潮匡人のレビュー一覧
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人選ムリ…
ムリですわ…。
3巻ラストでいぶき艦長になることが告げられましたが、たとえ有能であっても現場の判断で命令違反をなんどもするような人材を、ロシアに対する艦隊の旗艦の館長には問題ありすぎるように感じます。 私だったらそんな判断むり。 -
Posted by ブクログ
先の大戦に於ける責任論や今なお続く日本周辺諸国からの内政干渉とも言える様な批判の嵐。靖国神社を政治家が参拝すれば、韓国や中国では日本車が燃やされ、日本人オーナーの店などは背筋が凍る。靖国問題はA級戦犯の合祀の決着は付かず、未だ東京裁判の見方についても意見は大きく割れている。憲法改正についても自民党と野党の言い争いは続くし、新聞各社も世論の代表なのか自説を振りかざしているのかよく判らない。勿論さまざまな本を読みながら、私自身もそうした一つ一つの「未解決」問題に対して持論はある。問題は根深く一概にどちらが当たっている、外れているとも言い難い。何より歴史は時間が経てば経つほどに直接その場その時代を生きた関係者は減り、当人達の心理を読み取ることなどできないからだ。それだけでなく、ある人物が信念を抱いて主張する内容は、他の人から見れば全く同意に当たるということもなく、ましてや国家間のレベルになると、お互いの国の考え方・主張が一致する方が珍しい。経済的な状況や、敵の敵は味方といった様な複雑な国家間の意図も含まれてくると、何が真実で何が偽りかは判らなくなってくる。寧ろ判らないくらいに複雑なものだ、と言って逃げ出した方が余程懸命である。本書は世に蔓延るその様な疑問に対して反論を重ねることで、読者に考える事を促していく。
事実だけを見ていくと、人や組織のいっていることはそもそも矛盾だらけだ。新聞社などは戦争礼賛から戦後は一気に反対派に立場を一変させ、いかにも世論を代表するかの如く振る舞いを変える。何度もこうしたレビューで言ってきたことではあるが、私はその様な新聞は信用していない。朝日も讀賣も所詮は発行部数重視のビジネス集団だし、真実を伝える立場をとる事自体が恥ずかしく、過去に何度も誤報を繰り返し、それでいて大した反省もなく国益を失うきっかけを作り続けている。
本書の立ち位置的には、そうした世の中に蔓延る矛盾した意見や立場を真っ向から非難するものであり、読んでて爽快になるのは間違いない。だがそれも結局はどちらかの意見に偏重するきっかけとなりかねない。だからこそこうした書籍を読む際は自分を見失わず、かつ書かれた内容をそのまま鵜呑みにしないよう気をつける必要がある。
重要なのは、まずは自分の力でたくさんの情報を仕入れ、自分の頭で考えることである。そうしたきっかけ作りに、是非とも筆者の様な批判する立場を取って、自分の中でシミュレーションするなどして練習してみるのも良いと思う。そんなきっかけになる一冊である。 -
Posted by ブクログ
戦争が起こる理由をしばしば地政学に求める。実際に地理的要素は大国を突き動かす要因にはなっているし、まるでドミノ倒しの様に地球上の大陸を伝わり海へ出て影響していく。ただそれら指導者も所詮は人、人は感情によって突き動かされるから立場上、軍隊を動かすだけの力を持つ人間の感情ほどリスクで怖いものは無い。
本書はその様な人の感情によって起こりうる有事について、現在の世界情勢を見ながら警鐘を鳴らしていく。記憶に新しいアメリカのトランプ政権などは、世界中がヒヤリとした事例が多かった。そもそもアメリカファーストを掲げ、世界各地の駐留米軍を主張通り撤退させていたら、現在の世界は今の形を保てていただろうか。
トランプ政権発足時は自国に流入するメキシコからの移民を排除すべく国境に壁を築いた。この様なゼノフォビア(外国人排斥運動)を掲げることも、アメリカ社会の大多数が異民族、異文化への嫌悪感、恐怖心を持っていた事を証明する。トランプ元大統領はキリスト教以外に配慮して、メディアでメリークリスマスすら言えない(※PC言語=Political Correctness)現状を廃止しようと訴えたが、まさにアメリカ人第一主義(キリスト教徒と言うべきか)の典型、民族間の対立を煽ったとしか言えない。
※特定の言葉や所作に差別的な意味や誤解が含まれないように、政治的に(politically)適切な(correct)用語や政策を推奨する態度のこと。 政治的妥当性。
