あらすじ
★自分の視野を超えた知識が持て、一生の友人をつくり、
孤独ではなくなる、ただひとつの方法★
・つまらないギャグを言う人は、大抵人の話を聞いていない
・友情を深めるいちばんの方法は、「いつもの会話」
・みんな「自分には先入観がない」と思いがち
・つじつまが合わない会話をそのままにしておくとだまされる
・なぜあの人は「空気が読めない」のか
・「自分とは違う」グループに、人は「恐怖」を抱いている
・「アドバイス」をしだす人は、きちんと相手の話を聞いていない
・「だれかの悪いうわさ」を聞くと、自己肯定感があがる
本当に優秀な人は聞く能力が異様に高い
「自分の話をしっかり聞いてもらえた」体験を思い出してみてください。それはいつでしたか? 聞いてくれた人は誰だったでしょうか? 意外に少ないのではないかと思います。
他人の話は、「面倒で退屈なもの」です。どうでもいい話をする人や、たくさんしゃべる人などいますよね。考えただけでも面倒です。その点、スマホで見られるSNSや情報は、どれだけ時間をかけるか自分で決められるし、面白くないものや嫌なものは、無視や削除ができます。しかし、それがどれほど大事でしょうか。
話を聞くということは、自分では考えつかない新しい知識を連れてきます。また、他人の考え方や見方を、丸ごと定着させもします。話をじっくり聞ける人間はもちろん信頼され、友情や愛情など、特別な関係を育みます。「自分の話をしっかり聞いてくれた」ら、自分の中でも思いもよらなかった考えが出てくるかもしれません。どんな会話も、我慢という技術は必要です。しかし、それを知っておくだけで、人生は驚くほど実り豊かになります。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
・私たちは聴いてきたものの集大成。
・私たちの人間関係一つ一つの出発点には、各自がそれぞれの人生で作り上げてきた愛着があり、それが世間での自分のあり方や、互いへのあり方を形作っている。
・聴くことに何より必要なのは好奇心。
・好奇心があるということは思い込みがないこと。
・相手が何を言うか自分には分かっているとか、自分の方が良く知っているという思い込みをなくせ。
・関係を作るには、何か共通点がないか聞きながら話し、徐々に信頼関係を気づくのが王道。
・値踏みするようにプライベートな質問を浴びせるのは尋問。知ろうとするのではなく品定めしようとしている。
・付き合いが長くなると、互いに相手への好奇心を失いがち。思いやりがないからではなく、相手を知っていると思い込んでいるから耳を傾けない。
「近接・コミュニケーションバイアス」
・親密であるが故に、相手も自分と同じものを見ている、考えは似ているという錯覚が生まれる。
・詮索は最も信頼を失う。
・違いを受け入れ学ぶ事で、人は学び、理解を受け入れる。
・良い聞き手とは、聞き手と同じ感情になって聞けること。
・自分がなぜその話を相手にしているのか、自分にとってそれがどういう意味を持つのか。人は、それを相手に理解してもらいたい。話の細かいところを知ってもらうのは重要ではない。
・聴くことの核心は「何が重要か」を探ること。探偵のように「この人はなぜこの話を私に聞かせているのだろう?」と常に自問しながら聞く。
・「相手がなぜそれをあなたに言ったのか」をくむこと=共感
・話し手が伝える内容のうち、ことがらはほんの一部。
会話をする時に、本人にとってなんらかの意味があるから、人は誰かに話す。言葉が頭に浮かび、それを口に出すのは、言葉が人の注意を引くからであり人に反応してもらいたいから。あなたは、その言葉の下に潜む相手の意図と意味を理解することで、その人への共感を抱く。
・事実の奥には必ず感情がある。
・相手の視点を受け入れることは人間の器を大きくする。
・優れた聞き手は、余っている処理能力を頭の中での寄り道に使わず、相手の話を論理的にも直感的にも理解するために全力を尽くす。
・自分が間違っているかもしれないという可能性を考えながら聞く。
・「なぜ」という質問は身構えさせる。
・データはデータが有る場所しか照らさない。
・聞くことのできない要因に、自分への不安感が有る。
・ユーモアは、自分が話をコントロールしたいと思いから解放され、その話がどこに向かうとしても共に歩む忍耐と自信のある人のところにやって来る。
