早寝電灯のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
愛しいと…
愛しいと思えば思う程、いつか訪れる「どちらかの最期の時」が怖い…
寿命なんて誰もわからない。
私も、いつか残される立場になったらどうしよう…
私が先ならいいのにと思った直後に、そうなったらパートナーがその立場になってしまうのかと胸が痛くなる。
物語の二人には、どちらかの時間軸で時が流れますようにと願ってしまいました。 -
ネタバレ 購入済み
何度も読んでやっと理解
先生の作品はちょっと難解なんですよね〜。初見一読では分からない事の方が多くて。でも、何度か読み返して理解するとものすごく深い話で癖になります。なので、お試しだけで止めるのはもったいないです。お試しは、絵の好みをはかるくらいの参考にしたほうがいいです。
このお話も、タイムリープのようでそうではなくて、魂の入れ替わりのようでそうではなくて。
過去の2人の結末を曖昧にしてくれたのはよかったです。やっぱり辛いから。今世の2人は子孫ではなく、魂を受け継いだ人たちと考えるべきでしょうね。石丸くんは子孫。理解して、誰かと語り合いたい作品です。 -
購入済み
相手を想う気持ち…
二人の それぞれの視点で描(えが)かれていた事で、お互いの相手への想いが痛いほど伝わってきました。
相手に精一杯の勇気を出しながらの行動や、キョドりながらも手探りしながら相手に接する互いの行動がとても切なかった…
この物語りは内容を知らずまっさらな気持ちのまま読んでほしいと思いました。
購入してヨカッタです。
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大切にしたい、されたい
短編だけど、早寝電灯先生作品ならではの魅力がギュッと詰まっています。
本当に大切なモノはわずかでいい、そのわずかなモノを長く大切にしたい…そういう想いの強い清明にとって、大好きな音楽で食っていける=大衆に迎合して自分が飲み込まれて摩耗してしまう=すぐに飽きられて捨てられてしまうのではないかという恐怖があったんだろうな。
でも英志くんが実体として具体的に「本当に大切なたった1人」になってくれたことで、心の拠り所としっかりとした足場を得られたのだと思う。
これからきっと堂々と活躍できるだろうし、英志くんとの幸せベクトルも感じるエンディングでとても良かったです。 -
購入済み
佳き佳き佳き佳き佳き佳き佳き。
今作も、実写で映像化して欲しいです。
番外編をエンドロールにしながら。。。なんて夢想しました。
受け様も攻め様も、共に相手への想いが深いです。とても深いです。
幼馴染みという設定が多い昨今、これこそ幼馴染みって納得し読めました。
作者様の素晴らしさには、毎回、感動してしまいます。今作も堪能させて頂き感謝しかありません。
けれども一つ、懸念があります。
出版社様、帯の宣伝文句、ちょっと頂け無いです。作者様の良さを台無しにしかねないと危惧します。
読了後、この帯を読み、残念な気持ちになりました。 -
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佳き佳き佳き佳き佳き佳き佳き。
映像化して欲しいです。
例えば岩井俊二さん、とか。
静謐な世界感に、気持ちが一気に持っていかれます。何なのでしょうか。絵とストーリー、バランスが良く、漫画としての破綻がどこにも感じられません。
素晴らしい作者様です。ありがとうございます。
今作は、幕間の紙飛行機が水先案内人のように、浮上したり着床したり、それが読む側の気持ちへの思い遣りのように感じられ、やはりじんわり来ました。
他の作品も、頂きます。 -
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佳き佳き佳き佳き佳き佳き佳き。
これを映画で例えるなら、
黒澤明さんではなく
小津安二郎さんのような、
です。
この言い方すら既に使い古された感が満載で、すみません。
何度も読み返したい短編集でした。ありがとうございます。
初めて拝読した作者様です。佳き佳き佳き佳き佳き佳き佳き佳き佳き佳き佳き。。。。。
BLだからこそ醸し出される空気感を、上手く日本の気温と湿度に溶け込ませているようで、心地良かったです。
一話終わる事に、幕間のように描かれた、寄り添う二人と音響機器、その音符が、その後の幸せを想像させられて、じんわり来ました。
他の作品も、期待し頂きます。 -
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苦味と酸味のある味わい深い作品
漫画や小説を読む時には大抵主人公(とかその他登場人物)にシンクロしながら読んでいるので、上手くシンクロしきれなくなってくるとその作品自体がしんどくなることが多い。
この作品の主人公の紘記は「好き」とは違う感情で想いを寄せる相手とは別の人と身体を重ねる。
私はこの展開は大抵しんどくなってしまうのだけれど、この作品でのあのシーンは、なんというか…不思議と沁みた。
紘記も、紘記とヨリを戻したい丈も、2人の間にスルリと入り込んだ園田さんも、正直みんな煮え切らなくてカッコよくない。
なのに、むしろその煮え切らなさ、ちっとも潔くないグズグズしたところがなんかわかる…そんな気がしてしまった。
ちっ