こよりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ序章 神無月のころ
瑞穂
小学六年生。
チイコ
黒い野良の子猫。
たそがれ堂の店長
会議があって、遠くに行ってる。
たそがれ堂のバイト
紺色の地に、いろんな秋の花の模様が描かれた着物、その上にエプロンドレスを重ねた、高校生くらいの、かわいらしい黒い長い髪のお姉さん。化け猫ねここ。
幻の遊園地
哲也
かわいいものと美しいものに目がない若者。コンビニ桜でバイトしている。
昭子
哲也と同じマンションの住人。
昔の哲也
昭子が小学四年の時に隣に引っ越してきた同い年の男の子。
夏の終わりの幽霊屋敷
夏野真昼
廃墟一歩手前の洋館を受け継いだ。翻訳の仕事をしている。
小和田美鈴
真昼の叔 -
Posted by ブクログ
シリーズ読破できていないけれど、この作品はむしろ今読んだほうがいいと伺って読みました。
作品の根底には、はっきりと明記はされてはいないけれど、今の世の中と同じように、流行病が広がっていて、辛さや気持ちが塞ぎ込んでしまうのが、手にとるようにわかる。
物語の中でも、流行病は終息せずに終わる(だと思う)。
けれど、コンビニ堂や風早神社の存在や主人公の風早神社の娘である沙也加ちゃんの頑張りや人柄が読んでいて、疲れた心をじんわりと解きほぐしてくれるようでした。
異聞とあるように、番外編のような存在だけど、むしろこのシリーズの基盤となる物語のような気がした。 -
Posted by ブクログ
タイトルに「異聞」とある通り、今作はコンビニたそがれ堂の店主である風早三郎神社の娘・沙也加の目線から描かれる三作からなる。
表紙をめくると、扉にアマビエのしおり。
「切り取って、しおりとしてお使い下さい」とあるが、もちろん本好きな人間にそんなことは出来ない。
この原稿を書いていたのが、ちょうど去年の春先だそうで、未知のウイルスに何も出来ないことをもどかしく思う気持ちが、作品の端々に感じられる。
いつもならば、たそがれ堂に行けば、心から欲しいと願うものは手に入るはずなのに、今回の未知の病気に対する薬は手に入らず…
それから1年。
今もまだ日本国民はコロナ禍に苦しめられている。
なのに、世界中から -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルに「異聞」とつく通り、いつものコンビニたそがれ堂シリーズとは、ほんの少し違い、今作では、3話とも、風早三郎を祀る神社の娘さんが語り手です。
一番心に残ったのは、冬のエピソードです。
主人公の沙也加は、病弱だった母を早くに亡くしたり、年の離れた幼い弟の面倒を見たりで、年齢よりも大人っぽく思えるけれど、でも、本当は、まだまだ成長中の高校生で。
彼女が、幼いときに欲しいと言えなかったクリスマスプレゼントをやっと望んで手に入れられたのが、本当に少し大人に近づいた時なのかもしれないです。
2020年、コロナ禍のもとでの春・夏・冬の出来事なので、読んでいて、去年の不安感や閉塞感を思い出しました