【感想・ネタバレ】LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれるのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年04月07日

人の話を聞くという事はとても難しい。
できているつもりでもできていない事が多々ある。
確かに自分もついつい自分の話をしたくなる人というのは自分の話をちゃんと聞いてくれて、適切な返しを程よくしてくれる人であるというのはわかっていた。
この「話をちゃんと聞いて適切な返し」をするためのメソッドが言語化され...続きを読むてわかりやすく書いてあるのが本書。
人の話を聞くということをここまで意識したことがなかったので、大変参考になった。少し自分の悪いところを言われているようなところもあり恥ずかしくもなったが、良い学びとなった。
以下、参考になったところのメモ。

・聞くという行為には何よりも好奇心が必要

・腕を組む、ペンをカチカチさせるなどはご法度

・瞑想と同じように、意識が話し手から別の方向に行ってしまったと感じたら意識を話し手に戻す

・人の話を聞かないのは、新しい学びが無いためつまらない人生になる

・過去を頼りに人を理解しようとすると失敗する

・「この人はなぜこの話をしているのだろう?」と自問しながら話を聞くようにする

・気が散る原因は「次に何を答えよう」や「次にどんな破壊力のあることを言ってやろう」と考えるから。自分の話することを先回りして考えずに、今目の前で話している内容に気持ちを集中させる。

・嫌な相手でも「きちんと話を聞こう」と思えば怒りは和らぐ

・生産性の高いチームはみんなの発言量が大体同じくらい

・親密な関係を恐れる人は敵対的で人をこき下ろす意地悪なユーモアを言う傾向がある

・たいした実績のない人ほど自慢をしたがる。眼の前にいる人の素晴らしいところを見つけ出すよりも自分を売り込みたい衝動にかられたらこの話を思い出せ。

0

Posted by ブクログ 2024年04月01日

人間関係のトラブルは人の話を聞かないところから始まる。さらにダメ話し方は、自分ことしか話さないなど。

相手に好奇心を持って質問することも大事。

0

Posted by ブクログ 2024年03月02日

分厚い本でしたが、文字の圧迫感がなく、表現も優しく、楽しみながら、読み進めることができました。
読んで良かった。また、読みたい。

具体的な事例が多々あり、良い聞き方の価値について納得がいきました。
良い聞き手になりたい、と思うし、
良い聞き手に自分の話を聞いてもらいたい、と思う。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月08日

◎本書を読む目的と、それに対する答え
・人の話を聞くことがなぜ大切なのかについて深く理解したい
→人の話を聴くことで、他人の人生を理解でき、人生が面白くなる。また、自分自身も面白くなるから。
・どうすれば人の話を聴くことができるのか?また聴けていると言えるのか?
→好奇心を持って聴くこと。他人の世界...続きを読む観を理解したい、人の話には驚きがあり、人の経験には学びがある、というマインドを持つこと。

◎なぜ人の話を聴くと成長できるのか?人生が面白くなるのか?
・相手の世界観や経験から学べることは山のようにある。反対に、自分自身の事は既によく知っており、自分の話をしても新しいものは何も加わらない。
・相手の視点(特に反対意見は)を聞き入れることが、自分の視野を広げを、器を大きくする。
・人は話をよく聴いてくれる人を好む。つまり、人の話をよく聴くことで良好な人間関係を築くことができる。

◎人の話を聴くときに大切なことは何か?
・瞑想のように、頭の余っている処理を何かに使わず、相手を理解することに全力を注ぐこと
・自分が次に何を話そうかを考えず、別のことを考えず、相手の話に集中すること
・相手が話をする時に、何が重要なのかを探る。相手はなぜ自分にこの話をするのかを常に自問する。話し手自身もなぜこの話をするのか、わかっていないことが多い

◎どうやって人の話を聴く力を鍛えるか?
・人の話を聴く時、頭を空にし(=自分の意見や、次自分が話すことを考えない)瞑想のように相手の話に注意を払い、相手を理解することに全力を注ぐ
・好奇心を持って相手の話を聴き、なぜ相手が自分にこの話をするのかを考えながら聴く
・話を途中で遮ったり、相手の言いたいことを先回りして言ったり、詮索したり、アドバイスをしようとも思って聴くことを絶対にしないようにする。急かしたりせず、間を大切に相手の話を聴く
・積極的に人の話を聴く場に行く