・人がどう世の中を解釈するかは言語に依存する「言語的相対性」。
スウェーデンでは、時間は長短。スペインでは大小。
線の伸びる動画で長いほうが長く感じ、液体が満たされる動画で体積の多いほうが長く感じる。(実際には変わらない)
・自分の恐怖心や感受性で人の話を聞けなくなった時に自分の感情を認識する。
・「自分の聞きたいようにしか聞かない」人は騙されやすい。
・下手な聞き手は「ずらす」対応を、上手い聞き手は「受け止める」対応をする。
・ずらす対応はナルシズムに基づく。
・受け止める対応は、真剣な好奇心に基づかなければならない。
もっと多くの情報を浮き上がらせるためにあるもの。自分の意見を押し付けるものであってはならない。つまり、「それってムカつかなかった?」ではなく、「あなたはどう反応したの?」のようなオープンクエスチョンだ。
・「自分はすごい」と見られたいだけの質問に気をつける。
自分が求めている答えが返ってくるような質問にも気をつける。
「だよね?」で終わる質問にも気をつける。
・自分の感情をひとまず置いて、相手の感情に耳を傾ける。
・自分が解決しよう、助言しよう、修正しよう、気を紛らわせようと飛びつくと、相手が状況にうまく対処する力がない「私なしにあなただけで解決するのはムリ」といっていることになる
・右耳は言葉を、左耳感情を聞き取る
・最高の会話とは継続的な聞くことの「フィードバックループ」
・聞き手にも影響力がある。その会話にどれだけ力を注ぐか、それをどのタイミングでやめるか、聞き手が決められる。
・愛情を議論と説得で勝ち取ることはできない。
・耳を傾けられない理由が自分自身について何か物語っているのかもしれない。
・プライベートな話をする時、それが何であれその人の一部が差し出されている。けして蔑ろにしてはならない。
Posted by ブクログ
聞く能力は、話す能力以上に困難で、本書はその原因について色々な側面からアプローチし、ヒントを提示している。例えば私も人の話を良く遮ることがあるが、これは相手の話す内容以外に自分の考えを否定されないための防衛手段との見方に非常に納得した。
【気になったフレーズ】
・人の話が聞けず気が散る原因は、次に何を話そうか考えてしまうから
・話し手への質問は、相手の考えを変えるためなどではなく、好奇心からでないといけない。
・賛成できない人の話を遮るのは、まるで自分の存続にかかわる脅威のように感じるため。
・「自分が間違っているかもしれない」という可能性を考えながら聞く
・ストレスが溜まる原因のひとつは、人の話を能動的でなく受動的に聞いているから。
・話し手の問題を解決してあげたり、安心させようとする聞き手本位の提案等の「ずらす対応」はしないこと。
・「学校どうだった?」「宿題はあるの?」の様な質問はチェックリストを読んでいるようなもの。この様な質問だけにならないように注意する。
・耳を傾けられない理由が、自分自身について何か物語っていないか考えてみる。
Posted by ブクログ
以前に、聴く力を身に付けたいと、コーチングの本を読んだが、私にはできないと諦めていた。技巧的な気がしたから。この本を読んで、聴くって楽しくて、人生を豊かにしてくれることなんだと思えた。
話し手の心の声を聴ける、そんな人になりたいと思う。
Posted by ブクログ
"いちばん会話を邪魔するのは「自分は次に何を話そうかという心配」"という記述を読んだことをきっかけに、相手の話を聴いているつもりでも、自分の頭の中では次の答えを考えてしまう瞬間に気づくことができるようになった。
例えば、"スマホは見えないところに置く"のように、良い聴き手として、取れる行動は積極的に行っていく。
Posted by ブクログ
これまで自分は傾聴力が高いと言われてきたが、
それは何故なのか、どういった姿勢で聞いているからかを体系的に知ることができた。
人の話に興味を持ちやすいのが自分の特徴であり、何故その思考になったのかという思考プロセスにも興味があるタイプのため、それを引き出すために相手の話に耳を傾けることが多かった。
純粋にこの自分の特徴を長所として認識しつつ、
部下との1on1ミーティング等に役立てたい。
Posted by ブクログ
心理学系の実験や、色々な職業の方の経験が書いてあって面白かった!
