丘沢静也のレビュー一覧

  • 田舎医者/断食芸人/流刑地で
    短編集。
    仕事しながら書いたって凄いな。

    どれも、??と途中でなる。
    ボイラーマンと断食芸人。
    なんで急にそうなった?というのはボイラーマン。

    ヨゼフィーネは一読だけではほぼ????
    なのでまた読む。
    そして、最後の年表,人生も濃いな。

    婚約と解消,婚約と解消・・・

    ボイラーマン
    話の展開が...続きを読む
  • 田舎医者/断食芸人/流刑地で
    おそらく、大学受験の時以来じゃないかな、変身。そのカフカが書いた短編小説集。訳者のあとがきにもあったけど、こんなにも???な小説家だったのか!ま、そもそも変身だってそうなんだけど、そこまでのインパクトはないんだけど、不思議な小説だった。
    ま、それなりに普通なのもあるのだが…
  • 論理哲学論考
    衝撃的だった。特に否定によって世界の内にあるものは全て真理関数で表せることに気がついたことがすごいと思ったし、納得してしまった。その上で世界の外にあるものは真理関数では表せないと気づいたときに著者が「6,44 世界がどうであるかということが、神秘なのではない。世界があることが神秘なのだ。」と述べてて...続きを読む
  • ツァラトゥストラ(下)
     ようやく読み了える。三島由紀夫『花ざかりの森』を読んだ後は「もうどんな本でも読める」と思い上がったものだが、世の中には三島と違う難しさがあったのか。
     ツァラトゥストラの従者みたいな鷲と蛇が人語を操るのに驚く。
     福音書のイエスは滅多に笑わぬ印象だが、ツァラトゥストラはよく笑う。ダンスを好み、とり...続きを読む
  • 変身/掟の前で 他2編
    「判決」「変身」「アカデミーで報告する」「掟の前で」のカフカ作品4篇が収録されています。

    東野圭吾さんの「変身」という作品を読んで、同じ題名の名作を読んでみようと思い読みました。カフカの「変身」は家族の邪魔になる事を虫になるという比喩を用いて表現した作品でした。虫となったグレゴールに対する家族の気...続きを読む
  • ツァラトゥストラ(上)
     登山家のような心理で「あの山にはまだ登ってないな」と、ツァラトゥストラ山の五合目まで登る。大好きな番組『100分de名著』のオープニングで本の見開きが大写しになる。選ばれた書物は『ツァラトゥストラ』だ。
     特段これといって難解な言い回しではないのに、どうにも理解しづらい。
     熱に浮かされて10日で...続きを読む
  • 賢者ナータン
    舞台はエルサレム。実は会社で暇な時にイスラム教の宗派学派などを調べている。同じ宗教のはずなのに、枝分かれしながら、対立しなければならないのか不思議で。なんか戦いたい。それの理由付けとして宗教を利用しているにしか私には思えなくて。本作。ナータンの養子の娘がスルタンの前にひれ伏して言う。「血のつながりが...続きを読む
  • 普及版 数の悪魔
    親しみやすいキャラクターと一緒に算数の考え方を学ぶ事が出来る。私は文系人間なので、数の悪魔というキャラクターへの親近感と反比例して、難しくなってくるチャプターの理解が進まなくなってしまったが、、。
    一度読んだだけでは、もともと、数学に明るい人しか理解できないと思うので、忘れた頃にもう一度読み返したい...続きを読む
  • ルイ・ボナパルトのブリュメール18日
    同時代の事実・事件について、その背景やそこに至るまでの流れを概観し、どうしてそんなことが起こったのかということを考察する場合、筆者の思い込みによるバイアスが資料的裏付けや証言にかかってしまうという困難があると思うのだが、マルクスの記述には(もちろんバイアスはかかっているのだろうが)そんなことを少しも...続きを読む
  • 賢者ナータン
    18世紀のドイツの思想家レッシングの作品。
    第三回十字軍時のエルサレムを舞台に、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の相互理解を求めようとする登場人物たちが描かれる。日本人にとって宗教感覚はどうしても肌感覚で理解しきれないところがあるが、自分と異なる他者の中に共通性を見出そうとすることの重要さが語られて...続きを読む
  • 普及版 数の悪魔
     帯に謎解きクリエイター東大生、松丸亮吾さんからの「僕を算数好きにしてくれた本!」との推薦のことば。小学生の親として、ついつい買ってしまった。
     著者は数学者ではなく、ドイツの詩人、エンツェンスベルガー。子供の本から評論まで多彩な分野の文筆家。ロートラウト・スザンネ・ベルガーのかわいい挿絵とともに、...続きを読む
  • 変身/掟の前で 他2編
    頭木さんの「みすず」の連載「咬んだり刺したりするカフカの『変身』」がすごく面白くて、でも、まだ本体をちゃんと読んだことないよなと思い(恥)とっつきやすそうなこの訳で。

