圷香織のレビュー一覧
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第二次世界大戦下のイギリスで、幼い頃に交通事故で両親を亡くしたマーガレット(マギー)・ホープは叔母とともにアメリカに移住して数学でMIT博士課程に進む予定だったが、祖母の遺産(家)相続手続きのためイギリスに戻ることになり、せっかくだから数学の知識を生かしてチャーチル首相の秘書官として働くわよ! と息巻いたものの、女性だからという理由で格下のタイピストとして働くことになりました、という出だしから始まるものの、ナチスドイツのスパイやIRA過激派の陰謀に巻き込まれて暗号解読をしたりスパイの正体を探っていったりという防諜ミステリに早変わり。
囚われて監禁されたり焼きゴテ拷問を喰らったりするものの、マギーはスパイとしての訓練を受けたわけでもない数学科の院生に過ぎないので、派手なアクションシーンがあるわけではない。でも人が死ぬシーンはあります。
シリーズ物として何作も続いているようなので、今後の展開に期待というところ。 -
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ネタバレ天涯孤独な遺産富豪のおばあさんが死後の遺産の行き場を考えていた時に、面白くもないTV番組の中で唯一興味のあるドキュメンタリーでペンギンが紹介された。そのペンギンの愛くるしさに一目ぼれするも絶滅の危惧を抱えており、その調査隊が奮闘するも資金が足りないと知り、それに投資しようと考えた。
小説としては平々凡々な展開だがここからが面白い。
自分には息子がいた。わけあって養子に出した息子が。その息子がどうしているかを調査したら息子の子供、いわゆる孫が見つかった。その孫に会ってみるとどうしようもない孫で、でもその孫にもいろいろな家庭の事情を抱えていた。
こうなってくるとペンギンに投資するのか、孫に遺産相続するのかって面白い展開になってくる。で、タイトルは”ペンギンにさよならをいう方法”。これは?って思っているとおばあさんが単身で南極の調査基地に乗り込むというのだ。まさに本の表紙絵の恰好で!。どう見てもファンタジーなところが物語の醍醐味。さあ、おばあさん、基地局の調査員とのいざこざと同軸でまた孫との折り合い、そして愛すべきペンギンとの遭遇。これらをどうまとめ上げるのか!?
海外小説のこういう発想が本当に好き。だから間間に挟みたくなるのよねー -
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もう少し パールと警部の絡みを見たかったかな。
タイトルにあるようなシェフ 探偵 という感じではない。「地域密着探偵」って感じ。
海産物が豊富な この町で起きた2つの殺人事件をご近所の歴史を知っているパールがどう 絡んでいくのか。
どのキャラも魅力的では ありつつも、地域密着 ならではの 海外の制度的なものをちゃんと分かってないと面白さが半減 だったのかもしれない。
ナチュラルにドラッグの文化 みたいなのが出てくるし、その手の治安の間隔が 私はうまくつかめなかったけれども かなり大事な背景としてずっと漂っていた。
個人的にはお母さんのドリーがいいキャラしてて好きだった
親子の心情や、保護者代わりに面倒を見ている女の子への愛情や、自分の恋など心理描写が結構 細やかで良かった
また ストーリーも結構なひっくり返しは っていう 見応えがある。
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シリーズ第五弾。
チャーチル英国首相に随行して4年ぶりにアメリカに帰ってきたマギー。
首相とルーズベルト米国大統領の会談が行われる一方、大統領夫人の秘書の変死体が見つかります。
現場に残されていた証拠から、大統領夫人を陥れようとする陰謀を感じとったマギーですが・・・。
大統領夫人と行動を共にするうちに、黒人女性の活動家・アンディと出会い、マギーは人種差別問題と直面することになります。
ドイツのナチズムは批判するのに、自国の人種差別問題を棚上げする米国や、帝国主義による植民地支配をしている英国も同様ではないかという、この時代ならではの問題定義があり、相変わらずタイトルや表紙に合わずシリアスな内容となっております。
このシリーズは実在の人物も登場するのが興味深いのですが、今回はエンタメ界の巨匠の“あの人”も登場して、マギーの元カレ・ジョンと関わってくるという展開がありました。
そう、ジョンの“ある才能”が脚光を浴びて、思わぬ方向に進んでいくのですよね・・おかげでマギーとよりを戻せないどころか、距離が離れていくばかり(と、いうかまた破局?)で、どうなることやら・・という感じです。
そして、アメリカに来たことで、育ての親であるイーディス叔母さんと再会できたマギーですが、一方でイギリスにいる“実父母”の方はどエライ事になっていましたね。
オトン(エドマンド)はクレイジーな行動をするわ、それに巻き込まれたオカン(クララ)は悪運の強さを発揮して脱走しちゃうわで、もう大変。ドイツにいる異父妹のエリーゼの事も含めて、今後の展開が気になりますね~。 -
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シリーズ第四弾。
