【感想・ネタバレ】ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語のレビュー

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Posted by ブクログ

本の分類としては小説にあたるのかもしれないが、内容的には哲学に関することで一般的な小説と哲学書の中間というような感じだった。小説ほど読みやすいというわけではないが、哲学書ほど読みにくさを感じることも無く、哲学にちょっと興味はあるけど知識は殆どない自分のような人間にはピッタリの本だと思う。

それぞれの主義に則ったキャラクター達の会話によって話は進んでいくので、1つの考え方だけでなく複数の考え方を意識しながら読み進めていくことが出来るのも良い点だと思う。正しい・正しくないが存在しないからこそ、多くの考え方・意見を知ることが自分自身の考え方をより深めてくれると思う。

この本を読んだ自分ではない他の誰かはどの考え方に共感出来て、逆にどの考え方には共感出来なかったのだろうか、その理由は一体何なのだろう。
本の中に登場するキャラクターより更にもっともっと多くの考え方がこの世界にはあるということを意識するきっかけにもきっとなるだろう。

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2023年08月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

哲学を対話形式の小説で説明しているような感じ。
比較的読みやすかった。
魔王が人類を消したあと、もう一度作ったのは予想外のラストだった。
個人的にはグレーみたいに、人類が残ろうが消えようがどちらでもいいという考えに近い。

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2023年08月27日

Posted by ブクログ

自分は反出生主義者に近いのではないかと思って読み始めたが、やはりブラックの意見に賛成だった。
自分では至らない部分についての詳細な意見が聞けたり、魔王に集められたその他面々からの反論や質問への返答も納得できるもので良かった。
色んな人に読んでもらって、反出生主義が突飛な考えではなく一つ一つの道徳を積み重ねた先にある考えだという事を理解してもらってから自分も議論を交わしたいと思った。

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2023年04月09日

Posted by ブクログ

新しいタイプの本だった、善と悪、有と無、道徳とは?

議論をするときは往々にして部分を切り取っている
人の意見は個人の主観だけでなく、時代環境影響されている。またそれが無自覚である場合が多い

楽しい事苦しい事込み込みで人生かなあ
誰かに与えるということ(利他性)はそれをしている自分に満足すること(利己性)を同時に実現する、それでいいんじゃねえかなあ

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2023年01月15日

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ブラックとブルー寄りの意見だったけどグレーの結論にも賛同できる。

それって… 「ぼくはブラックでブルーで、ちょっとグレー」ってコト!?

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2023年01月06日

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ネタバレ

反出生主義について知りたい、肯定して欲しいと思って手に取った人にとっては残念な内容かもしれない。「人類は滅ぼすべきか?」という命題の論点が反出生主義をめぐるものだというだけだからタイトルどおりの話をしているに過ぎないし。

〇〇主義という思考そのものをキャラクター化しているのが構造としても面白かった。読んだ人の考えは誰に近いのか聞いて回りたい。自分はゴールド。

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2022年12月10日

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 ベネターの反出生主義を読む前に、準備運動として読んだ。この本は、セリフを羅列した形式になっていて読みやすいし、途中途中に議論のまとめが入っているから混乱せずに読み進めることができる。ただ、後半にいくにつれて抽象的な話も入るから、難しく感じる人はいるかも。
 反出生主義については、言葉だけを見ると初見では人によって多様な感情を受け取ると思う。驚きや、不安、怒り、共感などなど。そんな中この本を読むと、自分とは違う考え方を持つ登場人物がする主張や自分と似ていると思っていた登場人物が自分とは異なる意見を述べることによって、感情としては落ち着くのではないだろうか。つまり、反出生主義という言葉だけに過剰反応せずに、落ち着いて見直すことができる。
 反出生主義の話は、人類を考察対象にしていて、「答えは人それぞれだよね」で済まさないから難しい。それに、これから生まれてくる生命の話(産む/産まない)はまだしも、今存在する生命の話(滅亡すべき/しないべき)はもっと厄介。ここの論点を混同してしまうとすれ違うだけだから、そこをはっきりさせられたのは良かった。おそらくだけど、反出生主義と聞くと、「(今いる私たちは)生まれてこなければ良かった」という、今存在している人類に向けたものだと直感的に思うのではないか?だから、反発も多くなる。
 ここから改めてベネターの反出生主義を読んでみる。

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2022年12月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

