【感想・ネタバレ】スコットランドの危険なスパイのレビュー

あらすじ

1942年、わたし、マギー・ホープは、特別作戦執行部への協力を拒んだため、スコットランド西海岸の孤島にある城に囚われていた。忌まわしい過去を持つこの城は、外部と隔絶した極秘の収容所として機能しており、ほかにも9名が囚われている――いずれもなんらかの理由で隔離が必要と判断されて。無為な日々を過ごしていたわたしたちだったが、新たな工作員が島にやってきた日から、ひとりまたひとりと謎の死を遂げていき……。この島でいったい何が起きているのか? 世界的ベストセラー・シリーズ最新刊!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

匿名

購入済み

一押し

このシリーズはとにかく面白い。前作がホントに気を持たせる終わり方だったので今回の作品を楽しみにしていたが、期待を裏切られずハラハラしながら読んだ。自らが諜報員になるなんて設定は最初は読者には想像できないことだったが、シリーズが進むにつれ超過酷な任務にも果敢に挑み、数学的頭脳を駆使して事件を解決して成長していく姿にどんどん魅かれていく。007のように映画化されないかなー。

0
2020年04月06日

Posted by ブクログ

イギリスのスパイ、マギー・ホープシリーズの8作目。最終巻。

忌まわしい過去がある孤島の古城に、スパイとしての訓練は終わっているものの工作活動に適さないと判断されたが内情を知りすぎている工作員たちが隔離監禁されている。
目が覚めたらマギー・ホープもそこに収監されていた。
囚人たちは外界と隔離され、戦争など嘘か夢だったかのように贅沢にその日その日を過ごしている。
そして、新しい囚人が送り込まれてきて
ひとり、またひとりと殺されていくようになる。
誰が敵で誰が味方なのか。

アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」を彷彿とさせられるが、また違うおもしろさがあった。

これが最終巻であるのだが、マギーが証言する予定の裁判のことなど、次巻が出ても少しもおかしくない終わり方だった。
ぜひとも続きが読みたい。

マギー・ホープシリーズを読んでいる時は、やたら紅茶が飲みたくなる。マギーの赤毛は紅茶の色のイメージがついてしまった。

0
2025年05月23日

Posted by ブクログ

シリーズ第八弾。

前巻のラストで、SOE(特別作戦執行部)上層部からのとある協力要請を拒んだために拘束されてしまったマギーでしたが、本作は、その後の展開の物語です。

“知りすぎた”為に、SOEの収容所として使われている孤島にある城に囚われているマギー。
彼女の他にも、隔離が必要と判断された“訳アリ”工作員達9名が件の城で無為な日々を送っていましたが、ある日、新たな収監者として若き美人工作員がやってきた日から、ひとりまたひとりと収容者が謎の死を遂げていき・・・。

今回は、外部から遮断された状況・・所謂クローズドサークルの状況下で起こる連続殺人ということで、皆さまが描かれているように、さながら『そして誰もいなくなった』を彷彿とさせるようなミステリ仕立てとなっております。
次々と収容者が殺されていき、皆が疑心暗鬼に陥る中、収容者の中にナチスのスパイが紛れ込んでいることが判明したり、マギー達が囚われている城自体にも過去に忌まわしい事件があった事が明かされたりと、皆の心身が極限状態の中、なんとか正気を保とうとするマギーの姿勢が心強いですね。
一方、ロンドンでは、シリーズ第六弾『バッキンガム宮殿のVIP』に出てきた連続殺人犯“ブラックアウト・ビースト”の裁判でマギーの証言が必要になった為、スコットランドヤードのダージン警部が必死にマギーの行方を追っているのですが、なかな探し出せなくて“ダージン警部、早くマギーを助け出して!”とヤキモキしながら読んでいました。
そして、終盤では手に汗握るマギーと真犯人との攻防が繰り広げられ、果たしてマギー救出に向かうメンバー達は間に合うのでしょうか・・・(ドキドキ)と、最後まで楽しませて頂きました。

因みに、現時点でこのシリーズが翻訳されているのはこの巻までなのですが、原書ではマギーシリーズの続きの巻(『The Hollywood Spy』)が出ているようなので、翻訳を心待ちにしております~。

0
2023年08月09日

Posted by ブクログ

マギー・ホープのシリーズ、8作目。
第二次世界大戦中、アメリカ育ちのイギリス人の若い女性マギーがスパイとなり、各地の重要なシーンで活躍します。

前作の任務の直後、さらなる過酷な指令を断ったマギー。
重要な機密を知ってしまったからという理由で、孤島に送り込まれてしまいます。
外界との接触はほとんどなく、いわくつきの古城で、何をするでもない暮らしに。
そこには様々な理由で隔離された同僚がいました。
マギーの後にも、事件を起こした美人スパイが送られてきます。
ところが、不審な死が起こり始め、事故とは思えなくなってきます。

「そして誰もいなくなった」を思わせる筋書きに、え、これはほぼ独立したそういう作品なの?みたいな気がしてきますが~さにあらず。
戦時下の状況だからこそ起きた事件で、これまでの知り合いたちもマギーの行方を捜して動き出します。
書き込み具合がいつもと微妙に違うように感じました。
題材に合わせたのでしょう。
またどんな発展があるのか?
楽しみなシリーズです☆

0
2020年09月27日

「小説」ランキング