此元和津也のレビュー一覧

  • スピナーベイト (3)

    Posted by ブクログ

    暴力まみれの物語。
    いびつな世界の通行手形としてそれを駆使する者。
    脆すぎる自我のためにそこから逃れられない者。
    否も応もなく巻き込まれ、大きな喪失を抱える者。
    登場人物の間で暴力は際限なく連鎖し、やがて円環する。
    他者に刃を突き立てるとき、背中に刺さるナイフには気づけない。

    復讐のため殺人を犯した者に、暴力とは無縁そうな高校生が放つ言葉。

    「気持ち悪いんだよ。
    家族の為っていうのがさ。

    家族愛という名の自己愛だ。

    家族を愛するという事は
    愛さない他人を疎外するという事だろ。
    分け隔てのある とっても自己中で無慈悲な行為なんだよ。」

    それがどうした、と思った。
    あたり前だろ?
    命の重

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    2011年08月25日
  • セトウツミ 8

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    残念な最終巻

    これまでほっこり温まる内容のお話だっただけに、最終巻における展開のがらっと変わりようが激しく、違和感を覚えた。
    最後はひとまずハッピーエンドになっているが、そこに至るまでが後味悪すぎる。
    前の巻までは楽しく読んでいたが、今後は読み返すたびに、「こんな楽しい内容だけど、裏で内海が考えていたのは……」と思えてきて、明るい気分で読み返すことができない。
    また、内海の病気がほぼ特定できる形で登場しているが、この病気の人間への偏見を招きそうで、その点も嫌だった。

    0
    2024年04月19日