磯見仁月のレビュー一覧
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“ポーランド風”が大ウケした事で仕事に追われるベルタン。仕事人間の彼女としては喜ばしい事態なのだろうけど、職人の数が限られているなら受注できる数も制限される。普通ならそこで受注をストップしてしまうだろうが、新たなアイディアに拠って修羅場を切り抜けるのは流石だね
彼女の実力を証明する遣り方であると同時に今後の受注へ繋げる布石ともなっている
ベルタンの仕事人としての力量を示すに相応しいエピソードだからこそ、直後に続く同業組合廃止に伴いモード商の未来が左右されるという展開が強調されるね
ベルタンは王妃の篤い信頼を得ているとは言え結局は一介の商人。ベルタン本来の戦場はこちらとも言える
この巻では雌伏しているかのようにこの件に関する危機は発生しなかった。本格的にベルタンに危機が訪れるのは次巻となるのだろうか?
対するアントワネットは寂しさを紛らわせるかのように華やかさを増していくね。“王妃のサークル”とは背徳感がとんでもない事になっている……
王妃の寵愛を受ける限られた人数による集会。王妃自身は楽しめても、そこに含まれない者達には苛立ちの感情を起こさせるもの
サークル内でも寵愛の度合いに違いが有るなら、それはもう一種の権力構造を模しているかのよう
それだけにサークルに含まれていたポリニャック夫人がアントワネットを裏切る形でヴェルサイユから出ていくのは驚きの展開。元々心根の読めない人物だったけど、今回は一際…
そこで「楽しい事をやっていれば戻ってくるんじゃないか」と舞踏会開催へ向かうのは何とも言えない流れだけど、今のアントワネットだとこういう方向性しか採れないんだろうなぁ……
ただ、宮廷がより華やかさを増すなら、それはベルタンに仕事が舞い込む事態を意味するわけで
とは言え、踊りを知らないからとベルタンの関係者でダンスレッスンが始まるのは良い意味で予想外。更にここでレオナールとベルタンのダンスが行われるとなるとちょいテンション上がる
この二人って何か有りそうで何も無いままずっと一緒にいるもんなぁ。それを思えば手を取り合ってダンスする様子を見れただけでも眼福というもの
ベルタンがささやかな恋の匂いを醸し出す他方でアントワネットの方は大きな変化を迎えているね
前々からロザン公にお熱を上げていたアントワネット。そりゃもうそういう意味と受け取るしかない態度であり、ロザン公が踏み出してはならない一歩を踏み出してしまうのも仕方ないというもの
そう考えるとあれだけの思わせぶりな態度を見せつけておきながら、いざ迫ってみたら本気の拒絶をしたアントワネットは人が悪い……
アントワネット周囲が大混乱に陥りかねない一件。そのタイミングで帰ってきたポリニャック夫人って本当に何なの……?良く判らないタイミングで出て行って、ロザン公が失脚するのを待っていたかのように帰ってきたような…
おまけにアントワネットを焦らした事に拠って彼女の寵愛をより得られる立場も手に入れているし
アメリカ独立が絡み始めた宮廷のゴタゴタ、男性から危険視され始めたベルタンと何が起こっても可怪しくない状況。次巻は一体どうなってしまうの…? -
Posted by ブクログ
ベルタンがアントワネット付きとなった事から本格的に始まる王宮を舞台とする流行争い
平民という出自が邪魔をするかと思いきや、アントワネットの信頼を早い段階から獲得していた為か割合すんなりとベルタンの衣装が通っていく感じだね
この点はアントワネットが他国から嫁いだ為に慣習や礼儀に縛られたくないとの性格も手伝ったのだろうけど
ベルタンが飾り付けるはフランス王妃。ベルタンが腕前を示すに格好の画材となる対象
