雪舟えまのレビュー一覧

  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    冠婚葬祭をテーマにしたアンソロジー
    6人の作家による個性豊かな短編集で、個人的には
    寺地はるなさんと町田そのこさんが好みだった。

    以下、収録作品と簡単なレビュー 

    飛鳥井千砂「もうすぐ十八歳」
    成年年齢が引き下げられた。
    でもどう感じるかなんて自分次第だと思った。

    寺地はるな「ありふれた特別」
    読者の予想をいい意味で裏切ってくれた。
    ずっと何やら面白くてじんわりと温かかった。

    雪舟えま「二人という旅」
    家読みのシガとクローンのナガノ。
    まさかのSFでぶっ飛んでいた笑

    嶋津輝「漂泊の道」
    葬儀で出会ったうつくしいひと・・・
    感じ方や物の見方が年々研ぎ澄まされ無駄を排除していく様子が人生

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    2024年10月16日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    ネタバレ

    【収録作品】
    「もうすぐ十八歳」 飛鳥井千砂
    「ありふれた特別」 寺地はるな
    「二人という旅」 雪舟えま
    「漂泊の道」 嶋津輝
    「祀りの生きもの」 高山羽根子
    「六年目の弔い」 町田そのこ

    冠婚葬祭アンソロジー。
    「もうすぐ十八歳」 「成人」を巡る話。沖縄出身で、十八で子どもを産み、結婚した智佳。娘が十八になることで感慨を抱く。
    「ありふれた特別」 取り立てて仲がいいわけでもなかった幼なじみたちの関係が変化した、出産騒ぎ。
    「二人という旅」 結婚。旅をしている家読みのシガと助手のクローン・ナガノとの関係の変化。
    「漂泊の道」 弔事のときだけ会う親戚のカナに漠然と惹かれる希和子の生き方。
    「祀

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    2024年08月06日
  • パラダイスィー8

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    登場人物たちが皆キラキラして幸せそうでいいなあ。まあ失恋した人たちは除くとして、奥さん亡くした人も夢の中で毎日会ってて新しい仕事まで世話してもらっちゃって。
    「愛たいトレイン」のバカップルぶりがもう清々しい。

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    2024年06月12日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    町田その子さんの作品が頭ひとつ飛び抜けて良かった。ほんとこの方が書く話はなんでこんなに心に残り響くのだろう

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    2024年01月17日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    冠婚葬祭に際する人々の生活を描いたアンソロジー。個人的にあまり刺さった作品はなかったけど、町田そのこの『六年目の弔い』、飛鳥井千紗『もうすぐ18歳』、寺地はるな『ありふれた特別』はよかったな。子供を産むということをテーマにしているのかな?とも思ったラインナップだった。

    p.82 幼さは、他人への興味の浅さと紙一重だ。ちょっとでも自分と違うと「仲良くなれない」と決めつけ、それ以上のことを知ろうとしない。

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    2023年12月24日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    ネタバレ

    感想
    昨日と変わらず太陽が昇っている。心臓の動きもいつもと同じ。でも今日は特別な日。生を、死を、まざまざと感じさせる。自分は社会の一員。

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    2023年11月10日
  • バージンパンケーキ国分寺

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    最初は高校生の青春劇。あとの話で出てくる店主さんや常連さんの話になって、店主さんの過去話の最初は、気づかなくて「アレ?全然別の話になったぞ?」って戸惑った。
    登場人物の人の名前のクセが強い。主人公のみほちゃんは普通だけど笑

    主人公が謎に気づき、お店がなくなった時はまるでまん丸に膨らんだ風船がパンっと弾けてしまったみたいな感覚がした。

    えっ!って衝撃が走ってそこからの解放された文章に引き込まれてしまった。

    比較的、読みやすい話だったな。

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    2022年04月26日
  • バージンパンケーキ国分寺

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    『緑と楯』が良かったので、こちらも読んでみた。
    ファンタジーの入ったラノベ、というところか。

    途中からなかなか面白くなり、梨木香歩っぽい雰囲気もあるけど、前半の高校生3人の展開は、ちょっと私の感覚には合わない感じ。
    バージンセンサー?ももうひとつ活かしきれてない要素に感じた。

    そしてこの独特の仮名遣い、緑と楯では、未来仮名遣いか?とか思ったけど、この本も同じなので、この作家さんのクセ(といって悪ければ個性〕なんだと思う。ちょっとばかり読みにくい。

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    2021年11月14日
  • 緑と楯 ハイスクール・デイズ

