三池ろむこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「トイチの男」スピンオフ。醒花堂の硅太郎と銀示cpの過去編です。
銀示のイメージがかなり違っていて、ちょっとびっくりしました。それでも、この10年前の美大生だった銀示は、浮世離れしていて危なっかしくて、ほっとけないかんじでとてもかわいいです。硅太郎の気持ちがものすごくよくわかります!感性もすばらしいです。まさしくアーティスト。
硅太郎は日本画を専攻する美大生で、実家の会社を継がずに絵で身を立てようとがんばっているのですが、自分には天性がないと苦しんでいます。自分が凡庸であることを思い知らされたのは、銀示の描く作品に出会ったから。
見知らぬ銀示に嫉妬と羨望を抱いてしまう硅太郎。
でも、実際に硅 -
Posted by ブクログ
ネタバレ一風変わった人材派遣会社で働く攻と、そこに依頼人として
現れた受のお話。
野原さんの作品は3冊目ですが、これってもうこの方の
スタイルなんだね、っていうくらいのテンポの良さが特徴。
ぽんぽんと進む台詞回しに、絶妙に混ぜてくるコント風の
やりとり。
時折、ぷっと吹き出してしまうようなシーンも多く、最後
まで飽きずに一気読みできちゃいます。
攻が人情に厚く涙もろいという性格に反し、受けは現実に
いたらしばき倒したくなるくらいのネガティブ思考です。
ネガティブ一周旅行に出かけたらなかなか帰ってこない
というように、本当に鬱陶しいくらいネガです。
人の言葉尻をひっつかまえて皮肉り当てこすり……。