【感想・ネタバレ】名称未設定ファイルのレビュー

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Posted by ブクログ

シンプルに面白い。令和版・星新一さんではないかと個人的には思う。平易で読みやすく、なのに深い。著者の真骨頂ではないか。

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2024年01月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

現代の技術で、今後ありそうな世界が展開される短編集だった。
SNSやスレッド、仮想世界や別惑星の生命体など、あらゆる物事において少しホラーというか、エンタメというか、そんな物語だった。
実際にあってもおかしくない話が多く、すごく感情移入させられた。

特にAIがレコメンドされた商品を送ってくるという物語に関しては徐々に怖くなってくる主人公に感情移入してしまって鳥肌が立った。それを指摘してくる人が性格等がすごく似ていた元カノという設定も怖さを倍増させていた。

面白かった。

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2023年11月29日

Posted by ブクログ

品田遊氏の作品を読むのは2回目。インターネット世界の危うさ、虚しさを巧みに描き出している。もしも星新一先生がネット社会を書いたらこうなるかも、と言ってしまうと乱暴であるとは思うが、読み終えた後その感想がまず浮かび上がってきた。『名称未設定ファイル』のタイトルどおり、各章がパソコンに格納されたファイルを読み出してきている気分になる。無題でもなく、乱雑でもなく、でも名前を付けるにはちょっと、といったような感覚の17の短編集。たいへん興味深く読めて、楽しかった。

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2023年07月15日

Posted by ブクログ

良かった。
2chのスレッドやAIの文章生成、SFなど色々。
「最後の1日」が1番好きだった。多分ありがちな話だけど、こういうコミュニケーション不全の話が好き。
「過程の医学」は、恐山の後の著作に通ずるものがある。

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2022年11月16日

購入済み

これが「品田遊」

退廃的で、それでいて創造的。
自然に紛れた不自然。
こんなにも心地良い不快があっていいものでしょうか。
筆者が限りなく中立で、変な色気や飾り気を持たないことばでできているので、展開に身を委ねて読めます。
星の数ほどある現代の小説の中で一際異彩を放つ品田遊の「世界」を是非お楽しみください。

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2021年05月11日

Posted by ブクログ

全体的にブラックユーモア漂う短編集。
内容が良いのもそうなのだが、話毎に表現手法がガラッと変化したりする様は、「文字表現」というものへの挑戦といった印象を受けた。
現代社会、とりわけインターネット社会ならではのストーリーであり表現だなと感じた。
同作者の他の作品も読みたいと思える短編集だった。

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2024年04月21日

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日常にいるいる!という人や、こんな人いそう〜となる人がたくさん出てくるため読んでいて面白い。

内容もさることながら解説も素晴らしかった。

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2024年04月12日

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⚫︎受け取ったメッセージ
ネット、SNS時代のブラックな短編17編。
ダ・ヴィンチ・恐山さんの面白さが
存分に発揮されている!



⚫︎あらすじ(本概要より転載)

非凡な活躍を続けるダ・ヴィンチ・恐山こと品田遊がネット世界の虚無を抉り出す幻の名小説集、読者熱望の文庫化!

「本作は、シャープな描写とブラックな笑いが目立つ。理由の一つはおそらく、インターネットという道具を手にして自信たっぷりに行動する人間の空虚さが描かれていることにあるだろう。」 川添愛(解説より)

他愛もない投稿を火種に無尽蔵に炎上が広がるSNSの滑稽さを映し出す「猫を持ち上げるな」、一億総発信者時代の闇が垣間見える「紫色の洗面台」ほか、ダ・ヴィンチ・恐山名義でも活躍する作家・品田遊がネット世界の虚無をシニカルに描く短編17本を収録。


⚫︎感想
個人的に特に面白いと思った短編。
どれもあり得る!と思った。エンタメ最高。

03 この商品を買っている人が買っている商品を
  買っている人は

05 天才小説家 北美山修介の秘密

08 1日5分の操作で月収20万!最強ブログ生成システムで稼いじゃおう

12 亀ヶ谷典久の動向を見守るスレ

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2023年11月19日

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著者がYouTubeでやってるラジオを普段楽しく聞いているので元々気になってたやつ。
文庫になったなら!って購入して、楽しくてすぐ読み切った。

サクサク読めるショートショートとドライな感じの文体が自分には合ってたし、後味の悪い系の話もそんな後引かないタイプやつでちょうど良かった。
これを機にほかの作品も読んでみたい。

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2023年05月28日

Posted by ブクログ

「カスタマーサポート」と「過程の医学」が好き。意味怖。
ばらばらの世界観が、「名称未設定ファイル」というタイトルでまとまっていることの妙。
こんなことばっかり考えてるんだろうね、と、微笑ましい気持ちになってしまうのは、オモコロを読みオモコロチャンネルを見ているからだと思う。
恐山という存在を知らずに、なんのバイアスもない状態で読んだらどういう感想だったのかなあ。

