圷香織のレビュー一覧

  • ペンギンにさよならをいう方法

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    主役のヴェロニカ婆ちゃんがかわいい
    読み終わって改めてカバー画をみると ホントかわいい

    最初頑固で融通の利かない少しボケの入った婆さんの描写が続き コイツはちょっと と思わせといて途中から絡む孫息子が更に輪をかけてダメ人間で うわぁ~ となるが
    ばあちゃんの若い時の日記の部分あたりから俄然キャラに深みが出てくる
    特に扉の開け締めに厳しい理由がわかる所とか 泣かせるなぁ

    作中にも描写があるがこれ ばあちゃんと孫息子が美男(元)美女だから成り立ってるお話だよね~ いや美人は得だわ(笑)

    続編があるみたい 翻訳されたらすぐ読もう

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    2025年11月22日
  • ペンギンにさよならをいう方法

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    頑固な資産家の85才になるおばあちゃんがペンギンに会うため南極へ。また今まで存在すら知らなかった孫との関係。それらがペンギンと触れ合うことで変わっていく。孫のパトリックも思った以上にいい奴で良かった。
    ペンギン日記で、いろんなペンギン事情がわかり勉強になりました。

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    2025年11月08日
  • 紅はこべ【圷香織訳】

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    読み進めていくとなんとなく結末は予想できたけど、それでも予想以上に面白かった。自分が知らないだけかもしれないけど、フランス革命、亡命の話でメインで女性が出てくるのものってなかなかないような…。

    言葉遣いも個人的に好みで、
    すべての誤解は終わりを告げたことをしる至上の幸福にひたりながら、死もまた楽し、の境地をうち出して、死神にひと泡ふかせてやりたい。
    というフレーズがお気に入り。

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    2024年06月14日
  • 夜の獣、夢の少年 下

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    ネタバレ

    なかなかおもしろかった!

    ちょっとあやしげで薄暗いような、独特の雰囲気があって好きなタイプの物語だった。

    登場人物の名前の一部に五常の字がはいっていて、それがキーになるところはなんとなく里見八犬伝を思い出した。個人的には途中から謎の行方よりもロマンスの方に夢中になってしまった。二人にはこれから幸せに暮らしてほしい。
    そしてできれば二人のその後も見たい…。

    こわいロマンスも最後の方にあったけども、それについては本格的にネタバレになってしまうから語らないでおく。

    ところで五常の一人は登場前に亡くなっているからこの世には四人しかいないわけだけど、作中で何度も繰り返されるように四は非常に縁起の

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    2021年05月30日
  • 夜の獣、夢の少年 上

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    下巻の表紙に惹かれて購入。面白かった。ファンタジー要素、ミステリー要素、ロマンス要素がほどよく融合していて、飽きずに読める。世界観は突飛すぎることもなく、取っ付きやすい。個人的にジーリンとシンの関係性が好き。下巻も読む。

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    2021年05月28日
  • スコットランドの危険なスパイ

    匿名

    購入済み

    一押し

    このシリーズはとにかく面白い。前作がホントに気を持たせる終わり方だったので今回の作品を楽しみにしていたが、期待を裏切られずハラハラしながら読んだ。自らが諜報員になるなんて設定は最初は読者には想像できないことだったが、シリーズが進むにつれ超過酷な任務にも果敢に挑み、数学的頭脳を駆使して事件を解決して成長していく姿にどんどん魅かれていく。007のように映画化されないかなー。

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    2020年04月06日
  • スパイ学校の新任教官

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    マギー・ホープのシリーズも4作目。
    作品ごとにけっこう、雰囲気が違います。
    第二次世界大戦中の話なので、ヒロインたちの若々しさと状況の重さが微妙なバランス。

    3作目が非常に重い幕切れだったので、4作目はさあ!復活の巻でしょ。
    1941年初冬。
    マギーは現場を離れ、心を閉ざした状態。
    スコットランドの訓練キャンプで新人を指導する鬼教官となっています。

    親友のサラの所属するバレエ団が近くで公演することになり、しぶしぶ出向くマギー。
    ところが、そこで事件が起きます。

    一方、マギーは直接かかわらない部分でも、歴史が大きく動いていく時期。
    米英の思惑、専門家の対応の違い。
    日本人としては敵国である

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    2016年08月08日
  • チャーチル閣下の秘書

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    「エドワード8世」時代(宝塚でいえば)の歴史フィクション。割りに硬派なスパイもので、お話の伏線がしっかりしていて、久々に続編を読み進んで面白いシリーズに出会えました。