仲がいい人ほど思い込んでしまうことは確かにあるなと思った。ちゃんと最後まで話を聞くように気をつけたい。
内向的な人の話は自分すぎて悲しかった。
Posted by ブクログ
人間関係を良くしたい方や話好きな方にはオススメ。
自分自身が話好きで、いかに相手に伝わるか上手に面白く話せるかばかりを意識していた。それ以上に聴く力が必要と感じた。
聴くことで自分をアップデートする。
話し手には好奇心のみで聴く。
携帯電話などは聴く時には不要。
Posted by ブクログ
普段から聴いている「cotenラジオ」の深井さんがYouTubeで紹介していたので購読。
上手に話すことがもてはやされる時代で、話すことよりも相手の話に耳を傾けることが何よりも価値があるということ教えてくれた。個人的に心に響いたのは、聞く行為を妨げるのは次に自分が何を言うかを考えることやこの人や話をコントロールしようとすること、という文。仕事上相手の話を聞いて問題解決をすることをしているがまさに自分のことだなと痛感した。"顧客自身が自分ごととして捉えないといけない、我々はサポートするだけ"と言っていながら相手の話に耳を傾けずアドバイスをすることでこちらが望む方向に話をもっていき相手が自身で解決できるのにそれを妨げていた。
聞くという行為の価値も教えてくれたが、同時に実施することの難しさも教えてくれた。一度読んで終わりではなく日々意識していくべきことであり時間を置いてまた読む必要がある。何度も読んで吟味してまた実践する、ということが出来る非常に良書だと感じた。
Posted by ブクログ
話をするのが苦手だと思っているので、
この本を読んで、
『聞く』事がもっともシンプルに思いを伝える方法。と知り嬉しくなった。
ただ、聞く事は簡単ではない!ということ。
それだからこそ、
目の前の人の話を本気で
聞ける人になりたいな〜と思います。
Posted by ブクログ
「聴く」という事の本質と偉大さを学んだ。話すより聴く方が難しく、どう理解するかの方がどう理解させるかより難しい。それほどまでに聴くという営みは奥が深く、難易度の高い技能でもあると思う。昨今言われる多様性も原点は聴く事にある気がする。また「自分の気持ちを率直に人に伝えることは、世間で言われているほど良いことではない」という一文が自分の中でもっとも響いている。
本文の最後の方にあるように、愚かな人を見分ける優れた聞き手になり、自分自身が愚かな人にならず、豊かな人生を送ることを聴くという学びのゴールと定めてみようと思う。
Posted by ブクログ
【なぜ】インパクトあるタイトル。会社本
【どう】途中。一気に100ページ読んだが、購入することにする。何度も読みたくなりそう。
「話が通じない人と話す方法」(?)と似た内容の傾聴に関する本だが、こちらの方が読みやすい。分厚さは気にならなくなるほど、読みやすい。頭に入ってくる。
感想は買ってから。
【学び、備忘録】
Posted by ブクログ
人の話を聴くということに関しての心構えが書かれた本。好奇心とオープンな心をもってお互いの質問をし続けたい。、以下メモ
・好奇心があるということは思い込みがないこと
・人間はたいてい不確実性を嫌う。しかし、生きた実感をいちばん味わせてくれるのは不確実性。不確実性を避けたいがために人の話に耳を傾けないのであれば、そこで確実に起こることは退屈な時間と新しい学びがないためにあなた自身もつまらない人間になる
・夫婦中が悪くなったのは相手が何をいうかわかっているから、という思い込み。親密であるが故に、相手も自分と同じ物が見えている、自分たちは似ているという錯覚が生まれる。しかし、出会った日とずっと同じ人間なんていない。先入観を大雑把に当てはめたり、集合的に考えたりするのは聴くことを邪魔する。誰かと連絡を取り続けるというのは、その人が何を考えているかに耳を傾けるという行為以上の何物でもない
・相手がなぜそれをあなたに言ったのかをくむこと=共感、
・この人について私は今、何を学んだだろうか?今日の話題についてどう感じたのか?
