此元和津也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
相変わらず、セトとウツミの二人の高校生の河原での会話だけでほぼ進行するドラマ。よく続くなぁ。
今回は、相手の言ってることを全否定し続けるとか、「まるで○○の如く」をつけるとか「あんねんそれ」「あんの!?」
を繰り返すとか。
例えば、
小説を書きたい。
「タイトルから考えた方がええんちゃう?」
「ああ確かにタイトルって大事やもんな」
「なんかキャッチーなタイトルないん?」
「『坊っちゃん』とか。」
「あんねんそれ」
「あんの!?」
「タイトルのことは1回忘れよ」
「タイトルって何?」
「もう忘れてるやん」
相当時間をかけて会話を作っていくのだろう、素晴らしい切り返しの連続だ。
このまま漫才の台 -
Posted by ブクログ
「せとって書くと人が殴られてるように見える」「猫あるある」「手術前の女の子の前でのノリ会話」。最近はバルーンさん、ハツ美ちゃん、ゲームの審判・蒲生君、ヤクザのおじちゃんなどゲスト出演も多いのだが基本は河原での漫才のような会話で声出して笑える漫画ってこれだけではないかと思う。
手術前の女の子との会話は
「わたし市立病院で入院してるんです。」
「そうなんやうちのお婆ちゃんもそこで入院してるで。死ぬ人が行くと言われてる別館の方やけど」
「わたしも別館です。」
「・・・・」
「・・・・」
という気まずさをごまかすために
「こないだの連休どこ行ってたん」
というどうでもいい会話を異常に熱心に始めるとこな -
Posted by ブクログ
このまま漫才でやっても受けるちゃうかなぁと思う。相変わらずの会話のうまさ。小説読みたい。
ラスト250歩かかるところを100歩で行けると言い張って、歌舞伎のような大股でやってきたけど少しとどかない。「どこをゴールとみなすかやけどなぁ」
「おでんで喩えるのやめてくれけん?ややこしいわ」
「なんか・・・難しいフランス映画観た後みたいな顔してはります。」
「前はだいぶはしょったから今回はディレクターズエディションでお届けするわ。」
「もうちょっとゆっくり話し合ったらええんちゃうんかい!」
「今更元のテンポには戻られへんやろがい!」
「気まずくなって辞めたバイトかなんかの話かい!」
「"店舗 -
Posted by ブクログ
映画化もされて人気マンガになってる。放課後、高校生が川べりでおしゃべりしてるだけのマンガで、よくまぁそういうマンガを書こうと思ったものだ。会話によほどの自信がないとできない。「波よ聞いてくれ/沙村広明」という最近こうした小説を書いても十分いけそうな作家が増えたような気がする。
少し無断転載。
「何歳ぐらい?」
「30代から50代くらいかな」
「なんやその白骨死体ばりの年齢の幅」
「こないだ 親知らず抜いてん」
「え?」
「いや・・・こないだ親知らず抜いたって・・・」
「二度聞き史上一番しょうもなかったわ」
「訊いてくれへん?」
「嫌やそんなん」
「頼むわバナナあげるから」
「なんでバナ -
購入済み
いい感じにツボ
無料版よんで、笑って、
うっかり5巻まで購入してしまった。
あ~面白かった。
うまいことズレをかけあわせたり、
ちょいちょい重い内容を挟んだり、
ぬるりとした恐ろしさというか、
登場人物の家庭環境・生活・将来などに対して漠然とした不安がめばえつつも笑ってしまうという。
続刊が楽しみ。