品田遊のレビュー一覧

  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    悲観主義者や楽観主義者、懐疑主義者などの様々な思想を持った10人が魔王の命により「人類を滅ぼすべきか否か」を話し合うというほぼ会話文のみで構成された物語。

    「人類を滅ぼすべき」という一見荒唐無稽な主張は道徳的に突き詰めていくと腑に落ちる所があって面白い。
    読み口はライトだけど真摯に頭を働かせて、疑問に思ったり納得しながら、自分も議論に参加してる気分で読むほど楽しい読書が出来る様に思う。

    「人を生む」という特異な罪に対する罪滅ぼしが「生まれてよかった」と思わせる事だという主張に、常に理路整然と論じてきた反出生主義者が「グロテスクな話だ」と感情的に吐き捨てる所にときめき(?)を感じた笑
    読者が

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    2025年09月01日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    読む前はそもそも「反出生主義」にピンときていませんでした。「なんか身も蓋もないなぁ〜」と。
    まさに自分も魔王の気分で10人の話し合いに参加してみましたが、10人のキャラクターも考え方も様々すぎて…わかったりわからなかったり、頭がこんがらがって疲れます。(特に最後のグレーよ)
    一番刺さったのはあとがきの「異なる種類の正しさがどんな水準で成立しているか」という部分。
    どんな思想についても言える事かもしれないなぁ。

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    2025年08月23日
  • 止まりだしたら走らない

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    ダ・ヴィンチ・恐山としての一面しか知らず、いつか読んでみたいと思っていた本。

    おもしろかった。
    エラーさんの挿絵との、相乗効果で目にも楽しく一気読みしてしまった。

    YouTubeなどで見る彼とは全く印象が違う。
    読後感が爽やかで、とても良かった。

    再読して確認したいことがたくさんある。

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    2025年05月24日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    反出生主義について、人類を滅ぼそうとする魔王に人間たちが滅亡するべきかしないべきか話し合ってプレゼンする、という形を借りながらさまざまな立場からの意見を学べる本。
    そもそも反出生主義について名前くらいしか知らなかったのだけど、「実存」に対する反出生主義と「道徳」に対する反出生主義がある、というのが興味深かった。
    これは一応小説ということにはなっているけど、ほとんど哲学書だと思う。人類の滅亡に賛成する側、つまり反出生主義側の意見を読むのは、子供を1人この世に生み出した側としては色々考えさせられるものがあった。
    個人的には、子供を世に生み出すという行為は10000000%親のエゴだと思う。その子が

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    2025年04月23日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    反出生主義について書かれたものをはじめて読んだ
    一気に読んだので、もう少し自分の中で咀嚼したい
    まだしっくり来ないので

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    2025年03月10日
  • 名称未設定ファイル

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    インターネット社会の複数面を切り取ったような短編集。 筆者は好きだが小説家としての実力は知らなかったため、不安半分であったが、なかなか斬新なアイデアに溢れた作品で、非常に楽しめた。

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    2025年02月09日
  • キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々

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    ネタバレ


    創造の種とノウハウの話は心に残った。
    「アイデアは無価値だ、それをどう形にするかに価値がある」

    これはクリエイターではなくただの会社員である自分にも何度も言い聞かせておきたい。

    仕事に限らず、日々の不満に対して「こうすればいいのに」というのはあまりに無意味で無価値である。
    どうすれば出来るか、そこまで落とし込んで初めてスタート地点に立てると意識するべきである。

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    2025年02月04日
  • 名称未設定ファイル

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    ネタバレ

    (2025/01/29 1h)

    構成を楽しんでいる本。

    二段組になっているのは本格派SF。
    本をサカサマにして某掲示板風のストーリーを読むのも面白かった。

    短編と掌編が交互に編んであるので、とんとんテンポよく読めるので本に苦手意識ある人も読みやすい。

    好きなのは
    「カステラ」「カスタマーサポート」「天才小説家・北美山修介の秘密」
    「みちるちゃんの呪い」→「同窓会」
    「1日5分の操作で月収20万! 最強ブログ生成システムで稼いじゃおう」「習字の授業」「亀ヶ谷典久の動向を見守るスレ Part2836」「クラムゲートの封は切られる」
    17篇中9篇の好き

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    2025年01月29日
  • 止まりだしたら走らない

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    著者の人柄を知ってから著書を読むパターンというと、エッセイくらいしかないので物語は新鮮だった。
    こういう物事の見方、わかるな〜〜とわからんな〜〜が混在してて良い。

