品田遊のレビュー一覧
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反出生主義と他計10つの主義による仮想討議会という小説
哲学的な内容を楽しく読める。キャラクターが色分けされていてわかりやすい。
内容は、反出生主義をはじめしっかりまとまっていて、どの考え方もわかるような、それでいてどれにも組みしたくないような、でも自分の考えは分からずといったような、小説のように...続きを読むPosted by ブクログ -
元が日記だったからというのもあると思うけど人の自問自答を勝手に覗いている感覚だった
と思いきや時々みんなはどう?と問いかけてきて覗いてるのばれてる!ってどぎまぎしていた
自分の考えていることが完全に正しいみたいなのだけじゃなくて変と言われていることもちゃんと書いているところがかなり信用できるしなによ...続きを読むPosted by ブクログ -
全体的にブラックユーモア漂う短編集。
内容が良いのもそうなのだが、話毎に表現手法がガラッと変化したりする様は、「文字表現」というものへの挑戦といった印象を受けた。
現代社会、とりわけインターネット社会ならではのストーリーであり表現だなと感じた。
同作者の他の作品も読みたいと思える短編集だった。Posted by ブクログ -
題材が題材なので堅苦しい雰囲気かと思ったが、それとは真逆のコミカルな雰囲気の作品。
さまざまな思想が色分けされてわかりやすくされており、ライト層向けの思想小説だなと感じる。
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ダ・ヴィンチ恐山の見ている世界は4コマ漫画のようだと思った。
身の回りの事象をどんな切り口で、どんな大きさで切り取るのか。
どうでもいいことに頭を使ってみる、脳トレみたいな読書体験だった。
そして彼の特性も相まって、止まらない!止められない!なんで!どうした!やっちまった!うわぁあああ!うわぁ…。...続きを読むPosted by ブクログ -
面白かった。
何度も何度も考えさせられ、
自分の仮説が移り変わっていく様は
哲学対話のようで、読んでいて楽しかった。
自分は反出生主義者かも?
と思っていたけれど、ほかの全ての生殖を
辞めさせたい訳じゃないから
そうでもなさそうだな、と認識した。
とPosted by ブクログ -
難しいテーマだったけれど読みやすかったです。作者の恐山さんは演劇部で台本を書いていたと聞いたけど、まさに台本のようなセリフ形式で書かれています。
ひとりのセリフを読んで「確かに」と頷き、次の人の反論を読んで「それもそうか」と頷き、また他の人の意見に…とそれぞれの考えに納得しながら読んだので頭が混乱し...続きを読むPosted by ブクログ -
ここまで思考を掘り下げて考えている人って面白いなと思った。ただ実際にこんな話を永遠にされるとめんどくさい人なんだろうなという印象になってしまうと思う。
見ている分には面白いので、これからも末長くオモコロチャンネルを続けてください。Posted by ブクログ -
作者の感性がとにかく光ってる。言われたら思い出して「そういうこともあったな」となるけど、言われなければ一生忘れていただろう学生時代の感覚みたいなものを鮮明に描写できるのはすごい。Posted by ブクログ
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すごく良い議論の進め方という感じで、信頼がもてる。
ただテーマが重いので読むのに疲れる。家でゆっくり読むのにいい。
表紙が可愛い。Posted by ブクログ -
ポッドキャスト奇奇怪怪明解辞典でオススメしてたから読んでみた。スーパーで天ぷら踏んだ人の裁判の話が面白かった。品田遊さんの頭の中を覗いてる感じ。Posted by ブクログ
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「わかる」と強く共感できる話、「そういう風に考えた、感じた事はなかった」と新しい発見ができる話、少し哲学的な短編小説。
だいたいその3つで構成された本で、とてもおもしろかった。
筆者ができるだけフラットに世界を見ている(見ようとしている)事が文の端々から伝わってきて、エッセイの醍醐味だな〜と感じた。...続きを読むPosted by ブクログ -
すれ違うだけ、ただその場にたまたま居合わせた人たちの『思考』の数々。その人独自の解釈や信念といったものが中央線の電車の中で揺られ、語られていく。同時に、ある学生とその先輩の高尾山までの道中も物語として進行していくといった面白い構成。あくまでも高尾山までの道中が主軸と言えそうなので、章ごとに違うキャラ...続きを読むPosted by ブクログ
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中央線の中、頭の中の独白でほとんどが構成された小説。内向性に共感できる部分があって面白かったし、共感できなかった部分については興味深かった。たぶん再読する。Posted by ブクログ
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日常のふとした感情や、その人だけのルール。
そういったものを寄せ集めた短編集ですごくおもしろかった。
お話同士が少しづつ絡まりあっていたりして好みの構成だった。
先輩に関する叙述トリックにはしてやられた!って感じで、その事を念頭において読み直したいと思った。Posted by ブクログ