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    2016年01月17日
  • ペンギンにさよならをいう方法

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    ネタバレ

    信じられるものが物質的なものしかなかったのだろう。ヴェロニカの心にはハムレットという物語があり、紅茶や陶器があった。彼女は十代前半で、戦争によって親を奪われ、恋人を奪われ、さらには愛する我が子さえ奪われた。愛情を注ぐ相手が一人もいなくなり、のちに結婚した相手でさえ、別の女ばかり目をやって彼女を愛さなかった。彼女は、愛される経験が人より少なく愛したものを奪われることが多かったために、愛することに対して積極的にはなれなかった。それでも、自分の死期を悟ったとき奪われた子供の子供、つまりパトリックの存在に気づき、探し出して遥々会いに行った。家族というものは、見返りを求めずに愛を注ぐ存在だと普遍的に考え

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    2025年10月31日
  • ペンギンにさよならをいう方法

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    ネタバレ

    いくつになっても夢を忘れない。
    今まで過ごしてきた時間は、輝きに溢れるものではなかったかもしれない。それでも、ヴェロニカは生きていく。そして何かを成すことに、年齢は関係ないと教えてくれる。
    頑固なヴェロニカ。けれど愛らしいペンギンたちを前にして優しく賢きおばあちゃまへと変化していく。ペンギンがヴェロニカに与えたものは、かけがえのないものだろう。
    そしてぎこちなかったパトリックとの関係性も、徐々に祖母と孫そのものになっていく。
    ヴェロニカが、パトリックが南極に行かなければ得ることのできなかった関係性ではないだろうか。

    そしてテリーのブログが最高に面白い!
    ペンギンの可愛さが伝わってくる。
    もし

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    2025年10月23日
  • 銃と助手席の歌

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    ネタバレ

    本の雑誌のミステリ部門でランクインしていた本。
    金のインゴットを巡ってトラブルに巻き込まれていった二人のロードストーリー。登場人物があまり多くないので読みやすいです。驚くようなトリックはないです。それでも2人が現金がない中、どのくらいの違法行為をしながら追っ手から逃れるか、数々のピンチをどう切り抜けるか、が気になり、引き込まれて一気読みしました。
    ただ、殴られるシーンが多々出てくるので、苦手な方は読まない方がいいと思います。ハッピーエンドになるだろう、と信じて読まないと辛いものがあります。

    何年も前にシドニー(東側)ですが、ワーキングホリデーに行っていました。オーストラリアの壮大な自然を切り

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    2025年09月11日
  • 紅はこべ【圷香織訳】

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    ロマンあふれる素晴らしい作品。
    まず第一章が素晴らしい。ルパン三世と銭形警部でアニメ化してもおかしくないような世界観。テンション爆あがりです。
    第二章以降、盛り上がりは落ち着きますが、ショーヴランが出てきてまたぐっと盛り返します。ここからはハラハラドキドキの連続で、ページが止まりませんでした。
    現在の目線でいけば、マルグリートの活躍場面がもっと欲しかったかなぁ、という思いもあります。ですがこれはこれでなんというか、古めかしいがゆえに逆に今となれば新しい感じも受けます。
    ディケンズの「二都物語」に影響を受けた作品だそうですが、その読み口は全然違います。「二都物語」の方は、フランス革命の恐ろしさを

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    2025年08月26日
  • 銃と助手席の歌

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    ネタバレ

    創元推理文庫の表紙とタイトルの美しさ、装丁で買っでしまいました。
    エマ・スタイルズ『銃と助手席の歌』
    No Country for Girls.

    チャーリーは17歳。学校を退学させられ、荒れている。姉のジーナの彼氏・ダリルが見せびらかしていた金の延べ棒を1本盗んでしまう。一方、血と傷を負って、明らかにトラブルを抱えたナオがチャーリー宅に助けを求めやってくる。
    ダリルの襲撃から身を守るため、誤ってチャーリーは冷蔵庫の上にあったナタで彼を殴り、ダリルを殺してしまう。ナオの対応により、2人は死体を湖に沈め、証拠隠滅を図る。その後、チャーリーの家の入り口に誰かがいるのを発見し、2人は、ダリルの車で逃

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    2025年07月06日
  • 銃と助手席の歌

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    ロードムービーのバディもの
    それぞれの視点デ語られる物語が良くて
    第三者の視点で物語を楽しめた
    序盤の面白さは凄くて一気に惹き込まれましたが
    中盤が少し似たような展開が多く中だるみ感が否めなかったかな
    伏線が回収されていくラストは良かったです!

