野田サトルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ゴールデンカムイでアイヌのことを知りたくなった私。
著者もアイヌ文化を知る初級編と言っているとおり、難しさはなく、スラスラ読める。
正しいアイヌ文化やアイヌ語を監修の立場からどのようにフィクションの漫画で伝えるか、などの裏側も知ることができて、ゴールデンカムイファンはさらに作品を楽しめるのではないか。
漫画で「ヒンナ」という言葉は「おいしい」という場面で使われているので、
「ヒンナ」=「おいしい」と思っていたけど、本来は「感謝する」という意味。
食事意外でも、何かちょっとしたものをもらったときなどに、「ありがとう」「どうもどうも」などの意味で使われるようです。食事以外にも使う感謝の言葉なんですね。この本を読んでいなかったら、「おいしい」という意味だと思っていました。
アシリパがいつも着ている「アットゥシ」についても書かれており、あのアットゥシは○○の伏線だったんだ、と驚かされました。
フィクションとリアリティの絶妙なバランスで描かれているゴールデンカムイをより好きになる本。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読んでる時間が楽しすぎて終わってしまうのが悲しかった……
下ネタ満載のふざけた漫画に見えるけど実はアイヌ文化や史実を織り込んでいて深い深いお話だと思う。アイヌの人たちの暮らしはもちろんのこと、アイヌに限らず少数民族の文化の存在をもっと知りたいと思ったし、消えてしまうのは悲しいと思った。
映画LEONも好きだけど、悪に染まっちゃった系おっさんと心の綺麗な少女の組み合わせは最高だと思う。杉元は戦争で人殺しに慣れすぎてしまっていてなんともいたたまれない。戦争で人を殺さざるをえなかった人たちの気持ちを初めてリアルに想像して考えさせられた。
杉元も好きだけど尾形が最高だった……杉元よりもさらに人の心を持たない、罪悪感を感じない人間だったけど最後殺した義弟の亡霊に悩まされて自死する様がぐっときた。あと単純にスナイパーかっこいいと思った。
最後杉元は梅ちゃんにお金を渡せたわけだけど梅ちゃんはすでに新しい旦那がいて子を身籠っていて、目もすでに治してもらえていたわけで、杉元は命がけで梅ちゃんに治療費を渡そうと頑張ってたのにな〜と悲しいけど、お陰でアシリパの淡い恋心?が実る形でふたりでアイヌの村に帰れて良かったと思った。
最後まで杉元がアシリパのことをさんづけで呼んでいてふたりが恋愛モードにならないのもよかった。ふたりがくっついて寝ていてアシリパが「杉元も故郷の柿を食べたら昔の(人殺しをしていないころの)杉元に戻れるかな?」的なことを言って杉元が泣くシーンが一番好きだったけど、あれも全然性的に見えなくてよかった。やっぱアシリパが子どもの設定だからかな~。将来二人がどうなったか気になるけど単なる相棒として仲良くやっててくれればそれでいい気もするな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレやっと最終巻が読めました。ストーリーは最新で読んで知っていたのであらためてじっくりという感じでしたが。
牛山~~~~~涙
見た目はおでこにはんぺんのフランケンみたいですが、最期めちゃめちゃかっこよかったよ~~~涙
アシリパさんの覚悟もかっこいい。アシリパさんを守ろうとしていた杉元に対して、あくまで対等に相棒としていようとしていたんですよね。そして杉元もそれを受け入れて…「自分が幸せになれそうな場所」として選んだ場所は・・・アシリパさんの涙の笑顔が最高でした。変顔も好きですけどね。
そして鯉登。最終まで読み終えた私は今や鯉登推しです。
土方が杉元に託した刀、「持っていけばきっと役に立つ」ってこういうことだったのか。刀は戦闘に使うだけじゃないということがよくわかりました。
白石の最後は・・・笑うしかなかったwww -
Posted by ブクログ
怒涛の展開から大団円。
どうして世の漫画賞は全て連載途中で賞を与えるのか?作品を正当に評価するのならば、最終回までを見ないと、その真のテーマは見えないのではないか?
今こそ、この作品にマンガ大賞を、手塚治虫文化賞大賞を、このマンガが凄い!第一位を!!
なんという物語だったのだろう!
三つ巴、四つ巴、五つ巴のような、それを時々シャッフルするような「闘い」が、数ページ毎に様変わりしながら続いてゆく。そして最終的には、結局軍隊と世のはみ出し者たちとのガチな戦闘を、なんと3巻に渡ってノンストップで描いてゆく。こ、これをアニメにするのか?できるのか?
