高峰秀子のレビュー一覧

  • 旅日記 ヨーロッパ二人三脚

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    こういう時代のヨーロッパの生活が垣間見える本って、好きなのよね。石井好子さんとか。しかも淡々と綴られている方が好みだったりします。

    なんか、ちょっとハイソで、でも端々に今でも使えるような暮らしの知恵のようなものが伺えたりして。

    さすが女優さん、豪勢な生活だこと!という場面が満載でしたが、それなりに楽しめました。

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    2016年08月27日
  • にんげん住所録

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    女優と作家の2足のわらじを履いての作品かと思えば、引退後のエッセイストとしての読み応えのある作品だった。中身は大女優だった頃の大物との交流がふんだんに書かれてある。特に興味深かったのが佐藤栄作総理大臣の妻の項である。大物を身近に感じさせるエピソード、親しみやすい文体は読むものをひきつける。

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    2014年06月10日
  • おいしい人間

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    一流の女優にして、一流のエッセイスト。
    ユーモアあふれる筆致と、巧まざる人物評。
    読んでいると、心がホッコリするのは読書子だけだろうか。

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    2014年03月06日
  • 台所のオーケストラ

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    料理の写真は一枚もない文章のみのレシピ本。

    この本の初版が発行された昭和57年ではまだ食卓では馴染みのなかったの食材も多く取り上げられていて、当時この本を読んだ人たちの半分以上は「その変な名前の食べ物は何なんだ?」と思ってたのではないかと勝手な想像をしながら読んだ。

    私自身は料理嫌いだけど、いつか作る日もあるかもしれないと思って文庫本ではなく単行本で購入した。

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    2013年02月03日
  • 台所のオーケストラ

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    初出が1982年だから高峰さん58歳の時のエッセイです。文章がとても瑞々しく、かつ可愛らしい。もちろん文章だけでなく、料理のほうもお上手だったのでしょうね。

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    2012年05月19日
  • にんげんのおへそ

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    高峰秀子さんが養女にはいって、養母に苦しめられたり、親類縁者が金を無心に来たりという話を読んで、夏目漱石と境遇が似ているなと思いました。 このエッセイを書かれたのは御年70歳頃でしょう。なんと瑞々しいこと。それにまず、徒な文が一行も無い。けれんみがない。わたしもこのような文章が書けたならと思いますが、生きざまは違いすぎるは、感性はとてもとても及ばないはで、とても無理な話ですね。

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    2012年04月25日
  • おいしい人間

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    高峰秀子さんは私の大好きな女優さんです。スクリーンでは可愛らしかったり、妖艶であったりどの役柄も素敵でした。彼女の書いたものを一度読んでみたいと思っていたので、『わたしの渡世日記』はずーっと後の楽しみに置いておくとして、まずは手始めにこのエッセイを読みました。 感じたことを一言でいえば、彼女はとても気風が良いということでしょう。もちろん文章はうまい。気品の奥に若干の反骨心が隠されているのが心地いい。彼女は大女優にして、一流のエッセイストだと思います。

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    2012年01月28日
  • おいしい人間

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    すごく自分(作者)の言葉で書いてある本です。
    そしてその作者の気持ち、感性の豊かさに羨ましいという感じを受けます。とっても正直で、飾らない。
    80過ぎまで、そんな気持ちで生きて行かれた・・・、さぞ、ステキな方だったのでしょう。

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    2011年11月16日
  • わたしの渡世日記 下

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    10代のころ、ハリウッドのクラシック映画にはまったことがあるが、20代後半ころから日本の昔気質の作り手の心意気のカッコよさを知ってから、古い邦画も見るようになった。それがきっかけで
    昨年逝去した高峰秀子という昭和の大女優の一人が執筆の才能も絶賛されているのを何かで読んで俄然興味が湧き、丸善で彼女のエッセイを探しさんざん迷った挙句、なかでもひときわ評判のよさそうな「わたしの渡世日記」の上下巻のうち、下巻を購入した。
    本を購入するというのをあまりしない私にとっては、いきなり上下巻購入するのはちょっと勇気がでなかったのと、目次やぺらぺらページをめくった感じでは下巻のほうがおもしろそうだったからだ。