・うわのそらになるのは、思考が話よりも早いから。優れた聞き手は相手の話を直観的に理論的に理解するために全力を挙げている。次何を話そうか?を考える。ボディーランゲージや、声の抑揚に注意を払い、話の文脈や動機も考える
・自分が間違ってるかもしれないという可能性を考えながら聴く。ネガティヴケイパビリティは、短期に事実や理由を求めることなく、不確かさや謎、疑念を抱き続けられる能力
・聞き上手は、なぜ?という質問を使わない。なぜ。という言葉は人を身構えさせるから
・相手と繋がっているという感覚を1番理解できるのが笑い。
・アドバイスをしようと思って聴くと失敗する。自分が求めてる答えが返ってくるような質問をしようとします。相手の状況を感じ取るのが深く聴くこと
・沈黙は寛容なだけではなく、深い洞察や理解を得られる
・悪い噂を聞くと人は自己肯定感が上がる
・人の話を勝手に暴露しない。
Posted by ブクログ
分厚いけど定期的に読み返したいと思える本だった。
コミュニケーションや人間関係に限らず、人の話を聴くことが新しい世界に触れることや人生を面白くすることにもつながるという考え方は新鮮だった。
自分がきちんと相手の話を聴けているかは、常に省みたいと思う。
Posted by ブクログ
人の話を聞くという事はとても難しい。
できているつもりでもできていない事が多々ある。
確かに自分もついつい自分の話をしたくなる人というのは自分の話をちゃんと聞いてくれて、適切な返しを程よくしてくれる人であるというのはわかっていた。
この「話をちゃんと聞いて適切な返し」をするためのメソッドが言語化されてわかりやすく書いてあるのが本書。
人の話を聞くということをここまで意識したことがなかったので、大変参考になった。少し自分の悪いところを言われているようなところもあり恥ずかしくもなったが、良い学びとなった。
以下、参考になったところのメモ。
・聞くという行為には何よりも好奇心が必要
・腕を組む、ペンをカチカチさせるなどはご法度
・瞑想と同じように、意識が話し手から別の方向に行ってしまったと感じたら意識を話し手に戻す
・人の話を聞かないのは、新しい学びが無いためつまらない人生になる
・過去を頼りに人を理解しようとすると失敗する
・「この人はなぜこの話をしているのだろう?」と自問しながら話を聞くようにする
・気が散る原因は「次に何を答えよう」や「次にどんな破壊力のあることを言ってやろう」と考えるから。自分の話することを先回りして考えずに、今目の前で話している内容に気持ちを集中させる。
・嫌な相手でも「きちんと話を聞こう」と思えば怒りは和らぐ
・生産性の高いチームはみんなの発言量が大体同じくらい
・親密な関係を恐れる人は敵対的で人をこき下ろす意地悪なユーモアを言う傾向がある
・たいした実績のない人ほど自慢をしたがる。眼の前にいる人の素晴らしいところを見つけ出すよりも自分を売り込みたい衝動にかられたらこの話を思い出せ。
Posted by ブクログ
人間関係のトラブルは人の話を聞かないところから始まる。さらにダメ話し方は、自分ことしか話さないなど。
相手に好奇心を持って質問することも大事。
Posted by ブクログ
分厚い本でしたが、文字の圧迫感がなく、表現も優しく、楽しみながら、読み進めることができました。
読んで良かった。また、読みたい。
具体的な事例が多々あり、良い聞き方の価値について納得がいきました。
良い聞き手になりたい、と思うし、
良い聞き手に自分の話を聞いてもらいたい、と思う。
Posted by ブクログ
・なぜ、人の話を聞くことがなぜ大切なのか?
