クレイトン・M・クリステンセンのレビュー一覧

  • ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

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    ネタバレ

    モノを売る、ということに携わる人には必読いただきたい名書です。

    ⚫︎冒頭にある問い
    とあるアメリカのハンバーガー屋さんでシェイクをもっと売り込みたい。ある方法で成功したのだが、どう成功したのでしょう?



    以下ネタバレ


    ⚫︎不正解
    ・値段を変える
    ・味を甘くする
    ・量を増やす
    。。。etc

    ⚫︎正解
    ・シェイクを溶けにくくした

    ⚫︎正解の背景
    シェイクを買う顧客の多くは、アメリカ国内を移動する長距離ドライバーたち。彼らは移動中ヒマになるため、シェイクを飲んで気晴らしをしていた。シェイクが溶けにくくなることで、シェイクが長持ちし、気晴らしに使える時間が長くなった。

    このように、

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    2025年10月12日
  • ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

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    解決するジョブは何か。
    ここを見ていくと競合は無数にあるし、ここが定まってないと売れる商品にはなりにくい。

    とても面白い。

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    2025年09月12日
  • ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

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    イノベーションにおいて「顧客課題から始めるべき」という誤った論説が流布しているせいで、その誤った宗教に染まっている人も多い。そんな人たちにせひ読んでほしいのが「ジョブ理論」だ。

    この本の中核をなすのが「人は製品やサービスを“ジョブ(やるべきこと)”のために雇う」という視点だ。「ジョブ」とは願望や欲求そのものではない。それは、“不完全な現実”において、“仕方なく”選んだ手段であり、「本当はこうしたい」が実現できない文脈にこそ宿る。

    たとえば、あの有名なミルクシェイクのエピソード――朝の通勤時、子どもを静かにさせたい父親が、粘度の高いミルクシェイクを“雇う”という話。ここには、「子どもがジュー

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    2025年07月26日
  • ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

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    消費行動の理由がわかり、行動の本質を学べる一冊。

    本質を知る上で「なぜ」そのサービスを利用するのかを考え続けることで目的を把握できる。

    対企業において、ジョブの本質に応え続けた企業は続いている。その生存理由と背景「ある特定の環境・状況」についても理解しやすい。

    「ジョブ」は人がある特定下で成し遂げたい進歩。

    【明日からのtodo】
    自身の消費行動はジョブ理論の何に該当するのかを言語化する。

    【本の難易度】
    最初の話で理解できなくても、具体例(企業等)をもとに説明があり、理解しやすい。

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    2025年04月21日
  • 繁栄のパラドクス 絶望を希望に変えるイノベーションの経済学

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    本書でクリステンセンが提唱する「市場創造型イノベーション」は、貧困国であっても経済発展の道が開けるという主張が中心だ。無消費者に対応する新たな市場を生み出すことで、必ずしも制度改革が先行しなくても発展が可能になるという視点は非常に興味深い。技術革新が先に来て、制度が後から追いついてくるという流れは、従来の「まず制度を整え、その後発展を待つ」という考え方とは対照的だ。

    この考え方は、最近読んだアセモグルの『技術革新と不平等の現代史』とも補完し合うように感じた。アセモグルは技術革新が不平等に与える影響を詳しく分析し、その成否が制度に強く依存すると指摘しているが、クリステンセンのようにイノベーショ

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    2025年02月04日
  • イノベーションの経済学 「繁栄のパラドクス」に学ぶ巨大市場の創り方

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    ネタバレ

    クリステンセン教授の最終作に当たる本作。
    相変わらず教授の本は面白い…。

    主題は「貧困市場のイノベーション」かな。
    一般に貧困な土地というのは顧客が見込めず、ビジネスが成長する土台も存在しない。グローバル化によって労働市場が世界に広がったとはいえ、後進国は企業の下請けをするのみで発展することはない。
    (ここらへんマレク・レビンソン『物流の世界史』とは真逆の意見で面白かった。クリステンセン教授にとってのイノベーション(発展)とは持続的なものなので、後進国自らがモノ・コトを生み出さなくてはならない、という意見だから当然なのだけど)

