椎名うみのレビュー一覧
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奇作ホラーコメディ
穏やかではない作品名からも分かる通りの内容で、ベタなようで新しい感覚がする作品です。
主人公の切ない気持ちから可愛いと思える展開や、独特な絵柄からくるホラー感とシュール感はなんともアンビバレントな気分にさせてくれるので、まさに奇作という言葉がぴったり。
そんな一風変わったラブコメが読みたい人にオススメできる作品です。 -
不思議なゴーストラブストーリー
新ジャンルともいえるブラックホラータッチのラブコメディです。憧れていた青野くんとやっと付き合うことができた少女・優里。しかし付き合い始めてたった2週間で青野くんが交通事故で死んでしまいます。青野くんを失ったショックで自暴自棄になる優里の前に、青野くんが幽霊となって現れる・・・というあらすじです。絵柄は丁寧なのですが、主要メンバーがところどころ無表情なのが不気味で(しかもやたらとヘンな汗かいてて)、同時に絶妙な切なさも感じられるストーリーです。
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ネタバレ
想像以上にコアな内容
青野くんに触りたいから死にたい という作品を最初みた時、恋愛マンガかと思いました。
主人公は刈谷優里さんっていう女の子です。
この子、妄想がすごい女性でした。
本を図書館に持っていく途中に男子とぶつかると、その男性は落とした本を拾っただけでなく図書館まで一緒に運んでくれました。
もうこれだけで「私、彼氏できちゃうかもしれない」なんて思ってるんです。
できねえよ!ってツッコミいれたくなりましたね。
ぶつかってきた男子の名前は青野くんといいますが、それ以降授業中も食事中も優里さんの頭の中は青野くんのことで一杯。
行動力はあるよう -
ネタバレ
彼氏が幽霊に!?異色のラブコメ
一生あなたを愛するとか、死が二人を分かつまでずっと一緒、といった言葉は聞かれますが、本作は幽霊となってしまった彼氏と生き続ける彼女のラブコメです。相手がもうこの世にはいないのに「今まで通り」の付き合いを強引に続けていく少女と、現世の人間と交際を続ける少年という組み合わせはありそうでなかったもので、ボンヤリとした「思い」ではなく具体性を求める二人の行動が健気である一方、異色的です。
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こんなに心が締め付けられるとは
死んだ彼氏が幽霊になって目の前に現れる。非常に古典的でありふれた題材ではあるが、この漫画はほんの数ページ、ほんの一言あるいは二言で「彼氏がもう死んでいる幽霊」という事実をさっくりと何の抵抗もなく突き刺してくるのだから堪らない。触れない幽霊が彼女に抱き締めてもらうためにとる行動は、情けないし、絵としてその場面だけを切り取るとシュールすぎる。しかし、こんな情けない方法でしか彼女を慰められないのが幽霊なのだと突きつけられるたびに、切なさがこみあげてくる。
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ネタバレ
突拍子のない漫画
タイトルからして不思議というか唐突な感じがしますが、漫画の内容もそれに合っていて、地味な女の子がちょっと男子生徒と会話しただけで『好きだったらどうしよう!?』と勘違いしてしまって、勢いに任せて告白したら簡単にOKをもらってしまう話です。ここまででもすごい展開の早さですが、付き合って2週間後にせっかく付き合った彼氏が亡くなってしまいます。それは当然悲しいですし、思い詰めてしまって自殺しようとしますがその瞬間幽霊として亡くなった彼氏が止めに登場し、ここで初めて漫画のタイトルに繋がります。幽霊として見守ってくれるけど、幽霊だから触れられません。でもどうにかして死ぬ以外の方法で触れられるように枕を抱き
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分類出来ない唯一無二の漫画
主人公の少女は初っ端からメンヘラ気質っぽくて、これはタイトルは過激だけど、きっとコメディなんだろうなあと思っていたら、良い意味で期待を裏切られました。
確かにコメディ描写は出てくるものの、「触れない」彼氏と真面目に向き合っていくくだりの、切ない感じからのホラー展開で度肝を抜かれました。
ヘタウマ系の絵柄だからこそ、この異質なストーリーが際立っている気がします。 -
ネタバレ
天然少女の一途な恋