当初、出てくる人物がみんな異様な、特別な人間に思えた。そいつらが殺し合うのだから、なんか他人事に思えていた。
24人の脱獄囚たちの悲しい過去と共に、それを追うあらゆる登場人物たちの過去が全て明らかになってゆく。もはや他人事じゃない。彼らの課題は極めて現代的な課題だ。もちろん、多くはとんでもない殺人鬼だったりするから、途中退場をするけど、例えば金塊を使って南の国で王様になろうとした海賊・房太郎は、伝染病で14人家族全員死んだので「死にきれないほど沢山の大家族がほしい」「俺の生きた証をみんな忘れないようにして欲しい」という夢を持っていた。彼の夢はある人物が最後の最後で引き継ぎ、そしてそれがある経緯で「北海道」自体を「救う」ことにもなる。「生きた証が欲しい」という男の夢は、それが叶い難い現代だからこそ、ますます切実になっているのかもしれない。それを漫画的に見事に昇華していた。
登場人物たちの人生に、みんな一応の決着がつく。鶴見中尉の真の目的もやっと明らかになる。アシリパがその間に大きく成長し、不死身の杉元と真の相棒になる。
「ゴールデンカムイ」は金塊のことでもあり、また台詞にはないけど、光り輝く「アイヌの夢」でもあるだろう。現代、アシリパの夢が叶ったかのように描いているのは間違いかもしれない。いや、彼らは歴史の中で、やるべきことをやれるだけやったのだ。と見るべきだろう。
因みに、前回「カムイ伝」云々と書いたけど、この21世紀の作家は全然意識していなかったと思う。そもそも北海道独立計画を描いた作家は割と多い。すぐ思いつくだけでも北方謙三「林蔵の貌」、本宮ひろ志「男一匹ガキ大将」。その中で野田サトルだけが、大団円まで持っていった。思うに凄いことだ。
アイヌたちの知恵は、戦争の危機と環境の危機が叫ばれている現代だからこそ、私たちが新たに引き継いでいかねばならない。 -
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面白い‼︎アイヌ文化が興味深いし登場人物たちはぶっ飛んでる。時代設定も面白い。アシリパをさん付けで呼ぶのは杉元の人間性ですね。土方かっこいい。レタラのファンです。
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Posted by ブクログ
ネタバレ第七師団が網走刑務所に突っ込み、門倉は囚人を解放、激しい銃撃戦になる。のっぺらぼうを巡って犬童と土方の一騎打ち。すんでのところで犬童を倒す。杉元は二階堂と対決。義足銃をうまくかわし、二階堂は右腕を失う。
杉元はのっぺらぼうを捕獲。連れて行こうとするところで二人は尾形に頭部を撃ち抜かれる。インカマラもキロランケのナイフで刺され重傷。谷垣は杉元とインカマラを助けたが、3人ともに鶴見に捕まってしまう。
のっぺらぼうなき今、尾形、キロランケは白石とアシリパを連れて、金塊の謎を解きに樺太に向かう。杉元、谷垣、月島軍曹、鯉登の4人もそのあとを追う。
刑務所で行われる殺戮戦。壮絶な戦いに次ぐ戦い。テンションの高い巻だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ五稜郭の戦い⇒暴走列車の戦いがこの巻。
共に戦ったキャラも、憎たらしい&キモかった敵キャラもざくざく死んでいく…。ヤンジャンのアプリで最終まで読んでいるので単行本はおさらい読書になるんですが、この作品については一話ずつ読みすすめるよりも単行本でがっつり読まないと全貌がわかりにくいです。なので読むならぜひ単行本で。アプリで1話ずつは詳細にメモを残さないと忘れてしまう。
今回の感想はとにかく
・鯉登がめっちゃかっこよくなってる
・牛山のパワーすごすぎ
でしたが、ソフィアがアシリパに言い残した
「未来はあなたが選んで!」に思わず涙しました。
「任せる」という意味にもとれますがむしろここでは「あなたは自由に生きていい」と言っているように思えます。ソフィアがアシリパ自身を大事に思っているからこそ出てきた言葉でしょう。うるるっ。
谷垣の行方が気になるんですが…生きててほしい。インカラマッと赤ちゃんのためにも。って谷垣の子ども、針のように剛毛なの笑った。