田舎医者/断食芸人/流刑地で

田舎医者/断食芸人/流刑地で

小説・文芸
946円 (税込)

4pt

光文社古典新訳文庫では『変身/掟の前で 他2編』、『訴訟』につづく3冊目となるカフカの傑作短編集です。今回収録したのは、カフカが生前に自信をもって世に送り出した短編など8作。いわば、“カフカ本人のお墨付き”ともいえる作品です。ユニークかつ不思議な、じつにカフカらしい作品ばかり。表題の3作のほかに、「ボイラーマン」(既訳では「火夫」)、問題作「歌姫ヨゼフィーネ、またはハツカネズミ族」も収録しました。

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田舎医者/断食芸人/流刑地で のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『インディアンになりたい』
    『突然の散歩』
    『流刑地で』
    『田舎医者』
    『断食芸人』
    これらが特に良かった

    0
    2026年02月26日

    Posted by ブクログ

    持っている新潮文庫の「決定版 カフカ短編集」と、いくらか被っているので、翻訳の違いが感じ取れた。
    向こうは、底本が「決定版 カフカ全集」からなので、だいぶ古め。

    だいぶ読みやすい翻訳となっていると思います。
    「田舎医者」「断食芸人」「流刑地で」は特に。

    単純な響きだけでいうのであれば、「火夫」の方が「ボイラーマン」より好ましいけれど……何の職業か?という意味では「ボイラーマン」の方がわかりやすいとはいえますね。

    「流刑地で」の主人公は、「探検家」より「旅行者」の方が、ふと訪れた感じがあって、自分はよい訳し方だと思いました。

    0
    2026年08月31日

    Posted by ブクログ

    不条理とはなんなのか確認するために読んだ。
    田舎医者 に不条理感を最も強く感じた。
    流刑地で は物理法則の中に収まっていたので変な物語というか社会に対する皮肉みたいな部分が強かった。
    断食芸人 も物理に反しているが、何が起こっているかは追いやすい分、田舎医者ほどの訳のわからなさはなかった

    0
    2026年03月19日

    Posted by ブクログ

     以前カフカの『変身』を含む短編集を読んだ際、不可解さとともに奇妙に魅力を感じたため別の短編集も読むことにしました。本書はカフカの短編小説が8編も掲載されている薄い本ですが、全体的な感想を述べたのちに各編の感想を書くことにします。
     全体を通じて、意味不明な展開を通じて何らかの隠喩を乗せていることは明確なように思われます。しかし、何が何を意味しているかが全く明確ではないので、人それぞれの解釈が生じるタイプの作家なのでしょう。読まれることで、すなわち、読者との相互作用によってはじめて一つの作品として完結するという意味で素晴らしい小説家なのかもしれません。しかしながら、現代の読者としては、メタファーの働きを感じながらも具体的なことを何も感じないことにもどかしさも感じます。人気の理由はわかりますが、私はあまり好みではないです。
    ◇『インディアンになりたい』
     さすがにわかりません。開放感を求める勢いを感じます。
    ◇『突然の散歩』
     「わからない」と言いたいところですが、不思議とわかるような気もします。実家暮らしのころ、何とも言い表せない窮屈さというか、家族といるのに感じる不思議な寂寥感に追い込まれて、意味もなく深夜外を出歩いたことがあります。そういう気持ちを思い起こさせられる一節です。
    ◇『ボイラーマン』
     内容はさておき雰囲気としては一番『変身』と同じものを感じました。あらすじだけ示せばシンプルになるかもしれませんが、登場人物の心情・行動・発言がところどころめちゃくちゃです。文学の専門家であれば何かメタファーを読み取れるかもしれませんが、私には読み取りようがありません。何なんだ?
    ◇『流刑地で』
     状況も何も分かったものではありません。私が買った版の帯には「『?』のエンターテイナー」と書いてありますが、私にはこれがエンターテインメントなのかどうかもわかりません。生理的嫌悪感をもたらす不条理かつ残虐な展開に対して登場人物が妙に達観して納得している点に当然何らかの作為の存在を感じ取るわけですが、それが何なのか簡単には理解できず、確かに「?」が残ります。カフカの作品は面白いのか、面白くないのか、それすらよくわからなくなってきました。
    ◇『田舎医者』
     理不尽度は一番高いかもしれません。どういうこと?何を言いたいの?本感想を書き終わった後に世間の解釈を探してみようかなと思いました。
    ◇『夢』
     夢すぎるでしょこれ。私も意味もなく自分が死んで墓に入る夢をみたことがあります。
    ◇『断食芸人』
     小説としては本作が一番わかりやすいのかもしれません。とはいえ本書はかなり複層的な作品ではあり、シンプルな小説家としてのカフカの技量も感じます。
    ◇『歌姫ヨゼフィーネ、またはハツカネズミ族』
     あまりにわかりみが浅い。そりゃ読んだは読んだよ?だからって何なんだよ?

