丘沢静也のレビュー一覧

  • 普及版 数の悪魔

    Posted by ブクログ

    三角数、フィボナッチ数、素数、パスカルの三角形などなど、数の面白い性質というか、現象というか、が次々と取り上げられる。
    数学嫌いでも読める。
    そんな面白い見方ができるんだなあ、と思うことができただけでも、自分には収穫だ。

    0
    2016年08月15日
  • 暦物語

    Posted by ブクログ

    本書は1949年に出版されたブレヒトの『暦物語』を2016年に光文社の古典新訳文庫として刊行したものだ。1898年生まれのブレヒトはドイツの劇作家、演出家、詩人である。彼は1917年、19歳の時ミュンヘン大学に入学する。主に演劇のゼミに参加していた。翌1918年、20歳の時には第一次世界大戦終了までの1ヶ月間をアウクスブルク陸戦病院で衛生兵として働く。その後1933年まで、ドイツにて多くの劇作品や詩を発表する。この年、ナチスが政権を掌握した後、北欧に亡命する。1941年にはさらにアメリカへ亡命する。そして1949年、第二次大戦後再びドイツに戻って来る。その年、出版されたのがこの本だ。全部で17

    0
    2016年04月26日
  • 普及版 数の悪魔

    Posted by ブクログ

    本を読むのは好きだけど、数学は嫌い。とにかく数字を見るのが嫌だ。計算式とか公式とか大嫌い。そんな自分にとってこの本は打ってつけでした。文章題を解くわけでもなく、数学を物語として読んでいくのでとても読みやすかったです。今現在数学を勉強していない人は「そういえばこんな話、昔授業で言ってたなぁ。」と全体を通して感じるかもしれません。本を読んで数学好きにはならないかもしれませんが、興味を持つきっかけにはなるかもしれません。

    0
    2015年11月24日
  • 普及版 数の悪魔

    Posted by ブクログ

    数学とは何でどのように使うのか
    計算を早く行う為には仕組みがあるようだ
    素数、平方根、三角数などを平易に解説し とてもわかりやすい

    やっぱり 悪魔にも名前があるんだ

    0
    2015年09月11日
  • 寄宿生テルレスの混乱

    Posted by ブクログ

    おおお混乱してんな。乱暴にいえば厨ニ病(そういえばタイトルもラノベっぽ略)。題名のとおり寄宿生テルレスが混乱する話。特に後半。ものすごい。
    大人から見たら「そんなの」って鼻で笑われるようなことが、僕らにとっては世界そのものだったのです――とでも言うべきか。
    ♪ちょっと違うかもしれないが「Aoi(サカナクション)」が合う。気がする。疾走する思考的な。

    P.S.:よくよく考えると、寄宿学校(クローズした空間)を舞台に繰り広げられるいじめいびりと同性愛……これなんてじゃぱにーーーず。

    0
    2015年08月14日
  • 普及版 数の悪魔

    Posted by ブクログ

    数に特化した数学本(幾何はなし)。この手の本の先駆けかと思うけど、数学者じゃない人が書いてるからか突然のジャンプアップもなく、狂言回し的な悪魔と男の子のストーリーもまあ無理がなく、読みやすかった。

    0
    2015年04月17日
  • 普及版 数の悪魔

    Posted by ブクログ

    素数、数列、順列組み合わせ、フィボナッチ数など、脳の特定の部位に久しぶりに電流が流れた感じ。心地よかった。チビにプレゼントする予定。

    0
    2015年01月15日
  • 論理哲学論考

    Posted by ブクログ

    最後のことばは「語ることができないことについては、沈黙するしかない」と訳されている。従前これは「語りえぬものについては、沈黙せねばならない」などと訳されてきた。
    「せねばならない」は禁欲的でありそれゆえ戒律的で「自己」が見えるが、「するしかない」は事実を端的に述べている。ウィトゲンシュタインの本来はこっちではないのだろうか。淡々と事実を述べ、そうであるしかない結論に至る。もう否定しようがない事実が「示されている」のに、「せねばならない」などとご託宣を述べて屋上屋を架す理由はないわけだ。
    「世界は、私の意思に依存していない」「倫理の命題も存在することができない」「倫理を言葉にすることはできない」

    0
    2014年01月20日
  • ツァラトゥストラ(下)

    Posted by ブクログ

    正直理解出来たかと問われるとさっぱり!と答えざるおえない。

    難しい!
    これで分かりやすい訳とは…。

    でもニーチェはすごいパワーを使って文章を書き上げたんじゃないかという気はする。

    0
    2013年07月18日
  • ツァラトゥストラ(上)

    Posted by ブクログ

    面白いがわからない。

    生を否定的にではなく、肯定的に捉え、
    自らを超え出ていこうとする原動力を、力への意志とよんで、
    新約聖書に対抗しようとした。
     
    あの世の精神ではなく、この地上の身体から、
    自由への感度=欲望を発揮させること。
    神ではなく、人間の解釈=欲望が世界に意味を与えてきたこと。

    こうした核心は分かる。
    わかるし、おもしろいけれども、
    数多くの断片、解釈がきかない断片が大量にある。

    0
    2013年05月13日
  • ツァラトゥストラ(上)

    Posted by ブクログ

    通読

    ドイツの哲学者ニーチェがドイツで書かれた最も深い作品と自負する作品。様々な問題に対して「超人」ツラトゥストラが挑む。神は死んだ。人間は克服されるべきだ。踊りながら、笑いながら、ツラトゥストラは主張する。