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年11月19日

篠田氏監訳による聴くことに関する本。
聞くことで私たちは人を愛し、物事を理解し、成長し、周囲と絆を深めている。聞くとは人間の営みそのものとのこと。
話を聞くのって難しいなと。
聴くことの重要性、可能性を教えてくれる良著
聴くことに関する様々な話が入っていてとても、面白い。浅くなく、人生や人の本質的な...続きを読む内容が多く含まれている
コーチングの学び、思想に共通する部分多いと実感

メモ
・私たちは人生の中で注意を向けて聞いてきたものの集大成。適当に聞き流すと世の中への理解は限定されてしまい、一番良い自分になれる可能性を狭めてしまうとのこと。
・多くの人に簡単にメッセージを送れる時代だが、どれくらいの頻度で直接会って話をじっくり掘り下げて聴くことができているか、その努力をしているか
・聴くことには努力が必要。
・だめな聞き方
 話をさえぎる
 言われた言葉に対し、すじがとおらない反応をする
 話し手以外をみる
 落ち着きがない

・死ぬ際に最後まで持ち続ける感覚の一つか聴力
  空腹感と喉の渇き、発話能力、視力と続き、触覚と聴力は最後まで残る

・何を考えどう反応するかは、誰に耳を傾けるかで形作られる

⭐︎よく聴くとは、相手の頭と心の中で何が起きているのかをわかろうとすること。そしてあなたを気にかけているよと行動で示すこと

⭐︎誰かに知ってもらわないと、自分には価値がないと、むなしいといった感情になってしまう。誰かが話を聞いてくれなかった、人とつながる機会を逃したなどが度重なること
・人生で生きた実感を一番味あわせてくれるのは不確実性
・近接コミュニケーションバイアス
 愛する人に関しては思い込みをする傾向。わかっていると思い込みがち
・出会った日とずっと同じ人間なんていない
・ダンバー数 バーでばったりでくわしたときに身構えずにいっぱい飲める程度に相手を知っていると言える人数の上限 150人と言われる

・相手を嫌いになるのは、理解してもらえるという期待が裏切られた時

・良い聴き手、話し手と同じ感情になって聞ける人
・聴くことの核心は何が重要かを探り当てること
 この人はなぜこの話を私に聞かせているのだろうと常に自問しながら聞いてみる

・感覚や感情は事実よりも重要
・優れた聞き手はあまっている処理能力を頭の中での寄り道に使わず、相手の話を理論的にも直感的にも理解するために全力をあげている
・瞑想のように聴く。話し手に意識を集中させる
相手の話を全て受け止めた方が的確な反応ができる
・嫌なやつに対してもきちんと聴こうとすれば不快感は減る
・質問は好奇心からでなくてはいけない
 ソーシャルメディアは誰にも邪魔されずに自分だけの現実を作り出せるが、現実は聴かないと解決に繋げられない。効果的な反対意見はあいてをりかいしてのみ可能。
・グレーゾーンに耐えられる人はアイデアを思いついたり、判断するのが得意
・聴き上手はなぜと言う言葉を使わない。うまく聞ければ、自分1人では絶対に見られなかったものがみられる
・最も生産性の高いチームは全員の発言量が同じくらい
・チームとしての能力を高めるための即興劇研修
・相手とつながっている感覚を一番実感できるのが笑い
・会話中の自己の感情に注意を払う。自分の恐怖心や感受性のせいで人の話をきちんと聞けなくなったときに自分で認識する
・よく聞くとは自分の無意識からわきあがってくる感情に気づくこと
・うちなる声はあなたがどう現実に対応するかに大きな影響を与える
・下手な聞き手はずらす対応を、優れた聞き手は受け止める対応をしている
・女性は関係性や個人的な情報にフォーカスする一方、男性は事実をもとにした情報に注意を把握傾向。
・相手の状況を感じ取るのが深く聞くこと。あなたができる最善策は相手の話にただ耳を傾けること
・助言しようとか言うのは相手が状況にうまく対処する能力がないといっているようなもの
・右耳は言葉を聞き取り、左耳は感情を聞き取る
・携帯電話を見ている間に何かを生み出す時間を失っている

0

Posted by ブクログ 2023年08月12日

話を「聴く」ということが全くできていなかったと痛感した。
よくある「頷く」「メモをとる」「復唱する」なんてことが書いてある本とは違う、満足度が高い内容だった。

0

Posted by ブクログ 2023年08月05日

対話の重要性を他の本で感じていてこの本のタイトルに興味が湧き買った。分厚くてなかなか読む勇気が出なかったが覚悟して読んだが読み始めると止まらない。タイトル通り「聴く」ことに関する全てが網羅されていてためになった。読み終わった後の本は折り目だらけだ。今年読んだ中でダントツの1位。自分のバイブルにしたい...続きを読む
とにかく聴く事を意識して、みんなの話に耳を傾けるよう明日から実践してみようと思えた。
皆んなに薦めたい一冊!

