雪舟えまのレビュー一覧

  • 凍土二人行黒スープ付き[増補改訂版]

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    とても好きなお話だった。

    静寂感のあるSF作品なのに、ちょっとほっこりするところもあって、不思議な雰囲気だった。

    シガとナガノの出会いと2人の旅がメインで、特にこの2人の話が好きだった。

    性別を超えた世界観がなんだか心地よくって、アクシデント的な結婚も、なんだかほんわり暖かい感じがした。

    続編が出るようなので、読みたいな。

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    2025年12月01日
  • 凍土二人行黒スープ付き[増補改訂版]

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     そこはここよりも(たぶん)ずっとずっと遠い惑星。家と対話する「家読み」の仕事をしている〈私〉は、仕事先の家侵入していた子どもっぽさの残る若者と出会う。彼は日本コロニー製のナガノ型のクローン。外せば手首の吹っ飛ぶという手枷を付けたナガノは、つらい労働環境から逃げてきたらしい――。

     たとえば不思議な季節の流れがあったり、不思議な生物がいたり、聞き馴染みのない職業があったり……初めて見聞きするその世界を構築する存在たちが、どこか懐かしさを持って胸にしみてくる。言葉によって編み上げられた世界の魅力を改めて感じるような作品集でした。きっと折りに触れて、タイトルや表紙を見るたびに、こんな素敵な世界が

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    2025年10月29日
  • 幸せになりやがれ

    購入済み

    不思議

    不思議な世界だった。
    緑と楯を目当てに購入したけれど、もうひとつの方は前世?それとももっと前の記憶なのか。大人になった緑と楯は変わらず仲良くやってた。凄く不思議な世界だった。

    #切ない

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    2025年06月29日
  • 緑と楯 ハイスクール・デイズ

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    ピュア全開。
    人を好きになるって、こんな幸せなのねーってことを思いだしました。

    何より文章が気持ちいい。
    歌人でもある作者さんならではなのでしょう。
    無駄がなく、選び抜かれた言葉たちで紡がれた物語。

    そして、やっぱり、楯、という人物、魅力ありすぎ。楯に再会するために、またこの本を読んでしまいそうです。

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    2025年05月24日
  • 緑と楯 ハイスクール・デイズ

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    大変申し訳ない話なのだが、作家さんを知らずに、この本を購入した。理由は…個人的には毎度お馴染みとなるジャケ買い。表紙が見て分かる人には分かる人気漫画家さんのイラストだったからだ。この漫画家さんが好きで、他にもジャケ買いで小説を買ったりしている。

    なのでビジュアルばかりに気を取られ(なんか歌詞っぽくなった)、内容や作家さんについては失礼ながら特に気にしていなかった。

    でも、それを後悔する日がついに来ようとは…。

    物語は、誰にもに愛されずに育った少年・緑が、誰からにでも愛されて育った少年・楯に恋をするお話。

    一言で言ってしまえば、BL小説。

    けれど、その一言で語っていいのか、私には躊躇わ

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    2025年01月03日
  • バージンパンケーキ国分寺

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    マージンパンケーキ、どう言う意味かと思ったらなるほど!
    不思議なお話しだけど,心温まるし,いってみたい!
    美味しそうなパンケーキもたくさん!

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    2024年05月27日
  • 緑と楯 ハイスクール・デイズ

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    アンソロジー「短編宇宙」に収録の、二人が主人公の話が気に入ったので、読んでみた。
    いやこれは参りました。
    設定は近未来だけど、要は学園ラブコメというか青春グラフィティというか、家庭の事情とBL(そこに葛藤はないので、同棲であることが問題にならなくなった未来という時代設定と思われる)という要素は絡むものの、恋愛メインの割とシンプルな内容。
    そういう話はあまり興味ないのに、これはグッときまくって、参りました。
    文庫の帯には「宇宙一ピュアで切ない恋の軌跡」と陳腐なこと書いてるけど、いや、判る。そうかもしれない。

    嬉しい楽しいの感情はハイテンション(あくまで内心)な一方、辛いことは淡々と状況だけを語

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    2021年10月12日
  • 緑と楯 ハイスクール・デイズ

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    雪舟えまさんの作品はいつも、愛がすごい。
    愛しか書いてない。
    日常と宇宙、肉体と宇宙のつながり方がcute。
    歌集『たんぽるぽる』はマイ本棚に永久保存です。

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    2021年01月18日
  • 緑と楯 ハイスクール・デイズ

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    タイトルも描かれる想いも一直線で、さらっとしてるのにものすごい吸引力。
    一気に読んでしまった。
    この、ちょっと未来なのか並行世界なのかわからない描写が、なんとも言えず心地よい不安定感で好き。
    すきっていいことばだなあ。

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    2020年12月13日
  • 恋シタイヨウ系

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    幸せな本。
    宇宙やさまざまな星を舞台としていて、スケールが大きくて、細かな設定も全て魅力的で好きです。
    雪舟さんの本をもっと沢山読んでみたくなった。

