圷香織のレビュー一覧
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孤独で頑固な老婦人ヴェロニカは、莫大な遺産の寄付先を決めるため、単身で南極のペンギン観測基地へ乗り込む。
過酷な環境で、現地の研究者や疎遠だった孫、愛らしいペンギンたちと触れ合う中、彼女の凍てついた心は次第に溶けてゆく。
ここ数年読んだ海外文学でベスト級にハマってしまい「名刺代わりの小説10選」入り。
86歳という年齢を言い訳にせず、我が道を行く彼女の痛快なバイタリティ。不器用ながらも他者との絆を取り戻し、人生を再生させていく姿に後光を見る。
章の語り部がくるくると交代し、それぞれ軽やかに物語を進めるので、読み始めたらもう本当に止まらなかった。
美しい南極の情景描写と愛あるユーモアに満ちた -
Posted by ブクログ
ヴェロニカばあちゃん、ぶっ飛んでる!
85歳でここまでできる人は、なかなかいない。
最初は、頭の固ーーーい頑固ばあちゃんの話しで、なんでこんな本にに人気があるのか?最後まで読めないかも…って思ってたけど、強引に南極へ行ったあたりからおもしろくて、止まらなくなってきた。
この感想を書いていて、物語の大きな出来事ってなんだろうと思い出してみたら、ばあちゃんの人生が波瀾万丈すぎて、南極での出来事が大した事なく感じている。全編通してすごい出来事の連続なのに、なんか麻痺してるのに気づいた。
3部作ということなので、2作目以降も発売されることを願います。 -
Posted by ブクログ
最近5が増えてて自分の基準が甘くなってるのかもだけど、面白いのだからしょうがない。突然ペンギンの魅力に取り憑かれた大金持ちの80代で家族がいない独り身お婆ちゃんが、自分の遺産を託すに値するかを自ら見極めるため、単身南極のペンギン研究施設に(強引に)乗り込んだ。
まずこのお婆ちゃん(というかお婆様、か)の歯に衣着せぬニヒルな発言がたまらなくおかしい。最初はただの空気読めないお年寄りが周りに迷惑かけながらも、という話かと思ったら、途中からなんだかこれは違うぞと。何やらお婆ちゃんの強さの裏に隠れていた過去が少しずつ解きほぐされていくと、物語はガラリと様相を変える。その様が見事だし、エンディングに向か -
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タイトルに惹かれた。邦題も原題も。邦題はまず、それだけでわかるのがロード・ノベルであろうということ。そして原題"No Country for Girls"にもコーエン兄弟の映画を観ている者ならば、意味深であることがわかるだろうということ。実際に読み始めて中盤に至る頃には『ノー・カントリー』というコーエン兄弟の傑作ロードムービーを想起させる物語であることもわかる。その元となったコーエン・ムーヴィーも凄い。非情の殺し屋に追われる恐怖が全面を張りつめさせるが、コーエン映画らしく、独特の静謐さと乗りとを備えた傑作であった。その原作小説がある。コーマック・マッカーシーの『No Co
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ネタバレなかなかおもしろかった!
ちょっとあやしげで薄暗いような、独特の雰囲気があって好きなタイプの物語だった。
登場人物の名前の一部に五常の字がはいっていて、それがキーになるところはなんとなく里見八犬伝を思い出した。個人的には途中から謎の行方よりもロマンスの方に夢中になってしまった。二人にはこれから幸せに暮らしてほしい。
そしてできれば二人のその後も見たい…。
こわいロマンスも最後の方にあったけども、それについては本格的にネタバレになってしまうから語らないでおく。
ところで五常の一人は登場前に亡くなっているからこの世には四人しかいないわけだけど、作中で何度も繰り返されるように四は非常に縁起の -
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マギー・ホープのシリーズも4作目。
作品ごとにけっこう、雰囲気が違います。
第二次世界大戦中の話なので、ヒロインたちの若々しさと状況の重さが微妙なバランス。
3作目が非常に重い幕切れだったので、4作目はさあ!復活の巻でしょ。
1941年初冬。
マギーは現場を離れ、心を閉ざした状態。
スコットランドの訓練キャンプで新人を指導する鬼教官となっています。
親友のサラの所属するバレエ団が近くで公演することになり、しぶしぶ出向くマギー。
ところが、そこで事件が起きます。
一方、マギーは直接かかわらない部分でも、歴史が大きく動いていく時期。
米英の思惑、専門家の対応の違い。
日本人としては敵国である -
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表紙が可愛くてかりたらフランス革命後の話でビックリ!(ベルばら影響でフランス革命の色々見てたので)
最初は人の名前が覚えられなすぎたけど笑 途中からはハラハラドキドキ駆け抜ける感じで面白かったー!一気に読めました!
サン・ジュストの名前があったけど、ベルばらのサン・ジュストくんとどんな関わりなのかは分からなかった
ロベスピエールとかシトワイヤン!とかフランス国内事情とか、ベルばらのおかげで馴染みあったからすんなり分かったな〜 ベルばらハマる前だったらいまいちピンとこなかったかも。
あと宝塚でもやってたお話と聞いて納得!!!あのスピード感やキャラは確かに舞台で見てみたいな〜 -
Posted by ブクログ
ヴェロニカ・マクリーディは、スコットランドの大きな屋敷にひとりで暮らす85歳の高齢女性だ。今日言ったことを明日忘れてしまっても、通いの家政婦アイリーンは長年の阿吽の呼吸で合わせてくれる。お茶をしたり動物番組を見たりしながら、自分の遺産をどこへやろうかと考えている。ある時、自分に孫がいる事を知って電撃訪問するが、同じく天涯孤独で生きてきたパトリックとの関係は最悪。相続人にふさわしくない、とヴェロニカが見た先には、テレビで保護を訴えられるペンギンが!南極で行われている資金不足のアデリーペンギン研究を知った彼女は、遺産をゆずる相手としてペンギンがふさわしいかを見極めるべく、はるか南の大陸へと一世一代
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オーストラリアの内陸部を舞台にしたシスターフッドノワール。
ハイスクールを退学したばかりの少女チャーリーが金のインゴットの1つを盗んで逃げているところから物語は明ける。姉のジーンとその彼氏のダリルが隠された金のインゴット10キロを強奪し、その一部をチャーリーは盗んできたのだった。
ダリルを嫌うチャーリーが嫌がらせとして盗んできたのだったが、偶発的に起きたある事件をきっかけにそこに事情があって訪れたアボリジニの大学生ナオを巻き込んだ逃走へと変わっていく。
対極的な2人がひたすらオーストラリアの荒野をさまよい続けるのだが、視点の切り替えと、その筆致のためか惹き込まれる。
夢中で読んでしまう瞬間もあ -
Posted by ブクログ
主人公はスコットランドの大きな屋敷にひとりで暮らす85歳の老女(屋敷にはお手伝いさんと庭師がいます)。金持ちで、傲岸、頑固。因習にとらわれた独り善がり、周りを寄せ付けない。そんな老女が次第にほだされて行く物語です。
こうした老女は西洋の小説にはよく出てきますが(例えば『ブリット=マリーはここにいた』など)、一つのパターンなのでしょうか。日本の小説にも傲岸な出てくる事はありますが、西洋の場合は個人で、日本の場合は家制度にぶら下がった傲岸さの様でちょっと雰囲気が違います。
この老女、TVで見たペンギンに魅せられて、全遺産をペンギン研究に寄付することを思い立ちます。そして、その価値があるかを確認する