0

Posted by ブクログ 2023年06月27日

いや~拍手喝采。鈍器本でありながら、とても読みやすく、あっという間だった。

元々は自分が「もっと他人の話を聞ける人間になりたい」と思って手にしたもの。ただその考えは甘かった。
本書は「聞く」ではなく「聴く」なのだから。

人間は誰しもが話を聴いてほしい生き物。でも今の時代はインターネットが普及して...続きを読む、コロナなどの新しい感染病も増え、ますますじっくりと話す機会が減ってしまった。

それでも聴くこと自体はできる。普段から意識すればするほど、それが経験値のように上がっていき、やがてはトークスキルよりも強いコミュニケーション能力が得られる。

本書の内容は素晴らしいし、何より着眼点が本当に良い。自分の中で、読み始めた時から少し変わった感覚さえある。とても良い読書でした。

ブックリストのお気に入り自己啓発本TOP3を更新するか悩んだくらい。わずかな差で今回は断念。まだTOP3はキープ。

0

Posted by ブクログ 2023年06月05日

・孤独を感じるのは、「よいことが起こった」のに誰にも注意を払ってもらえないとき
・よく「聴く」とは、相手の頭と心の中で何が起きているのかをわかろうとすること。そして「あなたを気にかけているよ」と行動で示すことです。
・「聴く」とは何かを教えたり、影響を与えたり、批評したり、評価したり、正しいやり方を...続きを読む示したりするものではありません。「聴いてもらう」とは「相手が自分を体験すること」を体験することです
・好奇心があるということは、思い込みがないこと
・自分に関心を持ってもらおうと過ごす2年間よりも、他の人に関心をもって過ごす2か月間のほうが多くの友人を作ることができる
・生きた実感を一番味わわせてくれるのは不確実性です
・聞き手がうなずいたり、オウム返ししたり、別の言葉に言い換えたりするよりも、意味付けと解釈を伝えたほうが話しては理解してもらえたと感じる
・日々直面する様々な状況に対して、もうすでに全部わかっていると考えながら対応してしまうと、成長し、学び、人とつながり、進化する能力が発揮されません。優れた聞き手とは、他の人の経験や考えに喜んで耳を傾け、相手の視点を認められる人です
・自分の考えを修正したり、古いものの見方や考え方を投げ捨てたりするのはいまだにいやなことです。しかし、このような苦痛を伴う再構築こそ、学習と呼ばれているものであること、またたとえ苦痛を伴うとしてもそれは、人生をより正確に見ることができるという更なる満足を常にもたらすものである
・データは、データがある場所しか照らさない
・目立ちたい人は、自分が「十分ではない」ことをカバーするために自己顕示する
・それぞれの視点から聞いた話をまとめたら最高の作品ができる
・誤解は、人の話をもっと注意深く聞いたり、もっと深く質問したりするためのインスピレーションのもとになる
・優れた聞き手は常に、受け止める対応をします。話を受け止めたうえで意味付けしたフィードバックを返す
・会話のナルシシズム
・気を付けてほしいのは「決めつけ」が隠れている質問
・欧米文化では、会話に間が生まれるのをひどく居心地悪く感じる傾向がある
・ポジティブなうわさ話を聞いた人は似たような行動をとろうとし、ネガティブなうわさ話を聞いた人は自己肯定感が増すことを発見しました

0

Posted by ブクログ 2023年06月02日

この日本語の本を読んだ後、原書で読んでいる。タイトルが面白い。原題は、You're Not Listening. (あなたは聞いていない)。だから、「リッスン(聞きなさい)」になるのだけれど・・・。そして、いい邦題だと思う。このタイトルにしたのは、センスがいい。優れた聴き手であることは、と...続きを読むても大切だと学んだし、詐欺師が優れた聴き手であるというのは、さもありなん、と思った。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年05月22日