    だから、後進国を発展させるためには「ただトイレを設置するだけ」

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    2024年12月22日
  • ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

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    顧客はプロダクトを買っているのではなくジョブを雇っている(解雇もする)
    企業は物を売っていると思っていても実際にはジョブを解決するために雇っていることが多い
    ミルクシェイクを買う人はミルクシェイクを飲みたいのではなく通勤中の暇な時間の暇を潰すために飲んでいる。
    ・ジョブは動詞で表せる
    ・ジョブは適切な抽象度で表せる
    ・ジョブはあらゆる業界での解決策を有している

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    2024年05月26日
  • ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

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    ジョブのレンズを通してみる。新しい視点が間違いなく得られる本。新しいアイデアを求めるビジネスパーソンにとって必携の一冊。

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    2024年05月17日
  • ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

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    星4.5 最高の良書、ホームラン本(樺沢紫苑氏の言葉)だった。この著者の本は有名な本たくさんあるがまだ見れていないので早速購入したいと思った。

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    2024年03月10日
  • ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

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    とても面白い視点を得られた。
    ユーザーが購入するというのはジョブをなし得ると捉えるのはとても新しい視点だと思う。
    もともと仕事というのはそういうものだったのかもしれない。

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    2024年01月20日
  • ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

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    新規機能開発において、要求・要件定義の指針がほしかったので、読みました。「ジョブ」とは、「ある特定の状況下で顧客が成し遂げようとする進歩」と理解しました。ジョブの設定において特定のプロダクトやサービスは特定されず、また名詞と動詞で表現されます。私が朝出社する途中にあるドトールコーヒーに入るのは、「コーヒーを飲む」というジョブではなく、「出勤時間までの間に落ち着いて本を読む」というジョブです。ジョブを定義し、組織をそのジョブに向かわせ続けることが、イノベーションへの道であるという論旨です。主張が明快かついまの自分にとって考えを巡らせる材料になりそうで、とてもよい本でした。

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    2024年01月14日
  • ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

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    顧客の求めているものをわかったつもりでは、イノベーションが成功するかは、一か八かだ。
    何が顧客にその行動をとらせたのかを真に理解していないかぎり、賭けに勝つ確率は低い。
    ものの見方を変えること。大事なのは、プログレス(進歩)であって、プロダクト(商品)ではない。
    私たちが、商品を買うということは、基本的に、なんらかのジョブを片付けるために何かを「雇用」することである

    ■ジョブ理論の概要
    ・ジョブを明らかにして把握できたあとは、そこで得た知見を優れた、プロダクト・サービスの開発に落とし込む青写真に書き換えなければならない。
    ・ジョブには複雑さが内在する。機能面だけでなく、社会的及び感情的な側面

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    2023年11月04日
  • ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

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    『イノベーションのジレンマ』で破壊的イノベーションがどのようにおきるのかを明らかにした著者が、なざイノベーションはおきるのか? どうすればイノベーションを起こせるのか? を書いたのが本書になる。

    顧客はいったいどんなジョブを片付けるために商品を雇用したのか?
    製品やサービスを、その性能でとらえるのではなく、それを使う人がそれを必要とする理由に注目することを教えてくれる。
    「人は4インチのドリルではなく、4インチの穴がほしいのである。」
    人は、特定の場面で、ほしい変化があるから、その商品やサービスを求める。
    例えば、朝、ミルクシェイクがほしいのは、長い通勤時間に、気を紛らわせてくれて、小腹も満

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    2023年09月06日
  • ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

