丘沢静也のレビュー一覧

  • ツァラトゥストラ(下)

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    ネタバレ


    大きなあこがれについて

    おお,俺の魂よ,俺はお前に全てを与へた.俺の手は,お前に触れて空つぽになつてしまつた.ところが,いま!いまお前は俺に微笑みながら,実に憂鬱さうに云ふ.「私と貴方では,何方が感謝すべきなんでせうね?与へる側が,受け取つてもらつた事を感謝すべきなんぢやないかな?プレゼントする事は,必要に迫られてるからぢやないかな?受け取るのは,憐んでゐるからぢやないかな?」おお,俺の魂よ,俺には,お前の憂鬱が微笑んでゐるのがわかる.お前は豊かすぎるので,憧れの手を差し出してゐるのだ!

    FriedrichWilhelmNietzsche
    AlsosprachZarathustra

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    2021年09月05日
  • 賢者ナータン

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    作者のこともこの著作のこともまったく知らなかったが、好きな『光文社古典新訳文庫』の新刊で、梗概が面白そうだったので読んでみた。

    一神教三兄弟のユダヤ教、キリスト教、イスラム教、のいがみ合いに対して、キリスト教徒である作者が、キリスト教に対してもっとも厳しい視点で、宥和を説く戯曲。
    デカメロン第一日第三話の『指輪の寓話』(巻末付録一)を素材に味付けが施された、第三幕第七場のメルヘンが最も有名らしいが、確かに、すごく良くできた寓話だった。自分でサマリーするまでもなく、以下Wikipedia より。

    ある商人の家では代々、家宝である魔法の指輪を最愛の息子が譲り受けていた。しかしある代の商人は3人

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    2021年08月08日
  • 普及版 数の悪魔

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    面白かったな〜
    僕の夢にも数の悪魔が出てきて数学を教えてくれたらいいのに。
    そしたら寝たまま勉強できちゃう。
    頭良くなれるし。
    でも買ったやつ中古だから書き込みあった(笑)

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    2020年12月31日
  • ツァラトゥストラ(上)

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    子供に音読してもらって聞いているのだけど、内容の深遠さよりも、描かれている状況のバカげた感じに打ちのめされて爆笑するしかなくなる、稀有な作品。

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    2020年09月01日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    なんとなく「読んだことある」作品を読む。
    ある青年に、家族に、降りかかる災厄。
    『掟』も、初読だったけど面白かった。

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    2020年07月16日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    1回目は、意味がよく分からず自分の読書力の無さに愕然とした。ウィキペディアの解説を見てから再読したところ、味のある話だと分かった。
    リンゴをぶつけられるところがシュールで面白い。

    仕事とか、家族とか、当たり前と思われている概念が、状況の変化で崩壊していくのがリアリティがあった。

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    2020年01月26日
  • ツァラトゥストラ(上)

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    岩波文庫版で一度読んだが、ニーチェがこの本で伝えたかったことがいまいち掴みきれなかったことに悶々としていた為、光文社の新訳で再読。岩波文庫版よりだいぶ砕けた訳で、平易な言葉のためとても親しみやすい。こちらの訳も読んでみて正解。

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    2018年12月25日
  • ツァラトゥストラ(下)

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    神は与えられるものではない、神は見出すものであ る。同様に、生きる意味は与えられるものではな い、見出すものである。

    無神論者ツァラストラは叫ぶ
    「お前の道化の言葉 は、この俺には迷惑なんだよ!」

    そんなハードな展開も一変、訳者・丘沢静也氏が寄 せられた解説のうち「気楽に読むには」が秀逸 で"nowhere"とは何処でもないとも訳せます が"NOW"と"HERE"にも分解できるんです、という話 がササった。ツァラトゥストラ

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    2015年06月16日
  • 寄宿生テルレスの混乱

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    物語の構造の分析だとか、メタファーを勘ぐるだとかっていうのをしたくない小説。
    センテンスが美しい。
    それぞれ”魂”が知識、経験、本能、知性でできた土壌に根付く過程は人それぞれ違うのだから、構造や、個人個人の表面的な人格が気にくわないというのは、読み方としてちょっと違うような。

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    2012年09月22日
  • ツァラトゥストラ(下)

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    当時のキリスト教権威や教徒に対する批判と思いますが、現代のそれぞれの宗教観にも当てはまる気がします。ボクの持ってる道徳観も刺激を受けました。というより読んでると清々しい気持ちになります。何度も読み返したいです。

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    2012年04月15日
  • ツァラトゥストラ(上)

