丘沢静也のレビュー一覧
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ネタバレニーチェ。皆さん読んだことありますか?
実は私は初めてででありました。
何となく中二病、のイメージがあったんです。自意識やプライドが高く、劇的で劇画的。著作のなかの「神は死んだ」「ルサンチマン」などの言い回しは、哲学に関心のない方でも耳にしたことはあるのではないでしょうか。
ただ、最近はどうでしょうか。ニーチェの研究者ってのはあまり聞かない気もします。どんくさいみたいな雰囲気なんでしょうか。殆どイメージで語りますが、哲学の専攻でも英米倫理学とか、経済学とのつながりでJ・S・ミルやベンサム、A・スミスなんかはまだ読まれているような感じがあります。分からんけど。
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そんななか、今般縁 -
Posted by ブクログ
こんな感じだったんだ……。全然想像していたものとは違った……。超人・ツァラトゥストラさん、なんか思考がやたらマッチョじゃない?笑
女性蔑視とまでは言わずとも男性優位が根幹なのか、ちょっと読んでいて疲れた。女性の存在を男性を惹き立てるための道具のようにとらえている文脈が多いので、フェミニストが読んだら怒り狂うような気がするよ。
〈俺たちは薔薇のつぼみと共通点があるだろうか? 薔薇のつぼみは、ひとしずくの露を乗せているだけでも震えている。〉
〈(子どもと結婚について)神にも、やってきてもらいたくない。あいつ、自分がくっつけたわけでもないのに、祝福するために、足を引きずってやってくるからな!〉
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Posted by ブクログ
ジャーナリストとしてのマルクス、もしくはアジテーターとしてのマルクスか。筆が走るままに書いているような勢い。この人が現代にいたらツイッター中毒になっていたのでは、などと要らんことを考えてしまった。
マルクスといえばロンドンのイメージが強いので、フランスの事情になんでこんなに詳しいのだろうと思って調べたら、この時期のマルクスは一時的にパリに住んで共産主義者同盟を立ち上げたり、ほとんどフランス政治の当事者に近い立ち位置だったみたいだ。
別途、Wikipediaなどで当時のフランス史の流れは押さえつつ読んだ。21世紀の日本人に向けて書かれている訳でなく、けっこう細かい出来事をも追っているので、そ -
Posted by ブクログ
十字軍時代のエルサレムを舞台に、ユダヤ人の賢者ナータンは、金の調達に困っているスルタンのサラディンから、ユダヤ教、イスラム教、そして十字軍戦士が信仰するキリスト教、この3つの宗教のうち、本物の宗教はどれか、という罠を仕掛けた問いを出される。果たしてナータンは如何に答えるのか。
宗教間の対立、相克に対する寛容の在り方という重い
テーマを、ロマンスあり、親子愛あり、数々の誤解や行き違いありのストーリー展開を、戯曲の形をとって面白く描いている。
訳文は平易と言えば平易で分かりやすい会話体なのだが、時代背景や登場人物の地位などからすれば、もう少し荘重な文章が良かったように思う。