    表紙の美しさに見惚れてジャケ買いしましたが
    間違いなかった!

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    2025年06月04日
  • スコットランドの危険なスパイ

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    イギリスのスパイ、マギー・ホープシリーズの8作目。最終巻。

    忌まわしい過去がある孤島の古城に、スパイとしての訓練は終わっているものの工作活動に適さないと判断されたが内情を知りすぎている工作員たちが隔離監禁されている。
    目が覚めたらマギー・ホープもそこに収監されていた。
    囚人たちは外界と隔離され、戦争など嘘か夢だったかのように贅沢にその日その日を過ごしている。
    そして、新しい囚人が送り込まれてきて
    ひとり、またひとりと殺されていくようになる。
    誰が敵で誰が味方なのか。

    アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」を彷彿とさせられるが、また違うおもしろさがあった。

    これが最終巻であるのだ

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    2025年05月23日
  • ホテル・リッツの婚約者

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    イギリスのスパイ、マギー・ホープシリーズの7作目。

    イギリスのスパイ、マギー・ホープはドイツ占領下のフランス、パリに潜入。パリでの工作活動が実際どうなっているのかを調査し、ドイツから脱出した妹を救出する目的があった。

    マギー・ホープシリーズは実在した人物が出て来たり、モデルになることが多いのだが、今回はココ・シャネルが登場。
    ファッションについての言と、表には出さないが諾々とドイツに従わざるを得ない屈辱、しなやかに一矢報いてやろうと虎視眈々としているココ・シャネルの様子がおもしろい。
    公用施設の入り口が違うなどのドイツ人によるフランス人差別があったことを初めて知った。

    フィクションとノン

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    2025年04月21日
  • 銃と助手席の歌

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    中盤までの重苦しい雰囲気に気圧されながらも、終盤にかけて全ての点が繋がりエンディングまで駆け抜けていく展開は、犯罪小説としても青春小説としても良かった。
    オーストラリアの歴史を知っていると更に楽しめたのかもしれない。

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    2025年04月16日
  • バッキンガム宮殿のVIP

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    イギリスのスパイ、マギー・ホープシリーズの6作目。

    1942年。戦時下のイギリスは出兵した男性に代わり、女性が社会に出て働き始めるようになる。
    そんな新しい風潮の中、イギリスの戦勝を信じて工作員として活躍するべく訓練を受けた若い女性を襲う連続殺人事件が起こる。「切り裂きジャック」の再来?
    マギー・ホープはスコットランドヤードと結託して事件にあたる。

    マギー・ホープシリーズは、人種や階級などいろんな種類の差別に抗うのが軸なのだが、今回は女性差別。描かれる男性から女性に対する嫌がらせは今の日本でも「あるある」である。
    奮闘するマギーを応援したり、一緒に憤ったり。

    「だけど、何が一番頭にくるか

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    2025年04月04日
  • 銃と助手席の歌

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    オーストラリアを舞台にしたロードノヴェル。何でも挑発的で汚い言葉しか使えないチャーリー。金の延棒を盗んだ事で姉の恋人を殺してしまったが、ひょんなことからその場に居合わせたナオと死体を捨てハイウェイを北に走る羽目になる。本文はチャーリーとナオの視点から描かれる。全く違う面を持つ2人の女性、そして乾燥したオーストラリアのクリスマス時期の暑さ、正体不明の追手、と見所が満載。女の子が主人公だから読者を選ぶかもしれないが私は大満足だった。

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    2025年03月24日
  • 銃と助手席の歌

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    ぶつかり合いながらも相手を思いやり、自身を乗り越えていく犯罪&青春ロードノベル #銃と助手席の歌

    ■あらすじ
    高校を退学になった少女チャーリーは姉の彼氏ダリルのことが大嫌い。チャーリーはダリルから金のインゴットをこっそり盗み出してしまう。

    チャーリーが帰宅すると見知らぬ大学生の女性ナオがいた。彼女は何かこの家に用事があるようだが、正体も理由もよくわからない。自宅には姉の彼氏ダリルが待ち構えており、インゴットの件で言い争いになってしまう。

    勢いあまってダリルを殺害してしまった二人は、ダリルの車を奪いハイウェイを北へと向かう。しかし彼女たちを追ってくる者がいて…

    ■きっと読みたくなるレビュ

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    2025年03月04日