    しかし、初心者にはもしかして、この訳、軽すぎるのかも? と感じました。ところどころ、コミカルさの表現が唐突に感じられたり。もちろ...続きを読む
  • ツァラトゥストラ(下)
    自らの生きにくさの中で、心の中に湧き上がってくる様々な自分(思考)と格闘する様を、物語仕立てで象徴的に、しかしまた結構赤裸々に語っているように思う。全体的な印象は、なんだか痛々しい。というか、イタい。けれど、だからこそ生きるのに不器用な人々を力づけ続けてきたのだろう。
  • 寄宿生テルレスの混乱
    バジーニへのいじめのシーンは途中で本を置けなかった。少年たちと先生たちの生きている世界は違う。お互いの会話は噛み合わないし理解できないからこそ、子供時代は残酷だったことを思い出させてくれた。「ことば」の限界は体験でわかっているのに、それでもなお「ことば」を使って説明し、わかってもらったと思う大人。こ...続きを読む
  • ツァラトゥストラ(上)
    今までにもニーチェの著作は2,3冊読んできたが、やはりこれが一番振り切れていて、ニーチェが自分のやりたいことを思いきり解放している感じがする。ニーチェのいわゆる有名な言葉は、ほとんどがここから出ていることも、確認できた。ただ、ニーチェの言いたいことを予めある程度わかっていないと、読むのが苦しい本だと...続きを読む
  • ツァラトゥストラ(下)
    上巻に引き続き、さっぱり分からず。
    ただ、「自分は評価されていない!」と思った夜に読んだときは、どこか共感する文面があった気がして、探してみたが分からなくなっていた。

    「お前の隣人を大事にするな!」(新しい石版と古い石版について 4)→「バカとは付き合うな!」に似てる??

    「夢遊病者の歌」の節が...続きを読む
  • 論理哲学論考
    古田徹也氏が書いた解説書を読んだおかげで、ようやく本書を読み終えられた。しかし、解説書には省かれている項目もあったため、その項目部分は理解できなかった。また、岩波文庫版の方が語句の定義も載っているし、訳も自然だと言うことに光文社版を買ってから気づいた。失敗。ところで、本書の冒頭部に記載されている、『...続きを読む
  • 変身/掟の前で 他2編
    クンデラを読んだからか。
    カフカが読みたくなって、古典新訳文庫からこれを探す。

    変身は、昔、新潮ので読んだつもりでいたけど、どうやら一章しか読んでなかったんじゃないかな?二章、三章は記憶になかった。

    これは何の話なのか?
    読んだ誰しもが繰り返し考えてきたのだけども、さてしかし実際、何の話なのだ。...続きを読む
  • 普及版 数の悪魔
    数の面白さを教えてくれる本。

    算数嫌いのロバートは嫌な夢を見るのも嫌い。ある夜、そんなロバートの夢の中に〈数の悪魔〉が現れ、数について教えてくれた。

    12夜の夢の中で取り扱われるテーマは、1、0、素数、平方根、階乗、フィボナッチ数、パスカルの三角形、順列、組み合わせ、などなど。イラストを交え、わ...続きを読む
  • 普及版 数の悪魔
    子どもが読むには少し難しいかな?

    数の面白さ、というか不思議さがわかると同時に、人っていろんなことを考えるんだな、と感じた。

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