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    近未来を舞台とした不思議な恋愛物語。
    全体的に宇宙空間のような、銀河でたゆたうような不思議な雰囲気に包まれています。
    このお話は男性同士の恋愛ものなのですが、近未来だからかそこはさしたる葛藤はなく描かれています。
    楯の方が飄々として掴みどころがなく、そこがまたいい意味で宇宙人のようで、物語に雰囲気にあっていました。
    緑の家庭環境など重い問題もあるのですが、物語のふわふわゆらゆらしたイメージの包まれてウェットな重さはありません。
    ただ、私にはどうしても合わなかった……。身を切るようなシリアスさが好きなので、この丸い雰囲気があいまいさのように見えて受け入れられませんでした。
    男性同士の恋愛でも文学

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    2021年09月16日
  • バージンパンケーキ国分寺

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    最近ありがちな夢みたいにおいしそうなパンケーキ屋さん。作者の思う壺だと分かっていても食べてみたくなる。それだけでも良き。

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    2019年08月19日
  • バージンパンケーキ国分寺

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    結果不思議なお話だった。
    アイディアパンケーキは美味しそうで楽しそうだけど、結局なんだったんだろう??
    こういうのが好みな人もいるんだろうなぁ。

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    2019年05月26日
  • 幸せになりやがれ

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    時間がなくて途切れ途切れにしか読めなかったけれど、時代や性別を越えた繋がりがみどりとたてをつないでいる、最強なのは愛!というのを実感した、いちいち表現がかわいらしくてうぐ!ってなる、すてきでした、、、

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    2018年10月28日
  • 幸せになりやがれ

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    これの前に『プラトニック・プラネッツ』を読んでいたのだけれど、同じ登場人物が出てくるのですね!こっちが続編扱いでよいのか…?

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    2018年07月02日
  • プラトニック・プラネッツ

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    雪舟さんの小説は装丁がかわいいので、(これも名久井直子さんの装丁)ついつい手にとってしまうけど、なかなか不思議な世界観ほ本ばっかりよね。

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    2018年07月02日
  • パラダイスィー8

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    ネタバレ

    どの話も好き。
    「失恋給付マジカルタイム」
    3人の雰囲気が良いし、素直さんが目が覚める変わっていく瞬間も素敵。
    「キッチン・ダンス」
    自由度が高くなっていくことだよ
    「ちしゃの旅」
    青虫子の話。フェオとトート。
    『たぶんなにになってなってもいいのだろう、わたしたちは。高貴な人の首飾りになれなくても』
    「おやすみ僕の睡眠士」
    睡眠士という職業自体は架空だけど、親だったり恋人だったり悩み自体はリアル。
    「パラダイスィー8」
    斎の船の前日譚。弱がそうだけど、人が変わっていくところを書くのが上手い人だと思う。
    「愛たいとれいん」
    緑と盾。話自体は他愛もないんだけど、でも会いたいってそんなもなんだろう。

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    2017年11月26日
  • パラダイスィー8

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    空想とメルヘン要素ありの短編集。
    失恋給付マジカルタイム、おやすみ僕の睡眠士が個人的に好み。キッチン・ダンスはどこかパラレルワールドな感じ。
    愛たいとれいんは、一緒に旅をしている気分になる。北海道にあるか分からない地名でも、北海道行きたいなってなる。

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    2017年11月10日
  • プラトニック・プラネッツ

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    すわののように何を置いてでもやりたいと思えることに出会えたら素敵だと思うし、休之助のように他人からの思いを自分の中に積み重ねられる人間になりたい。
    時系列としては盾はまだ緑と出会ってない頃。

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    2017年05月06日
  • 幸せになりやがれ

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    水灯利と縦、緑と盾の話。
    どちらもこの世界でいるようで、少し未来の少しファンタジーな話。
    どちらも同性ではあるんだけど、それは全然主題じゃなくって、簡単に言えば愛することなのかなと。

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    2017年03月12日
  • 恋シタイヨウ系

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    2017/2/13
    すまぬ…よくわからん。
    私が選んだのではなく、なんか縁あって手元に来たので読んだけど幻想的な美しい愛のお話って感じですか?
    私ごときがすいません!って思いました。
    猫がしゃべりはじめたのはかわいかった。

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    2017年02月18日
  • プラトニック・プラネッツ

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    ネタバレ

    男女の壁を通り越した愛の関係は、宇宙と同じ世界。

    ロボットペット会社で働くすわの。
    団地の屋上でのおとむらい(お葬式)にやってきた斎の舟の社員の楯。

    会社の火事で逃げ遅れたすわのが楯に助けられて
    おとむらいで歌を唄わせてもらってから
    自分の居場所を見つけたすわの。

    同居する休之助が漫画家になったのを機に、何もかもを捨てて楯の傍で仕事を始めた心境。

    無であるからこそ無限大である宇宙と同じ
    誰かにたいして芽生えた気持ち。

    休之助が、すわのが去ったことよりも彼女にもらったものでなんとかやっていけそうって言葉がよかった。
    うちもロボットペットほしーーーー。

    不思議な、世界観です)^o^(

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    2016年01月11日