キスショットがどうしてヴァンパイアになったか、と、火憐の修行と、翼の旅の話。
で、どの話も忍が絡んでくるのだが。
「業(わざ)」というより「業(ごう)」だと思うのだがね。
一つの願いのために、何もかもを消失させた姫のそれは自分自身に妥協が出来ないという業なのだと思う。
で、相容れない
...続きを読むから、アヤカシにつけこまれる。
まぁ、それを愚かだとは言わないけれど、優しくはない。とういか、美しさと優しさは、実際には相容れないものなのだと思った。
火憐は、自分というワザを磨くために山にいくのだけど…。
相変わらず、お気楽で暦の苦労が思いやるのである。
でも、この子は芯が揺るがなくてすごいな。愚かだけど、決して考えることをあきらめない。
歪んだ人間が多いシリーズの中で、この真っ直ぐさはまぶしいぐらいだ。
そして、忍野に旅の話を語る翼。
って、彼女も人間離れしてきてるのですけど。まさに業火にやかれてる感じなのだが。
それも、好きな男とその彼女のために、って業が深すぎる。
彼女は、斜めになってる欲張りなのだろう。
うん。
今回も面白かった。