丘沢静也のレビュー一覧

  • 変身/掟の前で 他2編

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    チェコに行くことになった!ので手に取った、はじめてのカフカ。

    どうしてこんな発想ができるのかしら、と思う。
    「アカデミーで報告する」なんて現代のSFのよう。猿の惑星を思い出す。
    「変身」では、次第に虫としての行動を取り始める主人公、当初は虫となった兄を気遣うものの、最終的には一緒には暮らしていけないと明言する妹など、登場人物の心境の移り変わりが、悲劇的でも批判的でもなく、当然のことのように描かれる。
    そしてところどころのワンセンテンスの中にさりげなくユーモアが交えられる。

    カフカは取っ付きにくい印象があるものの、楽しく読めたので、原文からかなり意訳されてるのかなあと思っていたところ、役者あ

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    2023年04月02日
  • 田舎医者/断食芸人/流刑地で

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    ネタバレ

    短編集。
    仕事しながら書いたって凄いな。

    どれも、??と途中でなる。
    ボイラーマンと断食芸人。
    なんで急にそうなった?というのはボイラーマン。

    ヨゼフィーネは一読だけではほぼ????
    なのでまた読む。
    そして、最後の年表,人生も濃いな。

    婚約と解消,婚約と解消・・・

    ボイラーマン
    話の展開が不思議。カールって女中をって書いてあったけど幼いような。
    ボイラーマンっておじさんがあらわれたところからきゅうに影がうすくなった。
    とられないようとあんなに見張ってたトランクをなぜほとんど見知らぬ人にあずけて傘とりにいった?
    いろいろ?

    断食芸人
    はやってた時代ってどんなやったんやろ。
    廃れた仕事

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    2023年03月20日
  • 田舎医者/断食芸人/流刑地で

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    おそらく、大学受験の時以来じゃないかな、変身。そのカフカが書いた短編小説集。訳者のあとがきにもあったけど、こんなにも???な小説家だったのか!ま、そもそも変身だってそうなんだけど、そこまでのインパクトはないんだけど、不思議な小説だった。
    ま、それなりに普通なのもあるのだが…

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    2023年02月18日
  • 普及版 数の悪魔

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    算数・数学が大嫌いな私ですが、こちらは物語調になっているため楽しく読めた。数学が出来たら世界が広がるんだろうなぁと思うので、若い子たちにぜひ読んでほしい1冊。

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    2022年06月08日
  • 論理哲学論考

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    衝撃的だった。特に否定によって世界の内にあるものは全て真理関数で表せることに気がついたことがすごいと思ったし、納得してしまった。その上で世界の外にあるものは真理関数では表せないと気づいたときに著者が「6,44 世界がどうであるかということが、神秘なのではない。世界があることが神秘なのだ。」と述べてて、なんとなく毎日を生きている自分にとってささった。
    記号論理学を勉強した上でもう一度よんだら今回理解できなかったところも理解できてまた新しい視点から本を読めそうで面白そう。読み直したい。

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    2022年02月02日
  • ツァラトゥストラ(下)

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    下巻も引き続き難解でした。もっともっと大人になって読み直したりするかな〜しないだろうな。
    とにかく2021年初頭に立てた目標のひとつ「ニーチェの『ツァラトゥストラ』を読む!」は達成できたのでよかった。
    永劫回帰、【これが生きるってことだったのか? じゃ、もう一度!】ってすごい言葉だよなぁ。

    〈 地上では、よいものがたくさんつくられてきた。役に立つものもあれば、気持ちがいいものもある。そのためにこの地上は愛すべきものなのだ。
     非常によくできたものもある。たとえば女の乳房。役に立つし、気持ちもいい。〉

    〈こんなことを言ってくれた女性がいる。「たしかに私、結婚を破綻させたけれど、でもね、まず最

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    2022年03月05日
  • ツァラトゥストラ(下)