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    2011年09月25日
  • わたしの渡世日記 下

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    激動の昭和の映画史とともに生きた筆者の
    女優人生が、淡々と描かれている。
    優雅な笑顔の女優の素顔は、こんなにも
    気風の良い、さばさばとしたお人柄だったんだなぁと、
    驚くとともに、ますます好きになった。
    義母との確執、かなわなかった恋・・・つらいことも
    確実に演じることにいかさせれていたのではないかな。
    生涯、学校には数カ月した行ったことがない・・・と
    あるが、一流の仕事、スタッフ、文化人と出会い、
    闘い、心のつながりを大切にして、感性が磨かれたんだな
    と感動するほどに、すばらしい自伝だった。

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    2011年06月12日
  • わたしの渡世日記 下

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    昨年12月28日に86歳で亡くなった女優高峰秀子さんの自伝。5歳から働き苦労の連続だったが頭のよさと潔さに敬服する。「俳優もスタッフも、だれかれの区別もなくみんなが平等に一本のクギであった。監督の命に従って、空に描く楼閣は、一本一本のクギにささえられ、作品として完成する」高峰さんの遺志を継ぎ、映画界に長年貢献した裏スタッフの表彰などを目的としたNPO法人「1本のクギを讃える会」を設立するそうだ。

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    2011年03月12日
  • 台所のオーケストラ

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    成瀬巳喜男の『乱れる』を観てから読むと、姉さんに料理を教わっているような妄想に取り憑かれること間違い無し。

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    2010年11月06日
  • にんげんのおへそ

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    すごく文才のある人。
    昭和を代表する大女優であるにもかかわらず、全く違和感なく親しみやすい文で一気に読んだ。
    高峰さんの著作、他にも読んでみたい。

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    2010年07月22日
  • わたしの渡世日記 上

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    偶然に5歳で映画界に入った著者の複雑な家庭環境を語り、義母との確執との決別を告げた自叙伝である。また、昭和の映画史としても貴重な記録でもある。評論家が語る映画史ではなく、現場での様子が生々しく語られている点に注目する。時代の世相と著者の心中が絶妙に語られている。谷崎潤一郎や梅原龍三郎をはじめ、各界の重鎮逹との交遊から見えてくるものも多い。
    著者が低落したと思う日本映画界への応援のエールである。
    ここまで身内や自分のことを赤裸々にさらすことは、余程の覚悟がいったことでしょう。脱帽。

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    2017年02月16日
  • 巴里ひとりある記

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    高峰秀子の初著作である。文章はまだ拙いところもあるが、やはり面白い。27歳にして有名女優という人生を生きていた女性がふと立ち止まって、ただゆったりとパリで暮らしてみた、というだけのお話なのだが。帰路ニューヨークにも立ち寄って、旅券の不備でエリス島の監獄?に入れられたこと、留学中の月丘夢路や女優を引退した竹久千恵子に会ったことなども記されている。

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    2016年05月22日
  • おいしい人間

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    名エッセイストとしての高峰秀子の軽いエッセイ集。人物観察の的確さや軽い皮肉的表現はさすがに面白い。映画関連の文章が(大河内伝次郎以外は)少ないので映画ファンには物足りない本である。

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    2015年06月26日
  • 台所のオーケストラ

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    私は料理をしないので、レシピがわかりやすいかどうかはよくわからなかった。
    分量などは詳しく書かれておらず、手順というより料理の提案のように見えた。(あくまで料理しない人の意見です)
    でもレシピと一緒に書かれているエッセイがほんとうにおいしそうで。
    まるで実際にその食材を調理しているかのごとく、想像をかきたてる的確な文章。しかしオノマトペ過多にはならない。
    私は食べるのも、食に関するエッセイも大好きだ。

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    2012年09月27日