大江英樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
元々の題は『その損の9割は避けられる』で、文庫化にあたり改題された。ここからわかるように、お金に特化した話だけでなく、損してる行動や習慣について言及している。
言及してる観点は、心理学+経済学を混ぜ合わせた行動経済学から説いている。章ごとに理論が登場するので、そんな理論があるのか!と驚かされることも多かった。
面白い理論だな、とか実例があるあるといったものの一部は以下。
メンタルアカウンティング
確証バイアス
参照点依存性
初頭効果
双曲割引
お金や損得について考えたことがあれば、この行動や思想はこんな名前がつけられてたのかと気付かされる。
いろいろな効果や理論があるんだなと思い -
Posted by ブクログ
ネタバレ合理的な経済学に対して、ことお金に関しては冷静になれないという人間が行う不合理な意思決定を学ぶのが行動経済学であり、その行動経済学をもとにお金の使い方、増やし方、守り方を考える。
貯蓄の王道である給料天引きは「メンタル・アカウンティング」「双曲割引」「現状維持バイアス」による。
お金はその都度判断ではなく、仕組み化する。判断が必要なら予め定めたルールに従う。良し悪しでなく要否(それがないと困るか、なぜ困るか、代用品や修理は可能か)で判断するルールにする。売る側の都合やマネタイズポイントに考えを巡らせる。大手の安心感を無条件に信用しない。
感情でなく勘定を優先させる。 -
Posted by ブクログ
定年を間近に控えて読んでみたが,あまり新しい話はない。定年後も元気に活動することが大切だよねって話。お金を動かすよりも,自分が動くってのがよかった。
気に入った部分をあげてみると…
●節約は老後の「大敵」
あれもこれも…死ぬまで節約する生活はきついだろう。ストレスも溜まりそう。そこで,節約ではなくダウンサイジングを呼びかけている。普通車よりも軽自動車にするなど…。最も大切なものは「保険を見直すこと」。これ,大切だな。生命保険なんていらんわ。
●再雇用で働くより独立を
今までと同じ職場で再雇用する人がわたしの同級生にも多い。しかし,わたしは,独立(というか今のところ何もしない)方を選んだ -
Posted by ブクログ
わかりやすいにもホドがあるを目指している割に、日常会話ではおよそ使わない言葉をさらっと説明もせずに出すことがあるので手放しで勧められない。
イラストはシンプルで可愛いが、本文デザインの用語解説と人物解説の挟み方はゴチャゴチャしてよくないと思う。
あとエピローグ3の「お客様は神様じゃない」は、元の言葉が商売のことだと勘違いされやすいので、経済に全く関係ない三波春夫の芸の道の敬虔な考え方だということを書いておいてほしかった。
サンクコスト、情報負荷、後悔回避、利用可能性ヒューリスティックは、挙げられた例と自分の経験を照らし合わすことができたので理解しやすかった。
でも大体は身近じゃない言葉が -
Posted by ブクログ
【生涯労働】
人生100年時代、ただまともに動けるのは80歳までと考えると、残された人生はもうあまりないです。
年金受給を70歳までの繰り下げ受給を行って1.42倍とすれば、70歳以降は死ぬまでなんとかなりそうです。
あとは70歳まで食いつなぐ資金を貯めればよいということになります。
例えば、55歳でリタイヤ、セミリタイヤ、転職、起業、フリーランスになるとした場合、
55歳から70歳までの15年間までの「支出」と「現在の貯蓄+これからの収入」を比較すれば良いことになります。
・・・計算中・・・
うーん。55歳から低収入でも70歳まで働けばなんとかいけそうな感じです。
問題は今現在の高支