人の話を聴くことで、他人の人生を理解でき、人生が面白くなる。また、自分自身も面白くなるから。
・どうすれば人の話を聴くことができるのか?また聴けていると言えるのか?
好奇心を持って聴くこと。他人の世界観を理解したい、人の話には驚きがあり、人の経験には学びがある、というマインドを持つこと。
・なぜ人の話を聴くと成長できるのか?人生が面白くなるのか?
相手の世界観や経験から学べることは山のようにある。反対に、自分自身の事は既によく知っており、自分の話をしても新しいものは何も加わらない。
また相手の視点(特に反対意見は)を聞き入れることが、自分の視野を広げを、器を大きくする。
加えて、人は話をよく聴いてくれる人を好む。つまり、人の話をよく聴くことで良好な人間関係を築くことができる。
・人の話を聴くときに大切なことは何か?
瞑想のように、頭の余っている処理を何かに使わず、相手を理解することに全力を注ぐこと。自分が次に何を話そうかを考えず、別のことを考えず、相手の話に集中すること相手が話をする時に、何が重要なのかを探る。相手はなぜ自分にこの話をするのかを常に自問する。話し手自身もなぜこの話をするのか、わかっていないことが多い
・どうやって人の話を聴く力を鍛えるか?
人の話を聴く時、頭を空にし(=自分の意見や、次自分が話すことを考えない)瞑想のように相手の話に注意を払い、相手を理解することに全力を注ぐ。好奇心を持って相手の話を聴き、なぜ相手が自分にこの話をするのかを考えながら聴く。
話を途中で遮ったり、相手の言いたいことを先回りして言ったり、詮索したり、アドバイスをしようとも思って聴くことを絶対にしないようにする。急かしたりせず、間を大切に相手の話を聴く。また積極的に人の話を聴く場に行く
Posted by ブクログ
篠田氏監訳による聴くことに関する本。
聞くことで私たちは人を愛し、物事を理解し、成長し、周囲と絆を深めている。聞くとは人間の営みそのものとのこと。
話を聞くのって難しいなと。
聴くことの重要性、可能性を教えてくれる良著
聴くことに関する様々な話が入っていてとても、面白い。浅くなく、人生や人の本質的な内容が多く含まれている
コーチングの学び、思想に共通する部分多いと実感
メモ
・私たちは人生の中で注意を向けて聞いてきたものの集大成。適当に聞き流すと世の中への理解は限定されてしまい、一番良い自分になれる可能性を狭めてしまうとのこと。
・多くの人に簡単にメッセージを送れる時代だが、どれくらいの頻度で直接会って話をじっくり掘り下げて聴くことができているか、その努力をしているか
・聴くことには努力が必要。
・だめな聞き方
話をさえぎる
言われた言葉に対し、すじがとおらない反応をする
話し手以外をみる
落ち着きがない
・死ぬ際に最後まで持ち続ける感覚の一つか聴力
空腹感と喉の渇き、発話能力、視力と続き、触覚と聴力は最後まで残る
・何を考えどう反応するかは、誰に耳を傾けるかで形作られる
⭐︎よく聴くとは、相手の頭と心の中で何が起きているのかをわかろうとすること。そしてあなたを気にかけているよと行動で示すこと
⭐︎誰かに知ってもらわないと、自分には価値がないと、むなしいといった感情になってしまう。誰かが話を聞いてくれなかった、人とつながる機会を逃したなどが度重なること
・人生で生きた実感を一番味あわせてくれるのは不確実性
・近接コミュニケーションバイアス
愛する人に関しては思い込みをする傾向。わかっていると思い込みがち
・出会った日とずっと同じ人間なんていない
・ダンバー数 バーでばったりでくわしたときに身構えずにいっぱい飲める程度に相手を知っていると言える人数の上限 150人と言われる
・相手を嫌いになるのは、理解してもらえるという期待が裏切られた時
・良い聴き手、話し手と同じ感情になって聞ける人
・聴くことの核心は何が重要かを探り当てること
この人はなぜこの話を私に聞かせているのだろうと常に自問しながら聞いてみる
