あらすじ
わたし、マギー・ホープはイギリス首相チャーチルのタイピストから、MI-5の工作員へ抜擢された。だが頭脳はすばらしいが、持久力に難ありと判断され訓練に落第してしまう。落ち込むわたしに命じられたのは、ウィンザー城に疎開している王女たちの警備役。王位継承権第1位の14歳のエリザベス王女を、ナチスが狙っている恐れがあるというのだ。表向きは数学教師として城に赴いたわたし。だが到着早々、大事件が勃発し……。ウィンザー城に迫る陰謀の影に挑む、才媛マギーの大活躍! 好評『チャーチル閣下の秘書』に続く、シリーズ第2弾!
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1巻よりも読みやすい。しかし、とある重要なキャラクターが、冒頭よくわからない状況で、大変な目に遭っている。
ネタバレになるので、誰がどうなっているのか、書く事はできないのだが、これが明確な説明のないままにしばらく進んでいるため、後で「あれ?」と前の頁を繰るはめになってしまった。
エリザベス王女とは勿論今もご存命のエリザベス女王陛下であり、それゆえに(あの女傑の少女時代!)という感慨がある。たとえ小説であっても、こういうのは微笑ましいものだ。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目だけれど、1作目を読んでなくても本作だけでも十分楽しめるというあとがきにあったので読んでみた。うん、楽しめた。確かにマギーは高慢な感じがして(実際優秀なのかもしれないけど)好きじゃないんだけど、ストーリーは実在の人がたくさん出てきてて興味引かれたというか。でも同じネタでも男性が書いたらずいぶん違った雰囲気になるんだろうなあ。
Posted by ブクログ
地元の本屋さんはちょっとしたこだわりをお持ちの店長さんだと思う。面白そうだけど、ミステリーだからまた今度!だと忘れそうなので買っておいた。
久しぶりの休日に、誰がスパイなのかドキドキしながら一気読み。舞台は第二次世界大戦中のイギリス。実在の人物もたくさん登場して、とてもワクワク読んだ。たまにはただワクワク読むのも気分転換にいい!!どうやら続きがあるようなので、夏休み用に買ってこなくては!!
Posted by ブクログ
マギー・ホープのシリーズ2作目。
第二次大戦中のイギリスが舞台の軽いスパイ物です。
この時代設定の話、多いですね~。
制約ありつつもドラマチックにしやすいのかも。
マギーはチャーチル首相の秘書だった。
素質を認められてMI-5の専門的な訓練を受けていたが、運動能力が厳しい基準に達しないと宣告されてしまい、がっかり。
エリザベス王女の家庭教師に任命される。
ウィンザー城に疎開している王女を、ナチス・ドイツが誘拐しようと狙っているため、その警護が真の目的だった。
ドイツはイギリス上陸後、親独派の退位した王を復位させる計画だったのだ。
まずは古ぼけた宮殿での堅苦しい生活におっかなびっくり入り込むマギー。
ディナーには正装するのだが、そうとは知らなかったため、ドレスが1枚しかない。
数学をこれ以上学ぶ必要があるのかと王女も他の人も言うので、女王になったら国の会計を知らなくてはと話すマギー。
面白い話で王女の気をひきつつ。
スパイ仲間はそれぞれ暗号や事件の解明に挑んで暗躍していますが、宮殿にいるのは実在した人物たちです。
素直で真面目な14歳のエリザベス王女が可愛らしい。
犬と馬にしか興味がないというのは本当らしいけど、後の結婚相手とも文通中で、微笑ましい仲。
最後の冒険シーンでも、守られているだけでなく、活躍します。
犬に甘いエリザベスが、マギーが手を噛まれたときに、本能だから仕方ないというのはちょっと‥まあそうだけど、犬は躾け出来ますよ! マギーのほうも初めて会う犬の目の前で手をヒラヒラさせないようにね(苦笑)
マギーの恋人は空軍のパイロットで、フランス上空で連絡が途絶えてしまう。
不安な数日が過ぎ、もう諦めろと言われてしまうのだが‥
マギーに好意を寄せる男性もいる中、はたして‥?
と恋愛の状況は1作ごとに変化するらしいですね。
次作も楽しみです☆
Posted by ブクログ
やっぱり読んでしまった。マギー・ホープシリーズの2作目は、体力面でスパイになるのに落第したマギーが、王女様の家庭教師になるというストーリー。
やっぱりね! めっちゃムカツク女なんですよ、このマギーってのは! どんだけ自分を有能だと思ってんだか! 単独プレイでは結果を出すかもしれないけど、チームプレイにはとことん不向きだと思います。
スパイとしちゃ、体力以外の面でも適性ないんじゃない?? と私などは思います。
それはさておき。ふたりの王女様のかわいらしさ、特にエリザベス王女の活躍っぷりには、純粋にブラボー!です。さすが、未来に若くしてイギリス女王となり、長年国を支えてきたお方(になる)だけのことはあります。
それにしても、ちょうど今、サイモン・シンの「暗号解読」を読んでいるので、前著・本著の暗号に関するエピソードがわかりやすいったら! と思っていたら、著者も参考文献にされていたのですね。なるほど。これ、本当におもしろいです。
話がそれました。だんだんと人間関係が絡まってきました。次作が・・・またマギーの鼻持ちならなさにイラッとすることがわかっているので悔しいけど・・・楽しみです。
Posted by ブクログ
シリーズ第二弾。
MI-5(軍情報部五課)に抜擢されたマギーですが、身体能力に難あり、ということでスパイの訓練に落第してしまいます。
そんな彼女に命じられたのは、ウインザー城に疎開しているエリザベス王女の数学教師・・・という表向きで、実際はナチスの誘拐から王女を警護すること。
早速ウインザー城に赴いたマギーですが、女官の一人が殺害されてしまうという事件が発生してしまい・・・。
相変わらず鼻っ柱の強いマギー。すぐ感情的になるし、自分の意にそぐわない命令に対して上官に食って掛かったり、肝心の潜入捜査でも“好き嫌い”で怪しい人物を判断しがちだったりと、“体力面だけでなくて、そういうところがスパイとして問題なんだってば!”とつっこみたくなります。
さらに、空軍に入隊した恋人のジョンが生死不明の状況になってしまい、情緒不安定になっていた割には、MI-5の同僚・ヒューと“ええ感じ”になっちゃうのも、“おいおいマギー、乗換え早くない?”という感じです。
内容は、実在の人物も交えながらのドイツとのし烈なスパイ合戦が展開されるのですが、イギリス側が甘すぎというか、後半で次々とスパイの正体が明らかになって、まさにウインザー城が“ザル状態”でしたね。
終盤での王女誘拐劇ではスリリングな流れに手に汗握り、大ピンチの中でのエリザベス王女の賢さと凛とした態度には、まだ少女なのにさすがの品格を感じました。
因みに、前作でマギーの父親の秘密が明かされていたのですが、それがまだまだ“序の口”だったことが判明。
今度はマギーの母親について驚愕の真相が明らかになり、しかもしかもラストでは生死不明だったジョンが・・・おっと、いけない。
とりあえず、すごく気になる終わり方だったので、なるはやで次巻を読まねば!と思った次第です。