篠田真貴子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
もう一回読みたい。
あるいは、これからの人生で何回か読みたい。
今の私に刺さったのは、(本筋からは逸れるけど)
男性のパートナーよりお金を稼いでる女性は、無意識のうちに自分に根付いているジェンダーの役割分担意識から来る負い目から、家事もより多く担当しようと動くというような記述。
まさにそう!
頭では男女の役割なんて…と思っているつもりでもこんなに簡単なところに落とし穴があって、自分でそれに気づけてもいないことに驚く。
自分たちはこの本で言われるようなデュアルキャリアではないし、仕事内容も社会からの要請ということではすでにないけど、これから大変な時期に入ると思うので、ゼロサムありきで進めず -
Posted by ブクログ
数多くの事例紹介を交えながら、カップルの人生における3つの転換期の具体的な内容と罠、乗り越え方を丁寧に解説してくれている。
正直、結婚もしていない20代の自分にはイメージがつかない状況も多かったが、想像力を働かせながら、今の自分がそういう状況に陥ったらどうするか、を考えるのは興味深い体験だった。
何をするかでは無くどうやってするか、というのは本当にその通り。お互いの納得感を常に尊重できるカップルになりたいし、長い期間の思い出を共有して回想できる人がいたらとても幸せだろうと思う。
ちなみに、いつでもキャリアを変更できる自分でいられることってとても重要だと思った。一つの職場だけで勤め上げることの方 -
Posted by ブクログ
最初この本を手にとったとき、これって一人ひとりの職務を明確にするという意味で欧米はもともとそうなんじゃないの?と思った。けどそうではなくて、日本はいわゆる就社、海外は職務ごとの契約という違いはあれど、どっちも結局のところは会社と従業員の間での契約、取引という意味では同じだったんだなということを知った。
ここで言っているALLIANCEとは、契約や取引ではなくて、会社と従業員との関係をどう作るかということ。確かに契約というよりは関係づくりという意味で、会社と個人とがお互いに何を提供しあえるのか、どのくらいの期間で何を目指すのかを共に考えて対話していけるのは素晴らしいなと思った。
そして卒業生 -
Posted by ブクログ
ペイパルマフィアの一人、リード・ホフマン氏の著書。
会社と個人の間にフラットで互恵的な信頼関係「アライアンス」が本書のテーマである。環境変化の速いシリコンバレーで成功する企業は長期的な信頼関係を築いており、アライアンスこそシリコンバレー最大の成功要因と捉えている。
雇用関係をアライアンスだと考えると、自立したプレーヤー同士が互いにメリットを得ようと期間を決めて提携関係をなすことになる(いわゆるチームになるわけである)。結果的に強いビジネスと優れたキャリアを手に入れることにつながる。
変化の時代の中では、企業にとって一番大事な社員の能力は起業家のように考え動く力であるという。人材のコモディテ -
Posted by ブクログ
ネタバレ終身雇用の時代が終わった現代の、
企業と労働者の関係のあり方を提案する本です。
シリコンバレーを例にとり、
アライアンス(直訳で「提携」の意)という関係を提唱しています。
著者は、イーロン・マスクやピーター・ティールなど
ペイパル・マフィアと呼ばれる一人のリード・ホフマン。
終身雇用が終わった現代、
人はキャリアアップを目指し、
ひとつの企業にとどまらず、
転職を繰り返し向上していく働き方が
主流(もしくは今後の主流)となっていっている。
少なくとも、アメリカのシリコンバレーではそう。
そこでは、会社と労働者がウィンウィン、
つまり互恵的な関係を持つようになっている。
会社は労働者に変革( -
Posted by ブクログ
・「この社員はいずれやめるだろう」と認識することが、実は相手から信頼を得るベストの方法であり、それゆえ優れた人材に会社にとどまろうと思わせるような関係を育てるベストの方法でもあるのだ
・コミットメント期間は5年が望ましい。1年目で、目的を果たすのに重要な背景事情が理解できるようになる。2年目は、変革を実現し、自分のやった仕事だとはっきり示すための時期だ。3年目から5年目にかけては、自分の生み出した変革を根付かせ発展させていく時期。もしくは、期待通りに物事が進まなかった場合は、方向転換をするための時期だ
・ローテーション型は会社に規模拡大をもたらす
・変革型は適応力を与えてくれる
・基盤型は会社 -
Posted by ブクログ
高度成長期に最適だった終身雇用モデルが崩壊した今日、あえて企業と社員の関係を「契約」に基づく”権利と義務の取引”から、「信頼」に基づく”互恵的な提携”に見直すことを提唱した一冊。
特に変革期の企業に有効な人事戦略として、企業と社員が「お互いに」果たすべきミッションを明確化し、目標達成までの「コミットメント期間」を設定した上で、誠実な対話を通じた丁寧な相互フィードバックを繰り返すことで生まれる(もし社員が転職した場合でも続くような)長期的な信頼関係をベースに、社員の社外人脈や「卒業生」も含めた巨大なアライアンス・ネットワークを構築することにより、企業の変化に対する適応力が高められると主張する。 -