誰か1人の人と会って、じっくりその人の話だけを聴く時間はあっただろうか。
 聴くことは、アメリカ流の会話を仕切って、言いたいことだけを言い切る能力、素晴らしさに囚われて、もっと大事な人生に深みを持たせる会話、特に他人から聴くということを忘れていないか、という問い。ビジネスをやっていれば、聴く間にもう...続きを読む答えを出していないといけない、時間こそが最大の資産であり、それを余計な時間をかければそれだけ生産性が落ちる。だから、遮り、終着点に最短ルートで行く。会話し始めてすでに会話の終わりが見えたら、途中はすっ飛ばしてきた。あなたの話を聞いてくれるのは誰ですか?と聞かれて、うっとなる人が多い。実は、家族でさえも、本気で聞いてくれない。子供達にとっては、本当に切実な問題だが、妻と夫の関係もまた同じと言える。本書では、聴くふりとか、流して聞いているということ、携帯をたまにチラッと見ているのもまた、相手の話を聞いていないことを示している。
 話を遮る、言われた言葉に対して曖昧、筋の通らない反応、携帯や時計など話し手以外を見る、落ち着かない、といった反応がまさに聞き手になれないもっともやってはいけない行為。相手のことをわかっていると言う誤解、配偶者のことは一番わかっている、として喜ばれないプレゼントを渡してしまう。相手のことを知らない、理解したい、という考え方から会話すれば、聴くことが最もその近道であろう。聴きながら、自分の話にすり替えてしまうのも、大きな道を外す。もう一つは、ずらす反応。犬が好きなんだという話題に対して、自分は猫が好きでなぜなら、、、と言うふうにずらした上で自分の話をしてしまう。犬のどの辺が好きなの?と受け止めることが肝要と説く。
 アクティブリスニングは、相手の話が終わるまで唇を閉ざすことではなく、相手が言いたいことを積極的に考えて返すこと。つまり、非言語において理解可能な範囲でその背景などを考えて返すということ。そのとおり、という答えが返ってくるかがYesかどうかの境目になろう。聞き手に徹することを教わってこなかったから、攻め込むこと、話題を提供すること、で面白い人であり続けるのが自分らしさだと思っていたら、大きな勘違いだ。相手の視点に立つ、相手の視点を取り込むことは鍛錬で培うことが必要だ。相入れない考え方を、忍耐で受け止めるということも大事だ。攻撃されていると体が勝手に動いてしまう。
 内なる自分の声、という概念も新しい。自分で独り言を言うとき、それはポジティブなものが多いか、それともネガティブなものが多いか、考えてみる。内なる声は、時としてアドバイスをくれたりする。実は、これらは読書、他人との会話で培ったものが影響するらしいので、正しい内なる声を育むには、対話をすることが一番だ。
 そして、良い質問には、助言してあげよう、助けてあげよう、という概念がないことがポイントだ。それはどういうことなんだろうか、と言う風に考えてみた。困ってるんだよね、、、と言う言葉には、だからどうして欲しいという思いはない。壁打ち相手が欲しいだけだ。それにも関わらず、方法論をぶってみたりしても、意味がない。子供が嫌だと言う言葉に、じゃあ、こうしよう!と言う風に変えてしまうのは非常に良くない。なんでそう言うふうに思ったの?と聞くのが正だ。
 聴く相手は、自分が興味がある人、自分を抑え、言いたい人がほとんどの世の中で、聴きたい人になること。壮大な我慢比べに打ち勝った人だけが、強くなれる社会なのかもしれない。

0

Posted by ブクログ 2023年03月26日

多くの書籍にある小手先のテクニックではなく、「聴く」ことの大切さやメリットを多くの研究や経験に基づき、体系的に整理して書かれた書籍。約500ページのボリュームの多い書籍だけど、内容は多くの実例や調査結果などを用いて、とてもわかりやすく書かれているため、読みづらさは感じず、楽しく読めた。
多くの書籍で...続きを読む書かれている「オウム返しや言い換え、要約」などは傾聴の本質ではなく、相手に関心、興味を持ち、学ぶ姿勢をもって心から「聴く」ことが重要で、一朝一夕で身につくものではない。ただ、努力して傾聴を身につけることで、自身の成長や周りからの信頼など膨大なメリットを得られる。
自分も「聴く」力を鍛えたいと強く感じた。