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     ようやく読み了える。三島由紀夫『花ざかりの森』を読んだ後は「もうどんな本でも読める」と思い上がったものだが、世の中には三島と違う難しさがあったのか。
     ツァラトゥストラの従者みたいな鷲と蛇が人語を操るのに驚く。
     福音書のイエスは滅多に笑わぬ印象だが、ツァラトゥストラはよく笑う。ダンスを好み、とりわけサイドジャンプが得意らしい。
     自費出版でわずか40部しか印刷されなかったという第4部は、奇人変人が続々と現れいでてくるので、いくらか面白い。
     大島弓子がマンガ化するとよい、と萩尾望都が主張していたけれど、ヴィジュアルが想像できない。
     これより解説書をひもとく。

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    2022年01月06日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    「判決」「変身」「アカデミーで報告する」「掟の前で」のカフカ作品4篇が収録されています。

    東野圭吾さんの「変身」という作品を読んで、同じ題名の名作を読んでみようと思い読みました。カフカの「変身」は家族の邪魔になる事を虫になるという比喩を用いて表現した作品でした。虫となったグレゴールに対する家族の気遣いや扱い方にもどかしさを感じると同時に、家からいなくなると家族が晴れやかになる結末は、後味が悪い印象ではありましたが、現実にある問題を色濃く表した名作だと思いました。

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    2021年12月30日
  • ツァラトゥストラ(上)

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     登山家のような心理で「あの山にはまだ登ってないな」と、ツァラトゥストラ山の五合目まで登る。大好きな番組『100分de名著』のオープニングで本の見開きが大写しになる。選ばれた書物は『ツァラトゥストラ』だ。
     特段これといって難解な言い回しではないのに、どうにも理解しづらい。
     熱に浮かされて10日で書き上げたという第1部から圧力が伝わってくる。
     引用したくなるくだりも多い。「趣味というのは、秤の分銅であると同時に、秤の皿でもあり、また測る者でもある」。荒巻義雄のSF短篇『大いなる正午』、タイトルの出典は第1部の終りだったのか。
     上巻で判ったこと。ツァラトゥストラは40歳ぐらい。ひげをたくわ

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    2021年12月25日
  • 賢者ナータン

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    舞台はエルサレム。実は会社で暇な時にイスラム教の宗派学派などを調べている。同じ宗教のはずなのに、枝分かれしながら、対立しなければならないのか不思議で。なんか戦いたい。それの理由付けとして宗教を利用しているにしか私には思えなくて。本作。ナータンの養子の娘がスルタンの前にひれ伏して言う。「血のつながりがなんだというのですか。宗教などなんですか。なんとしても、私を父親の元から引き離すのをやめていただきたいのです」スカッとするわね。巡礼するとかしないとか、もー中学生の派閥みたいであの人らの考えは理解できないわ。

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    2021年11月16日
  • 普及版 数の悪魔

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    親しみやすいキャラクターと一緒に算数の考え方を学ぶ事が出来る。私は文系人間なので、数の悪魔というキャラクターへの親近感と反比例して、難しくなってくるチャプターの理解が進まなくなってしまったが、、。
    一度読んだだけでは、もともと、数学に明るい人しか理解できないと思うので、忘れた頃にもう一度読み返したい作品だと思った。

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    2021年08月20日
  • ルイ・ボナパルトのブリュメール18日

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    同時代の事実・事件について、その背景やそこに至るまでの流れを概観し、どうしてそんなことが起こったのかということを考察する場合、筆者の思い込みによるバイアスが資料的裏付けや証言にかかってしまうという困難があると思うのだが、マルクスの記述には(もちろんバイアスはかかっているのだろうが)そんなことを少しも感じさせず、複雑な政治的出来事をきちんと腑分けしてわたしたちの前に提供してくれている。
    目次の後に付けられている「政治党派一覧」と「関連年表」のおかげで、この書物が書かれた時代背景や事件の流れがよくわかった。

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    2021年01月24日
  • 賢者ナータン

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    18世紀のドイツの思想家レッシングの作品。
    第三回十字軍時のエルサレムを舞台に、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の相互理解を求めようとする登場人物たちが描かれる。日本人にとって宗教感覚はどうしても肌感覚で理解しきれないところがあるが、自分と異なる他者の中に共通性を見出そうとすることの重要さが語られていると思う。月並みではあるが、意見が先鋭化しやすい今こそこの考え方が必要であろう。