なお、トランプ氏の大統領当選は大衆迎合主義 、反エスタブリッシュメント(半支配層)置き去りにされた市民の救出を掲げたわけだが、弱い立場の感情に上手く訴えかけて、世界を揺るがす様な指導者が生まれた。どことなく、第一次大戦後のヒトラーを生み出したドイツの状況を思い起こさせる。因みにシリアへの米軍の攻撃は心を乱された大統領(トランプ)が引き起こしたと言われているから、感情は戦争を引き起こす一要因になる。
指導者の心持ちはしばしば危機的状況を引き起こす。1950年アメリカ国務長官アチソンが朝鮮半島の有事への明確な介入宣言をしなかった事で、北朝鮮(金日成)が南に攻め込むスキを与えた。マッカーサーも日本統治に追われて朝鮮半島に足を運んだのは一度きりの状況で、北側指導者が今なら半島統一ができる、と踏み切っている。
日本も似た様な情勢判断の誤りは起こしている。ABCDラインにより経済的に追い込まれた日本が、国力10倍以上のアメリカに一撃を加えて終わらせようと期待した太平洋戦争についても、当時の軍部の甘さだけでなく、国民感情が戦争へと突入させている。また、1990年の湾岸戦争もブッシュが介入してくると思ってなかったサダム・フセインがクウェートを侵攻したがために、あっさりアメリカの介入を招いた。楽観的な典型と言える。なお歴史の流れから見ると、もし湾岸戦争とその後のサウジへのアメリカ駐屯がらなければイスラム国(ISIL)は誕生しなかっただろうし、巡り巡ってアメリカにしっぺ返しが来るオチである。
トランプの台湾外交は世界に緊張を走らせた。アメリカの伝統である「一つの中国」尊重(中国か台湾かはっきりさせない)を打ち崩し、中国の激しい不快感表明へと繋がった。実際に空母を沖縄近海から太平洋へ進出させ、台湾海峡を通航して牽制(未だオバマ政権下だった)しているが、その後のアメリカの出方次第ではどの様な結末を招いたか解らない。
こうした感情が引き起こす戦争を上手く言い表した言葉として、ハーバード大学アリソン教授の「トゥキュディデスの罠」は有名だ。強大になりすぎたアテネを恐れたスパルタが戦争を仕掛けた=恐怖心が安全保障を動かしたことを言い表した言葉だ。これを引用したカリフォルニア大学ナヴァロ教授が出した答えは米中衝突の危険性を非常に高いと説く。また中国語の「臥虎蔵龍」=「伏せていても虎、隠れていても龍」も隠しきれない正体・本性・能力の意味で、現状の中国を表す言葉にぴったり当てはまる。誰もがその存在に怯え恐怖や安全への大きな懸念を持つ。そして、その恐怖心は戦争を引き起こす引き金になるかもしれない。
本書の最後に書かれている「未来永劫人間は決して戦争をやめない、自分の正義を信じて不正義と闘いたがる」からは、本書全般が伝えようとする嫉妬・憎悪・恐怖の感情があるから、人は戦争をすると言う事をうまく纏めている。
地政学に感情を加え、より複雑な関係性と蜘蛛の巣の様に繋がった社会から争いは無くならない事を改めて感じた。 -
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大湊には着いて
曳航しつつ、の諸々等は良いんですが、ちょっと作品の背景がやはり気になりますね。作中では米国とかもさほど力は落ちていないような描写ですが、実際はどうなのか?というのもあって。
最後の辺りは、ああいう形でいったん、収めるくらいしかなかったのでしょうかね。 -
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やはり現実の国際政治と……
今、読むと、やはり比較してしまいますね。TVだけを見ていたらロシアが悪者としかならないのと一緒で。他のコメントを見ても、想像通りの内容が書かれていたりで。
Jアラート1つでどうしようもない対応ばかりの現実とも対比してしまうんで、あまり作品には入れないですね、案の定ですが。 -
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現実の政治との対比
あまり野暮なことを書くのも何ですが、今の世襲ボンクラ政治屋絡みの国会答弁等を見聞しているに、こういう事態に対応できる能力のある政権って日本に出てきそうにもないんで、そういう意味ではやはり、フィクション、なのでしょうね。
緊迫感のある画面構成等は良いのですが。