0

Posted by ブクログ 2024年03月24日

この本の内容を一言で言うと、ちゃんと人の話を聴け!に尽きる。
人の話を能動的に聴くことの重要性が述べられていた。マインドの話がほとんどで実際に何を聞いたら良いのか?といった方法論はあまりなかった。
私は複数人の会話になるほど頭の中で色んなこと考える癖あるため、複数人の会話でもちゃんと話し手の話を好奇...続きを読む心持って聴くように意識しようと思った。

0

Posted by ブクログ 2024年03月02日

コミュニケーションにおける「聞き方」については、これを読めば良いかと思います。小手先のテクニックといった部類ではなく、なぜ聞くべきなのか?聞くことによってどんな効果があるのか?といった我々の日頃のコミュニケーションのスタンスを変えてくれるような一冊です。

かなり分厚いですが、じっくり読むもよし、要...続きを読む点も掴みやすいので要点だけ読むのもよし、まずは手にとってみてください。

0

Posted by ブクログ 2023年11月13日

本のぶ厚さに圧倒されるが、ページの余白や行間が十分ありフォントも大きめなので、内容はそこまで濃くない。この手の洋書翻訳版によく見られる。

得られた気づきは以下のとおり。

・「聞く」と「聴く」は似て非なるもの。聴くことは、受動的でなく能動的。この「聴く」ことに長けている人は、コミュニケーション力が...続きを読む高い。
・聴く力は、ある程度は幼少期 - 1歳になるまでの親や養育者による愛着形成- の環境に影響される。その時期に自分の存在や気持ちを純粋に認めてくれる人が近くにると、聴く力も自然と醸成されやすい。
・聴くためには、沈黙を恐れずに相手の発言に集中することが大事。「次にどんな気のきいたことを言おうか」などと考えていると、脳の余白が奪われ、十分な情報を得られない。
・IQが高い人は脳が様々な事に気づき、自意識過剰になりがちで、聴くことに集中できない傾向がある。

自分も沈黙が苦手で、目上の人などとの雑談では「次にどう言葉を返そう」などと脳を余分に回転させてしまいがち。だから疲れ気味の時は雑談を遠慮しがちだし、要件のない電話は避けてしまう。

実際に会話の場になると、「よし、落ち着いて相手の発言に集中しよう」と思考すること自体が脳力を消費してしまうため、結局あまり改善しないのかもしれない。が、この本に書かれたキーフレーズを時々振り返しながら、より良い「聴く力」を身につけることは長い人生の終盤ではできそうな気がする。

0

Posted by ブクログ 2023年11月11日

篠田さんと深井さんの対談を見たことがきっかけで読むことにしました。傾聴が大切だということは理解していたつもりでしたが、さらなる発見がたくさんできました。
特に親しい間柄こそ聞くことを大事にしないという話には衝撃を受けました。家族の話をよく聞くようになりました。
個人的にはこのデバイスごあふれる世の中...続きを読むでこの本をここまで読み進めてくれてありがとうってところがお気に入りです。

この本に出会えて傾聴に関しての考えがより深まりました。

0

Posted by ブクログ 2023年09月13日

アメリカのジャーナリストによる「聴く」ことに関する教養書

世間的にはあまり陽の目を見ない「聞くこと」に関して、幅広く、そして深くまとめられている。
内容量は少なくないが、興味深く読める。

0

Posted by ブクログ 2023年07月30日

人と話をしているときに、相手の言葉をさえぎることがあるな、と自覚しており気になっていました。たまたまこの本を見かけ、何かヒントが得られれば、と手に取りました。

元々分厚い本を読むのは苦手ですが、この本はとても読みやすく、サクサクと読み進められます。

聴くことのゴールは理解。相手が伝えることが本当...続きを読むはなんであるかを掘り起こして理解するには、注意力・集中・経験が必要。「聴く力」は鍛錬によるもの。要は努力が必要ということです。
今までの習慣や癖を急に変えることは難しいかもしれませんが、少しずつ意識しながら聴く力を身に付けたら、何か変わるのではないか、という気がします。

