黒獅子のレビュー一覧
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面白かった
文明の利器を私用とはいえ大量に持ち込み過ぎていて物語がおかしくならないか心配。
長期滞在による栄養不足なら、現地の食事+サプリという手もあったのでは… -
これはペシャワール会の中村哲氏
2巻まで読みました。
これはアフガニスタンで水路作りに尽力された中村哲氏やブータンで農業指導した西岡京治氏ではと。
荒れた地であれだけ苦労された中村氏への襲撃と殺害のニュースには胸が潰れる思いがしました。
中村氏はまさにアフガニスタンの「グレイシオール神」だった訳ですが、作者はここからヒントを得たのかなと思いましたが、執筆開始が2010年とあり、中村氏が殺害されたのが2019年だったので、この作品の方が先だったことに驚いています。
この作品では主人公が40億で現代社会での贅沢な暮らしを選択せず、結構楽しく異世界暮らしをしているのですが、文化と学習の大切さがわかりやすく、知識はまさに神だ -
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即購入
楽しみにしてました。
最近はアロンドが改心したかなと思っていたのですが、ゲス度がアップしていて実に宜しい。
それで良い。
バレッタの怒りっぷりがナイス。
前巻では王子はバカ王子だと思っていたのに、今巻ではけっこう好感が持てる。
キャラの感情が映える巻でした。
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休暇取得の重要さ
一部ご紹介します。
・人間というものは、目に見えない格差はあまり気にしない。
目に見える、自分視点の格差にこそ不快感を抱く。
例えば、主婦が、自分が忙しく食事の後片付けを頑張っているというのに、その目の前で夫がのんべんだらりと、横になってテレビなんかを見ていれば、夫が昼間忙しく働いて疲れていると分かっていても、腹を立ててしまうものである。
従って、仕事がないのなら休暇を取り、暇そうにしている姿を皆に見せないように過ごすべきだ。
そして戻ってきたら、リフレッシュしたことを示すべく全力で働く。
それこそが大人の休みの取り方で、働き方なのだ。
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人間の在り方
一部ご紹介します。
・長い歴史のある民族、国家というものは、選民意識、自民族優位論(国家的、民族的な中二病期)にとらわれた時期をもつものだ。
成熟した社会を作り上げるためには、そういう恥ずかしい時期を乗り越える必要があるのだ。
無論、成熟した社会といっても、それは理想郷ではない。
色々な問題を抱えつつも、相対的に何とかやっていける程度のものだ。
とはいえ、理想を追い掛けるあまり、極端に走ってしまうと、多くの人間が不幸になるのが現実である。
『中二病』が見果てぬ夢であることを理解することで、民族も国家もようやく成熟していけるのである。
・人間の在り方として健全なのは、自分の欠点に気 -
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社会的な地位
一部ご紹介します。
・人間は社会的な地位よりも、中身の方が大切だと言われる。
だが、権力や地位も、所有者の一部というのが現実である。
・人間は誰しもが指摘されることを恐れる、劣等感というものを胸中に秘しているものだ。
そして国家というものが、人間の手で運営されている以上は、人間が自分の中に抱えている心の闇は、そのまま国家の弱みになる。
それ故、為政者は、決して自らの闇を他人に気取られてはならないのである。
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状況の改善
一部ご紹介します。
・自分のおかれた苦しい境遇を他人のせいにして非難したところで、今、状況の改善には役立たない。
自分を支配する者は自分でしかなく、今の自分を創ってきたのは過去の自分。
明日の自分をマシにしようと願うなら、今の自分を行動させるしかない。
・人生は息抜きの合間にやるもの。楽しんだ者の勝ち。気負った方が損をする。気に病むだけ無駄。
・中途半端な平和主義こそが、悲劇の原因となることは少なくない。 -
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愛すること
一部ご紹介します。
・誰かを好きになるのに理由など必要ない。
なぜなら、理由のある想いは、その理由が失せれば、消えてしまうものだから。
強さも美しさも、時とともに色褪せ、知性ですら老いとともに冴えを失ってしまうから。
そうした理由で人を好きになると、必ず幻滅の思いを抱くようになってしまう。
幼いころは誰でも好きという気持ちに、素直に従うことができる。余計なことを考えないからだ。
けれども、それは長じると共に失われてしまう。
本当に大切なことは、相手の魂を見て、何を感じるかなのに、それが分からなくなる。
誰かを好きになるということは、それ自体、奇跡といってもいい。 -
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社会福祉とパターナリズム
一部ご紹介します。
・幸せとは、本来決まった形はなく、それぞれに異なるものだ。そのすべてを同時に満たすような制度や方法は存在しない。
だからこそ、人間はそれぞれが他人の権利を害しないやり方で、自分を満たすように努力するしかないのだ。
それぞれが自己の幸せを追求できる自由を尊び、そのための環境や制度を整える作業を『社会福祉』と呼ぶ。
制度で幸福を実現しようとすると、『幸せとはこういう事である』と決めつけ、人々を無理やりその型に押し込めることになる。
それが魂に対する冒涜でなくして何であるというのか。
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生きるが故の宿業
一部ご紹介します。
・歴史を振り返れば、生き残るのは正しい者ではなく、戦う意思のある者だけだった。
犠牲と罪に手を汚すことを恐れ、戦うことを厭う者は、永遠に奪われ隷従を強いられる。
口を開け、誰かがえさを運んできてくれるのを待つだけの者には、滅びの運命しか残されてはいない。
・敵や味方の血を流すことを恐れる者は、自分の身すら守れはしない。
・誰かが危険に身をさらすことで得られている安全の恩恵に浴している限り、直接手を下していなくても、その手は誰かが流した血によって穢れている。どうあっても、この手は汚れ続け、その汚濁は厚みを増していく。
反省も後悔も、禊には決してならない。
これは -
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現実と理屈
一部ご紹介します。
・常に現実があり、理屈は後からついてくる。
現実を唯一最終的に動かすことができるのは、暴力である。
そして強大な暴力を前に、口先だけの平和は、全く無力となる。