にんげんのおへそ

にんげんのおへそ

小説・文芸
509円 (税込)

2pt

3.8

風のように爽やかな幸田文、魅力の英雄・周恩来、ぼけた妻に悩まされる谷川徹三、超変人の木下恵介、黒澤明……そして無名の素晴らしい人たち。何気ない日常にキラリと光る、人間模様の数々を柔かなユーモアで生き生きと描いた、心温まるエッセイ集。

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にんげんのおへそ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「高峰秀子」のエッセイ集『にんげんのおへそ』を読みました。

    「高峰秀子」作品は3年前に読んだ『巴里ひとりある記』以来ですね。

    -----story-------------
    晩年の暮らしと感慨を達意の筆で掬った名随筆集。
    「高峰秀子」が大切にした「日常という宝物」。

    撮影所の魑魅魍魎たちが持つ「おへそ」とは何か? 
    そして、四十代から考え始めた「人生の店じまい」の心得とは? 
    肉親との永年の苦闘の果てに手に入れた夫「松山善三」との穏やかな暮らしを守る中で、女優にして名文筆家の「高峰秀子」が自らの歩んだ道を振り返りつつ示した矜持と鋭い人間観察眼。
    人生を味わい尽くす達人による、ユーモアとペーソスあふれる珠玉のエッセイ集。
    -----------------------

    醒めた目をした人気子役時代、撮影所のヘンで素敵な人々、人生の店じまいの仕方…… 心に残る事々が爽やかな筆で綴られているエッセイ集です、、、

    1988年(昭和63年)から、1998年(平成10年)に書かれたエッセイが収録された作品です。

     ■四十三年目のウェディングドレス
     ■オッパイ讃歌
     ■おへそ
     ■ひとこと多い
     ■馬よ
     ■梅原龍三郎と周恩来
     ■風の出会い
     ■午前十時三十分
     ■ウー、うまい
     ■きのうの「人間」きょうの「人」
     ■アコヤ貝の涙
     ■ただ今自分と出会い中
     ■死んでたまるか
     ■ピエロのおへそ――文庫版のためのあとがき

    元銀幕の女王が、イチ女性として、気取らずに日々の暮らしや、思い出を綴っているので、好感が持てるというか… 親近感を感じることができて、「高峰秀子」という女性の魅力を、さらに感じることができた作品でしたね、、、

    風のように爽やかな「幸田文」、魅力の英雄「周恩来」、ぼけた妻に悩まされる「谷川徹三」、超変人の「木下恵介」、「黒沢明」、漬物と味噌のない夫「松山善三」との食生活、画家「梅原龍三郎」や作家「谷崎潤一郎」とのお付き合いや別れ、そして無名の素晴らしい人たち等々…  一歩退いた場所から周囲を観察して、何気ない日常にキラリと光る部分を見つけだし、人間模様の数々にスポットを当てて、柔らかでユーモア溢れる無駄のない文章で生き生きと描かれています。

    淡々と批評する部分もあるけど、それが嫌味にならないところが、本人の魅力であったり、文章を描く才能だったりするんでしょうねぇ、、、

    読書好きな「高峰秀子」が、帝国ホテルのグリルでのランチ後にラウンジに席を移してカプチーノをすすりながら「沢木耕太郎」の短篇集を読むシーンが、妙に印象に残りました… 個人的には大好きな「高峰秀子」と「沢木耕太郎」ですが、二人には接点がないと思っていたから、何気ないシーンでもインパクトがあったんでしょうね。

    新しい発見もあり、愉しく読めた一冊でした。

    0
    2022年11月02日

    Posted by ブクログ

    高峰秀子さんが養女にはいって、養母に苦しめられたり、親類縁者が金を無心に来たりという話を読んで、夏目漱石と境遇が似ているなと思いました。 このエッセイを書かれたのは御年70歳頃でしょう。なんと瑞々しいこと。それにまず、徒な文が一行も無い。けれんみがない。わたしもこのような文章が書けたならと思いますが、生きざまは違いすぎるは、感性はとてもとても及ばないはで、とても無理な話ですね。

    0
    2012年04月25日

    Posted by ブクログ

    すごく文才のある人。
    昭和を代表する大女優であるにもかかわらず、全く違和感なく親しみやすい文で一気に読んだ。
    高峰さんの著作、他にも読んでみたい。

    0
    2010年07月22日

    Posted by ブクログ

    文藝春秋、1998年5月
    新潮社、2012年1月

    新潮文庫で読んだ。
    1976「わたしの渡世日記」から20年以上を経ても、「ひとこと多い」と「ただ今自分と出会い中」にて、養母に言及されていて、棘の深さを思う。
    しかも養母への憎しみと、嫌悪と、がヒタヒタしているのに、だからこそ、か、名文に感じられてしまうのは、私の色眼鏡ゆえか。
    「午前十時三十分」は国語や道徳の教科書にもいいのではないか。

    @

    目次
    四十三年目のウェディングドレス 
    オッパイ讃歌 ●乳ガン疑惑
    おへそ ●小津安二郎、木下惠介、黒澤明、現場の人たち
    ひとこと多い ●小役時代と養母、死の感慨。名文。
    馬よ ●山本嘉次郎監督作を思い出す
    梅原龍三郎と周恩来 
    風の出会い ●幸田文
    午前十時三十分 ●魚屋の前で数年に一度会った、車椅子の少年と母親
    ウー、うまい ●松山善三の偏食
    きのうの「人間」きょうの「人」  ●呉服屋、植木屋
    アコヤ貝の涙 ●お疲れパール
    ただ今自分と出会い中 ●老人性痴呆、谷川徹三夫人、有吉佐和子、谷崎潤一郎夫人松子、梅原龍三郎夫人艶子、養母のヘルペス痴呆
    死んでたまるか ●人生の店じまい

    ピエロのおへそーー文庫版のためのあとがき
    あの頃のこと〜亡き母・高峰秀子に捧ぐ 斎藤明美

    0
    2026年05月11日

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