あらすじ
Twitter界のスタープレーヤーであり漫画家、大喜利界の星。
あの“ダ・ヴィンチ・恐山”が、“品田遊”名義で満を持して破格の小説家デビュー!
都心から武蔵野の台地を横切り東京を横断する中央線車内を舞台に、
さまざまなヒトたちの個人的な問題をあぶり出す連作短編集。
現代人の共感を呼ぶ、あの人の、私の、誰かの、車内事情。
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サラリーマンの憂鬱/無慈悲な改札/質問投稿サイトにテキトウに答える大学生/
人身事故/痴漢騒動/先輩営業マンと新人部下/車内飲食/
車中で仕事をする女性教師/ホームの向こう側とこちら側/いつもの往復/
車窓の風景/風変わりな恋...
...内向しすぎて破壊的!?中央線車内で起こる、24篇のドラマを収録。
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物語を伴走する、“error403”によるイラストにも瞠目必至!
東京駅から高尾駅まで、彼らを乗せて、中央線が行く―。
#品田遊=ダ・ヴィンチ・恐山とは?
2009年のtwitter黎明期から活動を開始し、笑いのツボを突く投稿が多くのお気に入り(fav)を獲得。
twitter以外でも、誰も今まで見たことがない謎の活動が話題になり、
全く素性を明かさないにも関わらず、フォロワーは6万5千人を突破している。
活動はインターネットにとどまらず、大喜利や紙芝居の大会にも出場。
「第4回ギャグ漫画家大喜利バトル!!」では『海月姫』で有名な東村アキコを退け優勝を果たした。
またマンガ製作ツール「コミPO!」を使用したマンガ家としても活動し、
「くーろんず」などの作品を世に送り出している。
今回、そんなダ・ヴィンチ・恐山が全く新しい名前“品田遊”で小説に挑戦する!
Twitterアカウント: @d_v_osorezan
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
すごく良かった。
サクサク読めたし、普段自分以外の人間が何を考えているのか、色んな人間の心の内の感情が見えた。
台詞や言い回しが恐山ぽくていいなと思った。
大学時代中央線をよく使っていたので、駅名など馴染み深くて嬉しかった。
Posted by ブクログ
普段はオモコロチャンネルばかり観てる層です
恐山の頭の中覗いてるみたいで面白かった
“あるある”が散りばめられてて共感出来るのも心地良い
ラストの急ハンドルで高尾山山頂殺人事件が起きるのかと思ったらまさかの恋愛展開でニ度びっくり
こういうの書くんだ⁉️ポップコーン歌舞伎とかやってる人が…甘酸っぱい話書いてる衝撃で頭混乱したまま本閉じた
Posted by ブクログ
恐山
ワードや思考回路が素敵!
新渡戸先輩のぐるぐる思考が自分と重なった!
にとべ先輩が女性だと発覚したところから急展開過ぎて面白かった
他のストーリーも少し繋がってたりしてクスッと笑える(ところてんとか、、、
Posted by ブクログ
ひたすらに面白い。"そういうのってあるあるwでもこれほど明確に認識はしてこなかった"というような、共感を伴う気づきのオンパレードだった。まるでアハ体験の快感の連射をとめどなくくらったようだ。ドーパミン出まくりである。脳が喜んでいるのを感じる。この斬新で愉快な屁理屈で構成されたストーリーを生み出した著者の脳ミソが愛しい。ニヤニヤ笑いながら電車の中で読んでいる私はもはやこの本の登場人物の一人になっているのかもしれないと思った。
びっくりした
梅ねりを食べていたと思っていたら突然ポッピングシャワーに変わって心臓がばくばくしました。もう読み返しても梅ねり味を思い出せない。非常に面白かったです。
Posted by ブクログ
たまたま電車に乗り合わせた誰か。
実はこんな人で、こんな事を考えていて、電車でこんな事が起こっていて…そんな12編の短編。
そしてその間に、東京駅から高尾駅へ向かう中央線での出来事が挟まりながら進みます。
今隣で起こってる事かも?なんて思いつつ電車で読むのがオススメ。
ラストで明かされる事と、突然の急展開。この読後感はいいなぁ〜
Posted by ブクログ
ダ・ヴィンチ・恐山としての一面しか知らず、いつか読んでみたいと思っていた本。
おもしろかった。
エラーさんの挿絵との、相乗効果で目にも楽しく一気読みしてしまった。