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    2025年01月27日
  • キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々

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    元々ファンだしウロマガも入会してるから贔屓入っちゃうけど面白かった
    人間味があっていい
    あと反出生についてすごく同意する項目もあった
    次作も近いうちに読みたい

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    2025年01月27日
  • 止まりだしたら走らない

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    ネタバレ

    著者の作品が好きで、本作以外にも読んでる

    給食早食いから、電車で高尾山向かう話し。細かいやや捻くれた会話が好き

    他人が自分同様にそれぞれ思考していると思うと怖い、みたいな話し、著者のエッセイに近いこと書かれてた気がするので、山登り誘った登場人物は著者の思考をかなり反映してるように思えた

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    2025年01月07日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    ネタバレ

    哲学ってあまり得意ではなかったけど、すごくおもしろかった!!
    THE・ロジックって感じ。
    だんだん内容の抽象度が上がり、ついていくのが大変になっていくけど、何度も何度も読み返してぎりぎり理解の糸をつなげていく感覚。受験勉強で数学の難しい問題の解説を読み進める感覚に似ているw

    感覚として違いそう…?と思っても、ロジックの穴を突くのがなかなか難しい。
    そんな中で全然違うロジックで判断基準を保ち続けているホワイト恐るべし。
    自身の信念として信仰を持っている人にロジックが通じないことがあるってこういうことなんだなぁと。戦争がなくならない理由の一端をはからずも感じてしまった。

    あとは、道徳って方針で

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    2025年01月05日
  • キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々

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    ネタバレ

    読みやすかったが長かった…。
    こういうエッセイを書いてみたいなあ

    哲学的な考えが散らばってて、恐山さんはそういうことに興味のある人(あまりディティールを存じ上げない)なのかなーと思った

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    2024年12月17日
  • キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々

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    ネタバレ

    前半は軽快な話が多くて楽しく読めた。特に台風の話が好き。後半は哲学的な話が多く、少し難しいと感じる部分があった。毎日日記を書き続けるってすごいなあ…

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    2024年08月28日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    反出生主義と他計10つの主義による仮想討議会という小説

    哲学的な内容を楽しく読める。キャラクターが色分けされていてわかりやすい。
    内容は、反出生主義をはじめしっかりまとまっていて、どの考え方もわかるような、それでいてどれにも組みしたくないような、でも自分の考えは分からずといったような、小説のように感情移入?しながら哲学が学べる構成が面白い。

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    2024年05月28日
  • キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々

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    元が日記だったからというのもあると思うけど人の自問自答を勝手に覗いている感覚だった
    と思いきや時々みんなはどう?と問いかけてきて覗いてるのばれてる!ってどぎまぎしていた
    自分の考えていることが完全に正しいみたいなのだけじゃなくて変と言われていることもちゃんと書いているところがかなり信用できるしなによりおもしろい!他の本も読みたい

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    2024年05月24日
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    全体的にブラックユーモア漂う短編集。
    内容が良いのもそうなのだが、話毎に表現手法がガラッと変化したりする様は、「文字表現」というものへの挑戦といった印象を受けた。
    現代社会、とりわけインターネット社会ならではのストーリーであり表現だなと感じた。
    同作者の他の作品も読みたいと思える短編集だった。

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    2024年04月21日
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    日常にいるいる!という人や、こんな人いそう〜となる人がたくさん出てくるため読んでいて面白い。

    内容もさることながら解説も素晴らしかった。

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    2024年04月12日
  • ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

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    題材が題材なので堅苦しい雰囲気かと思ったが、それとは真逆のコミカルな雰囲気の作品。

    さまざまな思想が色分けされてわかりやすくされており、ライト層向けの思想小説だなと感じる。

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    2024年03月27日
  • キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々

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    ダ・ヴィンチ恐山の見ている世界は4コマ漫画のようだと思った。
    身の回りの事象をどんな切り口で、どんな大きさで切り取るのか。
    どうでもいいことに頭を使ってみる、脳トレみたいな読書体験だった。

    そして彼の特性も相まって、止まらない!止められない!なんで!どうした!やっちまった!うわぁあああ!うわぁ…。なんとまあ。の連続だった。
    この本を読んだ後だと、日常が少しコミカルになる気がする。

    たくさんの人に愛され、これからも脳みその中をチラ見させてもらえると嬉しい。
    第二弾もまっています。

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    2024年03月18日