ドイツでのスパイ活動で身も心も消耗してしまったマギー。
癒しがたい傷を抱えながら、特別作戦執行部(SOE)の訓練キャンプの教官として、訓練生に厳しく当たる日々を過ごしていました。
そんな折、マギーの親友でバレリーナのサラから公演に招かれ、その舞台を訪れたところ、主役のバレリーナが殺されてしまって・・。
今回は、“マギー再生の巻”ともいえる内容で、生ける屍のようになっていたマギーが、殺人の嫌疑をかけられたサラの無実を証明する為に、持ち前の負けん気と行動力を発揮。
それが彼女の再生と成長につながったようで、良かったです。そうそう、猫の“K”もマギーの癒しに大いに役立っていましたね。
この、マギーのストーリーと並行して、真珠湾攻撃による太平洋戦争勃発までの日米の緊迫した場面と、マギーの母親で、ロンドン塔に囚われている元ナチス高官のクララ・ヘスの様子が同時に進行していく展開です。
これらの話が直接交わることは本書ではなかったのですが、歴史的背景とシリーズとしての大きな流れで今後繋がっていくのかな、と思います。
真珠湾攻撃のくだりは、日本人として複雑な気持ちになりましたが、アメリカ参戦を心待ちにしていた英国首相・チャーチルの反応はフィクションとはいえ、興味深いものがありました。
そんなチャーチル首相とアメリカに旅立つことになったマギー。
本巻はここで終わりでしたが、次巻はどのような展開になっていくのでしょうか。
そして、個人的にマギー以上に気になるのが、クララ・ヘスの運命です・・・てか、ピーター・フレインと“デキて”たの?って感じで、こちらも目が離せませんね~。 -
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ネタバレシリーズ第三弾。
ついに、スパイデビューを果たすことになったマギー。
そのミッションは、ベルリンにいるレジスタンスグループに無線機の部品を渡すことと、ナチス高官の自宅に盗聴器を取り付けること。
準備万端で単身ドイツに潜入したマギーですが・・。
他の方のレビューにもありますが、可愛い表紙とライトなタイトルにはそぐわない、ヘビーな内容となっております。
前作で、マギーの母親・クララがナチスの高官だったという事が明かされたのですが(という事は、マギーはイギリス人とドイツ人とのハーフという事ですね!)、本書では、そのクララの娘でマギーとは父親違いの妹となる、エリーゼの視点で語られるナチス支配下のドイツの様子がフィクションとはいえ、かなり考えさせられるものがありました。
ナチスのユダヤ人弾圧は有名ですが、本書で書かれていた“劣等人種”認定されてしまった子供たちへの所業(「T4作戦」と呼ばれていたそうです)には読んでいて胸が痛くなりましたね。
さて、マギーのスパイ活動ですが案の定というか相変わらずすぐ感情的になるわ、自己判断で勝手な行動するわと、まさにスパイにあるまじき行動の数々・・。
今回ベルリンでマギーと組まされたゴットリープがお気の毒で、彼の悲惨な末路はマギーのせいですよね。
とはいえ、イギリス側の責任者の方々は“結果オーライ”主義のようで、毎度のことながらマギーに甘い傾向です。
そして、生きていた元カレ・ジョンと再会したことで、後々恋愛面でも修羅場になったりと、公私ともに大変すぎて身も心もボロボロになったマギーでしたが、これを機に成長してくれることを期待します。
いつかエリーゼと再会できる日が来ると良いですね。 -
Posted by ブクログ
シリーズ第二弾。
MI-5(軍情報部五課)に抜擢されたマギーですが、身体能力に難あり、ということでスパイの訓練に落第してしまいます。
そんな彼女に命じられたのは、ウインザー城に疎開しているエリザベス王女の数学教師・・・という表向きで、実際はナチスの誘拐から王女を警護すること。
早速ウインザー城に赴いたマギーですが、女官の一人が殺害されてしまうという事件が発生してしまい・・・。
相変わらず鼻っ柱の強いマギー。すぐ感情的になるし、自分の意にそぐわない命令に対して上官に食って掛かったり、肝心の潜入捜査でも“好き嫌い”で怪しい人物を判断しがちだったりと、“体力面だけでなくて、そういうところがスパイとして問題なんだってば!”とつっこみたくなります。
さらに、空軍に入隊した恋人のジョンが生死不明の状況になってしまい、情緒不安定になっていた割には、MI-5の同僚・ヒューと“ええ感じ”になっちゃうのも、“おいおいマギー、乗換え早くない?”という感じです。
内容は、実在の人物も交えながらのドイツとのし烈なスパイ合戦が展開されるのですが、イギリス側が甘すぎというか、後半で次々とスパイの正体が明らかになって、まさにウインザー城が“ザル状態”でしたね。
終盤での王女誘拐劇ではスリリングな流れに手に汗握り、大ピンチの中でのエリザベス王女の賢さと凛とした態度には、まだ少女なのにさすがの品格を感じました。
因みに、前作でマギーの父親の秘密が明かされていたのですが、それがまだまだ“序の口”だったことが判明。
今度はマギーの母親について驚愕の真相が明らかになり、しかもしかもラストでは生死不明だったジョンが・・・おっと、いけない。
とりあえず、すごく気になる終わり方だったので、なるはやで次巻を読まねば!と思った次第です。