・感覚や感情は事実よりも重要
・優れた聞き手はあまっている処理能力を頭の中での寄り道に使わず、相手の話を理論的にも直感的にも理解するために全力をあげている
・瞑想のように聴く。話し手に意識を集中させる
相手の話を全て受け止めた方が的確な反応ができる
・嫌なやつに対してもきちんと聴こうとすれば不快感は減る
・質問は好奇心からでなくてはいけない
ソーシャルメディアは誰にも邪魔されずに自分だけの現実を作り出せるが、現実は聴かないと解決に繋げられない。効果的な反対意見はあいてをりかいしてのみ可能。
・グレーゾーンに耐えられる人はアイデアを思いついたり、判断するのが得意
・聴き上手はなぜと言う言葉を使わない。うまく聞ければ、自分1人では絶対に見られなかったものがみられる
・最も生産性の高いチームは全員の発言量が同じくらい
・チームとしての能力を高めるための即興劇研修
・相手とつながっている感覚を一番実感できるのが笑い
・会話中の自己の感情に注意を払う。自分の恐怖心や感受性のせいで人の話をきちんと聞けなくなったときに自分で認識する
・よく聞くとは自分の無意識からわきあがってくる感情に気づくこと
・うちなる声はあなたがどう現実に対応するかに大きな影響を与える
・下手な聞き手はずらす対応を、優れた聞き手は受け止める対応をしている
・女性は関係性や個人的な情報にフォーカスする一方、男性は事実をもとにした情報に注意を把握傾向。
・相手の状況を感じ取るのが深く聞くこと。あなたができる最善策は相手の話にただ耳を傾けること
・助言しようとか言うのは相手が状況にうまく対処する能力がないといっているようなもの
・右耳は言葉を聞き取り、左耳は感情を聞き取る
・携帯電話を見ている間に何かを生み出す時間を失っている
Posted by ブクログ
1,この本では、ヒヤリング(聞こえる)とリスニング(聴く)の2つの姿勢に分けており、前者は後者の前段階にあたる。聞こえることは受動的であるのに対し、聴くことは能動的です。最も優れた聞き手は聴くことに集中し、意識を総動員する。脳みそをフル回転させ、自分の持ってる情報を総動員して相手の情報を処理、そして意味を引き出す。
ここで重要なのは、この‘意味‘である。ここで掴んだ意味が、創造性、共感、洞察、知識の扉を開く。聴くことは相手のことを理解すること。
2,相手の話に耳を傾ける。(ずらすのでもなく、アドバイスを行うのでもなく、自分がすごいと思われるだけの質問をするのでもない。こういったことに注意する。)質問をする場合もシンプルな質問を意識する。
その人のプライベートな部分に一番共感し、反応するようにする。
好奇心を持って、純粋な好奇心に従った質問をする
Posted by ブクログ
具体的な体験談が多く、分厚さの割に軽く読めた。聴くことは努力を要し、大変なことではあるが、コミュニケーションに置いては最も大事であるという内容を、how to本のようにではなく、聴くことへの捉え方をゆっくりと変えていくように導いてくれるような本だった。相手の話をじっくり聴くということは、自分の心の中に相手をもてなすという言葉が良かった。
Posted by ブクログ
巷では話し方のコツや面白い話し方など”話し方”に目が行きがちだが、本書は”聴く重要性”に焦点を当てている。
印象に残った箇所は、相手の話を聞きながら”次に何を言うか”や”どんなうまい返しをしてやろう”など考えているとかえって不適切な発言をするという部分です。相手は話す事で解決に向かっている事も多いので、過去にも良いアドバイスがしたいとこちらが思うのは逆効果と感じる場面が多かったように思います。
本書を読んでから面白い返しをしようなど考えず、普通のキャッチボールを心がけました。普通の会話でも十分面白いと思う今日この頃です。
Posted by ブクログ
