あらすじ
★自分の視野を超えた知識が持て、一生の友人をつくり、
孤独ではなくなる、ただひとつの方法★
・つまらないギャグを言う人は、大抵人の話を聞いていない
・友情を深めるいちばんの方法は、「いつもの会話」
・みんな「自分には先入観がない」と思いがち
・つじつまが合わない会話をそのままにしておくとだまされる
・なぜあの人は「空気が読めない」のか
・「自分とは違う」グループに、人は「恐怖」を抱いている
・「アドバイス」をしだす人は、きちんと相手の話を聞いていない
・「だれかの悪いうわさ」を聞くと、自己肯定感があがる
本当に優秀な人は聞く能力が異様に高い
「自分の話をしっかり聞いてもらえた」体験を思い出してみてください。それはいつでしたか? 聞いてくれた人は誰だったでしょうか? 意外に少ないのではないかと思います。
他人の話は、「面倒で退屈なもの」です。どうでもいい話をする人や、たくさんしゃべる人などいますよね。考えただけでも面倒です。その点、スマホで見られるSNSや情報は、どれだけ時間をかけるか自分で決められるし、面白くないものや嫌なものは、無視や削除ができます。しかし、それがどれほど大事でしょうか。
話を聞くということは、自分では考えつかない新しい知識を連れてきます。また、他人の考え方や見方を、丸ごと定着させもします。話をじっくり聞ける人間はもちろん信頼され、友情や愛情など、特別な関係を育みます。「自分の話をしっかり聞いてくれた」ら、自分の中でも思いもよらなかった考えが出てくるかもしれません。どんな会話も、我慢という技術は必要です。しかし、それを知っておくだけで、人生は驚くほど実り豊かになります。
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Posted by ブクログ
聞く能力は、話す能力以上に困難で、本書はその原因について色々な側面からアプローチし、ヒントを提示している。例えば私も人の話を良く遮ることがあるが、これは相手の話す内容以外に自分の考えを否定されないための防衛手段との見方に非常に納得した。
【気になったフレーズ】
・人の話が聞けず気が散る原因は、次に何を話そうか考えてしまうから
・話し手への質問は、相手の考えを変えるためなどではなく、好奇心からでないといけない。
・賛成できない人の話を遮るのは、まるで自分の存続にかかわる脅威のように感じるため。
・「自分が間違っているかもしれない」という可能性を考えながら聞く
・ストレスが溜まる原因のひとつは、人の話を能動的でなく受動的に聞いているから。
・話し手の問題を解決してあげたり、安心させようとする聞き手本位の提案等の「ずらす対応」はしないこと。
・「学校どうだった?」「宿題はあるの?」の様な質問はチェックリストを読んでいるようなもの。この様な質問だけにならないように注意する。
・耳を傾けられない理由が、自分自身について何か物語っていないか考えてみる。
Posted by ブクログ
人の話を聴くということに関しての心構えが書かれた本。好奇心とオープンな心をもってお互いの質問をし続けたい。、以下メモ
・好奇心があるということは思い込みがないこと
・人間はたいてい不確実性を嫌う。しかし、生きた実感をいちばん味わせてくれるのは不確実性。不確実性を避けたいがために人の話に耳を傾けないのであれば、そこで確実に起こることは退屈な時間と新しい学びがないためにあなた自身もつまらない人間になる
・夫婦中が悪くなったのは相手が何をいうかわかっているから、という思い込み。親密であるが故に、相手も自分と同じ物が見えている、自分たちは似ているという錯覚が生まれる。しかし、出会った日とずっと同じ人間なんていない。先入観を大雑把に当てはめたり、集合的に考えたりするのは聴くことを邪魔する。誰かと連絡を取り続けるというのは、その人が何を考えているかに耳を傾けるという行為以上の何物でもない
・相手がなぜそれをあなたに言ったのかをくむこと=共感、
・この人について私は今、何を学んだだろうか?今日の話題についてどう感じたのか?
・うわのそらになるのは、思考が話よりも早いから。優れた聞き手は相手の話を直観的に理論的に理解するために全力を挙げている。次何を話そうか?を考える。ボディーランゲージや、声の抑揚に注意を払い、話の文脈や動機も考える
・自分が間違ってるかもしれないという可能性を考えながら聴く。ネガティヴケイパビリティは、短期に事実や理由を求めることなく、不確かさや謎、疑念を抱き続けられる能力
・聞き上手は、なぜ?という質問を使わない。なぜ。という言葉は人を身構えさせるから
・相手と繋がっているという感覚を1番理解できるのが笑い。
・アドバイスをしようと思って聴くと失敗する。自分が求めてる答えが返ってくるような質問をしようとします。相手の状況を感じ取るのが深く聴くこと
・沈黙は寛容なだけではなく、深い洞察や理解を得られる
・悪い噂を聞くと人は自己肯定感が上がる
・人の話を勝手に暴露しない。
Posted by ブクログ
・なぜ、人の話を聞くことがなぜ大切なのか?
人の話を聴くことで、他人の人生を理解でき、人生が面白くなる。また、自分自身も面白くなるから。
・どうすれば人の話を聴くことができるのか?また聴けていると言えるのか?
好奇心を持って聴くこと。他人の世界観を理解したい、人の話には驚きがあり、人の経験には学びがある、というマインドを持つこと。
・なぜ人の話を聴くと成長できるのか?人生が面白くなるのか?
相手の世界観や経験から学べることは山のようにある。反対に、自分自身の事は既によく知っており、自分の話をしても新しいものは何も加わらない。
また相手の視点(特に反対意見は)を聞き入れることが、自分の視野を広げを、器を大きくする。
加えて、人は話をよく聴いてくれる人を好む。つまり、人の話をよく聴くことで良好な人間関係を築くことができる。
・人の話を聴くときに大切なことは何か?
瞑想のように、頭の余っている処理を何かに使わず、相手を理解することに全力を注ぐこと。自分が次に何を話そうかを考えず、別のことを考えず、相手の話に集中すること相手が話をする時に、何が重要なのかを探る。相手はなぜ自分にこの話をするのかを常に自問する。話し手自身もなぜこの話をするのか、わかっていないことが多い
・どうやって人の話を聴く力を鍛えるか?
人の話を聴く時、頭を空にし(=自分の意見や、次自分が話すことを考えない)瞑想のように相手の話に注意を払い、相手を理解することに全力を注ぐ。好奇心を持って相手の話を聴き、なぜ相手が自分にこの話をするのかを考えながら聴く。
話を途中で遮ったり、相手の言いたいことを先回りして言ったり、詮索したり、アドバイスをしようとも思って聴くことを絶対にしないようにする。急かしたりせず、間を大切に相手の話を聴く。また積極的に人の話を聴く場に行く