丘沢静也のレビュー一覧

  • 変身/掟の前で 他2編
    判決
    変身
    アカデミーで報告する
    掟の前で

    の4編を収録。

    カフカの作品といえば、面白くないという印象がある。
    作品の内容は、わけの分からない状況に置かれた主人公が右往左往するのを淡々と描くだけなので、読んでいるこちらも訳が分からす、それが延々と続くので、ただ退屈なだけ。
    評論家はとそれを不条理...続きを読む
  • 普及版 数の悪魔
    三角の数が美しい~。思わず紙と鉛筆を出してワークに励んでしまった。
    数学の勉強なんて将来何の役に立つの?なんて会話、学生時代にもありましたけど、数学を勉強する動機の根底は、理が常に維持されるその美しさ、面白さ、それが魅力だから、でいいと思うんです。そういう数学のいちばん魅力的な部分を切り出して教えて...続きを読む
  • ツァラトゥストラ(下)
    やっと上下巻読み終わり。上巻は本当に何を言っているのか
    難解すぎて意味不明でしたが。
    下巻も意味不明なのは変わりないのですが。読んでいて
    面白いと感じてしまう内容(というか文体)でした。
    読んでいて気持ちがよくなってくるという感じでも
    あります。非常に不思議な内容でした。
  • ツァラトゥストラ(上)
    結構時間をかけて読んでしまったせいでまとまった感想を述べることが難しい。理性による啓蒙の時代において、マルクスとは別な形で時代の疎外を体験したニーチェが、全く新しい悟りに近い思想を披歴した決断の書。神の時代から超人の時代へ。精神から身体へ。忍従の美徳からの解放へ。真の人間を求めてツァラトゥストラに語...続きを読む
  • 普及版 数の悪魔
    数学の不思議さを非常にわかりやすく,かつ面白いように工夫して紹介している本だった.高校内容までしっかりと学んでいると大体のことは不思議にならないかもしれないがパスカルの三角形やベルトランの公準,素数の話などで知らない定理を味わうことができる.
    小学生から大人まで誰が手に取っても楽しく読める一冊でした...続きを読む
  • 普及版 数の悪魔
    三角数、フィボナッチ数、素数、パスカルの三角形などなど、数の面白い性質というか、現象というか、が次々と取り上げられる。
    数学嫌いでも読める。
    そんな面白い見方ができるんだなあ、と思うことができただけでも、自分には収穫だ。
  • 暦物語
    本書は1949年に出版されたブレヒトの『暦物語』を2016年に光文社の古典新訳文庫として刊行したものだ。1898年生まれのブレヒトはドイツの劇作家、演出家、詩人である。彼は1917年、19歳の時ミュンヘン大学に入学する。主に演劇のゼミに参加していた。翌1918年、20歳の時には第一次世界大戦終了まで...続きを読む
  • 普及版 数の悪魔
    本を読むのは好きだけど、数学は嫌い。とにかく数字を見るのが嫌だ。計算式とか公式とか大嫌い。そんな自分にとってこの本は打ってつけでした。文章題を解くわけでもなく、数学を物語として読んでいくのでとても読みやすかったです。今現在数学を勉強していない人は「そういえばこんな話、昔授業で言ってたなぁ。」と全体を...続きを読む
  • 変身/掟の前で 他2編
    【ある朝、目を覚ますと、ザムザは自分が虫に変わっているのに気づいた――。青年に起こった悲劇を描いた「変身」の他、四篇】

     古典がなぜ、何十年も経った今でも名作と言われるのか。
     僕が思うに、何十年も経った今でも共感できるから、ではないでしょうか。場面は違えど、登場人物の感情や行動に感じた、自分や現...続きを読む
  • 普及版 数の悪魔
    数学とは何でどのように使うのか
    計算を早く行う為には仕組みがあるようだ
    素数、平方根、三角数などを平易に解説し とてもわかりやすい

    やっぱり 悪魔にも名前があるんだ
  • 寄宿生テルレスの混乱
    おおお混乱してんな。乱暴にいえば厨ニ病(そういえばタイトルもラノベっぽ略)。題名のとおり寄宿生テルレスが混乱する話。特に後半。ものすごい。
    大人から見たら「そんなの」って鼻で笑われるようなことが、僕らにとっては世界そのものだったのです――とでも言うべきか。
    ♪ちょっと違うかもしれないが「Aoi(サカ...続きを読む
  • 変身/掟の前で 他2編
    再読。何回目でしょうか。

    本書の中心作である『変身』を含めて、カフカの作品群は、描かれている事象・風景を額面通りに受け取るのではなく、何らかの比喩を含んだ寓話として読むべきというのが通説です。

    本書のどこかに「カフカの作品解釈は、読み手に依る」というようなことが書いてあった気がしますが、まさにそ...続きを読む
  • 普及版 数の悪魔
    数に特化した数学本(幾何はなし)。この手の本の先駆けかと思うけど、数学者じゃない人が書いてるからか突然のジャンプアップもなく、狂言回し的な悪魔と男の子のストーリーもまあ無理がなく、読みやすかった。
  • 普及版 数の悪魔
    素数、数列、順列組み合わせ、フィボナッチ数など、脳の特定の部位に久しぶりに電流が流れた感じ。心地よかった。チビにプレゼントする予定。
  • 変身/掟の前で 他2編
    【本の内容】
    家族の物語を虫の視点で描いた「変身」。

    もっともカフカ的な「掟の前で」。

    カフカがひと晩で書きあげ、カフカがカフカになった「判決」。

    そしてサルが「アカデミーで報告する」。

    カフカの傑作4編を、もっとも新しい“史的批判版”にもとづいた翻訳で贈る。

    [ 目次 ]


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  • 変身/掟の前で 他2編
    読後にもやああとした。(褒め言葉)
    特に変身は印象に残った。
    登場人物の心情は、納得できるものだった。
    多足類の虫に親しみが沸いていたので追い詰められる様が切なかった。
    しばらく余韻に浸った。
  • 変身/掟の前で 他2編
    『変身』は世の不条理さを言い表した作品であると感じた。

    主人公は朝目が覚めると突如として虫になっている。虫になってしまったことで、主人公は属してきた社会からの疎外を受けることとなる。
    主人公は社会から疎外されたことを直視せずに、常に社会の一員であるかのように振る舞うが、最後には死という形で絶対に免...続きを読む
  • 論理哲学論考
    最後のことばは「語ることができないことについては、沈黙するしかない」と訳されている。従前これは「語りえぬものについては、沈黙せねばならない」などと訳されてきた。
    「せねばならない」は禁欲的でありそれゆえ戒律的で「自己」が見えるが、「するしかない」は事実を端的に述べている。ウィトゲンシュタインの本来は...続きを読む
  • 普及版 数の悪魔
    かなり高度な数学を、小学生にも理解できるように
    易しく、読みやすく(見やすく)説明しています。

    数の不思議がちりばめられて、大人でも面白く読めました。
  • ツァラトゥストラ(下)
    正直理解出来たかと問われるとさっぱり!と答えざるおえない。

    難しい!
    これで分かりやすい訳とは…。

    でもニーチェはすごいパワーを使って文章を書き上げたんじゃないかという気はする。