でもアントワネットは今の段になっても不安感と戦っていたのか…。立場としてはフランス王妃であっても、本当に自分は周囲からフランス王妃と見られているのか
この不安感に対して、いつもどおり自信満々に腕によりをかけて飾り立てようとしたベルタンだけど……
いや、まさかこのタイミングであのような訃報が飛び込んでくるとは予想外だった……
ベルタンはその流行を形作る腕前を買われて王宮に招かれた。そうして国の中心に居る王妃付きとなれば、それはベルタンが流行の中心になるようなもの。だからこそ他の業者にとっては苦境となってしまうというわけか…
ベルタンの成功、それが刃となってかつての師を切り刻んでしまうのはあまりに残酷な運命。
パジェルの死に涙を流せなかった、いや流す資格がなかったベルタン。彼女に託されたのはひたすらに成功への道を歩み続けることか……
そしてこのような哀しみが有っても、仕事には何の影響も持ち込まないベルタンは本当に仕事人間ですよ…
ファージョンという新キャラを交えて始まるのは"王妃風"旋風
ベルタン、レオナール、ファージョン。三人が組んだ事から本格的に始まる王妃アントワネットを中心とした流行作り。衣装、髪結い、香水と隙のない構えで展開されるアントワネットの飾り立ては王宮全てを魅了するかのよう
以前はなんやかんやアントワネットに反発する者が見られたけど、この巻でそのような者はほぼ見られない。それどころか彼女によって展開される流行を支持する者ばかり
ベルタン達が仕掛けた流行は王宮の構図すら塗り替えかねないものとなっていく様子が手に取るように判るね
……そんな華やかな王宮の外では不穏な足音がひたひたと。飢え死ぬ民、アメリカ独立戦争、王妃に関する醜聞
オーギュストからは辛うじてそういった事態に言及する様子が描かれるものの、アントワネットからは皆無。またオーギュストも言及はしても仮面舞踏会を変わらずに楽しむ様子も同時に描かれるなど現時点では最優先事項として扱っていないと察せられる
少しずつ王宮の内と外のズレが見え始めてきたような気もするけど、それでも変わらずに催された戴冠式。それはまるで最期の煌めきのようだ…
そしてこれだけ綺羅びやかな光景を前にしても女性としての幸福を志そうとするベルタンは何処まで登り詰めようというのだろうか…… -
Posted by ブクログ
ここまで運命の中心に居る筈のオーギュストがどのような人間かあまり見えてこなかったのだけど、26話でじっくりと内面が描かれた事で彼がどのような人間か見えてきた気がするな
オーギュストは自分より遥かに王に相応しい兄を知っている。自分の見本となるべき両親は立て続けに亡くなってしまった。残されたのは王になる覚悟なんて何一つ持ち合わせていないオーギュストだけか……
オーギュストがマリー・アントワネットに冷淡だったのは、自分が王位に相応しくないとの感覚と兄への申し訳無さ有ってのことだったのか……
そんな彼にとって国王が倒れたとの一報は地獄の蓋が開くようなものだったのだろうな…
ルイ15世が倒れたとは、つまり新世代への交代が巻き起こるということだから、この事態を利用できる者、もしくは無関係の者にとっては祭のような事態。でも、旧世代に付き従っていた者やそれにより恩恵を受けていた者にとっては全く別の意味を持ってくる
その中心に居たのがデュ・バリー夫人か。外側から見ればルイ15世崩御に拠って最も失う物が大きいのが彼女となる。でも、彼女が看病の最中に見せた表情は権力にしがみつこうとする者のそれではなく、愛する者を何とかして失うまいとする必死さを感じさせた
ベルタンが彼女に送ったベール。それは災いを避けるものでありつつ、喪服のようなものに見えた点は印象深い描写だった
世代交代の余波はデュ・バリー夫人にとって痛みを伴うものとなったけど、一方でベルタンにとっては好機となるわけだ。遂にベルタンがマリー・アントワネットに拝謁する機会が……!
