アランのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ幸福とは何か、93のプロボの収められた本。
自分の心を守るために必要な考え方だと思った。
似た内容のプロボも多いが、どれもしみじみ味わい、親しみの持てる内容。優しさの伝わる文章で、また読み直したいと思える本。
【印象に残った箇所】
22.宿命
どんな運命もそれを良いものにしようと欲するならば、良い運命となるのだ。自身の性質についてとやかく言うことほど自分の弱さをあかししているものは何もない。
→大した努力もせず、自分の境遇のせいにして、手に入らないことに理由付けてる場合じゃないね。
47.アリストテレス
自分でやること、人にやってもらうのではない。そこにはよろこびの一番深い意味がある。
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Posted by ブクログ
ネタバレ挿絵がとてもいい。心を落ち着かせてくれる。そしてこれを読んでいるだけで、いろんなことを気にしすぎていてもしょうがない、さぁあしたを生きようという気持ちになってくる。自然と活力が出てくるような本。
・大げさに考えない。
・遠くに目をやる。
・今ある状況を新しい観点でとらえる。
・すべての道は正しい道
・人との繋がりの場は、自らが魔術師となって雨を降らせたり、良い天気にしたりするような、奇蹟の場である。
・相手の存在を認めて、その人がその人自身であることだけを求める。
・自分で自由に選んだやりたい仕事は、自分の能力を発揮するだけではなく、そこからまた新たな能力が生まれるような仕事
・自ら実行する -
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Posted by ブクログ
世界3大幸福論と言われるもののひとつ。
フランス人哲学者であるアランが著したもので、詩的な感じがする本。
元々、新聞に「プロポ」という形で連載していたものなので、哲学書というよりはエッセイの赴きが強い感じ。
内容は良いのだが、訳の限界なのかもしれないが、なんとも読みづらくわかりにくいところがあったので☆4つ。
短編エッセイの塊なので、要約は出来ない。
いいなと思ったこと
・情念を持たない人間などいない。ただ賢人はその魂の中で、幸福な思惟が膨大な拡がりを持っているので、情念はみな全く隅に追いやられていく。
・悲しみなんて病気に過ぎないのだから、病気を我慢したらいいのだ。
・最初 -
Posted by ブクログ
読書録「幸福論」4
著者 アラン
訳 石川湧
出版 角川書店
p260より引用
“ 不幸だったり不満だったりするのは、む
ずかしくない。人が楽しませてくれるのを
待っている王子様のように、坐っていればよ
い。”
目次から抜粋引用
“いらだち
惨劇
野心家に告ぐ
幸福な農夫
なんじ自身を知れ”
教育者であり思想家である著者による、人
が幸福であるための在り方をまとめた一冊。
フランスの将軍の逸話から意志を持って行
動することの大切さまで、数多くあちこちに
書かれた物を編集して作られています。
上記の引用は、「幸福たるべき義務」と題
された項での一節。
自分にとっての楽しみ -
Posted by ブクログ
ダンス、装飾、詩、雄弁、音楽、演劇、建築、彫刻、絵画、デッサン、散文。以上の創作活動について、体系的な位置づけや意義について詳細に論じている。ただし、この体系は一般的なものではなく、あくまでもアラン先生独自の理解と解釈に基づく。上記の順番にも意味があり、動的な芸術から静的な芸術に至る連続性を保った位置づけを展開。ここが非常に興味深いところで、あらゆる分野の「体系」や「分類」といった考え方一般への興味も奮い立たせてくれるものだ。第一次世界大戦兵役中に書かれたこともあって、人生論的な内容もみられるが、これと芸術との関連性も大きな読みどころである。「幸福論」のように短い形式というわけではないが、難