品田遊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
よく聴くポットキャストで紹介されていて読んでみた。
日常生活の中の些細だけど気になる事例を短い項目で分けていく内容。炎上しないような言い回しでTwitterに投稿するのかというもどかしさから猫のイデアについて幅広く書いている。
普段からすごく物事に対して考えているということが分かるものだった。印象に残ったのは前半に書いていた飲み会に行く前にコンビニで振り込もうとするけどうまくできなくて乗るはずのバスに乗れず結局余計時間かかるルートを使ってしまい、すごく遅刻したという話は私は経験のある話で覚えている。
正直トピックによってはちょっと着いていけない時や難しい内容だったりして特に共感はできなかったので没頭する話ではなかった。(作者も共感なんか求めていないでしょう) -
Posted by ブクログ
恐山の別名義の電車にまつわる短編がいっぱい入った小説。
初めの方に入っている露出狂の人の話が気持ち悪かった。自分が露出したことが女の人の記憶に残り続けることに喜びを感じている…という精神が心底気持ち悪かった。女の人のトラウマになれることを喜んでるのは人間として最低だと思う。恐山はこんな気持ち悪いこと考えてる人だったのかと思って恐山を嫌いになりそうだった。性犯罪を犯してそれをむしろ誇りに思っているというのが気持ち悪すぎる。一度女になってただ女に産まれたからという理由だけで理不尽な性犯罪に遭ってみろよと思った。
ここまで読んでもう読むのやめようかなと思ったけど一応最後まで読んだ。そしたらBLっぽい話もあってまあまあ面白かった。最後はどんでん返しもあったしよく出来ているとは思ったけど。
でも恐山のことを嫌いになりたくないからもう恐山の書いた本を読むのはやめようかなとは思った。なんかいちいち理屈っぽかったし。あとネットの質問サイトに嘘を答えることを趣味にしている人の話とか普通に迷惑過ぎてなんら共感できないし。
ARuFaさんのファンで匿名ラジオを聞いていて相方のパーソナリティの恐山が本も出していると知って今回読んでみたけど、匿名ラジオだけ聴いてた方が幸せだった気もする。そんな感想。 -
Posted by ブクログ
作者と読者は切り離して評価すべきだと思うし、本書にもそういった内容をテーマにした短編が収録されていたが、それでもあの書き手から生まれて来たんだなあ、ということを意識せずにはいられなかった。インターネットにどっぷりな筆者らしく、そこで話題になりがちなテーマを中心に扱った短編が多かった印象。そもそも、作者と読者を切り離すべきだ、みたいな話もまた、SNSで良く見られる議論でもあるし。
差し詰め、ネットの嫌なあるある博覧会、といった調子だな、と思って読んでいた。そうでない、もう少しSFに振ったものも幾つか収録されていて、それはそれで面白かった。
ただ、「みちるちゃんの呪い」はあまりインターネット的ではないなあ、と思って読み、またそう考えたことで、それだけにとどまらない短編集なのではないか、と思い始めた。
それまでの本作の全体的な感想は、扱っている題材は面白く、着眼点も鋭いものの、いずれの話もどうにもオチが弱いな、というものだった。それは、傾向としては通して読み終えた今でも変わっていないけれど、ひょっとすると、日常生活を送る中で、名前をつけることのできない程度の、小さく、それでいて複雑な感情のスケッチこそが、本作を貫くテーマなのではないかと今は考えている。そうした、なんとなくもやもやした一瞬の気持ちを切り取って、短編という形で保存してあるからこそ、『名称未設定ファイル』と名づけられたのではないかな、と。
もの凄くハマる一冊ではなかったけど、そういう試みのもとで書かれたのなら、良いなと思う。巻末の解説の洞察も面白かった。