圷香織のレビュー一覧

  • ペンギンにさよならをいう方法

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    孤独で頑固な老婦人ヴェロニカは、莫大な遺産の寄付先を決めるため、単身で南極のペンギン観測基地へ乗り込む。
    過酷な環境で、現地の研究者や疎遠だった孫、愛らしいペンギンたちと触れ合う中、彼女の凍てついた心は次第に溶けてゆく。

    ここ数年読んだ海外文学でベスト級にハマってしまい「名刺代わりの小説10選」入り。
    86歳という年齢を言い訳にせず、我が道を行く彼女の痛快なバイタリティ。不器用ながらも他者との絆を取り戻し、人生を再生させていく姿に後光を見る。

    章の語り部がくるくると交代し、それぞれ軽やかに物語を進めるので、読み始めたらもう本当に止まらなかった。
    美しい南極の情景描写と愛あるユーモアに満ちた

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    2026年06月03日
  • ペンギンにさよならをいう方法

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    伝統的なイギリスの超頑固ばあちゃんヴェロニカ。お互い相手の存在を知らなかった孫で薬物依存ぎみのパトリック。上手くいくはずのない2人が出会ってどうなるのか。
    いくらペンギンが好きだからって85歳のヴェロニカが南極まで行く?
    などストーリーがどう転がっていくか予測もつかなくて先が気になって読み進めましたが、登場人物にもペンギンにも愛着がわいて、読み終えるのが淋しくなって最後は少しずつ読んで、ついに終わってしまった。いまペンギン、ヴェロニカ、パトリックロスに陥ってます。最高に良かった。

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    2026年05月11日
  • ペンギンにさよならをいう方法

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    ヴェロニカばあちゃん、ぶっ飛んでる!
    85歳でここまでできる人は、なかなかいない。

    最初は、頭の固ーーーい頑固ばあちゃんの話しで、なんでこんな本にに人気があるのか?最後まで読めないかも…って思ってたけど、強引に南極へ行ったあたりからおもしろくて、止まらなくなってきた。

    この感想を書いていて、物語の大きな出来事ってなんだろうと思い出してみたら、ばあちゃんの人生が波瀾万丈すぎて、南極での出来事が大した事なく感じている。全編通してすごい出来事の連続なのに、なんか麻痺してるのに気づいた。

    3部作ということなので、2作目以降も発売されることを願います。

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    2026年05月11日
  • ペンギンにさよならをいう方法

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    とても読んでいて気持ちの良い本は久しぶり。今年ベスト1
    おばあちゃんがとても凛々しくて可愛くて、そしてペンギン!心の持ちようにとても自分が動かされた。

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    2026年04月24日
  • ペンギンにさよならをいう方法

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    とても面白かったです。読みごたえがありました。
    おばあちゃんとペンギンの組み合わせが意外で、そこがとてもよかったです!

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    2026年03月15日
  • ペンギンにさよならをいう方法

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    最近5が増えてて自分の基準が甘くなってるのかもだけど、面白いのだからしょうがない。突然ペンギンの魅力に取り憑かれた大金持ちの80代で家族がいない独り身お婆ちゃんが、自分の遺産を託すに値するかを自ら見極めるため、単身南極のペンギン研究施設に(強引に)乗り込んだ。
    まずこのお婆ちゃん(というかお婆様、か)の歯に衣着せぬニヒルな発言がたまらなくおかしい。最初はただの空気読めないお年寄りが周りに迷惑かけながらも、という話かと思ったら、途中からなんだかこれは違うぞと。何やらお婆ちゃんの強さの裏に隠れていた過去が少しずつ解きほぐされていくと、物語はガラリと様相を変える。その様が見事だし、エンディングに向か

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    2026年02月02日
  • 銃と助手席の歌

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     タイトルに惹かれた。邦題も原題も。邦題はまず、それだけでわかるのがロード・ノベルであろうということ。そして原題"No Country for Girls"にもコーエン兄弟の映画を観ている者ならば、意味深であることがわかるだろうということ。実際に読み始めて中盤に至る頃には『ノー・カントリー』というコーエン兄弟の傑作ロードムービーを想起させる物語であることもわかる。その元となったコーエン・ムーヴィーも凄い。非情の殺し屋に追われる恐怖が全面を張りつめさせるが、コーエン映画らしく、独特の静謐さと乗りとを備えた傑作であった。その原作小説がある。コーマック・マッカーシーの『No Co

