北原みのりのレビュー一覧
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ネタバレ「東電OLは私である」と発言する女性がたくさんいたという
女性差別企業の中で惨憺たる思いをした彼女は均等法施行前に社会人となった世代
均等法が施行されてからだってそう変わらない
会社に入ってみたらこんなはずじゃなかった
といったことは多々あったし今でも劇的にそうした状況が改善されているとも思えない
この事件は覚えている
マスコミが騒いだ内容については詳しく知らなかった
本書でそうしたことを読み解いているのかと
しかもこのお三方
楽しそうではないかと思い読み始めた
この事件というよりは「木嶋佳苗」に焦点をあてて語られる日本の「性」の扱われ方
援交世代についてはっとさせられたのは
そうだ彼女 -
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「毒婦」をテーマに上野千鶴子、信田さよ子、北原みのりが鼎談している。
「毒婦」って何だろう。男性版のそういう言葉ってない(と思う)からそもそも「婦」にだけ「毒」がつくっていうのが上野さんあたりが突っ込むべきところじゃないかと思うけどそういう話は出てこない。勝手に女性に聖性を求めてそれと違う女性には「毒」をつけて侮蔑したり揶揄したりという構造だと思う。
ここで双璧に論じられているのが東電OLと木嶋佳苗。木嶋佳苗は一時期ブログなど愛読しその非凡さはそれとなく知っていた。一方東電OLについてはこの本を読んで初めて知った逸話もあった。どこか正気でない淫らなひとという印象だったんだけど、それ以上に既存の -
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3人の人となり思想がとりあえずは分かりやすい本なので作家達に興味がある人は手っ取り早いです。上野千鶴子の本だけ読んだことがなかったのですが想像通りの人でした。
読書後ネットで、お顔を拝見しましたが、これまた想像通りの人でした。現在は悠々自適?世間一般以上に裕福な暮らしをされていると思いますが庶民、平等、フェミニズムなどのイデオロギーを振りかざす感じですね。
あとがきで北原みのりが上野千鶴子に対して皮肉めいた事を書いていますが直接いっていただきたかったです。コワィのかな?言ったところで平行線になるだろうしね。
ウーマンリブなど、さまざまな時代を経てきたことや勿論、正論なのだろうけど、思春期や女と -
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ネタバレ今更ながらこの事件にはやはり興味が引かれついに手に取りました。
…が、うーん、結局このモンスターは何だったのか。
ただの金の亡者というのとも違うような。ターゲットとなった男性たちの「資質」といいますか翻弄するための見極めの加減が恐ろしいほどに的確というのか。
確かに「落としやすい」男性たちだったのかもしれませんが彼女の持っているものがあまりにも大きな魔性だったのかなと思わされました。
でも文体がちょっと残念でしたね。女性代表!みたいなスタンスで書かれていて共感する部分もあるのですがみんながみんな著者のように彼女を見るわけでもなし、もう少し事件としての客観性が文体に欲しかったと言うか。
もや -
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木嶋佳苗の裁判傍聴記。
佐野氏の本よりもうちょっとラフで読みやすく、裁判中の木嶋氏の様子がよく描かれている。
佐野氏のように、関係者に疎まれるような取材もあまりしておらず、あくまで裁判を中心に記録している。
また、同じ女性からという視点で事件を見ているため「これがもし男女逆だったら??」という問いを時々投げている。
やはり木嶋氏は、容姿は下でも立ち居振る舞いは上らしい、そしてそれが数々の男を落としてきた力らしい。
男のスペックにもよるが、器量が悪い女でも、男を取り込めないわけではない。
著者が時々問うように、それは男女逆でも同じことが言えるのかもしれない。 -
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単なる裁判の傍聴日記として読む分にはいいけど、ジャーナリズム的な視点からはとても読めない代物でした。
著者が繰り返し「女が~」「女が~」と女性全体の代弁者かのように繰り返す最後の下りには流石にドン引き。
出版するにはちょっと早すぎたのでは?と思う。
もっと長いスパンで取材をし、最も大事な木嶋佳苗に対して直接疑問(面会なり文通なり)をぶつけた上で見えてきたものを著して欲しかった。
これでは、ただ流行に乗って裁判を傍聴し、興奮して書いただけにしか見えない。しかも論理的な推論が鮮やかに書かれてもいない。これだから女は…と言われてしまう代表例。 -
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風呂の中でサクッと読める本として、久々にこの本を再読してみた。2回目でもやはり先が気になる文章で、集中していっきに読んでしまった。
ただ面白いんだけど、「なぜ木嶋佳苗が殺人を犯したか(本人は否定しているが)」、「被害者男性らは何をもってここまで木嶋を信じ切り、金を振り込み続けたのか」、「木嶋の人格形成について」…気になるポイントはどれも結局中途半端で、ちゃんとした分析もなし。
そして筆者がだいぶ木嶋佳苗寄りで、仮にも連続殺人の容疑者を美化しすぎているのが少し気になったな。木嶋の使っているシャンプーなんてどうでも良いわっていうね。
木嶋の異常なまでに肥大化した自己顕示欲(と体?)は、どのよ -
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美醜じゃない。すべては「都会のセンスに憧れる、田舎もの」のパワーが全方向で負にむかった結果論だと、おもった。コンプレックスなんて生半可なものではなく、知恵と桁外れの行動力を持って自分の描いた理想を現実にしようとするとてつもないエネルギー。で、彼女にとってはあくまでもギブアンドテイクでフェアに得た経済的メリット。
本当のことなんて本人にしかわからないが、もはや事件の真相は後回しでよいとすら思ってしまう。一般的には理解できないギブアンドテイクのバランス感。バランスに違和感あっても、彼女のパワー(負でも)に魅了される弱き人間はいる、性別とわずに相当数、特に都会には。佳苗に関心があるてのは、そういうこ