横書きに違和感ありましたがすぐに慣れました。読みやすくて面白かったです。
自分の中の出産に対するもやもやした思いが少しスッキリした気がする。

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2022年07月23日

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「論理としての道徳の正しさ」も結局「人間であること」には勝てない。あまりにも”正しすぎて”気持ち悪い。反出生主義とはそういう思想なのだなと思った。ブラックさん生きづらそう。白か黒かじゃなくてグレーなバランス感覚を持ちたい。

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2022年07月13日

ネタバレ 購入済み

理解しやすかった

そこまで難解な言葉を使わず、かつ、主義の違うもの同士でも相手を罵倒すること無く、論理的に反論していくので、ストレスを感じずに読めた。
反出生主義については、ネットでの議論から、悲観主義が元になっているのかと思っていたが、そうではなく、道徳を突き詰めた結果であると知れて勉強になった。

#深い #タメになる

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2022年02月05日

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反出生主義と他計10つの主義による仮想討議会という小説

哲学的な内容を楽しく読める。キャラクターが色分けされていてわかりやすい。
内容は、反出生主義をはじめしっかりまとまっていて、どの考え方もわかるような、それでいてどれにも組みしたくないような、でも自分の考えは分からずといったような、小説のように感情移入?しながら哲学が学べる構成が面白い。

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2024年05月28日

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題材が題材なので堅苦しい雰囲気かと思ったが、それとは真逆のコミカルな雰囲気の作品。

さまざまな思想が色分けされてわかりやすくされており、ライト層向けの思想小説だなと感じる。

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2024年03月27日

Posted by ブクログ

面白かった。

何度も何度も考えさせられ、
自分の仮説が移り変わっていく様は
哲学対話のようで、読んでいて楽しかった。

自分は反出生主義者かも?
と思っていたけれど、ほかの全ての生殖を
辞めさせたい訳じゃないから
そうでもなさそうだな、と認識した。

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2024年01月29日

Posted by ブクログ

難しいテーマだったけれど読みやすかったです。作者の恐山さんは演劇部で台本を書いていたと聞いたけど、まさに台本のようなセリフ形式で書かれています。
ひとりのセリフを読んで「確かに」と頷き、次の人の反論を読んで「それもそうか」と頷き、また他の人の意見に…とそれぞれの考えに納得しながら読んだので頭が混乱しました。
でもこれだけの思想を上手くまとめてあると感心しました。

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2023年09月09日

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森岡正博の本を読んでいたので読みやすかった。初心者にも分かりやすく、かつちゃんと独自の視点があったのが良かった

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2023年09月03日

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すごく良い議論の進め方という感じで、信頼がもてる。
ただテーマが重いので読むのに疲れる。家でゆっくり読むのにいい。
表紙が可愛い。

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2023年05月21日

Posted by ブクログ

久々に、しっかり頭を使いながら読んだ本…!
「反出生主義」という複雑で扱いづらいテーマを、物語&議論の形式で語ることで発展させている。頭が捩れそうになる論議も、キャラクター性を交えることで噛み砕けたように思う。
普段は思いを巡らせることのない対立構造をたくさん知れて、自分の中の視点が増えた。内容そのものに対する興味とは、別の話で。

物語として見ると、刺激的な結末が印象に残る。かなり好き(びっくりしたけど)。

数年経ってからまた読んでみたい。

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2023年01月24日

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「人類を滅ぼすべきか」がテーマ。
10人の人間たちが集められて会議をすることになり、いろんな意見や考え方が出てきます。
 ·滅ぶべき派と滅ぶべきでない派の意見
 ·生きているのは幸福?不幸?
 ·自分が死んだ後はどうでもいい?
 ·人類去勢案→反出生主義の考え
この他にも[義務][悪行と善行][道徳][優生思想]…など少々難しいテーマを交えながらお話が進んでいきます。読みながらもしこの場に私がいたとしたらどうしただろう?と思いながら10人の意見·考え·思想を聞いていました。考えを整理しながら読んだので頭が熱くなりましたが、面白い本でした。

