丘沢静也のレビュー一覧

  • ツァラトゥストラ(上)

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    ≪神は死んだ≫で名を馳せるニーチェの主著。≪私は決して論文なぞ書かない≫との声明を発した彼だけに、アフォリズムと散文というスタイルを駆使して、哲学書とは感ぜられないほどに文学的なユーモア溢れる作品に仕上げている。読み物としてはすらすら読めるが、二―チェの思想の探究としては他の邦訳か2次文献を当たった方が良いだろう。

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    2012年04月22日
  • 寄宿生テルレスの混乱

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    思春期の少年が特定の(特殊な)環境に置かれることで
    内面に生じる様々な「混乱」が描かれています。
    だけど、これ、帯の売り文句がいただけないなぁ。
    古典の新訳なので新たな読者層を獲得したいという意図は
    理解できるんだけど、
    「ボーイズラブの古典」という一言に喰いつく人と同じくらい、
    逆に、そのフレーズにげんなりして
    購入をためらう人も多くいるのでは?
    ――なんて、余計な心配をしたくなってしまった。
    主人公たちは半人前の分際で娼館へ女を買いに通ったりしてて、
    とても同性愛者とは思えない。
    精神的な愛とは別に、性的な衝動が存在し、
    年頃や特殊な環境のせいで、後者が暴力的に弾ける、
    ってことなんじゃな

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    2012年08月19日
  • ツァラトゥストラ(上)

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    ネタバレ

    はじめてのニーチェ。
    訳が秀逸なのか、軽い語り口で語るツァラトゥストラとそれを取り巻く人々の掛け合いや自然の様子などの情景が思い浮かべられ、初心者でも何とか読めた。

    ツァラトゥストラの語るストーリーや概念は理解できないものも多く、消化不良感もものすごくあるけど哲学書なんてこんなもんなんだろう。

    個人的にはキリスト教の隣人愛を否定し、より大きなものを愛することを説く箇所や創造する者と孤独の関係の箇所がすんなり入ってきた。かな。

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    2011年05月19日
  • ツァラトゥストラ(上)

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    光文社古典新訳文庫のほうでもよんでみました。
    岩波文庫より感覚的に理解できるのではと思った。
    気持ちよくながれるように読めた。

    内容は自分的には好きだけど、これ実践していったら、世間一般の幸せから遠ざかるだろうなあと思います。まあだから超人なのだろうけど・・・。
    そして俺の精神レベルでは、「この世のあらゆることをあるがまま受け入れ、苦悩の果てに死んでいけ!」という風に感じてしまいます。
    まあ、なんとなく理解できるが自分の言葉で説明しようとすると出来ないところが結構あるので、理解に程遠い思います。
    なのでまた読み直したい。てか、経験が足りないからちゃんと理解できないのか・・・。

    そいえば、あ

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    2011年05月16日
  • ツァラトゥストラ(下)

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    第一部、第二部(上巻)の方が分かりやすいと感じた。またの機会に全体を読み返してみよう。
    個人的に好きなのは第一部。簡潔で力強く、心に響く。

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    2011年04月29日
  • ツァラトゥストラ(下)

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    相変わらず難解だと思う。
    ただ、解説にも書いてあったのだが、第4部は、比較的とっつきやすい物語形式で何となく理解できたような気がする。
    まぁ、気がする。 だけですが。

    僕の中では、ベッドの中で読むと、間違いなくソッコーで睡魔に襲われる本です。

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    2011年03月20日
  • マンネリズムのすすめ

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    実はマンネリズムのすすめ的なものは
    あまりなく、ほとんどが著者の
    エッセイ的な要素でしめられております。

    でも話からだいぶそれてはいるのですが、
    内容としては文学作品を
    紹介したりと結構色々としています。

    音楽好きな人にお薦めかも。

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    2009年11月03日
  • 田舎医者/断食芸人/流刑地で

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    「変身」と比べると、読みにくい。
    面白い順に並べると、ボイラーマン、流刑地で、断食芸人。

    「ボイラーマン」は、冒頭見知らぬ人に預けたトランクがどうなるのか、とか、主人公がボイラーマンのベッドに寝かされたあとどうなるのか、とか、叔父さんを名乗る人は本当に叔父さんなのか、とか、悉く予想を裏切る展開。長編の第一章に当たるらしい。

    「流刑地で」は、全体のおどろおどろしい雰囲気がソビエト連邦のようでもあり、オーウェルの「1984年」のようでもある。

    「断食芸人」は、売れないサラリーマン作家カフカの別バージョンのようなものか。

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    2026年04月05日
  • 普及版 数の悪魔

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    大人になってから読んでも、少し考えないとわからない箇所もありましたが、数の不思議について触れることのできる面白い本でした。子供の時に読んでいたら、きっともっと数の悪魔の世界観にどっぷり浸かって、違う印象を持っていたのだろうと思いました。

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    2026年03月27日
  • 城

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    あんまり面白くはなかった。

    測量士として雇われて村にきた筈なのに、なぜか拒絶され、雇い主である城にも全然辿り着けず、いつまで経っても仕事を始められないKの話。
    巡り巡りすぎて、Kの目的が段々あやふやになっていくのを感じた。その感覚は自分にも覚えがある。シンプルに考えればいいものを色々遠回りに考えすぎるから、結局何がしたいのか目的を見失って、なかなか本質に辿り着けない。(それは村人達がKにそうさせてるのか? )