彼女に気に入られればそれで一気に名を馳せる事が出来る。モード商として一世一代の好機。だからこそ、それを手にするためには様々な準備が必要となってくるのだけど、その一つが自身を着飾ることですか
女を武器に生きるのではなく、仕事を武器に生きると決めたベルタンにとっては難しいお題。これを自身で解決するのではなく、信頼する部下たちに任せるとはちょっと意外な対処法
でも、こうしてベルタンにとって最も相応しく、そして王妃をも納得させるドレスを仕立てられるだけの人材を育て上げたという点は別の角度からベルタンの有能さが見えてくるとも言えるのか
そしてドレスを最も映える形にするための髪を任せる相手はレオナールか……
共に仕事人でなければもっと違う形の付き合いがあったかもしれない二人。それでも二人の距離が最も近くなるのは仕事をしている時なんだよなぁ……
形を持たぬ想いによって結われたベルタンの髪、そして信頼する者達が繕ったベルタンのドレスを伴って邂逅したローズ・ベルタンとマリー・アントワネット。遂に運命の主役が揃った形だね -
Posted by ブクログ
綺羅びやかな店を構えた事で仕立て屋として大きな躍進を見せたベルタン。けれどその裏に隠しようのない悲哀が……
ベルタンは第一話にて自分にベールは似合わないと、女としての身の振り方を諦めた。それでも期待とも言えない程の淡い期待をレオナールに対して懐いてたんだろうなぁ……なんて思ってしまう
指輪ですら無い指貫を持ち歩いていたベルタンの心境は如何に……
改めて女としての身の振り方を否定されたのなら、ベルタンが目指すべきは仕事を武器に生きること。男性からの後援を持たないベルタンがこれ以上の躍進を狙うならレオナールと同じように王太子妃に近づく必要が生まれてくる
けれどそこで自分よりも早く出世しており、そして女としての夢を見てしまったレオナールからの助けを受ける形で道を開くのは辛いだろうな……
ただ、王太子妃の近くを狙った作品を仕上げるならこれまでのような綺麗であったり意味を込めただけの服飾では栄光を手にすることは出来ない。コネが全てを解決してくれるわけはないから、ベルタンは仕立て屋としての実力を込めて最高の作品を仕上げる必要がある
そこで作り上げたものが独創的というか、レオナールの頬を引っ叩くようなものだったというか……
現代的価値観からすると意味判らん代物だけど、流行の最先端を行くという意味ではこれ以上ない作品となったようで
そうして下地が整った上で始まった24話からの流れがとても良いね
幾つもの奇縁で関わりが生まれつつもそれぞれがバラバラに動いていたあの四人が一緒になって一つの仕事を仕上げる様子は「待ってました!」という感覚にさせられるね
また、登場当初は不幸な女性の代表格みたいな形で描かれていたシャルトル公爵夫人が流行の広告塔となっていく展開は驚きを含んでいるだけに、25話で彼女の登場シーンが描かれた時には感慨深い気分になってしまったね
……いや、それにしてもあの髪型はちょっと判らんけども。一種の芸術作品と考えればアリ、なんだろうか?
男女の関係にはならなかったベルタンとレオナール
けれど、仕事が大成功を収めた後に余計な言葉を交わさずに手を打ち合わせてすれ違った二人の様子からは確かに「これで良かった」と感じられるものだったね
運命の男性に出会い、ベルタンの名を知ったマリー・アントワネットの存在は物語としてのメリハリを感じつつも、同時に革命の時に近付き続けているのだとも感じてしまう…… -
購入済み
毎回、ベルタンが腕を振るってどんなドレスを仕立てるのかが見もので面白いですが、早くマリー・アントワネットと出会わないかなー。
出会ってからどうなっていくのかがすごく気になってます!
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Posted by ブクログ
マリー・アントワネットの結婚生活があまりに壮絶過ぎる……!