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2023年03月14日

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ネットとそれに関する短編が17編載った小説。
今この瞬間も広大なネットの大地のどこかでこの小説のような事が行われているかもしれない、読みながらそんな気分になる話ばかりだった。
TwitterなどのSNSに触れる機会が多い人ほど楽しんで読めるような気がする。
どこか薄ら怖いような滑稽なような、不思議な読後感が残るものが多く好みの小説だった。

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2023年02月08日

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インターネットの空虚さや、技術が発展した先にありうる少し怖い未来などがシニカルに描かれていて、身につまされました。短編でとても読み進めやすいので、是非一度手にとってもらいたい一冊です。

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2023年01月23日

Posted by ブクログ

過程の医学がかなり好き。
「最後の一日」は、たまに考えてゾッとすることだったからそれが目の前に文章として現れてくれたからホッとした。

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2022年11月30日

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ざんちによる、ネット世界の虚無をシニカルに描く短編17本。
シャープな描写とブラックな笑いが目立つ話が多い。
架空の話って分かってはいるけど、あまりにもリアルで、実際に「ありそう」な話ばっかり。
乙一をインターネット漬けにした感じの小説だった。
「この商品を買っている人が買っている商品を買っている人は」と「習字の授業」が好き。
一話一話が本当に短いから、さくさく読めた。

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2022年11月26日

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いつもYouTubeで見ている人の本業が作家ということで、いつか読んでみたかった本。

タイトル通りにどんなジャンルなのかを一言では言い表せない短編集だけど、ひとつの共通項が「嫌な人間臭さ」というか「人間は嫌で臭いものだ」という意識を感じるところかなと思う。

自分自身も個人として認識していない大勢の「人間」は無関心ではなくて嫌い寄りなので、あまり感じては行けない類の安心感を得られた。それは良かったとは言えないかもしれない。

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2022年11月13日

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「ネット世界の虚無をシニカルに描く」という言葉に惹かれ購入。
一見すると、いきすぎな思考もありえない世界線も読み進めていくと、案外近くで起きているような出来事なのではと思えてしまう不思議な感覚に魅了されていきました。
ネット世界のお話も多く、テンポ良く進んでいく会話がとても読みやすかったです。GIF動画や習字、ネットのスレッドなど身近なものを題材にしつつも想像を超えてくる展開に、次は何の話なんだろうと頁をめくる手が止まりませんでした。これこそ短編集の醍醐味なのではと。

川添さんの解説も含めて満足のできる一冊でした。

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2022年11月06日

購入済み

面白かったです!

すっきりとした結末が用意されているお話は少ないですが、自分で先を考えていく楽しさがあります!

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2020年02月16日

Posted by ブクログ

読みやすくおもしろい。
どれも鋭利なイメージでブラックジョークのような笑いがこみ上げる。
さすが、ダヴィンチ恐山…

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2024年03月11日

Posted by ブクログ

掌編含む17個の話が収録された短編集
SFっぽいものあり、意味が分かると怖い話っぽいものあり、身近なネット社会が垣間見えるものあり
全体的にインターネットの世界で長らく活躍している著者らしい見方の話が多くて楽しめました

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2023年08月21日

Posted by ブクログ

すらすら読めました。
ただ自分の理解力が足りないのか、よく考えたり調べないと意味がわからない短編もあったり…。
内容はとても面白くて、こんな未来がや現実があったら嫌だなとモヤモヤするところも。

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2023年01月22日

Posted by ブクログ

 作者と読者は切り離して評価すべきだと思うし、本書にもそういった内容をテーマにした短編が収録されていたが、それでもあの書き手から生まれて来たんだなあ、ということを意識せずにはいられなかった。インターネットにどっぷりな筆者らしく、そこで話題になりがちなテーマを中心に扱った短編が多かった印象。そもそも、作者と読者を切り離すべきだ、みたいな話もまた、SNSで良く見られる議論でもあるし。
 差し詰め、ネットの嫌なあるある博覧会、といった調子だな、と思って読んでいた。そうでない、もう少しSFに振ったものも幾つか収録されていて、それはそれで面白かった。
 ただ、「みちるちゃんの呪い」はあまりインターネット的ではないなあ、と思って読み、またそう考えたことで、それだけにとどまらない短編集なのではないか、と思い始めた。
 それまでの本作の全体的な感想は、扱っている題材は面白く、着眼点も鋭いものの、いずれの話もどうにもオチが弱いな、というものだった。それは、傾向としては通して読み終えた今でも変わっていないけれど、ひょっとすると、日常生活を送る中で、名前をつけることのできない程度の、小さく、それでいて複雑な感情のスケッチこそが、本作を貫くテーマなのではないかと今は考えている。そうした、なんとなくもやもやした一瞬の気持ちを切り取って、短編という形で保存してあるからこそ、『名称未設定ファイル』と名づけられたのではないかな、と。
 もの凄くハマる一冊ではなかったけど、そういう試みのもとで書かれたのなら、良いなと思う。巻末の解説の洞察も面白かった。

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2023年01月17日

Posted by ブクログ

ただひたすらに読みやすい。水のように読める。でもそれは内容が特別面白いからではなくて、ネットの記事と児童書の中間地点のような文体だから。でも著者は小説家ではないので、それはそれで別にいい。

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2022年12月05日

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