此元和津也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
高校生二人の会話劇
ただ川辺でダラダラ会話してるだけ
なので、小説でも良いのでは?
と思ったが、会話に出てきたことに由来する回想場面など、漫画特有の良さがある。
ドラマ版しか見たことがなかったけど
「幕張」や「鳴くようぐいす」系なのね。
ドラマの「間」の感じを
漫画版では読むスピードもあり
リズムとして感じる。
前は暗いことばかり起きてイライラしてたので、読んでても面白さがイマイチわからなかったが、今も暗いことが多いのに、このご時世のやりようのなさもあってかすんなりと入ってくる。
(何があったんだ、オレ…)
ただただゆるく楽しむにはおすすめ
追記:画のパターンが少ないので、一箇所で写真 -
Posted by ブクログ
暴力まみれの物語。
いびつな世界の通行手形としてそれを駆使する者。
脆すぎる自我のためにそこから逃れられない者。
否も応もなく巻き込まれ、大きな喪失を抱える者。
登場人物の間で暴力は際限なく連鎖し、やがて円環する。
他者に刃を突き立てるとき、背中に刺さるナイフには気づけない。
復讐のため殺人を犯した者に、暴力とは無縁そうな高校生が放つ言葉。
「気持ち悪いんだよ。
家族の為っていうのがさ。
家族愛という名の自己愛だ。
家族を愛するという事は
愛さない他人を疎外するという事だろ。
分け隔てのある とっても自己中で無慈悲な行為なんだよ。」
それがどうした、と思った。
あたり前だろ?
命の重