味方は見当たらず、自分に親しくしてくれた相手も腹に一物抱えている。おまけにフランス宮廷の礼儀やマナーは自分の故郷と違いすぎてストレスがマッハで溜まる……
これはマリー・アントワネットでなくても精神がやられてしまうというもの
せめて夫であるルイ・オーギュストの態度がもう少し軟化してくれれば、パンティエーヴルのように何か良い変化は有り得たのかもしれないけど、夫婦の契りどころか同衾すら嫌がるとかどういうことなの……?こちらはこちらで養育係の影響が強いようだけど。
フランス宮廷は仄暗い思惑があまりにも多く飛び交っているものだから、その中で年若い異国の少女が生き抜くのは非常に大変なのだと伝わってくるね
そんなマリー・アントワネットが唯一頼ったのが王姫三姉妹。裏の思惑を知っていても表面上優しくしてくれるなら頼らざるを得ない。だから彼女らがマリー・アントワネットに吹聴する内容が強い影響を持ってくる
まさか、こんなにも早くデュ・バリー夫人と対立するとは知らなかったなぁ。挨拶戦争とは恐ろしい……
マリー・アントワネットとしては王姫三姉妹の言葉を信じ、自分自身の貞操観念から生じた対立。けれど、異国からやってきたマリー・アントワネットが問題を起こせば外交問題となってしまう
そんな折にベルタンに持ちかけられた難題。というか、マリー・アントワネットの生活があまりにも強烈過ぎるから、本作が服飾をメインテーマに据えている作品であるという点を忘れていたよ!
耳目を集める美しさを備えつつマリー・アントワネットに感傷を呼び起こさせるドレス
今回のベルタンは出番こそ少ないけれど、良い仕事をしたね
王宮での人間関係が移り変わる如く過ぎゆく時間を前に心構えを新しくしたデュ・バリー夫人。そんな夫人から与えられた王宮への一歩
けれど、移り変わるのは王宮内の人間関係だけではなくて……
デュ・バリー夫人から齎された一つの報。これも最後に取っておいたものが攫われてしまった、という話になるのだろうか…… -
Posted by ブクログ
史実をベースにしつつそこに漫画としての脚色を織り込む巧みさを感じられる一冊
マリア・アントニア、後のマリー・アントワネットがフランスに嫁ぐ中で繰り広げられる幾つもの物語。あまりに劇的な物語にマリー・アントワネットが主役になってもおかしくない構造。けれど、マリー・アントワネットが変化を迎える瞬間にドレスや化粧の変化を伴わせることで、これが仕立て屋ローズ・ベルタンの物語であるのだと明確にしているね
あの女帝マリア・テレジアが心配のあまり長文の手紙を寄越してしまう程の悩みの種であったマリー・アントワネットの自由さ
少女としては可愛らしいと愛でられるそれは一方で国と国を揺るがす婚姻の舞台においては不安材料となる。それは周囲が思うだけでなく、本人も感じているもの
だからこそ、婚姻の儀礼において華となる花嫁衣装に罠が仕掛けられるという事態の恐ろしさが否応なしに感じられるし、この場面でベルタンが関わってくることに頼もしさを覚えてしまうね
更にこの危機的事態に対してあのパンティエーヴルが余計なことは何も聞かずに高価なレースとダイヤモンドを差し出す展開は胸アツですよ…!
ベルタンが宣伝になる花嫁衣装、という以上の数多くの意味を込めてパンティエーヴルに贈ったものがこうして形を変えて帰ってくる描写は素晴らしいね!
それでも隠しきれない悲壮感があまりに多すぎて……
この事態にルイ・オーギュストは何を考えているのだろう?少なくとも結婚に対して乗り気ではないようだけど、だからって初夜に何もしないというのはどうなんだ……?