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    2021年01月12日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    解釈が難しい 描写がリアルで繊細。あり得ない設定でも一気に読者を自分の世界に持っていくところも凄いと思いつつ、この小説が表現しようとしたことが何なのかと問われると、実は全然わからないのがもどかしい。

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    2026年01月12日
  • 普及版 数の悪魔

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     帯に謎解きクリエイター東大生、松丸亮吾さんからの「僕を算数好きにしてくれた本!」との推薦のことば。小学生の親として、ついつい買ってしまった。
     著者は数学者ではなく、ドイツの詩人、エンツェンスベルガー。子供の本から評論まで多彩な分野の文筆家。ロートラウト・スザンネ・ベルガーのかわいい挿絵とともに、主人公のロバートの夢の中の「数の悪魔」が数の秘密について、お話をしながら分かりやすく語ってくれる。「1の不思議」「素数の秘密」「パスカルの三角形」「ピタゴラスの定理」「フィボナッチ数」「オイラーの公式」「ゴールドバッハの推測」「エラトステネスのふるい」「無理数」「虚数」「二重ピラミッド」「等比級数」

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    2020年10月26日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    頭木さんの「みすず」の連載「咬んだり刺したりするカフカの『変身』」がすごく面白くて、でも、まだ本体をちゃんと読んだことないよなと思い(恥)とっつきやすそうなこの訳で。

    しかし、初心者にはもしかして、この訳、軽すぎるのかも? と感じました。ところどころ、コミカルさの表現が唐突に感じられたり。もちろん、原文が読めないのでなんともいえないのだけど。
    なので、別の訳でも読んでみよう。とりあえず池内紀さんの訳で、別の短編集を読む予定。

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    2020年10月12日
  • ツァラトゥストラ(下)

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    自らの生きにくさの中で、心の中に湧き上がってくる様々な自分(思考)と格闘する様を、物語仕立てで象徴的に、しかしまた結構赤裸々に語っているように思う。全体的な印象は、なんだか痛々しい。というか、イタい。けれど、だからこそ生きるのに不器用な人々を力づけ続けてきたのだろう。

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    2020年03月28日
  • 寄宿生テルレスの混乱

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    バジーニへのいじめのシーンは途中で本を置けなかった。少年たちと先生たちの生きている世界は違う。お互いの会話は噛み合わないし理解できないからこそ、子供時代は残酷だったことを思い出させてくれた。「ことば」の限界は体験でわかっているのに、それでもなお「ことば」を使って説明し、わかってもらったと思う大人。この先未完の『特性のない男』に手を出そうか悩んでいる。

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    2020年03月12日
  • ツァラトゥストラ(上)

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    今までにもニーチェの著作は2,3冊読んできたが、やはりこれが一番振り切れていて、ニーチェが自分のやりたいことを思いきり解放している感じがする。ニーチェのいわゆる有名な言葉は、ほとんどがここから出ていることも、確認できた。ただ、ニーチェの言いたいことを予めある程度わかっていないと、読むのが苦しい本だと思う。

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    2020年03月11日
  • ツァラトゥストラ(下)

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    上巻に引き続き、さっぱり分からず。
    ただ、「自分は評価されていない!」と思った夜に読んだときは、どこか共感する文面があった気がして、探してみたが分からなくなっていた。

    「お前の隣人を大事にするな!」(新しい石版と古い石版について 4)→「バカとは付き合うな!」に似てる??

    「夢遊病者の歌」の節が大事。

    次は『善悪の彼岸』、『道徳の系譜』、まんが版『ツァラトゥストラ』を読もうか。

    訳者あとがきから引用
    「偉大なものは単純である」フルトヴェングラー
    「人生を重く考えることは、かんたんだ。人生を軽く考えることは、むずかしい」ケストナー

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    2020年02月01日