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    2026年01月25日
  • ペンギンにさよならをいう方法

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    品のあるお婆様の思考で綴っている話ってすごく読んでて心地良い。登場人物全員素敵で人間の温かみを詰め込みましたみたいな作品で、読んでて幸せな気持ちになった。またこの世界に戻ってきたい。
    ヴェロニカの過去を知るとかなり遣る瀬無い気持ちになった。どうかこの寂しい少女を救ってほしい、と現在の時間軸に目を向けると、周りの温かい人とペンギンたちに囲まれていて安堵して目頭が熱くなる。

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    2026年01月13日
  • ペンギンにさよならをいう方法

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    こういうの大好き!!
    ついつい手に取ってしまう動物&冒険もの。
    そこに気難しい孤独な資産家のおばあちゃん要素が加わり、何だかドラマチックで面白いことが起こりそうな予感をヒシヒシと感じていました。

    遺産を譲る相手としてふさわしいかどうかを見極めるために、85歳で南極へ行くなんてどうかしてる!!
    強行軍で訪れた南極の地で待ち受けていたのは、必要最低限の暮らしと研究センターでペンギン研究に日々忙殺されているディートリッヒ、テリー、マイクの三人。そしてアデリーペンギンたち。

    天涯孤独のおばあちゃん・ヴェロニカとペンギンの未来はどうなる?
    愛しいペンギンと共にいる時間と、存在すら知らなかった孫の存在

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    2025年12月11日
  • ペンギンにさよならをいう方法

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    動物大好きなので、ペンギン目当てで読み始めたが、いつの間にかヴェロニカさんの行動力と魅力的な人間性にどんどんはまって読んでいた。後半はヴェロニカさんの人生が語られ、涙が溢れた。最初はこんなに分厚くて読みきれるかと不安だったが、その不安もどこかに消え、いつの間にか読み終わっていた。半分過ぎた辺りから、終わらないで、もっと読みたいという気持ちに駆られた。人間模様に加え、戦争や地球環境など考えされられるテーマが盛り込まれている。

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    2025年12月07日
  • 紅はこべ【圷香織訳】

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    読み進めていくとなんとなく結末は予想できたけど、それでも予想以上に面白かった。自分が知らないだけかもしれないけど、フランス革命、亡命の話でメインで女性が出てくるのものってなかなかないような…。

    言葉遣いも個人的に好みで、
    すべての誤解は終わりを告げたことをしる至上の幸福にひたりながら、死もまた楽し、の境地をうち出して、死神にひと泡ふかせてやりたい。
    というフレーズがお気に入り。

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    2024年06月14日
  • 夜の獣、夢の少年 下

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    ネタバレ

    なかなかおもしろかった!

    ちょっとあやしげで薄暗いような、独特の雰囲気があって好きなタイプの物語だった。

    登場人物の名前の一部に五常の字がはいっていて、それがキーになるところはなんとなく里見八犬伝を思い出した。個人的には途中から謎の行方よりもロマンスの方に夢中になってしまった。二人にはこれから幸せに暮らしてほしい。
    そしてできれば二人のその後も見たい…。

    こわいロマンスも最後の方にあったけども、それについては本格的にネタバレになってしまうから語らないでおく。

    ところで五常の一人は登場前に亡くなっているからこの世には四人しかいないわけだけど、作中で何度も繰り返されるように四は非常に縁起の

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    2021年05月30日
  • 夜の獣、夢の少年 上

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    下巻の表紙に惹かれて購入。面白かった。ファンタジー要素、ミステリー要素、ロマンス要素がほどよく融合していて、飽きずに読める。世界観は突飛すぎることもなく、取っ付きやすい。個人的にジーリンとシンの関係性が好き。下巻も読む。

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    2021年05月28日
  • スコットランドの危険なスパイ