    0
    2025年07月13日

    Posted by ブクログ

    田舎医者…。この本は、きつかった。昔、365日拘束されていた頃を思い出しました。20年前、理不尽な患者家族に取り囲まれた恐怖。ただ、私はその後関係を改善できたため理解いただいた後に、取り囲んだ家族に缶コーヒーを差し入れられた時は泣きそうでした。では、無事を祈りながら夜勤に行ってきます。

    0
    2024年02月27日

    Posted by ブクログ

    おそらく、大学受験の時以来じゃないかな、変身。そのカフカが書いた短編小説集。訳者のあとがきにもあったけど、こんなにも???な小説家だったのか!ま、そもそも変身だってそうなんだけど、そこまでのインパクトはないんだけど、不思議な小説だった。
    ま、それなりに普通なのもあるのだが…

    0
    2023年02月18日

    Posted by ブクログ

    「変身」と比べると、読みにくい。
    面白い順に並べると、ボイラーマン、流刑地で、断食芸人。

    「ボイラーマン」は、冒頭見知らぬ人に預けたトランクがどうなるのか、とか、主人公がボイラーマンのベッドに寝かされたあとどうなるのか、とか、叔父さんを名乗る人は本当に叔父さんなのか、とか、悉く予想を裏切る展開。長編の第一章に当たるらしい。

    「流刑地で」は、全体のおどろおどろしい雰囲気がソビエト連邦のようでもあり、オーウェルの「1984年」のようでもある。

    「断食芸人」は、売れないサラリーマン作家カフカの別バージョンのようなものか。

    0
    2026年04月05日

    Posted by ブクログ

    分かりやすく面白い話と、難解すぎる話とが混ざってる。
    救いなのは各話短いので、頑張って読み切ることが出来るところかな…
    巻末でカフカが"自分の作品で価値がある"と言っていたらしい作品は、確かに面白い。
    "流刑地で"と"断食芸人"は分かりやすくエンターテイメントで好きだった。
    最後のヨゼフィーネは何の話かずっと分からなかった… 世の中への風刺のメタファーとかなんかなぁ…

    0
    2025年10月25日

    Posted by ブクログ

    リアリティをもって語られるカオス

    将校は旅行者の両腕をつかんで、あえぎながら顔をのぞき込んで、深い呼吸をした。話の最後のほうは将校が叫んでいたので、兵士と囚人までもがこちらを見つめていた。話の内容が理解できなかったにもかかわらず、ふたりはお粥を食べる手を止めて、口をモグモグさせながら旅行者の顔を見ていた。

    0
    2024年06月02日

    Posted by ブクログ

    「断食芸人」と「流刑地で」で悲しさを感じたが、なぜなのだろうか。
    結末らしい結末がないので、多様な感じ方ができる作品集だ。なかには、本当によく分からないものがあることは否定できない。

    0
    2023年03月30日

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