雪舟えまのレビュー一覧
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緑という名前は恐らく味方が欲しかった親の願いで楯という名前は何時か人を守れるようにという親の祈りで。緑の求愛は時に滑稽なほど切実だけれど愛や関心を強請る彼は人を愛せるくらいには愛されていたのだと安堵する。恋は人を変えるけれど人を守ってもくれるのだと知って少し羨ましい。愛に飢えているのに愛に溢れている...続きを読むPosted by ブクログ
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アンソロジー「短編宇宙」に収録の、二人が主人公の話が気に入ったので、読んでみた。
いやこれは参りました。
設定は近未来だけど、要は学園ラブコメというか青春グラフィティというか、家庭の事情とBL(そこに葛藤はないので、同棲であることが問題にならなくなった未来という時代設定と思われる)という要素は絡むも...続きを読むPosted by ブクログ -
雪舟えまさんの作品はいつも、愛がすごい。
愛しか書いてない。
日常と宇宙、肉体と宇宙のつながり方がcute。
歌集『たんぽるぽる』はマイ本棚に永久保存です。Posted by ブクログ -
タイトルも描かれる想いも一直線で、さらっとしてるのにものすごい吸引力。
一気に読んでしまった。
この、ちょっと未来なのか並行世界なのかわからない描写が、なんとも言えず心地よい不安定感で好き。
すきっていいことばだなあ。Posted by ブクログ -
雪舟さんの本を読んでいると不意に涙が溢れてくる。
ちょっと風変わりなきっと今より未来の日常のなか、そこを垣間見ているだけ、本当になんでもない場所で急に泣けてくるのが不思議なところ。雪舟さんの優しくてあわい色の世界で、わたしは安心していられるから心が穏やかになって、体も反応しちゃうんだと思う。
まだぜ...続きを読むPosted by ブクログ -
すごーく好きなものがあって、それに影響され助けられ励まされて生きている。それを同じように好きな人たちのことを愛おしく感じる、その一方で、それを嫌いな人や知らない人とも、それを好きか嫌いか、それを知ってるかどうかで繋がってて、だからその人たちのことも愛おしい。ってふだん思ってるので、とてもよかった。
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愛を知らなかった主人公がたった一人好きになった男の子。
男の子の気を引きたくて積極的にアプローチする姿はいじらしく可愛い。
不完全家族で育ちながらも両親からもらったささやかな愛に気づきそれを受け止める純真さ。
真っ直ぐな心を持った主人公の幸せを願いながら読みました!Posted by ブクログ -
雪舟えま先生の作品を読むのはこれが初めて。
不思議な文体に心地よさを感じました。
みどたて。
もっとふたりの世界に浸っていたいなぁ。
(続き?は電子書籍で読めるようですが、できれば紙の本も出版してほしい・・・!!)Posted by ブクログ -
昔、ギャルボーイというマンガが好きで、それを思い出しながら読んでいたんですが、全然違っていて、なんかすごいお話でした。
本題とは違うんですけど、うちの犬の呼び名も原型をとどめていないなって思いました。Posted by ブクログ -
TLでよく見る歌人さんが小説書いてるんだ。
しかも表紙が好きな漫画家さんだぞ、で、
手にした本ですが、なかなか良かった。
もっと危ういお年頃に読んでたらもっと刺さってたかもしれない。何より創作パンケーキが美味しそうで。
著者の他の本も読んでみたくなりました。読みます。Posted by ブクログ -
国分寺にある不思議なパンケーキ屋さんでの物語。みほは親友と幼馴染が付き合うことになって大切なふたりと距離を置かなければならなくなってしまう。みほにとって幸福とは何かを考えた結果見つけた答えは不思議な恋のカタチ。店主のまぶさんがパンケーキを開くきっかけのお話や常連客の陽炎子さんと師匠のお話がほっこりし...続きを読むPosted by ブクログ