    匿名

    購入済み

    一押し

    このシリーズはとにかく面白い。前作がホントに気を持たせる終わり方だったので今回の作品を楽しみにしていたが、期待を裏切られずハラハラしながら読んだ。自らが諜報員になるなんて設定は最初は読者には想像できないことだったが、シリーズが進むにつれ超過酷な任務にも果敢に挑み、数学的頭脳を駆使して事件を解決して成長していく姿にどんどん魅かれていく。007のように映画化されないかなー。

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    2020年04月06日
  • スパイ学校の新任教官

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    マギー・ホープのシリーズも4作目。
    作品ごとにけっこう、雰囲気が違います。
    第二次世界大戦中の話なので、ヒロインたちの若々しさと状況の重さが微妙なバランス。

    3作目が非常に重い幕切れだったので、4作目はさあ!復活の巻でしょ。
    1941年初冬。
    マギーは現場を離れ、心を閉ざした状態。
    スコットランドの訓練キャンプで新人を指導する鬼教官となっています。

    親友のサラの所属するバレエ団が近くで公演することになり、しぶしぶ出向くマギー。
    ところが、そこで事件が起きます。

    一方、マギーは直接かかわらない部分でも、歴史が大きく動いていく時期。
    米英の思惑、専門家の対応の違い。
    日本人としては敵国である

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    2016年08月08日
  • チャーチル閣下の秘書

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    「エドワード8世」時代(宝塚でいえば)の歴史フィクション。割りに硬派なスパイもので、お話の伏線がしっかりしていて、久々に続編を読み進んで面白いシリーズに出会えました。

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    2016年01月17日
  • ペンギンにさよならをいう方法

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    86歳のお金持ちのおばあちゃんヴェロニカがペンギン愛から南極へ出かけていく。自分の遺産を贈る相手として適切かを見極めるために。その前に自分の遺産を相続する者の存在も確認してみた。
    ものすごく気難しいのだが、それには理由がある。次第に明らかになっていくヴェロニカの事情、そしていないと思っていた孫のパトリック。彼は6歳で母を亡くし、父とは会ったこともなかった。苦労して育ち、現在も国のお金で生活している。ヴェロニカは見た目だけでパトリックを切り捨てるが、空港まで見送りに来てくれたパトリックの親切さには身内への愛を感じる。
    南極のアデリーペンギン研究施設には3人の職員がいる。彼らは4人分の仕事を3人で

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    2026年05月15日
  • ペンギンにさよならをいう方法

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    びっくりするほど面白かった
    頑固で自己中のお金持ちの老婆の冒険が
    これからの自分の人生に大きなちからをくれたと感じる
    それにしても戦時中のヴェロニカの初デート
    「ストッキングはなかったから、ジャネットが、わたしの脚の後ろに茶色のインクで線を書いた。これではいているように見えるってわけ」
    ずきゅーん!
    なんて瑞々しい

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    2026年05月04日
  • ペンギンにさよならをいう方法

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    ペンギンとおばあちゃんの表紙に惹かれて手に取ったけど、いつからでも人生は変えられるし人との繋がりはあたたかい、そんな希望を持てる素敵なストーリー。翻訳上少しくどい言い回しもあってそこだけややストレスだったけど面白くてさくさく読めた、しあわせな読後感

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    2026年04月29日
  • ペンギンにさよならをいう方法

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     大富豪の孤独な老人・莫大な遺産・存在を知らなかった孫と古き良きイギリス小説のアイテムが揃って始まるこの小説は、ドラッグ・ブログ・メール・絶滅危惧種など現在のアイテムと問題を題材に進行する。カバーですぐわかるように頑固で元気な老婦人が主人公である。遺産の譲渡先を探して南極まで旅に出た老婦人が出会ったのは愛らしいペンギンと・・・
     結末が見えすぎるのが少し残念だが、この設定は好物である。自分にも遺産が転がり込む夢を見させてくれる。
     それにしてもイギリスは婚外子の話が多い「小さな言葉たちの辞書」や「ダウントンアビー」にも出てきたし。
     現在読んでいる「英米文学のわからない言葉」にも本書の言及があ

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    2026年04月23日