• 傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン 1巻
    ネタバレ 購入済み

    歴史蘊蓄ものとしてはいいと思う

    ベルタンが主役ということで、当時の服飾に関することや、そこへの情熱を描いたクリエイター系の作品を期待して最新刊まで拝読。
    歴史蘊蓄は豊富で、そこのところに注目して読むと面白いです。

    しかし、ベルタンの創作動機の描写がルサンチマンや商売(金稼ぎ)に集中し、服飾への情熱とセンスに溢れた人というよりは、センスを使って商売をすることが好きな人に見える。もちろんその表現自体は、読者として好き嫌いはあっても、物語として決して間違ったものではない。

    しかし、主題としてなにを表現したいのか、という作者の設定と、実際にストーリーに表現されているものにわずかなギャップを感じるのも事実です。

    キメ台詞が「仕事

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    2025年08月20日