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    この本は難しい。なんて今さら言うまでも無いが。

    まずは当時、未だ主流だったキリスト教の価値観を否定する。曰く神は死んだ、と。まあ、それは良いとして、次は世のあらゆる価値観も否定し始める。徳も善も愛も正義も、等々。まあ、それもキリスト教を元に作られた価値観だから否定の対象になるのは仕方ないかもしれない。しかし、最後はツァラトゥストラ、つまり自分自身も否定し始める。それを聞いて弟子は怒る。当然、読者も怒る。全ては一時代人に過ぎない人であり神であるツァラトゥストラを絶対化させないために、なのか。そうやってひたすら否定しながら、最後は再び孤独に帰り、思索の時間を過ごす、というところで上巻は終わり。

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    2011年11月05日
  • ツァラトゥストラ(上)

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    キリスト教の隣人愛を否定するニーチェの考える生き方が主張されており、衝撃的。キリスト教に関する知識があると少し読みやすくなるかもしれない。自分はキリスト教に関する本を読んだ直後だったので、その知識に少し理解を助けられた。
    唸らされる箇所が多々あったし、教訓ともなり得ると思う。

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    2011年09月10日
  • ツァラトゥストラ(上)

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    衝撃だった。キリスト教の神や人間の精神なんていうのは人間が作り出したものだけど、今は人間がそれらに縛られてる。ニーチェはそれを解放しようとしてる。

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    2011年08月13日
  • ツァラトゥストラ(上)

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    時折分からない文章があり、時折うならされる文章があります。「自分が正しいと主張するより、不正な目に遭うほうが、高貴なのだ。自分が正しい場合は、とくに。ただし、そんなふうにふるまうには豊かである必要がある。」

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    2011年06月30日
  • ツァラトゥストラ(上)

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    名言で埋め尽くされた人生論プラス詩、といった感じ。一章は分かりやすいが、二章以降の比喩の部分があまりにも詩的で少し難解だった。
    1883~1885年にかかれたものだが、「ツァラトゥストラの前口上」中の最後の人間についての件や、「教養の国について」で、現代人について予言しているが、ほとんど的中している。「教養の国について」で無信仰の人々に対し「君たちは信仰なんてできっこない!」なんて言う場面があるが、自分の価値観が否定されているみたいで恐ろしい。
    こういう部分や有名な「神は死んだ!」などのイメージが強く、毒書なんていわれたりもするが、むしろ読んで励まされることのほうが多かった。

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    2012年06月17日
  • 寄宿生テルレスの混乱

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    面白かった。
    ムージルの他の著作にも言えることだけれど、最初はどうにも難解に思える。だけれど、読み進めていくうちに著者の語っていること(あるいは語っていないこと)がなんとなく見えてくる。
    そして決して語り得ないことを必死で語ろうとするその姿勢に打たれる。
    名作です。

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    2010年08月24日
  • 寄宿生テルレスの混乱

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    "というのも、大人になりかけの人間の最初の情熱とは、ひとりの女にたいする愛ではなく、みんなにたいする憎しみなのだから。自分が理解されていないと思うこと。そして世間を理解していないこと。そのふたつのことは、最初の情熱にくっついているものではなく、最初の情熱のたったひとつの、偶然ではない原因なのだ。"

    "人間が生きる人生と、人間が感じ、予感し、遠くから見る人生とのあいだには、狭い門のように、目に見えない境界線がある。できごとのイメージが人間のなかに入っていくためには、その門で圧縮される必要がある。"

    "思想が沈黙しているときに、ものごとを見てい

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    2009年10月23日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    『判決』
    父親が急に豹変しだした部分で雰囲気が急変した。途中まで一般的な小説だと思っていたが、信頼できない語り手としての異質さが際立つ。

    『変身』
    起床後自身の肉体が虫に変化していたというのに、語り手が務めて冷静で、まるで人間のように振る舞うことから、序盤は本書の内容がいまいち掴めなかったが、大枠が掴めたらその後の展開が気になってしまう秀作。
    化け物が追いかけてくる様子は、周りの人間からしたらホラーであることに間違いないが、語り手に相手を脅かすつもりはないのだから軽く読み進めていける。
    唯一の稼ぎ頭であった語り手が一夜の変身によって自身の家庭内での役割が失われ、一番のお荷物へと転落する。だが

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    2026年03月22日
  • 田舎医者/断食芸人/流刑地で

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    不条理とはなんなのか確認するために読んだ。
    田舎医者 に不条理感を最も強く感じた。
    流刑地で は物理法則の中に収まっていたので変な物語というか社会に対する皮肉みたいな部分が強かった。
    断食芸人 も物理に反しているが、何が起こっているかは追いやすい分、田舎医者ほどの訳のわからなさはなかった

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    2026年03月19日
  • 善悪の彼岸

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    前著『ツァラトゥストラはこう語った』をさらに掘り下げた箴言集。この手の本はどこまで真面目に受け取るかの按配が難しい。

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    2026年02月25日