まはら三桃のレビュー一覧
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ネタバレシリーズ2巻。
1巻でファンタジーとわかったので、はじめからそのつもりで読めてよかった。
春。 下宿先の友人・熊野嵐が薬学大学に合格し、木葉草太は 嵐の入学金を稼ぐために北海道へ同行する。
また、草太をライバル視する製薬会社の御曹司・大塔秀有は、草太の五感を使って野草・薬草を学ぶやり方を蔑視し、きまぐれに効くのではなく、だれにでも確実に効く’不老長寿の薬’を目指すと言う。
真赤とブランカは過去のわだかまりをすて、話しをして、誤解を解いたのだが、・・・
ブランカのCMでは、大塔製薬の新しい薬を 「きまくれじゃない」という曲にのせてながすという。
草太は 薬草の声が、より聞こえるようになっ -
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ネタバレ木葉草多(きばそうた)は15才。江戸時代から続く生薬を作って売っている木葉家の、400年ぶりに生まれた男子だ。久寿理島(くすり島、別名・魔女島)で薬草の栽培、採取、それらを使った生薬の製法は、代々、女が秘薬として守り続けてきた。草多の母・里辺花(りべか)は42才で、だれの子がわからない草多を生みはしたが、島のみんなで草多を育ててきた。草多は島の子なのだ。
木葉家の男は、女のように薬の製法を教えてもらえない。男は自分で、よりよい薬「気休め丸」を完成させなくてはならない。
そこで、草多は高校から、久寿理島を出て、薬学を学ぶべく私立和漢学園(幼稚園から大学院まである学校)へ行く。
「わからん荘 -
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人口200人に満たない小さな島久寿理島の久寿理島製薬は代々「気休め丸」という万能薬を作っている。気休め丸は、数々の薬草から作られており、医者のいない久寿理島の人々は、この薬のおかげで大きな病気もせずに暮してきた。その久寿理島製薬を営む木葉家の一人息子草多は、薬学を学ぶため、高校から薬学を教え薬学の大学もある東京の和漢学園で学ぶため、一人東京へ向かう。
和漢学園は相当なスパルタ教育で薬学に関する授業がすすむ。生徒が一人という島の中学からきた草多にとっては、大変な毎日であった。
草多が暮すわからん荘という下宿屋に住むユニークな先輩たちと下宿屋の主、優秀な同級生たちと謎めいたXクラスの存在などを通し -
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ネタバレ珍しく検索一発おっけー。
治ったのかしら??
まはらさん作品3作目。
まあまあ、かな。
幼なじみが事故で死亡。
その遺品になった手袋をずっとはめたままでいる主人公の理央が
亡くなった遥に見せたい、と鷹を飼い飛ばす訓練をしていく。
多分、失ったものに大きく傷ついて、
それが鷹を育ててゆくなかで、段々と癒えていってるんだろうけれど、
そのへんは別にいらないような・・・・。
ただ鷹匠に憧れて、鷹に夢中になっていくってゆーだけでも十分な気がした。本当はもっと重いものなんだろうけど、手袋の存在感があまり感じられなかった。康太も、彼自身はいっぱい悩んだりしたんだろうけど、
ちょっと人間できすぎだろって -
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ネタバレ北九州のとある工業高校に、男子にまじって一人の女子が電子機械科で学んでいた。三郷心(みさとしん)、高1、実家は小さな、けれどその技術で名を馳せていた三郷金属工業だった。祖父が興したその工場も、若い従業員に技術を記したノートを持ち逃げされたあたりから傾きだし、不況も手伝って今は廃業している。
心は幼い頃から工場で作業しているみんなを見ているのが好きだった。工業高校ではコン研を選んだ。職人技など感覚的なものはわかりにくいし、人はうらぎって技術をぬすむこともあるが、コンピューターは人を裏切らない。
けれど、文化祭でものづくり研究部の手伝いをするうちに、旋盤をまわす魅力にはまってゆく。そして、ものづく -
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ネタバレ主人公・心(しん)は、工業高校機械科唯一の女子。実家は有名な金属工場でしたが、職人の背任によって倒産し、旋盤工だった祖父も他界。心は旋盤ではなくコンピュータ技師の道を目指しています。そんな彼女が文化祭前に、「ものづくり研究会」への助っ人を頼まれるところから、物語は始まります。
最初は嫌々だった心ですが、職人や部員たちのすばらしい技術に接するうちに、旋盤に魅せられていきます。「ものづくりは、なくならんよ。ものづくりは、楽しいからだ!」無愛想な先輩・原口の力強い言葉にも後押しされて、心はもの研の部員たちとともに「高校生ものづくりコンテスト」旋盤部門に挑戦することになります。
すっきり爽快な気分が味