細居美恵子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『万葉集』が関わってくる話と聞いて。
ある方が選歌した『万葉集』の歌集に宿った付喪神たちを集める話だが、その付喪神たちが逐一可愛い。
酔っぱらっている旅人すら可愛い。
歌に宿った付喪神たちだから、歌人そのものの姿や性格ではないところも面白い。
額田王を「ぬーちゃん」と呼んで親友になるとか、何と恐れ多いという。
ぬーちゃん……(他にいいネーミングはなかったのかという顔)
本から離れた付喪神たちは姿を保つために他の人に憑いてしまい、しかも感情移入すると本に戻りたがらなくなるため、その人の悩み解決までしなければならなくなった主人公。
最終的には自分の親子問題にも踏み込むことに。
親の心はなかなか子供には伝わらないものである。
何事もやはり言葉で伝えるのは大切だなと考えさせられた。
主人公の頑張りとぬーちゃんのキャラが立ちまくっているせいか、読み終えた時に「そういや義切の存在が薄くないか?」と思ってしまったのが勿体ない点。
彼は人らしいけれど限りなくあやかり寄りだが、正体が分からないままだし、主人公を助けているけど不在が多いから、色々設定盛られている割に影が薄い……
今後も付喪神たちを集める作業は進みそうだから、その際彼の正体も見えてくるのだろうか。
読み終えた時に、彼が使っていた子鬼たちの方が印象強かったからなあ。
何故だ。
(要は人外たちが可愛すぎた。怖いのもいたけれど) -
Posted by ブクログ
ネタバレ序盤で麗子がジュリアンに言われたこととか、麗子の今までの人付き合いのこととかが、地味に身につまされました。
これは自分のことかと。
自分はもう今更この性格を変える気概はないのですが、麗子は新しいお店でのこと、茶人の理人やギルバートたちとの付き合いの中で変えようと思えたところが何とも羨ましかったです。
彼女の変化に立ち会えたことは、自分も少し勇気をもらえた気がしました。
チョコレートの話ばかりかと思いきや、茶道の話も盛り込んであって、どちらのジャンルも楽しめる内容でした。
チョコレートが美味しそうですね。
美味しいチョコレートを紹介するブロガーのブログも再現して掲載してあったのが、演出としてもよかったです(このブロガーが誰かは大体お察し)
お仕事小説でもあるので、客足が遠のく・盗作疑惑など困難やトラブルの展開も。
特に盗作の話はハラハラしましたが、麗子がいい人だったのと、理人が案外やることやってたので乗り越えられたようで(寧ろ想像以上の展開ではあった)何より。
浅草が舞台なので、しれっと別作品の彼も登場し、あの二人もうまくいってるんだなとニヤニヤできたのも嬉しい。
色々な意味で美味しい作品でしたが、一番の美味しいキャラはギルバートではなかろうかと、半ば本気で考えてしまったり。
イケオジで、隠し事は少し下手のところとか(ブログの件は笑った)たまらなく好きでした。 -
Posted by ブクログ
帰りの電車で寝こけて行き過ぎてしまった主人公。
気が付けば鎌倉に到着して、猫に誘われ飯屋に。
連続短編で、場所が場所なので
美味しそうなものだらけ。
毎話終わると、出てきた料理のレシピが付いてます。
しかし…しょっぱなから主人公は大変です。
飲み会終わりに送っていった後輩からは文句を言われ
出勤すればパワハラがあったと言われ。
ろくでもない職場なのか、ろくでもない奴しか
存在していないのか。
その選択は良かった、と思います。
ストレスためてまで、正社員にしがみついているのも
バカらしいですし。
いや、生きていくために、お金は必要ですが。
たくさん食べる中学生、昔の憧れの人
辛くて長い修行僧。
猫も出てくるので、猫好きにもたまらないかも?
ゆっくりとした時間が過ぎていて
何だか幸せだな、と思えます。 -
既視感
ストーリーの目新しさが感じられない。
最初の設定からなんか、薄っぺらい感じが漂っていて、ちょっとなぁ…
他のオレンジ文庫の作品では、面白いと感じるものがあったけど、何故この本は薄っぺらく感じるのだろう…