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2023年01月13日

Posted by ブクログ

人間を生む、ということは、この世の中に不幸を生み出す行為である。
人類はこれ以上、生殖によって人を生み出すべきではない。
というのが、「反出生主義」

その「反出生主義」を中心に、魔王によって人類は滅ぶべきか否かを、10人の登場人物が議論する物語。

ちゃんとオチも用意されているので、面白いし読みやすい。

個人的には、反出生主義は最近気になっていたので、こんな感じで面白く読める本があってよかった。
反出生主義は「なんでこんな世界に生まれてきてしまったんだろう」と思ったときに、「我々は生まれてこない方がよかった」という答えを与えてくれるので魅力的に映る。
しかし、そもそも反出生主義は何なのか、なんでこんなに魅力的に映ってしまうのか、という点について、より深い考察をすることができた。

●反出生主義そのものに対する疑問
・本当に不幸は幸より勝るのか?
 ←ざっくりいうと、不幸は幸より勝り、そうした主体を生み出す出生・出産という行為は否定されるべきだという主張がある。
  不幸の例えで、ハエの入ったスープ・白いキャンパスのようなたとえ話が出てくるが、本当に不幸は幸に勝るのか?という疑問が生まれる。
  そのあたりの根拠が、いまいちあげきれていないような気がする。
  何を幸・不幸と考えるかはそれこそ個人の考え方によるので、一概にそれを当てはめてしまうことにある種乱暴さを感じてしまった。
  (その反論のために、幸・不幸が存在しないことは「悪くない」ことの例えが出てきているのだが、やはり、生まれてこないという状態=幸・不幸を判断する主体が存在していない状態で幸・不幸を判断することに乱暴さを感じてしまった。
   その乱暴さは、最終的に幸・不幸を判断するのはその主体であり、その主体が存在しない状態で幸・不幸を判断するのはあまりにも乱暴だから。)
・我々が人を傷つけてはいけない、という義務は本当に守らなければならないのか
 ←これは、本書の中でも述べられていたが、我々は「人を傷つけてはいけない」という義務を課されているが、これは本当に守らなければならないのかというのは疑問に思う。
  「人を傷つけてはならない」のだから、不幸を感じる主体を生み出すことは「悪」である。
  個人主義の世の中で、確かに「人を傷つけてはいけない」ということは、万人に通用することだと思う。
  しかし、それを絶対に守らなければいけないのはなぜなのか。
  本書の中で述べられているとおり、本当は人を殴ったって、物を盗んだっていい。
  普通人は道徳のために生きようとしない。道徳は破ってもいい。あくまで指針であって、それを忠実に守らなければいけないわけではない。
  生きたいように生きるのが、人だから。生みたいから生むのが人だから。

●ではなぜ、反出生主義は、こんなに魅力的なのか?
・「なぜ我々は生きなければならないのか」の疑問に、答えてくれるような見た目をしているから。
 生まれてくれば、「なんで我々は生きなければならないのか」「この世の中は辛い、死にたい」そうした疑問にぶち当たることは絶対にある。
 そもそも、そうした疑問は人類が存在した当初、はるか昔からあっただろう。
 そうした問いに対し、「我々は生まれてこない方がよかった」という論理は、とても魅力的に映ってしまう。
 「死んだ方がいい」という答えよりも、あるはずのない「生まれてこない」という過程のもとで、自分の力及ばない(何が起こるか分からない)未来ではなく自分の力及ぶ(何が起こったかはっきりしている)過去に対して空想することができるものだから。
 だからこそ、メンヘラカルチャーの餌食になってしまうのだろう。
 本当に魅力的な思想なのだが、それを考えるとはまり込むのも危険な気がする。
・ある意味「道徳的」な論拠に基づき、人類を否定することに痛快さを覚えるから
 本書のグレーが言っているように、我々が普段守っている「道徳」の思想が、最終的に人類を滅ぼす、人間の出生を否定する、ということに対して痛快感を覚えてしまうのだろう。

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2023年01月02日

Posted by ブクログ

「人類を存続させるべきか否か」というめちゃめちゃ壮大かつ複雑な問題について、10人の人間が話し合うというスタイルでお話が進んでいくのがとっても読みやすかった。
普通のお堅い本だったら絶対途中で投げ出してるようなトピックなのに、こんなにスルスル読めるように書かれた品田先生は流石。

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2022年09月27日

Posted by ブクログ

この世界に突如生まれた魔王は、非常に理屈っぽかった。"人間を滅ぼさなければいけない"という使命に納得できず、10人の人間を集めて、人類を滅ぼすべきかどうか議論をさせて決めることにする。