コミュニケーションを取ることの難しさを感じていたが「聴く」という観点の重要性を様々な視点(職業、脳科学、社会科学等)で説明してくれている良書。聴くとは、黙って音を耳に入れることではなく、相手への好奇心、共感から始まり、アドバイスをしてあげようとか、解決方法を提供してあげようなどを考えずに寄り添ってあげることだと理解できた。しかし、これは言うは易く行うは難しな技術だと思われる。質の高い質問の仕方について語られている章もあったが、そこがとても難易度が高いと感じた。まずは人のはなしを聞くときはスマホをしまう、というところから始めたい。
Posted by ブクログ
この本の内容を一言で言うと、ちゃんと人の話を聴け!に尽きる。
人の話を能動的に聴くことの重要性が述べられていた。マインドの話がほとんどで実際に何を聞いたら良いのか?といった方法論はあまりなかった。
私は複数人の会話になるほど頭の中で色んなこと考える癖あるため、複数人の会話でもちゃんと話し手の話を好奇心持って聴くように意識しようと思った。
Posted by ブクログ
コミュニケーションにおける「聞き方」については、これを読めば良いかと思います。小手先のテクニックといった部類ではなく、なぜ聞くべきなのか?聞くことによってどんな効果があるのか?といった我々の日頃のコミュニケーションのスタンスを変えてくれるような一冊です。
かなり分厚いですが、じっくり読むもよし、要点も掴みやすいので要点だけ読むのもよし、まずは手にとってみてください。
Posted by ブクログ
本のぶ厚さに圧倒されるが、ページの余白や行間が十分ありフォントも大きめなので、内容はそこまで濃くない。この手の洋書翻訳版によく見られる。
得られた気づきは以下のとおり。
・「聞く」と「聴く」は似て非なるもの。聴くことは、受動的でなく能動的。この「聴く」ことに長けている人は、コミュニケーション力が高い。
・聴く力は、ある程度は幼少期 - 1歳になるまでの親や養育者による愛着形成- の環境に影響される。その時期に自分の存在や気持ちを純粋に認めてくれる人が近くにると、聴く力も自然と醸成されやすい。
・聴くためには、沈黙を恐れずに相手の発言に集中することが大事。「次にどんな気のきいたことを言おうか」などと考えていると、脳の余白が奪われ、十分な情報を得られない。
・IQが高い人は脳が様々な事に気づき、自意識過剰になりがちで、聴くことに集中できない傾向がある。
自分も沈黙が苦手で、目上の人などとの雑談では「次にどう言葉を返そう」などと脳を余分に回転させてしまいがち。だから疲れ気味の時は雑談を遠慮しがちだし、要件のない電話は避けてしまう。
実際に会話の場になると、「よし、落ち着いて相手の発言に集中しよう」と思考すること自体が脳力を消費してしまうため、結局あまり改善しないのかもしれない。が、この本に書かれたキーフレーズを時々振り返しながら、より良い「聴く力」を身につけることは長い人生の終盤ではできそうな気がする。
Posted by ブクログ
聞くこととは、に特化した本。聞くことを職業とする人のストーリーからなぜ学術的に見て聞くことに価値があるのか、良い聞き方とは何かをまとめている。
とにかく長いのでメモをとりながら読むのがオススメです。よく言われる傾聴のテクニックに違和感を感じていた一人としては、そうだよね、と思うことも多々あった。
が、それにしても長いのでこの評価。
Posted by ブクログ
実は私たちの誰もが、愛する人に関しては思い込みをする傾向にある。親密であることやお互いを深く知っていることは素晴らしいのだが、そのため自己満足してしまい、自分にもっとも近い人たちの気持ちを読み取る能力を過信するという間違いを犯してしまう。
よく「聴く」とは、相手の頭と心の中で何が起きているのかを分かろうとすること。そして「あなたを気にかけているよ」と行動で示すこと。自分の考え・感情・意図を持ったひとりの人として理解され、価値あるものとして大切にされる、それこそが私たちが切望することだ。