後にマリー・アントワネットと共に処刑されることになるこの人物がどのようにマリー・アントワネットの生涯を左右してくるのか…。今から恐ろしさを感じるばかりですよ -
Posted by ブクログ
第1巻ラストの展開から2巻はベルタンが『トレ・ガラン』に勧誘されるシーンから始まるのかなと想像していたけど、実際の2巻ではもうベルタンが『トレ・ガラン』のエースとして活躍しているシーンから始まるのね
展開が飛んだように思えてしまうけど、物語の終着点を考えたらもっと早いペースで進んだっておかしくないわけだから、むしろベルタンの活躍をしっかりと描いている方なのかな
名実共に備わってきたベルタンのもとに飛び込んだ王族が関わる花嫁衣装製作。失敗は許されないが、成功すれば大きな宣伝になる仕事。だというのに花婿であるルイ・フィリップ2世はとんだゲス男……
この花嫁衣装製作においては難題に次ぐ難題がベルタンに降り注ぐというのに一切弱音を吐くこと無く、むしろ果敢に立ち向かう様子は勇ましいね
パリに名声を轟かせるためには王族の結婚式にふさわしい花嫁衣装を作ることは最低限として求められるわけだけど、一方でベルタンが考えるのはパンティエーヴルを『幸せな花嫁』にすること
ここで披露したドレスそのものはパンティエーヴルの特徴を活かすものでありながら、彼女が気にしていたそばかすについてはそのままにした判断には尊敬の念を贈りたくなる
身に纏うドレスも披露する場所も彼女を最大限着飾るものだけど、一方で元々彼女に備わって生まれたものを『天然の戦化粧』と称するシーンにはパンティエーヴルに自信を付けさせたいという想いだけでなく、かつての自分が歩めなかった道を彼女に明るい太陽のように歩んで欲しいとの願いがあるように思えてしまった
また、あのルイ・フィリップ2世がパンティエーヴルに見惚れるシーンにはそれまでの理不尽な展開も有って爽快感溢れるものになっているね
それにしてもレオナールとベルタンの関係性はこのまま腐れ縁になる感じなのかな?互いの仕事を助け合うし、讃えても居る。けれど、そこから男と女の関係になることはないようで
ラストのあの一瞬、ベルタンにはレオナールにもっと泣き縋るだけの根拠も許しも有った筈。けれど、ベルタンはその道を選ばず、あくまでも仕事仲間として、そして自分が望む場所に先に辿り着く者を祝福する者としてレオナールを送り出した。花嫁として幸せに生きる道を選ばなかったベルタンだからこそ選んだ気丈の表情。
この先、ベルタンはどのようにして既にライバル達が辿り着いたヴェルサイユに行き着くことになるのだろうか? -
Posted by ブクログ
あの有名なマリー・アントワネットを取り巻く人間模様をファッションの側面から描き出す作品なのかな?取り敢えずはタイトルにあるようにマリー・ジャンヌ・ベルタンという女性が主人公のようだけど
驚きだったのは物語を彩るのは架空の人物ではなく、実在の人物であったことか。ただでさえ有名なマリー・アントワネットという人物の波乱万丈な人生を彩る人物が実在となれば、それだけでワクワク感が増してくるような気になるね
本作には主に2パターンの女性が登場するように思う
女を武器に生きる女。仕事を武器に生きる女
身の振り方として仕事を選んだベルタンが主人公なのだから、本作の方向性は仕事に生きる女性だけを魅力的に描いたっておかしくないのに、一方で女を武器に身の振り方を選んだララやベキューも生き生きと描かれている
これはどちらも当時としては正しい生き方であるとしつつ、ベルタンの仕事が結局の所、女性を魅力的に仕立て上げる事を生業としているから2パターンの女性の在り方は対立せず、共存する形となるのだろうね
それにしてもこのベルタンという女性はこうと決めたら迷いなく、そして止まること無く行動する女性だね
第一話の時点で彼女の腕前は師から認められつつも「この程度ならパリにごまんとある」と評価される程度の腕前
だというのに自分の仕事を認めさせる為にベキューに啖呵を切ったり、求められる服のヒントを探るために娼婦の溜まり場に座り込んだり……
それらの行動は力強い勢いを伴った才能を感じさせるものだね
だからこそ、そんなベルタンの周りに異なる才能を持つ人物が集まったのかもしれないけど
天性の髪結い技術を持つレオナール、自分の価値を高める男を捉える才能を持つベギュー、そしていずれ訪れるマリー・アントワネット……
これは意外と面白い作品になりそうだ