなのに、こんなにスルスル読めるように書かれた品田先生は流石。
  • 止まりだしたら走らない
    ずっと読んでいられる。引き込まれる、というよりは、自然に心に染み込んでくる感じ。「あー、それわかるかも」「へー、面白いじゃん、それ」みたいな。会話劇を楽しむ感じ。
    面白かった。
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語
    この世界に突如生まれた魔王は、非常に理屈っぽかった。"人間を滅ぼさなければいけない"という使命に納得できず、10人の人間を集めて、人類を滅ぼすべきかどうか議論をさせて決めることにする。

    主義主張の違う人間たちの会話劇のような、絵本のような雰囲気のお話だった。
    平易な言葉で分かりやすく、なるほど、と...続きを読む
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語
    それぞれ違う価値観や考えを持つ10人がディスカッションしながら展開する物語。個々を書き分けるのは大変だったのではないでしょうか。分かりやすく〜でござるなどの不自然な語尾を付けて楽をしていないところが良いです。
  • 止まりだしたら走らない
    これは…

    なんといえばいいか。
    なんかすごい読後感のある本だな…!!
    なんか分からないけどやられたー!と思う。


    関係ないけれど、自分にも過ぎ去った過去の中にミンティアを毎日食べてた時期があったな。
  • 止まりだしたら走らない
    凄く上手く作られているなと、そしてやられたなあと思いました。最後の終わり方含めて好きです。

    色んな人間が出てくるんだけど、考え方が偏っていたりして面白くてサクサク読めました。この考え方の違う人間の書き方が良かったです。これは伏線回収かと思わせる描写もあって楽しめました。
  • 止まりだしたら走らない
    特段前情報なしに読み始めてみたが、とても面白かった。

    電車を舞台にした非常に入り込みやすい設定、洞察力のある人物描写、そして巧みに読者に思い違いをさせる巧さ、とても高評価。

    個人的にはもう少し先まで書いてほしかったが、この終わり方なのが良いのかもしれない。

    青春と名のつく歌や物語は、それを失っ...続きを読む
  • 名称未設定ファイル

    面白かったです!

    すっきりとした結末が用意されているお話は少ないですが、自分で先を考えていく楽しさがあります!
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語
    反出生主義、または現実主義、悲観論者等、曲者たちを集めて魔王に人類滅亡をする意味を巡る物語。
    ただ反出生主義を語るのではなく、反出生主義の落ち目や他の意見を交えて反出生主義を分かりやすく書いてて入門としては良かった!
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語
    物語というより、寓話仕立ての哲学入門書というほうが近いかもしれない。小説として読むとソリッドに過ぎるかもしれないが、センセーショナルで魅力的な題材で、刺激的な議論が楽しめる。
  • キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々
    よく聴くポットキャストで紹介されていて読んでみた。
    日常生活の中の些細だけど気になる事例を短い項目で分けていく内容。炎上しないような言い回しでTwitterに投稿するのかというもどかしさから猫のイデアについて幅広く書いている。
    普段からすごく物事に対して考えているということが分かるものだった。印象に...続きを読む
  • 止まりだしたら走らない
    誰しもが一度は考えた、行動した、些細なことをテーマにしていて、あるある〜とサクサク読み進められた。実在する駅名が入っているのも現実的に感じられた。

    というか、最後の最後に登場人物の詳細がわかり、何故そう思っていたんだろう?と無意識の偏見があったことに気付かされた。
    (理論的に喋るから?野球部だった...続きを読む
  • 止まりだしたら走らない
    恐山の別名義の電車にまつわる短編がいっぱい入った小説。
    初めの方に入っている露出狂の人の話が気持ち悪かった。自分が露出したことが女の人の記憶に残り続けることに喜びを感じている…という精神が心底気持ち悪かった。女の人のトラウマになれることを喜んでるのは人間として最低だと思う。恐山はこんな気持ち悪いこと...続きを読む
  • 名称未設定ファイル
    読みやすくおもしろい。
    どれも鋭利なイメージでブラックジョークのような笑いがこみ上げる。
    さすが、ダヴィンチ恐山…
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語
    【読んだ動機とか】
    作者の品田遊(ダヴィンチ恐山)さんのコンテンツが面白くて好きだったので読んでみたけれど、面白いか面白くないかでいうと個人的には面白くはなかった。でも、読んでよかったとは思うし、興味深い作品ではあるので、後から読み返してみたい作品ではある。

    【あらすじこんな感じ】
    突如世界に魔王...続きを読む
  • 止まりだしたら走らない
    空いてる時間にサクッと読めるお話。
    日常に転がってる面白いこととか、昔考えたことがあるようなことを登場人物たちが中央線車内やその沿線であれこれ考えてて、全く知らない人たちの頭の中を覗いているみたいで楽しい感覚を味わえた。
    仲の良い友人が昔中央線沿いに住んでて学生時代は沢山中央線を利用したから記憶の中...続きを読む
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語
    反出生主義という思想に関心があって読んだ本。哲学の範囲だけれど、各思想がキャラクターとなっているのでわかりやすい。反出生主義とは単なる思春期を拗らせた思想ではなく、人類の在り方を考える面白い思想だと感じた。
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語
    人類は滅亡すべきなのか?

    考え方、生き方の違った10人の意見を見ながら、自分はどう思うだろうか、とぼんやり読み進めた。
    こういう考え方をする人もいるんだな、と自分にない考えが胸に落ちていった感覚になった。

    とはいえ、中盤あたりは同じような話、似たような展開を繰り返す感じで読んでて少し退屈に。多少...続きを読む
  • キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々
    ライトで面白い部分と、スイッチが入ったように哲学してしまう部分が入り乱れておりました。基本とぼけて面白い文章なのですが、こっちのスイッチも入れ替えないといけないので少々疲れます。