YouTubeなどで見る彼とは全く印象が違う。
読後感が爽やかで、とても良かった。
再読して確認したいことがたくさんある。
Posted by ブクログ
著者の人柄を知ってから著書を読むパターンというと、エッセイくらいしかないので物語は新鮮だった。
こういう物事の見方、わかるな〜〜とわからんな〜〜が混在してて良い。
Posted by ブクログ
著者の作品が好きで、本作以外にも読んでる
給食早食いから、電車で高尾山向かう話し。細かいやや捻くれた会話が好き
他人が自分同様にそれぞれ思考していると思うと怖い、みたいな話し、著者のエッセイに近いこと書かれてた気がするので、山登り誘った登場人物は著者の思考をかなり反映してるように思えた
Posted by ブクログ
作者の感性がとにかく光ってる。言われたら思い出して「そういうこともあったな」となるけど、言われなければ一生忘れていただろう学生時代の感覚みたいなものを鮮明に描写できるのはすごい。
Posted by ブクログ
すれ違うだけ、ただその場にたまたま居合わせた人たちの『思考』の数々。その人独自の解釈や信念といったものが中央線の電車の中で揺られ、語られていく。同時に、ある学生とその先輩の高尾山までの道中も物語として進行していくといった面白い構成。あくまでも高尾山までの道中が主軸と言えそうなので、章ごとに違うキャラクターの思考を追うのはまるで各駅停車で下車し寄り道をしたような気分になる。
私はこの本を読むまで、たった一瞬での関わり-たまたま同じ電車に乗った人たち-の人生や思考について思いを馳せたことがなかったので、筆者の視点は新鮮そのものだった。ある物語は点であり、ある物語は線である。
一緒に電車に揺られながら物語を追う行為は楽しいひと時だった。
筆者はオモコロ編集部のダ・ヴィンチ恐山氏である。巧みな描写と豊富な語彙力を武器に、小説家としても活躍されており、今後も筆者の作品を是非読んでみたいと思った。
Posted by ブクログ
中央線の中、頭の中の独白でほとんどが構成された小説。内向性に共感できる部分があって面白かったし、共感できなかった部分については興味深かった。たぶん再読する。
Posted by ブクログ
日常のふとした感情や、その人だけのルール。
そういったものを寄せ集めた短編集ですごくおもしろかった。
お話同士が少しづつ絡まりあっていたりして好みの構成だった。
先輩に関する叙述トリックにはしてやられた!って感じで、その事を念頭において読み直したいと思った。
Posted by ブクログ
短編集のようになっているのでサクサク読みやすい。
都築くんと新渡戸先輩の掛け合いはクスッとなるものが多かったけど、叙述トリックにまんまとやられた…!もう一度読み返します。
Posted by ブクログ
短編?
サクサク読める。それこそ、通勤や短時間の電車の中に読むのにいい。
「タイムアタック」
幼い頃の給食早食いの話から始まって、サラリーマンになっても、駅までタイムアタックに挑戦する主人公に笑えた。そういう人いるんだろうな。
Posted by ブクログ
中央線に乗る、2人の学生を縦糸に、各自の場所で生きる1人1人を横糸に織りなすオムニバス形式の小説。
どの話にもオチや仕掛けが仕込まれていて、楽しいなと思った。品田遊さんが書く人たちの内面って、それぞれ全く違う魂を感じるので凄い。
Posted by ブクログ
日常生活の中でなんとなく考えてるけど言語化出来てない考えや感情が解像度高めで表現されていた
派手な出来事や驚くべき展開はないけど最初から最後まで面白さがたっぷりのトッポの様な一冊
Posted by ブクログ
面白かった。
特別なにか勉強になったり、考えるきっかけになるようなものではないけれど、書き方がいいのか理解しやすく読むのがストレスでない。
今目次を見直して、「タイムアタック」「休憩室」「逡巡」「採点」「往復路」が面白かったと思ったので、もやはほぼすべての話がそれぞれ面白かったみたい。高尾山の話もよかった。
ところどころにあるあるがちりばめられているから、共感しながら読めるのかもしれない。
Posted by ブクログ
ずっと読んでいられる。引き込まれる、というよりは、自然に心に染み込んでくる感じ。「あー、それわかるかも」「へー、面白いじゃん、それ」みたいな。会話劇を楽しむ感じ。
面白かった。
Posted by ブクログ
