丘沢静也のレビュー一覧
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ネタバレニーチェの思想を知りたいと思い買った本ですが、内容は著書に対する補足が主の作品でした。が、作者の考えが詳細に記されているため、作品を読まずともその思想が垣間見えました。これを書いた段階でニーチェは精神崩壊直前だったと触れられています。確かに、自らへの自信、考えの断定、大言壮語友とれる内容が多く、これが精神病によって濃縮されたものなのか、それは他作品を見て検証する他ないですが、「神は死んだ」と主張するニーチェの思想の源泉を確かに感じさせるものでした。自身の作品について「これまでの価値感を転換してその上に創造したものであり、正しく理解できるものを求めている」という主張には驚嘆しました。いつか彼の
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古い話だからか意味が分からないところも結構あるけど、話は面白い!
変身はこんな話だったっけ…
最初読んだ時凄い感動した気がしたけど…
自分の中でハードルが上がりすぎてて、その点ではイマイチだったかも
"アカデミーで報告する"は初めて読んだけど、めちゃくちゃ面白かった!
"光栄にもこのアカデミーに招かれ、以前ぼくがサルだったときのことを報告するように依頼されました。"
という書き出しがもうやばい
全部短い話の短編集だから、サクッと読めるのも良いね
巻末の解説ではカフカも訳や編集によって受け取られ方が大分違う、というのが凄く興味深かった。
あと訳者が -
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以前カフカの『変身』を含む短編集を読んだ際、不可解さとともに奇妙に魅力を感じたため別の短編集も読むことにしました。本書はカフカの短編小説が8編も掲載されている薄い本ですが、全体的な感想を述べたのちに各編の感想を書くことにします。
全体を通じて、意味不明な展開を通じて何らかの隠喩を乗せていることは明確なように思われます。しかし、何が何を意味しているかが全く明確ではないので、人それぞれの解釈が生じるタイプの作家なのでしょう。読まれることで、すなわち、読者との相互作用によってはじめて一つの作品として完結するという意味で素晴らしい小説家なのかもしれません。しかしながら、現代の読者としては、メタファ -
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数学は全然好きにならなかったけど、算数や数学の世界に迷い込むファンタジーが子供心にワクワクして何度も読み返しました。
今思えば読書が好きになったきっかけの本だと思います。
祖父に買ってもらってから20年以上経っていますが、今でも大事に持っています。
時々読み返したい章を読んだり、今だったら悪魔が言ってたこと分かるかな?と思って試しに考えてみたりします(笑)
でもやっぱり数学は頭に入ってこないので、空想の世界にどっぷり浸かって帰ってきます(笑)
あと、この本で初めて「ライラック」という色を知りました。
ライラックのチョークがとても好きでした。
実際に数の悪魔が夢に現れたら私は泣きます。笑 -
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ネタバレ友達の紹介で変身を読みたくなり購入。どれも一筋縄では読解できない。なんか新しい感覚。たしかに80年前に出版されたとは思えない。
判決は読後何だったのか分からなくて解説を調べてしまった。信用できない語り手この時代からいたのか。
変身はグレーゴムの家族を思う純真な心に胸を打たれた。しかし家族に思いが通じず、酷い扱いを受けるのが不憫だった。本当にグレーゴムは馬鹿でかい虫になったのか?少し疑問が残る。
アカデミーで報告する中の猿の「自由なんか欲しくない。出口さえあればいい」という文章にハッとさせられた。たしかに。同じようで全然違う。自由は全て自分で考えて行動しろという意志を感じるが出口がある状態は行動 -
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ネタバレ2025/3/14-17
●判決
ほんとに全く言っていることが分からず…感想がかけない。。
●変身
やばい変身にはめちゃくちゃ考えさせられた…ただの深読みのしすぎかもしれないけど、、
長くなりそうなのでどうでもいい感想から先に↓
1 虫ってこんな気持ちなのかな?と謎に虫視点に立てた
2 家族が同じ状況になったらどうする?って考えさせられた
1 私は虫特にGがこの世で一番大嫌いなのだが、グレーゴルが変身しちゃった虫は勘だけどGなんじゃないかなぁって。周囲の人々の生理的な嫌悪感を見ていても、身体の特徴を見ていても、食べなくてもしばらく平気だというのを見ていても、そう思った。それで、Gの急な方 -
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判決/変身/アカデミーで報告する/掟の前で の4篇。
「変身」はタイトルと概要くらいは聞いたことのあるくらい有名作品でしたが初めて読みました。
「変身」で印象に残ったのは、妹の邪魔をしないように虫となったグレーゴルが長椅子の下に隠れたり、背中にシーツをのせて体を覆うことで虫(である自分)を見せないように配慮したりする場面。虫になって嘆くどこころか家族のために配慮するところが面白くも感じた。と同時にそんなグレーゴルの境遇を不憫にも思った。
父親も父親で部屋を貸し出した人たちに自分たちが元々座った椅子を取られていてもただお辞儀したりと、なんか配慮する系家族なのかなとか。
家政婦がグレーゴルのこと -
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ネタバレドイツでは上演機会が多い詩劇とのこと。寓話っぽい話で、ユダヤ、イスラム、キリストの3つの宗教の混在に、「多様性」と「相対性(わかったつもりにならないこと)」の大切さを説く、18世紀啓蒙主義を代表する作品。3つの宗教のうち、キリスト教だけ狭量に描いてるのは意図的だろうが、宗教戦争が絶えない一番傲慢な原因であることからまあわからないでもない。現在の複雑な多様性に通ずるテーマとして、決して押し付けない、説教的でないので、ややぼんやりとした印象も否めないが、すんなり読んですとんと気持ちが落ち着ける名作で、読むだけでなく芝居とみても十分楽しい。本文庫は現代劇に見立てた実際の芝居でもきっとわかりやすく、ま
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最近はどうしても技術書ばかり読んでしまい、そうではないジャンルの読書ができていない自覚があり購入しました。本書はカフカの小説が4編載っている書籍なので、各短編ごとの感想を書いておきます。なお、本感想執筆者は文学を鑑賞する才能に乏しく、感想が的外れであったり誤読に基づくコメントをする可能性があります。
◇『判決』
自分のことを中心に考えていて他人への関心や気配りの薄い人間の描写が妙にリアルです。現代の感覚からすると死に値するほど不義理な主人公であるとも感じませんが、いずれにしても自分が周囲の人間に対してどのようにコミュニケーションをとっているのか身につまされるような小説です。
◇『変身』
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Posted by ブクログ
前に読んだ泉谷閑示『「普通がいい」という病』でふれられていた「三様の変化」の話を、原著で読んでみたくて手にとる。
実際の文章(本書では「3つの変化について」という題)は、抜粋よりもさらに肉付けが豊かで、情景に迫力があり、読めてとてもよかった。
どの鱗にも「汝なすべし」が金色に輝く、「つくられたすべての価値」である龍に対し、ライオンの精神が「われ欲す」と言い、新しい創造のための自由を手に入れるーーここの描写が圧巻で、とても好き。
さいきん、なんとなく社会から「こうしろ」「ああしろ」と言われている気がして、それを受け入れてしまいそうになることが多々あるのですが、私の心にもライオンをすまわせて