個人的には、耳の構造や左右の聴覚情報の処理法の違い、騒音・難聴について書かれた章と、スマホ依存についての章が興味深かったです。

0

Posted by ブクログ 2023年07月02日

聴くこと、聴かれること、自分の中でどんなことが起こるかワクワクしながら読めました。

客観的にダラダラ話が進みがちだけど、何に気をつけてどんな声色で話すと良いかそんなことが理解できる本でした。
色々なケースをテーマに、傾聴の大切さと話し方の工夫、聴くときの耳、読み進めるごとに話す時試してみたくなる事...続きを読むがたくさんありました。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年05月20日

聴くことは話すことよりも大事ということを
理由、具体例、方法等あらゆる視点からかかれたもの。

聴くことは瞑想のようなもの
このフレーズが一番心に残った。
どうしても聴くとなると力んでしまいがちで、
次何言おうと考えてしまう
そうじゃないことを教えてくれた。

SNSなどの多くの情報量より
1人の人...続きを読むからじっくり話を聴くこと
質の大きさ
その1人のひとの数を増やしていけば行くほど、多様な人間の側面に気づき直感も冴える

純粋にきく
ずらす対応ではなく、受けとめる対応

決めつけやアドバイスはいらない、
人はたいてい解決してほしいと思っているわけではなく、壁打ち相手が欲しいだけ
聴くことは相手の状況を感じ取ること
懸命なアドバイスもいらない、似たような自分の経験を言う必要もない、誘導したり影響力の発言もいらない、救ってあげよう、助言してあげようも要らない

その人がさらに深く考えられるよう手助けして、その人自身で内側から答えが出るように


いま大切なこと、その場を聴くこと
喋っている様子も聞き入れる
日常の家族への実用的な質問だけではだめ
発言の意図を理解すればするほど身近に感じられる
子どもの頃に話を聞いてもらった経験は長きにわたって良い影響をもたらす

間や沈黙をうけいれる勇気
自分が話さなかったからこそ、価値のあることが聞ける 

右耳は言葉を聞き取り、左耳は感情を聞き取る
右利きの人は左耳で聞くより右耳で聞いた方が言葉の意味を深く早く理解できる

ものの騒音
耳の神経は身体のどこの部位よりも多く大事な部位なので保護され敏感

依存
音が流れていると衝動買いしやすい
自分の考えに耳を傾けにくい


携帯電話を見ている間に何かを生み出す時間を失っている
携帯電話=バーチャルな世界で起きているかもしれないことに気を取られ現実の世界で集中しにくくなる 現代人は白昼夢を見る能力までも失いつつある

人間の脳は情報の洪水を扱えない
倍速は声のニュアンスも失われる
マルチタスクは幻想 何か情報がひとつ入ってくるたびに集中力は低下する

うわさは集団が学習するための効率的な仕組み
SNSの大量の噂よりこっそり得た噂、情報の価値はいかに入手しやすいか、いかに平凡かと反比例の関係


倫理的にふるまうには、自分の行動や言葉が他者にどれだけ影響を与えるか、そしてそれは聴くことなくして実感できない

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年04月23日

私が好きなYouTuberが読んでいて、気になって購入した一冊。
辞書みたいに厚い!!笑

長くて心が折れかけましたが、
「この本を読むことも傾聴のひとつ」と思いながら
読み進めました。苦笑

相手に興味関心を持つこと、
ネガティブな反応、言葉が相手に与える影響、
好きな人への無意識のバイアス…
...続きを読む箋がついている箇所がたくさん。
(ラインを引くのはどうしても私はできず、いつも付箋です)

話したい、聞いてほしい、表現したいという人がいるなか、相手に興味関心を持ち、しっかりと聞くことの大切さ、それが信頼につながるということですね。

私もあっちこっち考えたり、
相手の話を聞く前に、過去に聞いた話で判断したり、
思い込んだりしがちですが、
そういう時こそ、本書に書かれていることを思い出すようにします。

0

Posted by ブクログ 2023年04月07日

500ページ近くにわたって「聞く」をテーマに様々な角度から論じているが、いずれのトピックも新鮮味があり、且つ言われてみれば納得することばかりで、最後まで興味深く読んだ。

自分が話を聞く時の気持ちや態度を振り返り、改めて自らの「聞く力」を高めたいと思った。

0

Posted by ブクログ 2024年01月08日

実は私たちの誰もが、愛する人に関しては思い込みをする傾向にある。親密であることやお互いを深く知っていることは素晴らしいのだが、そのため自己満足してしまい、自分にもっとも近い人たちの気持ちを読み取る能力を過信するという間違いを犯してしまう。

