松尾豊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人工知能学会所属の学者十数人がそれぞれのアプローチで「そもそも知能とは」「そもそも人工とは」から対話形式で語る本。興味深いのは「人工知能研究は今のところ研究者間でゴールが共有されていない」ということ。一番簡単なところでは、「人間の思考を再現したいのか」「人間とは別の思考回路で新しい解を得たいのか」からして統一されていない。
そんなわけで各章ごとに論点がてんこ盛りなのだが、まず、クリエイティブであることと知識の多寡は関係ない、という最近の感覚はやはり脳の動きとしては「嘘」と言っていい。推論のためには知識、記憶が必要なのだ。
そして本当にクリエイティブな人はそんなことはとっくに経験的に知っている -
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購入済み
あなたも必読!
やはり専門的なコメントは理解し難いが、素人でも興味を持ち続けて最後まで読むことができました。ものを見分け判断したり、自分よりも優れたものを創造できる人間の脳の素晴らしさが逆に分かりました。
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Posted by ブクログ
ネタバレ難しかった。松尾先生の解説で、何となく全体像は見えたかも。因果関係という当たり前と思える事象に統計学が対応できたのはつい最近らしい。独自の因果モデルを作れば馬券ソフト開発に役立つか?
・相関は見られたが、因果については何も言えない 時代が続いた。
・因果について表現する言語を発明→因果ダイアグラム
・相関を解析するのには交絡因子が課題。主流はランダム化比較試験(RCT)
・RCTができない場合が多いので、交絡因子を調整して因果効果を推論する
・コライダー(結合)を調整してしまうと、元の変数が独立から従属に変わる。
・モンティホールパラドックスは司会者のドア選択がコライダーとなり新車の位置