    0
    2013年04月25日
  • ツァラトゥストラ(上)

    Posted by ブクログ

    ≪神は死んだ≫で名を馳せるニーチェの主著。≪私は決して論文なぞ書かない≫との声明を発した彼だけに、アフォリズムと散文というスタイルを駆使して、哲学書とは感ぜられないほどに文学的なユーモア溢れる作品に仕上げている。読み物としてはすらすら読めるが、二―チェの思想の探究としては他の邦訳か2次文献を当たった方が良いだろう。

    0
    2012年04月22日
  • 寄宿生テルレスの混乱

    Posted by ブクログ

    思春期の少年が特定の(特殊な)環境に置かれることで
    内面に生じる様々な「混乱」が描かれています。
    だけど、これ、帯の売り文句がいただけないなぁ。
    古典の新訳なので新たな読者層を獲得したいという意図は
    理解できるんだけど、
    「ボーイズラブの古典」という一言に喰いつく人と同じくらい、
    逆に、そのフレーズにげんなりして
    購入をためらう人も多くいるのでは?
    ――なんて、余計な心配をしたくなってしまった。
    主人公たちは半人前の分際で娼館へ女を買いに通ったりしてて、
    とても同性愛者とは思えない。
    精神的な愛とは別に、性的な衝動が存在し、
    年頃や特殊な環境のせいで、後者が暴力的に弾ける、
    ってことなんじゃな

    0
    2012年08月19日
  • ツァラトゥストラ(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    はじめてのニーチェ。
    訳が秀逸なのか、軽い語り口で語るツァラトゥストラとそれを取り巻く人々の掛け合いや自然の様子などの情景が思い浮かべられ、初心者でも何とか読めた。

    ツァラトゥストラの語るストーリーや概念は理解できないものも多く、消化不良感もものすごくあるけど哲学書なんてこんなもんなんだろう。

    個人的にはキリスト教の隣人愛を否定し、より大きなものを愛することを説く箇所や創造する者と孤独の関係の箇所がすんなり入ってきた。かな。

    0
    2011年05月19日
  • ツァラトゥストラ(上)

    Posted by ブクログ

    光文社古典新訳文庫のほうでもよんでみました。
    岩波文庫より感覚的に理解できるのではと思った。
    気持ちよくながれるように読めた。

    内容は自分的には好きだけど、これ実践していったら、世間一般の幸せから遠ざかるだろうなあと思います。まあだから超人なのだろうけど・・・。
    そして俺の精神レベルでは、「この世のあらゆることをあるがまま受け入れ、苦悩の果てに死んでいけ!」という風に感じてしまいます。
    まあ、なんとなく理解できるが自分の言葉で説明しようとすると出来ないところが結構あるので、理解に程遠い思います。
    なのでまた読み直したい。てか、経験が足りないからちゃんと理解できないのか・・・。

    そいえば、あ

    0
    2011年05月16日
  • ツァラトゥストラ(下)

    Posted by ブクログ

    第一部、第二部(上巻)の方が分かりやすいと感じた。またの機会に全体を読み返してみよう。
    個人的に好きなのは第一部。簡潔で力強く、心に響く。

    0
    2011年04月29日
  • ツァラトゥストラ(上)

    Posted by ブクログ

    神は死んだ、というフレーズで有名なニーチェの著作。

    神なんて創造の産物と言ってのけるところが実にすがすがしい。しかしそれだけに終わらず、徹底した自己研鑽などをツァラトスラが熱く激しく語りかける。

    ツァラトスラが語りかけるという形式でつづっているので、他の哲学書よりは読みやすい。とはいえ、やっぱり内容は難解なので何回か読み直さないといけなさそう。

    ……でもゾロアスター教教祖であるツァラトスラが神を否定するのには違和感があるんだよなあ。同名の別人かも知れんけど

    0
    2011年04月28日
  • ツァラトゥストラ(下)

    Posted by ブクログ

    相変わらず難解だと思う。
    ただ、解説にも書いてあったのだが、第4部は、比較的とっつきやすい物語形式で何となく理解できたような気がする。
    まぁ、気がする。 だけですが。

    僕の中では、ベッドの中で読むと、間違いなくソッコーで睡魔に襲われる本です。

    0
    2011年03月20日
  • マンネリズムのすすめ

    Posted by ブクログ

    実はマンネリズムのすすめ的なものは
    あまりなく、ほとんどが著者の
    エッセイ的な要素でしめられております。

    でも話からだいぶそれてはいるのですが、
    内容としては文学作品を
    紹介したりと結構色々としています。

    音楽好きな人にお薦めかも。

    0
    2009年11月03日
  • 善悪の彼岸

    Posted by ブクログ

    「人間万事塞翁が馬」

    真理には善も悪もない。

    哲学を超えた視点から言えば、分別心や分離感が悪、愛や慈悲が善と言えないこともないかもしれないがどうなんでしょう。

    哲学者が思考で奮闘し導き出した答えは果たして説得力があるのだろうか。

    自分は仏教とか禅に影響を受けたから、その辺を気にしてしまう。

    西洋のニーチェが東洋のお釈迦様や老子とかの覚者と対峙したらどんな展開が待っているかと妄想が勝手に膨らみますね。

    自分は坐禅や瞑想を始めてからは、哲学的なことは有限な思考のお遊びで時間の無駄のように思ったりもしましたが、最近は哲学にも有益な部分がありなかなかおもしろいと思うようになってきました。

    0
    2025年11月21日