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    2020年04月06日
  • プラトニック・プラネッツ

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    雪舟さんの本を読んでいると不意に涙が溢れてくる。
    ちょっと風変わりなきっと今より未来の日常のなか、そこを垣間見ているだけ、本当になんでもない場所で急に泣けてくるのが不思議なところ。雪舟さんの優しくてあわい色の世界で、わたしは安心していられるから心が穏やかになって、体も反応しちゃうんだと思う。
    まだぜんぶ読んでいないけど、なんだかよくわからない気持ちをここに書き写しておこう。

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    2018年04月16日
  • 幸せになりやがれ

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    一人でも一頭でも一匹でも、幸せになれる奴からなればいい。だれのことも待たず、てんでんばらばらに、勝手に輝きはじめてしまえ。


    この人の作品に出てくる、途方もない愛にいつもやられる。

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    2016年07月24日
  • プラトニック・プラネッツ

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    すごーく好きなものがあって、それに影響され助けられ励まされて生きている。それを同じように好きな人たちのことを愛おしく感じる、その一方で、それを嫌いな人や知らない人とも、それを好きか嫌いか、それを知ってるかどうかで繋がってて、だからその人たちのことも愛おしい。ってふだん思ってるので、とてもよかった。
    プラネッツ設定はいるのかなと最初思ったのと、「現実てき」「いい表す」みたいな一部ひらがな使いが読みにくかった。

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    2015年10月30日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    「もうすぐ十八歳/飛鳥井千砂」
    「ありふれた特別/寺地はるな」
    「二人という旅/雪舟えま」
    「漂泊の道/嶋津輝」
    「祀りの生きもの/高山羽根子」
    「六年目の弔い/町田そのこ」
    冠婚葬祭をテーマにした6話収録の短編集。

    文庫オリジナル&書下ろしが嬉しい。
    著名な作家さん勢揃いで粒ぞろいの作品ばかり。

    お気に入りは寺地はるなさん。
    まんまとミスリードされ、感情が上へ下へと揺さぶられたが読後感は最高。

    嶋津輝さんの作品も味わい深い。

    町田そのこさん、やはり一筋縄では行かない。
    良い話で終わるかと思いきやラストで突き付けられる真相に愕然。

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    2025年06月14日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    冠婚葬祭をテーマにしたアンソロジー。幸せなお話が多いかと思いきや、じとっとした暗さを孕んだお話が多い。お気に入りは、死んだ夫の娘が訪ねてくるお話、町田そのこ「六年目の弔い」。

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    2025年05月08日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    ネタバレ

    久々に全部好きな話が詰まったアンソロジーだった。

    何よりインパクトがあったのはラストの町田その子さんの「六年目の弔い」。最後にとんでもない爆弾をぶっ込んできたな…。
    設定の時点で結構突っ込んだ内容になりそうだったけど、その中で珠美と志乃がいい関係性になれてほっこり終わるのかと思ったら最後に胸がざわつく展開に。

    冠婚葬祭の中で、一番無難そうで難しいテーマの「婚」がSFだったのも面白かった。普段SF読まない人間でも読みやすくて好きな話だった。雪舟えまさん、他の作品も読んでみたいな。

    寺地はるなさんも安定して好みの作品。40代の幼馴染たちがバタバタする話って微笑ましい。

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    2025年03月01日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    ネタバレ

    嶋津輝「漂泊の道」
    葬式の時にしか会わない遠い親戚との話。自分の母親の兄の奥さんの妹の娘、遠すぎてものすごく考えた…その親戚、カナさんと4回顔を合わせ、その後、父親の後妻になっていた、そんな複雑でもあり得そうな話。何度登場してもカナさんはステキで、自分に対してもハッキリ物申す人で憧れていたのに、いつか違う感情を抱くようになっていた。薄く長いスパンの付き合いの親戚ならではの動きのあるストーリーだと思った。

    町田そのこ「六年目の弔い」
    哀しみを共有してくれる人がいて必要と思えば手を差し出し触れ合える、それがありがたかった
    というところ、が身にしみる。
    亡くなった人は、思い出の中でしか生きられない

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    2024年11月06日
  • 幸せになりやがれ

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    先に続編を読んでしまってたけど、それもいい読み方、と思えた。
    海辺の漁師の物語は金子みすずを思った。

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    2024年09月28日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    寺地さんの作品を、何作か読んでいますが、初めて爆笑しながら読んだ。ほんとに寺地さんのだよね こんな面もあるんだーと、楽しくなりました。それから、勝手に騙されてしまった。ネタバレしちゃうので、詳しくは書きませんけど。

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    2024年09月28日
  • プラトニック・プラネッツ

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    タラチネドリームマインの方が好きだけど、こちらもいい。
    ちょっとらこちらの平衡感覚がなくなる感じ。
    休ちゃんも楯くんもイイ男。

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    2024年09月09日