雪舟えまのレビュー一覧

  • パラダイスィー8
    未来の日本を想像したくなる短編集。福祉保険課失恋給付サービス係で働く女性を書いた「失恋給付マジカルタイム」や代理睡眠を仕事にしている女性を書いた「おやすみ僕の睡眠士」などが特に良かった。「愛たいとれいん」では緑に会いに行く楯が見れて表題作では楯が乗っていた斎の船について知れる。東京が未来東京に改名さ...続きを読む
  • 緑と楯 ハイスクール・デイズ
    緑という名前は恐らく味方が欲しかった親の願いで楯という名前は何時か人を守れるようにという親の祈りで。緑の求愛は時に滑稽なほど切実だけれど愛や関心を強請る彼は人を愛せるくらいには愛されていたのだと安堵する。恋は人を変えるけれど人を守ってもくれるのだと知って少し羨ましい。愛に飢えているのに愛に溢れている...続きを読む
  • 緑と楯 ハイスクール・デイズ
    アンソロジー「短編宇宙」に収録の、二人が主人公の話が気に入ったので、読んでみた。
    いやこれは参りました。
    設定は近未来だけど、要は学園ラブコメというか青春グラフィティというか、家庭の事情とBL(そこに葛藤はないので、同棲であることが問題にならなくなった未来という時代設定と思われる)という要素は絡むも...続きを読む
  • 緑と楯 ハイスクール・デイズ
    雪舟えまさんの作品はいつも、愛がすごい。
    愛しか書いてない。
    日常と宇宙、肉体と宇宙のつながり方がcute。
    歌集『たんぽるぽる』はマイ本棚に永久保存です。
  • 緑と楯 ハイスクール・デイズ
    タイトルも描かれる想いも一直線で、さらっとしてるのにものすごい吸引力。
    一気に読んでしまった。
    この、ちょっと未来なのか並行世界なのかわからない描写が、なんとも言えず心地よい不安定感で好き。
    すきっていいことばだなあ。
  • 恋シタイヨウ系
    幸せな本。
    宇宙やさまざまな星を舞台としていて、スケールが大きくて、細かな設定も全て魅力的で好きです。
    雪舟さんの本をもっと沢山読んでみたくなった。
  • プラトニック・プラネッツ
    雪舟さんの本を読んでいると不意に涙が溢れてくる。
    ちょっと風変わりなきっと今より未来の日常のなか、そこを垣間見ているだけ、本当になんでもない場所で急に泣けてくるのが不思議なところ。雪舟さんの優しくてあわい色の世界で、わたしは安心していられるから心が穏やかになって、体も反応しちゃうんだと思う。
    まだぜ...続きを読む
  • 幸せになりやがれ
    一人でも一頭でも一匹でも、幸せになれる奴からなればいい。だれのことも待たず、てんでんばらばらに、勝手に輝きはじめてしまえ。


    この人の作品に出てくる、途方もない愛にいつもやられる。
  • プラトニック・プラネッツ
    すごーく好きなものがあって、それに影響され助けられ励まされて生きている。それを同じように好きな人たちのことを愛おしく感じる、その一方で、それを嫌いな人や知らない人とも、それを好きか嫌いか、それを知ってるかどうかで繋がってて、だからその人たちのことも愛おしい。ってふだん思ってるので、とてもよかった。
    ...続きを読む
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー
    6人の作家からなる冠婚葬祭の短編集です。
    他の作品も読んだことがある作家さんの短編は流石だなと。
    普段短編集、それも作家さんが違うと話についていくのに少し戸惑いますがすぐにその世界に入る事が出来ます。
    そしてやっぱりその先も読んでみたくなります。
    人の弱さ、憎しみ、罪悪感、どうしようもないものを描く...続きを読む
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー
    飛鳥井千砂さんの作品が読める!ということでご本を見つけて即買いしました。
    飛鳥井千砂さんのお話もちろんサイコーだった!そしてほかの作家さんのお話も面白かった。

    飛鳥井千砂さんの書く主人公の女性がとっても好きで、今回のもうすぐ十八歳も夢中になりながら読んだ。
    後半の展開に、主人公の気持ちになってえ!...続きを読む
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー
    飛鳥井千砂さんのもうすぐ十八歳【冠】
    18歳で子供を持つという事

    寺地はるなさんのありふれた特別【冠】
    幼馴染のこどもと自らの成人式。予想外。

    雪舟えまさんの二人という旅【婚】
    宇宙ものはそもそも苦手なので、読み始めは理解できなかったが、途中から、どうなるのかなに変わった。読まず嫌いはいけない。...続きを読む
  • 恋シタイヨウ系
    こことは違う世界「タイヨウ系」
    相変わらず不思議な世界観だけど
    すうっと入りこめてしまう。

    星を渡る旅人。恋するひとたち
    優しい交流

    あ、これはあの話の続きだ!となるのも嬉しい
  • 緑と楯 ハイスクール・デイズ
    愛を知らなかった主人公がたった一人好きになった男の子。
    男の子の気を引きたくて積極的にアプローチする姿はいじらしく可愛い。
    不完全家族で育ちながらも両親からもらったささやかな愛に気づきそれを受け止める純真さ。
    真っ直ぐな心を持った主人公の幸せを願いながら読みました!
  • 緑と楯 ハイスクール・デイズ
    雪舟えま先生の作品を読むのはこれが初めて。
    不思議な文体に心地よさを感じました。

    みどたて。
    もっとふたりの世界に浸っていたいなぁ。
    (続き?は電子書籍で読めるようですが、できれば紙の本も出版してほしい・・・!!)
  • パラダイスィー8
    雪舟えまさんの描く不思議で、ほんわかあったかくなるショートストーリー6篇です。

    現実にあるような、ないようなお話が多くて、もしかしたら未来にはそういう世界になるかも!?ってワクワクしました。

    未来っていうと滅亡とか殺伐とした世界観になっちゃう話はよくあります。けれども、雪舟えまさんの描く未来、あ...続きを読む
  • バージンパンケーキ国分寺
    昔、ギャルボーイというマンガが好きで、それを思い出しながら読んでいたんですが、全然違っていて、なんかすごいお話でした。
    本題とは違うんですけど、うちの犬の呼び名も原型をとどめていないなって思いました。
  • バージンパンケーキ国分寺
    TLでよく見る歌人さんが小説書いてるんだ。
    しかも表紙が好きな漫画家さんだぞ、で、
    手にした本ですが、なかなか良かった。

    もっと危ういお年頃に読んでたらもっと刺さってたかもしれない。何より創作パンケーキが美味しそうで。
    著者の他の本も読んでみたくなりました。読みます。
  • パラダイスィー8
    何をしても何を想っても、すべてが赦される、受け容れられる、そんな世界観。
    いつか終わるかもしれないけど、まあ今は幸せだね、という部分を切り取ったようなおはなしたち。
    斎の船ができるまでのはなしが好き。
  • バージンパンケーキ国分寺
    国分寺にある不思議なパンケーキ屋さんでの物語。みほは親友と幼馴染が付き合うことになって大切なふたりと距離を置かなければならなくなってしまう。みほにとって幸福とは何かを考えた結果見つけた答えは不思議な恋のカタチ。店主のまぶさんがパンケーキを開くきっかけのお話や常連客の陽炎子さんと師匠のお話がほっこりし...続きを読む