主義主張の違う人間たちの会話劇のような、絵本のような雰囲気のお話だった。
平易な言葉で分かりやすく、なるほど、と思いつつ、でもどこか詭弁で誤魔化されているような感覚にもなった。
これだけ色んな立場のキャラクターを書き分けて議論させられるの、すごいな。

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2022年07月01日

Posted by ブクログ

それぞれ違う価値観や考えを持つ10人がディスカッションしながら展開する物語。個々を書き分けるのは大変だったのではないでしょうか。分かりやすく〜でござるなどの不自然な語尾を付けて楽をしていないところが良いです。

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2022年05月14日

Posted by ブクログ

反出生主義、または現実主義、悲観論者等、曲者たちを集めて魔王に人類滅亡をする意味を巡る物語。
ただ反出生主義を語るのではなく、反出生主義の落ち目や他の意見を交えて反出生主義を分かりやすく書いてて入門としては良かった!

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2024年05月09日

Posted by ブクログ

物語というより、寓話仕立ての哲学入門書というほうが近いかもしれない。小説として読むとソリッドに過ぎるかもしれないが、センセーショナルで魅力的な題材で、刺激的な議論が楽しめる。

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2024年05月03日

Posted by ブクログ

【読んだ動機とか】
作者の品田遊(ダヴィンチ恐山)さんのコンテンツが面白くて好きだったので読んでみたけれど、面白いか面白くないかでいうと個人的には面白くはなかった。でも、読んでよかったとは思うし、興味深い作品ではあるので、後から読み返してみたい作品ではある。

【あらすじこんな感じ】
突如世界に魔王が誕生する。魔王は召使から、王の中の王である貴方様はその力で人間を滅ぼすことが使命であると伝えられる。しかし魔王は、王である自分は使命の奴隷ではないと憤り、人類を滅ぼすか滅ぼさないか、人間達からランダムに選出した者達に話し合いをさせて決めようと言う。人間達の結論に納得することができれば、その通りにしようというのだ。選ばれたのは10人の代表者(悲観主義のブルー、楽観主義のイエロー、共同体主義のレッド、懐疑主義のパープル、自由至上主義のオレンジ、??主義のグレー、相対主義のシルバー、利己主義のゴールド、経典原理主義のホワイト、反出生主義のブラック)。人類の命運はどうなるのか。人類滅亡会議がはじまる。

【感想】
地の文がほとんどなく会話形式で進むので、読みやすいといえば読みやすいが、同じような対話がだらだらと続くので、意外と読み切るまでには体力が必要になる。

物語終盤(というか、会議の終盤)まで、反出生主義のブラックが他の追随を許さないといった感じで「出生そのものによってその生命が後に不幸を感じることが確定する。人生には楽しいこともあるからいいじゃないという話ではない。他者によって強制的にこの世界に産み落とされ、人生をスタートさせられるのは悪。人類が子を産めないようにするべき。出生は悪。」という論を推し進めるので、人類滅ぼすなチーム(私が勝手に命名しました)のイエローやレッドがまったく歯が立たないという状況が続き、正直、??主義のシルバーが台頭してくるまではページを捲ることに飽き飽きしてしまった。

これ、産後間もない我が子ラブ♡な女性キャラとか、そうじゃなくても子どもを産み育てた経験があるキャラがひとりでも会議に加わってたら、人類滅ぼすなチームのまた違った言い分も聞けたのかなぁと思う。とにかく、滅ぼすなチームの言い分が弱すぎたのが少し残念だった。あと基本ずっと同じ奴しか喋ってないじゃん。全然会議参加してないサボってる奴いるじゃん。駄目じゃん。

また、この本を手に取る人は、偏見だが反出生派の人間が多いのではないかと思うので、多くの読者がずーっとブラックの言い分にウンウン、と頷くことしかできなかったのではないかと思う。

あとがきには、作者の品田遊さんがこの本を執筆した経緯が記されている。「地球は50億年後、膨張した太陽に飲み込まれ、消える」と彼が子どもの頃読んだ科学雑誌に書かれており、執筆にあたり「いつか滅びることがわかっているのに、なんで人類は繁殖し続けているんだろう」という幼心に抱いた疑問と一種の恐怖が常に念頭にあったという。

作者自身が、本書を「反出生主義について考えるための補助線」、「どちらの主張が正しいのかではなく、異なる種類の正しさがそれぞれどんな水準で成立しているのか考えることをおすすめする」と表している通り、もしも会議の参加者だったならどの立ち位置にいるのかを考えながら読み進めることで、出生についての自分の意見をブラッシュアップすることができ、そのようなツールとしては非常に有用であると感じる。