    考えすぎてしまう人≒ネガティブ思考≒絶望名人カフカ

    のような式が成り立つような気がする。

    何もたしかなことがない、不思議な小説だった。

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    2026年02月10日
  • 善悪の彼岸

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    「人間万事塞翁が馬」

    真理には善も悪もない。

    哲学を超えた視点から言えば、分別心や分離感が悪、愛や慈悲が善と言えないこともないかもしれないがどうなんでしょう。

    哲学者が思考で奮闘し導き出した答えは果たして説得力があるのだろうか。

    自分は仏教とか禅に影響を受けたから、その辺を気にしてしまう。

    西洋のニーチェが東洋のお釈迦様や老子とかの覚者と対峙したらどんな展開が待っているかと妄想が勝手に膨らみますね。

    自分は坐禅や瞑想を始めてからは、哲学的なことは有限な思考のお遊びで時間の無駄のように思ったりもしましたが、最近は哲学にも有益な部分がありなかなかおもしろいと思うようになってきました。

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    2025年11月21日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    かわいそうなグレーゴル。突然の悲劇にもかかわらず、まず考えるのは「仕事に行きたくないなあ」「もう少し寝ちゃおう」なのが病んでいる。「わかるなあ」と思ってしまった私も、一人前に社会人失格。

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    2025年11月18日
  • 田舎医者/断食芸人/流刑地で

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    分かりやすく面白い話と、難解すぎる話とが混ざってる。
    救いなのは各話短いので、頑張って読み切ることが出来るところかな…
    巻末でカフカが"自分の作品で価値がある"と言っていたらしい作品は、確かに面白い。
    "流刑地で"と"断食芸人"は分かりやすくエンターテイメントで好きだった。
    最後のヨゼフィーネは何の話かずっと分からなかった… 世の中への風刺のメタファーとかなんかなぁ…

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    2025年10月25日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    世界的文学作家、カフカの史的批判版。実は初めてカフカを読んだ初心者だ。独特の世界観を持つ天才作家というふわっとしたイメージで読んだが、海外作品で且つ、古典となると日本人の感覚としては読みづらい。きっと初心者が読むならこの作家というセオリーはあったに違いない。それでも引き込まれる部分があったのはカフカという作家が書く文章に力があったからに違いない。最後の解説や訳者あとがきを読むことで違った解釈を得ることができたため、読み深めていく作品なのだと解釈した。現時点では3つ星だが、読者のレベルを高めてくれる著書。次回読んだ時に星が増えるのか否かを楽しみたい。

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    2025年05月29日
  • ツァラトゥストラ(下)

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    挫折! 「ペッパーズゴースト」で引用されていた「これが生きるってことだったのか。 よし、じゃ、もう一度!」だけ探して終了。

    「たった一度でいい。本当に魂が震えるほどの悦びを味わったのなら、その人生は生きるに値する。」
    これはニーチェ自身の言葉ではないらしい。

    ツァラトゥストラは2割も理解できなかったけれど、この考えと言葉は心に響く。

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    2025年04月23日
  • ツァラトゥストラ(上)

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    挫折! 解説なしでは理解することはできなかった。
    キリスト教(聖書)を批判して、神は死んだのだから超人となり自分自身生きる意味を作り出せ、ただ生きる末人にはなるなという雰囲気は感じた。

    ニーチェ自身が「読書する怠け者を憎む」と書いていることからも、ツァラトゥストラを、読者に理解してもらおうとして書いているのではないことは分かった。

    「俺たちの曲をコピーするくらいなら自分たちで曲を作れ」と言ったハイスタンダードと似たものを感じた。

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    2025年04月23日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    設定だけは誰もが知る不条理作品である「変身」。筋書きは全く知らなかった。

    虫になった初日朝、アポありのセールス先への遅刻の心配をするところから始まり、徐々に視力やらが虫化し、そのうち家族からも疎んじられ、父親から林檎を投げ付けられたり、お手伝いさんに殺されそうになったり、とひたすら虫ケラ化していく。最後は、食事というかエサも貰えず餓死し、家族は開放感に酔う。

    描写を信じる限り、虫は、足多めの巨大ゴキブリ。虫の世話で生活に困窮した家族が間借り人を三人引き入れるも巨大ゴキブリを目にされて契約を破棄されたのは、そりゃそうだろう。

    もうひとつの表題作「掟の前で」は僅か3頁の掌篇ながら、名作と名高

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    2025年04月09日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    洋書の翻訳版は読みづらくて苦手と思っていたけど、意外とこれは読みやすくてすらすら読めた。起きたら虫になっているという衝撃なスタートだったけど、なかなか最後はなんとも言えない気持ちになった。

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    2025年01月11日
  • 普及版 数の悪魔

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    三角数・フィボナッチ数・パスカルの三角形・黄金比・順列など整数の不思議な性質を主に紹介する。図形の紹介はほぼない。数の不思議の紹介が主で理由の解説はほぼない。かなりの序盤で階乗の説明が入るのが面白い。

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    2024年12月26日
  • 普及版 数の悪魔

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    数学をファンタジー風な小説でわかりやすくというのがコンセプトなようだが、かえってわかりにくいような感じを受けた。
    もっと面白くなりそうな気もするが、少し古いだからかもしれない。

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    2024年12月12日