よく「聴く」とは、相手の頭と心の中で何が起きているのかを分...続きを読むかろうとすること。そして「あなたを気にかけているよ」と行動で示すこと。自分の考え・感情・意図を持ったひとりの人として理解され、価値あるものとして大切にされる、それこそが私たちが切望することだ。

0

Posted by ブクログ 2024年01月04日

薄っぺらな聴くスキルみたいな事ではなく、いかに聴く事が難しく、重要かという話があらゆる事例や側面から伝えてくれる本。聴くことのマインドセット構築本としてはオススメ、読書慣れしてないと読み終えられないかも。

0

Posted by ブクログ 2023年09月04日

話を聞くということは、自分では考えつかない新しい知識を連れてきてくれると、著者は言います。
話をじっくり聞ける人は信頼され、友情や愛情など、特別な関係を育んでくれるのは自明の理です。
しかし話を聞くことは、簡単ではありません。
話の聞き方や効用などを、豊富なエビデンスとさまざまな逸話で解説してくれま...続きを読むす。
この方法を知っておくだけで、人生は驚くほど実り豊かになるでしょう。

人の話を聞くのがへただからといって、悪い人だとは限りません。
おそらくあなたのまわりにもいるでしょう。人の話を聞くのがへたな親友、家族、恋人が。もしかしたらあなた自身が、人の話に耳を傾けるのが苦手かもしれません。 でも、それは仕方のないことです。というのも、いろいろな意味で、あなたは人の話を聞かないようしつけられてきたからです。
小さかったころの自分を思い出してみてください。もし親に(おそらく両肩を両手でしっかりとつかまれ)「ちゃんと聞きなさい!」と言われたら、そのあとに続く言葉はほぼ間違いなく、聞きたくない話だったはずです。
もし先生やリトルリーグの監督、サマーキャンプのリーダーが手を上げて「はい、聞いて!」と言えば、その後に続くのはたいてい、ルール、指示、そして楽しみを制限するような話だったでしょう。 ー 48ページ

0

Posted by ブクログ 2023年08月15日

話すことが好きで聞くことに関しては下手な自覚がある私にとって耳の痛い話だった。
頭に入ってこない話もあり(若干冗長に感じる)
大きい音で音楽を聴くのが私にとってさらに耳の痛い話も後半にあった。

自分の話ばかりせずたまには聞き手に回るチャレンジをしてみようかな

0

Posted by ブクログ 2023年06月03日

傾聴とは異なる能動的な「聴くこと」について。
子どものわかりにくい話にもこの姿勢で取り組んでみたら、違う気付きがあるように思った。

0

Posted by ブクログ 2023年05月01日

聞くことがどれほど大切かという本。
しかも聞き方は、why、を使わないようにしないといけないし、普通の質問ではいけないという。
聞く難易度も、質問難易度も、話す難易度も高い。
とりあえず自分の話は、あまりしないようにしようかな。

0

Posted by ブクログ 2023年04月05日

とにかく、聞くことが最高の知性であり、人生において大切なことが、様々な角度から語られている。全身全霊で聞くこととは何か、を頭に入れて実践あるのみ

0

Posted by ブクログ 2023年03月11日

この本は聞くことに対するノウハウ本では無く、筆者による「聞くこと」をテーマとしたエッセイ集と思って読むのがおすすめ。総じて聞く耳がなくなった現代人への緩やかな警鐘と、聞くことのメリットが書かれていました。
なんか、今だとChatGPTがこの本の章のテーマを入れたら言いそうな感じも。

自分としては、...続きを読む曖昧なままに会話を続けて、勝手に理解した気になって、後でなんでだっけ?とか、勝手に話し続けられる時にどこまで聞くべきか、とか、ちとノウハウ的なところを期待してた部分もあったので、微妙に刺さらなかった感じ。

聞くことは、労力を使うことであって、時として努力が必要なことや、曖昧なままにしない方が良い時、なんでも聞いていれば良いわけでは無いことなどのストーリーは、自分が再現できるのかはわからないが、記憶の奥底に入ったとは思うので、ミスった時に思い出して改善していけるのでは無いかと。

この本は、想定読者は40代以上の男性かな。


0

「ビジネス・経済」ランキング