北原みのりのレビュー一覧

  • フェミニストとオタクはなぜ相性が悪いのか 「性の商品化」と「表現の自由」を再考する

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    全体的には問題点をしっかり指摘しているなと感じたけど、女性がするいわゆる「女らしい」行動全てを「男に媚びる」ことを目的とするものとして見ているのは賛成できない
    名古屋巻きとか、子供っぽい格好をするのも全てが媚びる為にしている訳ではないでしょ

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    2020年08月12日
  • 毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあいだ

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    ネタバレ

    「東電OLは私である」と発言する女性がたくさんいたという
    女性差別企業の中で惨憺たる思いをした彼女は均等法施行前に社会人となった世代
    均等法が施行されてからだってそう変わらない
    会社に入ってみたらこんなはずじゃなかった
    といったことは多々あったし今でも劇的にそうした状況が改善されているとも思えない

    この事件は覚えている
    マスコミが騒いだ内容については詳しく知らなかった
    本書でそうしたことを読み解いているのかと
    しかもこのお三方
    楽しそうではないかと思い読み始めた

    この事件というよりは「木嶋佳苗」に焦点をあてて語られる日本の「性」の扱われ方

    援交世代についてはっとさせられたのは
    そうだ彼女

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    2019年09月30日
  • 毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあいだ

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    「毒婦」をテーマに上野千鶴子、信田さよ子、北原みのりが鼎談している。
    「毒婦」って何だろう。男性版のそういう言葉ってない(と思う)からそもそも「婦」にだけ「毒」がつくっていうのが上野さんあたりが突っ込むべきところじゃないかと思うけどそういう話は出てこない。勝手に女性に聖性を求めてそれと違う女性には「毒」をつけて侮蔑したり揶揄したりという構造だと思う。
    ここで双璧に論じられているのが東電OLと木嶋佳苗。木嶋佳苗は一時期ブログなど愛読しその非凡さはそれとなく知っていた。一方東電OLについてはこの本を読んで初めて知った逸話もあった。どこか正気でない淫らなひとという印象だったんだけど、それ以上に既存の

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    2018年12月31日
  • 毒婦。 木嶋佳苗 100日裁判傍聴記

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    読みやすいな。スルスルと進む。

    事件の全容は見えない。おそらく、事件を追っている人が知っている以上のことは何もない。
    著者が興味を持っているのは、結果的には被告自身と、被告を含む女という性、それが必要とする、それを必要とする社会と、男だ。

    死刑判決が確定しているし、なんだか、判決理由もどうかなと思うんだ。間違いなく、この死刑囚による犯行だとは思うが、全容が明らかになることはないと思うと、切ない。

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    2018年01月30日
  • 毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあいだ

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    3人の人となり思想がとりあえずは分かりやすい本なので作家達に興味がある人は手っ取り早いです。上野千鶴子の本だけ読んだことがなかったのですが想像通りの人でした。
    読書後ネットで、お顔を拝見しましたが、これまた想像通りの人でした。現在は悠々自適?世間一般以上に裕福な暮らしをされていると思いますが庶民、平等、フェミニズムなどのイデオロギーを振りかざす感じですね。
    あとがきで北原みのりが上野千鶴子に対して皮肉めいた事を書いていますが直接いっていただきたかったです。コワィのかな?言ったところで平行線になるだろうしね。
    ウーマンリブなど、さまざまな時代を経てきたことや勿論、正論なのだろうけど、思春期や女と

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    2017年02月28日
  • 性と国家

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    ネタバレ

    凶悪なレイプ事件でも暴行だったり、ワイセツな行為とかいたずらとか、なんだよそれ正確に表現しろよと思うことが多すぎるこの国。痴漢にあうだけでもどれだけ怖くて気持ち悪くて傷つくか、飲み会の下ネタがどれだけ不愉快か。なんでそんなに平気なんだろう。平気は兵器だよ。女にとって。ところで北原さんの友達も言ってたらしいけど、佐藤さんっていい人なんだね。

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    2016年12月16日
  • メロスのようには走らない。 -女の友情論-

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    女の友情論
    わたしも女友達がほしい。
    フェミニストの文を読むと背中を押されてるようで元気になる。わたしはまだまだあまいなぁ。自分のせいにしなくていいのにしちゃってる。なりたくてもなれない。
    子どもを持つ女には子どもの話をしてもらいたかった、人は別々の人生をいきているだけだから、てなところなんかはなるほど。
    田原節子さんのはなしはすてきなはなしやった。

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    2016年11月11日
  • 毒婦。 木嶋佳苗 100日裁判傍聴記

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    ネタバレ

    今更ながらこの事件にはやはり興味が引かれついに手に取りました。
    …が、うーん、結局このモンスターは何だったのか。
    ただの金の亡者というのとも違うような。ターゲットとなった男性たちの「資質」といいますか翻弄するための見極めの加減が恐ろしいほどに的確というのか。
    確かに「落としやすい」男性たちだったのかもしれませんが彼女の持っているものがあまりにも大きな魔性だったのかなと思わされました。

    でも文体がちょっと残念でしたね。女性代表!みたいなスタンスで書かれていて共感する部分もあるのですがみんながみんな著者のように彼女を見るわけでもなし、もう少し事件としての客観性が文体に欲しかったと言うか。

    もや

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    2016年10月25日
  • 毒婦。 木嶋佳苗 100日裁判傍聴記

