丘沢静也のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
こんな感じだったんだ……。全然想像していたものとは違った……。超人・ツァラトゥストラさん、なんか思考がやたらマッチョじゃない?笑
女性蔑視とまでは言わずとも男性優位が根幹なのか、ちょっと読んでいて疲れた。女性の存在を男性を惹き立てるための道具のようにとらえている文脈が多いので、フェミニストが読んだら怒り狂うような気がするよ。
〈俺たちは薔薇のつぼみと共通点があるだろうか? 薔薇のつぼみは、ひとしずくの露を乗せているだけでも震えている。〉
〈(子どもと結婚について)神にも、やってきてもらいたくない。あいつ、自分がくっつけたわけでもないのに、祝福するために、足を引きずってやってくるからな!〉
-
Posted by ブクログ
ジャーナリストとしてのマルクス、もしくはアジテーターとしてのマルクスか。筆が走るままに書いているような勢い。この人が現代にいたらツイッター中毒になっていたのでは、などと要らんことを考えてしまった。
マルクスといえばロンドンのイメージが強いので、フランスの事情になんでこんなに詳しいのだろうと思って調べたら、この時期のマルクスは一時的にパリに住んで共産主義者同盟を立ち上げたり、ほとんどフランス政治の当事者に近い立ち位置だったみたいだ。
別途、Wikipediaなどで当時のフランス史の流れは押さえつつ読んだ。21世紀の日本人に向けて書かれている訳でなく、けっこう細かい出来事をも追っているので、そ -
Posted by ブクログ
十字軍時代のエルサレムを舞台に、ユダヤ人の賢者ナータンは、金の調達に困っているスルタンのサラディンから、ユダヤ教、イスラム教、そして十字軍戦士が信仰するキリスト教、この3つの宗教のうち、本物の宗教はどれか、という罠を仕掛けた問いを出される。果たしてナータンは如何に答えるのか。
宗教間の対立、相克に対する寛容の在り方という重い
テーマを、ロマンスあり、親子愛あり、数々の誤解や行き違いありのストーリー展開を、戯曲の形をとって面白く描いている。
訳文は平易と言えば平易で分かりやすい会話体なのだが、時代背景や登場人物の地位などからすれば、もう少し荘重な文章が良かったように思う。
-
Posted by ブクログ
子どもから大人まで楽しめる、楽しい数学の物語。
少年、ロバートは普通の男の子。算数はちょっぴり苦手。というか、学校で算数のボッケル先生が出す計算問題が嫌いだ。
そんなロバートの夢の中に、毎夜毎夜、数の悪魔が現れるようになる。
悪魔はロバートに数のいろんな不思議を話してくれる。それはボッケル先生がロバートたちにやらせるような、うんざりするような計算問題とはちょっと違っていた。
1の不思議、0の神秘、素数、無理数、三角数、フィボナッチ数、パスカルの三角形、順列・組み合わせ、無限と収束、オイラーの公式、フラクタル。
さまざまなトピックを、ときにはキノコの森で、ときには南の島のヤシの木で、ときにはウ -
Posted by ブクログ
ネタバレストーリーとしては、なんだかんだ言ってうまく逃げた奴。もっと何かあっても良かったのにって思った。
寄宿学校でのイジメ、同性愛の中で、テルレスが自分の中にある第2の生が何なのか説明したいけど言葉で表せないという。
哲学論調。
イジメを見ました。自分は傍観のみ。
でも、影ではちょっといじめてみました。
でも、それも本心じゃない。
いじめてるやつもいじめられてるやつも、なんだかイライラする。
俺、かんけーねーし。巻き込むなよ。
なんか馴染めないから退学するわー。
テルレスはどっちにもならなかった。
ただただ、自分のわからない部分を分析しようもしてた。
-
Posted by ブクログ
グレゴールくんは、両親と妹を養うため社畜暮らしをしているが、とある事情で働けなくなる。
もちろん、仕事はクビに。
今までグレゴールくんの稼ぎに頼っていた家族は、少しながら蓄えはあるものの、それぞれ仕事につく。
グレゴールくんのお世話は疎か。
グレゴールくんなんていなくなったらいいのに、そんな言葉を聞いて衰弱死してしまう。
3人はそれぞれの職場に休暇届を書いてるんるんで外出。
「とある事情」が、「虫になる」なのだが、「病気になる」に置き換えると、なんだかつらいものがある。
お話はほとんどがグレゴールくんの視点なのだが、亡くなったあとのすーっと神の視点になって、残された三人の春になった感がなん -
Posted by ブクログ
テルレスの混乱ぶりを体験させられる本。笑
自分も迷い込んでしまいそうになる。テルレスが未知のものにぶつかりわけもわからないまま自分の中の衝動に惑わされる描写は素晴らしい。正直よくわからない部分もあった。全部わかったらそれこそ自分もめちゃくちゃに混乱するんじゃなかろうか。善悪だけでは判断できない官能という魅力にぶち当たりどう折り合いをつけていくのか、ということだったのだろうか。しかし物語は終わってもこれについて解決がされているわけではない。
この時期ってすべてに説明を求めてしまう。嫌悪感も増して、孤独感も増して、魂の清さを求めるんだけども、ちがう感覚も目覚めていて…。