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    ジョブという言葉を「顧客が解決したい問題」だと脳内で上書きするまで時間がかかるが、ニーズ (顧客が欲する商品・サービス) との違いがわかればどんどん読み進められる。商品・サービスの機能自体ではなく、そこから得られる体験を重視するトレンドは「CX」書籍からも認識できるが、具体例の豊富さ・わかりやすさで理解がより深まる。
    読者は自分の立場に照らして「当社の商品・サービスは顧客の人生を向上させるために役立っているか」という根本的な問いを立てるところから始める必要があるのではないだろうか。

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    2023年08月10日
  • イノベーションのDNA[新版] 破壊的イノベータの5つのスキル

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    イノベーションを起こすために何が必要かをまとめた本。イノベーションを起こせる人は生まれつきの才能がある人だけだとの誤解を否定し、手順を踏めば誰でも出来ると言う事を、まとめている。
    今の仕事はイノベーションよりも実行力が必要となるものであり、興味本位で読んでいたが、この本を読み終える直前に、イノベーションが必要な仕事への異動の話が舞い込んた。これも天命だと思うので、この本を後2回は読み込んで、実践して、今後の仕事に役立てたい。

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    2021年12月29日
  • 繁栄のパラドクス 絶望を希望に変えるイノベーションの経済学

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    ネタバレ

    持続する繁栄は無消費をターゲットとした市場創造による。インフラの価値は分配できる価値の量。「学校を建てることが教育ではない」色々置換可能で耳が痛い。

    内容メモ:
    ・無消費をターゲットとした市場創造型のイノベーションが必要なインフラをpullし持続する繁栄を生み出す
    ・豊かになったからといって社会/個人の問題をすべて解決できるわけではない、人生の価値を高めてくれるものは含まれていない
    ・インフラの価値はどれだけの価値を分配できるか、学校を建てることが教育ではない、大学に行っても就職できなければ価値がない
    ・最も成功している制度は文化から派生するものであって、制度が文化をつくるわけではない
    ・手

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    2021年11月03日
  • イノベーションへの解

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    既存の企業が今の顧客がいるという点で、破壊的イノベーションを実施する企業に勝てないという点。昔のSONYのWALKMANように、ハイエンドと持っていない未顧客の間の領域に入っていくような発想が印象的。また、顧客が何を片付けたいかというジョブ理論型の思考は常に考慮しておきたいところ。

    どんなマネージャーに任せるかという議論も面白かった。

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    2020年11月08日
  • ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

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    プロダクト設計を担当する人は必読
    プロダクトを作る上で、考えるべきことは「ジョブ」である。
    “ジョブはそれが生じた特定の文脈に関連してのみ定義することができ、同じように、有効な解決策も特定の文脈に関連してのみもたらすことができる。”
    性年代別のクラスタリングによる設計ではなく、ジョブを軸にしたプロダクト設計を行うことが重要であると感じた。

    ジョブを片付ける上で考慮すべきなのは無消費の存在である。
    競合は、類似のプロダクトや同じジョブを片付けるプロダクトだけではなくそれを消費しないことも競合になりうる。

    プロダクトを作っている人は、一読するとプロダクト設計を考える上での有益な視点をもたらして

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    2023年12月26日
  • 繁栄のパラドクス 絶望を希望に変えるイノベーションの経済学

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    インフラ援助をして、完工式でテープカットの記念写真を撮る。でも、インフラは維持運用されない。なぜか? イノベーションの役割を考えさせてくれる。病魔を何度も克服されたクリステンセン教授が、六十歳台の若さで亡くなられた事が、残念でならない。

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    2020年06月04日
  • イノベーションへの解

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    第一弾『イノベーションのジレンマ』は驚くべき内容でしたが、問題提起といった位置づけでした。一方こちらは、その問題に対する解です。

    隙きのない理論でとても読み応えがあります。
    2種類の破壊的イノベーションに足元を救われないために、あるいはイノベーションを起こすのになにに着目すればいいのかが、非常に明瞭に説明されています。

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    2020年04月27日