「青野くんに触りたいから死にたい」という不思議なタイトルにひかれて読んでみました。青野君が付き合って2週間で亡くなったのには驚きました。幽霊と人間の恋愛ストーリーですが、青野くんは優里ちゃんの事「本当に好きだったのかな?」と疑問に思いました。優里ちゃんの思い込みの激しいところは少し怖い感じがします。でも純粋すぎる恋がゆえに、ホラーやミステリー感がどんどん出てきて、目が離せない展開になってきたように思います。
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優里の純天然なところがかわいい
タイトルからして普通の恋愛漫画ではないと感じましたが、読んでみて予想をはるかに超えていたので驚きました。亡くなった彼氏が幽霊になって現れるのは普通のシナリオですが、純で天然な優里が簡単に死のうとしたり幽霊の青野君と交際を続ける姿にちょっと怖いものを感じてしまいました。生前の青野君の素性もだんだんと明らかになっていくようなのでこれからが楽しみです。
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甘酸っぱくてゾクゾクする作品
掴みがとても面白い作品で、すっかりそのインパクトのとりこになってしまった私がいます。甘酸っぱいなと思ったり、ふと現実に引き戻されてせつなくなったり、思いもかけない表情にゾクゾクしたり、一味も二味も楽しめる漫画ですね。シンプルな絵柄は癖がなくて見やすいのですが、ときどきはっとするぐらい印象的な表情が飛び出すので油断できません。先の展開が気になるような、先なんていらないからまったり続いて欲しいような、不思議なお話です。
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恋愛のキュンとホラーのゾクッ
主人公の恋人への愛情がとても伝わる作品です。といっても、ちょっと異常な恋愛観なのですが十分恋愛としてキュンとできます!恋人もなぜかとてもいい人設定。普通に死ななかったら面白みのないほのぼの恋愛ストーリーになっていたと思います。でも、普通じゃないのが恋人が死んでも恋愛関係が続くところ。たいていはお互いの愛を確かめ合うようかのお話ですが、死んでいるのでちょっとホラーが・・・。その対比が面白いです!
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ネタバレ
本能のままに
人間は誰しも大切な人が亡くなったら悲しみ嘆き絶望してしまいます、それが最愛の人ならよりいっそうのことだと思います。この作品では学校と言う狭い社会で出来た籠の中で、女の子に初めてできた彼氏が交通事故で亡くなってしまうと言うショッキングな出だしに印象を感じました。大切な人がなくなった気持ちをよく描けていると思いました。
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切ない恋愛のお話
題名が気に入りネットで購入させていただきました。ほのぼのした恋愛漫画かなと思ってましたがとても切ない純愛小説でした。感情移入もしやすく少し読んだら続きが気になりすぐに全部読んでしまいました。一緒にいるのに触れられないカップルのもどかしさが描かれているなと思います。おすすめできる漫画です。続きが気になります。
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Posted by ブクログ
ネタバレ☆途中(69話、12巻まで)
〜序章〜
・友だちがいない刈谷優里
・青野くんと付き合う
・数ヶ月後青野くんはこの世を去る
・幽霊として現れる
・青野は本人が許可すれば憑依が可能
〜藤本編〜
・青野の親友藤本に憑依し2人はキス
・藤本は青野の存在を信じ成仏に協力
・不登校でホラー好きの堀江も加わる
〜四つ首様編〜
・学童のバイトに参加した優里と藤本
・幽霊が見える少女と出会う
・学童の3人は四つ首様のまじないをおこなう
・大翔の弟蒼太が幽霊となって出てくる
・首無し様の話から青野と優里は生贄関係があると推測
・優里は姉の翠と母から酷い仕打ちを受ける
・青野を成仏させるため処女を失おうとする -
Posted by ブクログ
ものすごく面白いのにあまり有名じゃないみたい。
少女漫画風だけど一筋縄ではいかない。
萩尾望都先生や山岸凉子先生の少女漫画を連想させる(実際、萩尾望都先生から評価されたとか)。幽霊の話をしているようで、段々人の精神の話になってくる。
そしてホラーとして普通に怖い。グロとか怖い絵はほぼ無いのに怖いのだ。人の想像力に訴えかけてくる。
因習系の怖さが主だけど、自分がその場にいるかのよう。
作者本人が自分は絵が上手くないと言っていたけど、話が進む毎にすごく上達していて、主人公も凄く美人になっていて、なんかそれも怖いんよ笑。油断してたら取り込まれたみたいな。青野くんの髪もどんどん伸びてるし。
そして家族