あくまでコンテンツを通してですが、作者の人となりを知っているせいか、全てのストーリーに恐山が透けて見えてあまり没入できませんでした。
エッセイ以外はあまり著者について知らない方が、作品に入り込めるのかもしれないです。
Posted by ブクログ
オモコロチャンネルでお馴染みの恐山さんの著作。彼の文章は初めて読みましたが、こんな感じなんですね!上手く言えないけど、なんか好きだ〜これ、って思いました…
日常に散りばめられている、ありふれた違和感を目の細か〜い網で掬ったような話?共感するところもあれば、そういう見方もあるかと納得させられるところもあればという感じで、終始楽しみにながらスイスイと読み進めてしまいました。
Posted by ブクログ
電車の中で読みたい1冊。世の中に五万と人がいてそれぞれの人生を歩んでいるわけだけど、知り合いになるよりも他人として一生交わらない人の方が圧倒的に数が多くて、今この瞬間に隣の席に座っている人とはもう一生会うことはない(すれ違ったとしても気づきもしない)というのは不思議だなと思ったことはあるけど、それよりもさらに踏み込んで、電車に乗る人々がそれぞれ考えるエネルギーって膨大だな、とは思いついたこともなかった。
どの人のエピソードもなにかしら心当たりがあったり同感できるものばかりで、その合間に挟まれる都築と新戸部の会話が面白かった。新戸部は元野球部だから男の子だと思ってたけどそれは先入観。巧みに密かに恋愛テクを実行していた女の子だったとは、その試みをしようとすること自体が可愛かった。
本作内で好きな言葉は『神は細部に宿るというけれど、だとすれば神はグロテクスな姿をしているに違いない』『名には願いがあり、あだ名には歴史がある』『大事なことほどちゃんと教えてもらえないねえ』。
Posted by ブクログ
誰しもが一度は考えた、行動した、些細なことをテーマにしていて、あるある〜とサクサク読み進められた。実在する駅名が入っているのも現実的に感じられた。
というか、最後の最後に登場人物の詳細がわかり、何故そう思っていたんだろう?と無意識の偏見があったことに気付かされた。
(理論的に喋るから?野球部だったから?
作者にやられた〜)
PS 最後の最後まで話の構成がよく分からなくて?だった。
Posted by ブクログ
恐山の別名義の電車にまつわる短編がいっぱい入った小説。
初めの方に入っている露出狂の人の話が気持ち悪かった。自分が露出したことが女の人の記憶に残り続けることに喜びを感じている…という精神が心底気持ち悪かった。女の人のトラウマになれることを喜んでるのは人間として最低だと思う。恐山はこんな気持ち悪いこと考えてる人だったのかと思って恐山を嫌いになりそうだった。性犯罪を犯してそれをむしろ誇りに思っているというのが気持ち悪すぎる。一度女になってただ女に産まれたからという理由だけで理不尽な性犯罪に遭ってみろよと思った。
ここまで読んでもう読むのやめようかなと思ったけど一応最後まで読んだ。そしたらBLっぽい話もあってまあまあ面白かった。最後はどんでん返しもあったしよく出来ているとは思ったけど。
でも恐山のことを嫌いになりたくないからもう恐山の書いた本を読むのはやめようかなとは思った。なんかいちいち理屈っぽかったし。あとネットの質問サイトに嘘を答えることを趣味にしている人の話とか普通に迷惑過ぎてなんら共感できないし。
ARuFaさんのファンで匿名ラジオを聞いていて相方のパーソナリティの恐山が本も出していると知って今回読んでみたけど、匿名ラジオだけ聴いてた方が幸せだった気もする。そんな感想。
Posted by ブクログ
空いてる時間にサクッと読めるお話。
日常に転がってる面白いこととか、昔考えたことがあるようなことを登場人物たちが中央線車内やその沿線であれこれ考えてて、全く知らない人たちの頭の中を覗いているみたいで楽しい感覚を味わえた。
仲の良い友人が昔中央線沿いに住んでて学生時代は沢山中央線を利用したから記憶の中の風景を思い浮かべながら読めて楽しかった
Posted by ブクログ
日常に転がっていて少し考えるけど、すぐに忘れ去ってもう思い出すことのないような、
そんな小さいぼんやりした事が文章となって次々現れてくるのが面白かったです。
挿絵も面白いんだけどややデカい&多くてちょっと読書に集中しにくかったかも。
最後にちょっとした種明かしがあり、最後まで読み進めて良かった〜となりました。