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    木嶋佳苗の裁判傍聴記。
    佐野氏の本よりもうちょっとラフで読みやすく、裁判中の木嶋氏の様子がよく描かれている。
    佐野氏のように、関係者に疎まれるような取材もあまりしておらず、あくまで裁判を中心に記録している。
    また、同じ女性からという視点で事件を見ているため「これがもし男女逆だったら??」という問いを時々投げている。

    やはり木嶋氏は、容姿は下でも立ち居振る舞いは上らしい、そしてそれが数々の男を落としてきた力らしい。
    男のスペックにもよるが、器量が悪い女でも、男を取り込めないわけではない。
    著者が時々問うように、それは男女逆でも同じことが言えるのかもしれない。

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    2015年09月06日
  • 毒婦。 木嶋佳苗 100日裁判傍聴記

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    単なる裁判の傍聴日記として読む分にはいいけど、ジャーナリズム的な視点からはとても読めない代物でした。
    著者が繰り返し「女が~」「女が~」と女性全体の代弁者かのように繰り返す最後の下りには流石にドン引き。

    出版するにはちょっと早すぎたのでは?と思う。
    もっと長いスパンで取材をし、最も大事な木嶋佳苗に対して直接疑問(面会なり文通なり)をぶつけた上で見えてきたものを著して欲しかった。
    これでは、ただ流行に乗って裁判を傍聴し、興奮して書いただけにしか見えない。しかも論理的な推論が鮮やかに書かれてもいない。これだから女は…と言われてしまう代表例。

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    2015年09月03日
  • 毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあいだ

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    女たちが語る(対談形式の)東電OLと木嶋佳苗。
    対談形式であるがゆえのもどかしさがあります。
    裁判を傍聴したことがないので、こんなところにも男女差というか、取扱いの違いがあるんだと改めて感じました。

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    2015年05月22日
  • 毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあいだ

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    やはり、木嶋佳苗がとびぬけて異常性が高い。獄中結婚したしね。こやつ、別のことやってたら成功者に、なっていたんだろうね。
    三人のおばさま達がワーキャー対談してるのだけど、「やっぱり男って・・」、「いつまでたっても男は・・」とステレオタイプな発言を連発していることがこの本の論理的な主張を危うくしてると思いました。

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    2015年04月25日
  • 毒婦。 木嶋佳苗 100日裁判傍聴記

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    風呂の中でサクッと読める本として、久々にこの本を再読してみた。2回目でもやはり先が気になる文章で、集中していっきに読んでしまった。

    ただ面白いんだけど、「なぜ木嶋佳苗が殺人を犯したか(本人は否定しているが)」、「被害者男性らは何をもってここまで木嶋を信じ切り、金を振り込み続けたのか」、「木嶋の人格形成について」…気になるポイントはどれも結局中途半端で、ちゃんとした分析もなし。

    そして筆者がだいぶ木嶋佳苗寄りで、仮にも連続殺人の容疑者を美化しすぎているのが少し気になったな。木嶋の使っているシャンプーなんてどうでも良いわっていうね。

    木嶋の異常なまでに肥大化した自己顕示欲(と体?)は、どのよ

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    2014年10月10日
  • 毒婦。 木嶋佳苗 100日裁判傍聴記

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    「中出しはいわれたままにするのに、結婚は親に反対されらからダメなんておかしいよ!」という傍聴人女性の会話に尽きる。結婚を夢見て木嶋佳苗を愛したまま殺されたとされる被害者男性。もし加害者と被害者の性が反対であったなら、この事件はどのような差があったのか容易に考えることができる。

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    2014年06月24日
  • 毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあいだ

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    冒頭、上野千鶴子が北原みのりに言う。
    「私の本を愛読した女が幸福だったはずがない」(引用不正確)
    愛読してたよ、悪かったね。
    と私は読み進む。

    女は事件の当事者と自分の共通点のを語るけど、男は「俺は違う。おれならそんなことはしない」と言いたがる。って、私の周りでは当たってるかも。

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    2013年12月09日
  • 毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあいだ

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    ずんずんと一気に読んで、非常に疲れた。鋭い指摘が随所にあり、なるほどと思うことも多いのだが、上野千鶴子さん、信田さよ子さん、北原みのりさん、いずれ劣らぬ猛者三人、三者三様のパワーに圧倒されてしまう。

    自分や社会について深く考え、行動においてもその思索を裏切らず一貫したものを持ち続けようと思ったら、特に女性は、あちこちにゴンゴンとぶつかることばかりだ。その理不尽さへの怒りをずっと持ち続けているエネルギーたるや、半端ではない。気持ちよく読ませてくれるわけではない、そのザラザラした違和感を今しばらく抱えて考えてみよう。

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    2013年11月25日
  • 毒婦。 木嶋佳苗 100日裁判傍聴記

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    美醜じゃない。すべては「都会のセンスに憧れる、田舎もの」のパワーが全方向で負にむかった結果論だと、おもった。コンプレックスなんて生半可なものではなく、知恵と桁外れの行動力を持って自分の描いた理想を現実にしようとするとてつもないエネルギー。で、彼女にとってはあくまでもギブアンドテイクでフェアに得た経済的メリット。
    本当のことなんて本人にしかわからないが、もはや事件の真相は後回しでよいとすら思ってしまう。一般的には理解できないギブアンドテイクのバランス感。バランスに違和感あっても、彼女のパワー(負でも)に魅了される弱き人間はいる、性別とわずに相当数、特に都会には。佳苗に関心があるてのは、そういうこ

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    2017年05月14日