てか感想めっちゃ長くなったウケる〜

【人におすすめしたい?】
前述の通り「面白い」ではなく興味深い作品なので、娯楽としての読書にはおすすめしない。


ただし、目をパキらせながら「人類は滅ぶべきだ…人類は滅ぶべきだ…」とかブツブツ言ってる友人がもしいたら、即刻この本を貸しつけて温かいお茶とか淹れてあげたいと思う。

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2024年01月25日

Posted by ブクログ

反出生主義という思想に関心があって読んだ本。哲学の範囲だけれど、各思想がキャラクターとなっているのでわかりやすい。反出生主義とは単なる思春期を拗らせた思想ではなく、人類の在り方を考える面白い思想だと感じた。

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2024年01月15日

Posted by ブクログ

人類は滅亡すべきなのか?

考え方、生き方の違った10人の意見を見ながら、自分はどう思うだろうか、とぼんやり読み進めた。
こういう考え方をする人もいるんだな、と自分にない考えが胸に落ちていった感覚になった。

とはいえ、中盤あたりは同じような話、似たような展開を繰り返す感じで読んでて少し退屈に。多少違う例えや展開を出していたけど、同じテーマで語り続けているのを読むのは少ししんどい部分がある。、

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2024年01月12日

Posted by ブクログ

表紙と題名に惹かれて購入したけど、思っていたよりかなり難しかったです(笑)ただ、後半くらいから終わりにかけて、最後どうなるんかな〜という、ドキドキ感があり、ワクワクして読み進めることができたけど、結局難しかった(笑)

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2023年10月26日

Posted by ブクログ

ずっと他人事の気持ちのまま、10人の話し合いを聞いていた。私は空気だった。

空気とはいえ、ブラックの話は興味深く聞いていた。
私はどちらかと言えば…ゴールドの気持ちに近い考えで、子供を産み育てたいと思う側の人間だ。

自分がもし動けなくなった時、社会と断絶されていたら発見が遅れて周りに迷惑がかかる。何より腐っていく自分は嫌だし、できるなら苦しまずに死にたい。だから、もし私が何かあった時に助けてくれる存在を少しでも増やしておきたいから、子供を作る。みたいな。

私が死んだあとお墓がどうなろうと関係は無い。私にはもうどうしようもないから。でも、立つ鳥跡を濁さずとも言うので…といった気持ちだ。


まだまだ魔王様の前には立てそうにないが、もしそんなふうになった時のために、私のこの気持ちや価値観を大切にしまっておこう。

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2023年08月23日

Posted by ブクログ

感想
自分の中に眠る反出生主義的思考に気づかされる。遺伝子を繋ぐことを幸福と思う人もそうでない人もいる。当たり前だが共存のために覚えておきたい。

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2022年08月11日

Posted by ブクログ

「こどもを産まない方が世のため人のため。
なぜなら生きることは苦痛を伴うから。」

この発想自体にいいも悪いもない。
ある人にとってはその通りだろう。

けれども、それを「道徳」として拡大解釈し
「こどもを産む行為は悪である、
この思考を広めて人類を段階滅亡させよう」

は出来ない。
なぜなら苦痛は共有できないから。
苦痛の体験者は自分だけであるから
「生きることの苦痛」
を誰もが感じている「だろう」という前提
それ自体が残念ながらナンセンスである。
※そう前提を立てたくなる気持ちもわかるけど

共感はあくまで自分が体験した苦痛をもとに
相手の苦痛の「程度」を推し量ることであって
苦痛の共有とは違う。

つまり自らが苦痛からの解放を求めて
こどもをうまないことは自由だが
この思考をマクロな形に展開していくこと、
つまりこの思想を受け入れよ、とすることは出来ない。

全体を通して
数学で言うところの
×0=0に似ている。

そもそも産まない ×0
という発想。

だが =0 つまり苦痛からの解放を目指したいなら

他の方法もある。左辺を相殺したっていい
色んなものを足したり引いたりしたっていい。

あくまでも×0は場合分けの一つに過ぎない。
いや、むしろ場合分けの一つですらない。
どうしても
現世で起きている苦痛の解放、からの逃避
という感覚を拭えないからかもしれない。





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2022年04月24日

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