杉山尚子のレビュー一覧
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企業は社員によって構成されている。社員の行動の集積が企業活動そのものである。したがって、企業組織マネジメントの究極の課題は、社員、すなわち、人間の行動の問題といってよい。P10のこの一節は自身の最近の問題意識を的確に表現している。また、組織人事コンサルタントとして著名な舞田竜宣氏による「人の行動は、変えられる。組織の文化も、変えることができる。」という冒頭の言葉も大変心強く感じた。しっかりと通読はできていないが、その科学的・体系的な方法論を深く理解していきたい。人の性格や人格を変えるということではなく、人の「行動」を変えるということはポイントだと思う。
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Posted by ブクログ
ネタバレ例があり、とてもわかりやすい
行動分析学、パフォーマンス・マネジメントは組織や個人のパフォーマンス向上に影響を与えることができる
マネージャーやHRの人は読んだ方がいいと感じた
出来る人は自分でやったことを自分で褒め、続けることができる環境を作っている
行動は医学によって考えられる
ポジティブな反応がポジティブな集団を作る
好子、嫌子が強化、弱化されることで行動が形成される
褒めるのは行動です 行動の60秒以内に褒めないと効果がない
何回か一回に好子を与えるようにすると人はその行動を長く続ける(変比率強化スケジュール)
行動をプロセス化して、具体化する、そしてどこのプロセスが苦手で何を強化 -
Posted by ブクログ
先にこれを読めばよかったな…とも思ったのだが,具体例の出ている『使える行動分析学』を読んでいたから読みやすかったのかもしれないと思い直して,たぶん,どっちでもいいと思う。
学問としての歴史が書いてあったり,行動分析学の初歩的な部分をしっかり説明してくれているので,これからこの分野を囓ってみようという人にはピッタリだと思う。
あとがきを一部転載する。行動を分析することの中身がよく分かる文章だ。
目の前にお菓子がある。なぜ食べるのか。食べたかったからだ,と。あるいは,好きなお菓子を目の前にして,食べないで我慢するという人もいる。なぜか。痩せようと思うからだ。
行動分析学という心理学は -
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P16
行動分析学では、目安として「60秒ルール」と呼ぶように、行動をしてから60秒以内に起こらない結果には、ほとんど意味がないと考えている。
P32
行動は、行動直後の状況の変化によって変わる。専門用語では行動随伴性と呼ぶ。
好子
行動の直後に出現する行動を増やす刺激や出来事
行動の直後に好子が出現すると行動は増加する
ダイアグラムを書くさいには、左からではなく真ん中の「行動」から始める。(「社員が定時に帰社する
」など)
行動の理由は、直前直後の状況の変化にあるから、この行動の直前と直後に何が起こっているのかを考えるのだ。
行動の問題を考えるときは、「頑張り」「努力」「良い -
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ネタバレ人は変えられなくても、人の行動は変えられる。
著書の中での行動の定義とは、「何か手を使って動くことではなく、ものを考えたり、推論したり、記憶したり、プランニングをしたり、相手の気持ちを思いやったり、喜びや怒りを感じること」、そして「能動的に何かアクションをすること」である。その行動の原因を明らかにし、行動に関する法則を見出そうとする科学が「行動分析学」である。
部下が思い通りの仕事をしないとき、「やる気があれば仕事をするだろう」と心の中と行動を結びつけ、やる気や能力不足を原因にしたところで問題は解決しない。いかに行動を変え、その行動を強化していくことで変えていくかが重要である。
覚えてお -
Posted by ブクログ
ネタバレなによりも行動分析という
性格・人格に原因を帰さない
論理的で【科学的】な手法で人の行動を変えることが面白い。
「あの人は●●な人だから・・・」と言ってしまえば終わってしまう
部分をシンプルに構造的に分解していく。
「【なぜ】あの人は●●になっているのか?」
→●●に見える【行動】は何?に着目をし、改善をする
①人の行動は
行動直後に起こる下記の3つの変化で変わること
・強化:行動直後に気持ち良くなる。苦痛から逃れられる
・消去:行動直後に何も変わらない→意味が無い→行動が減る
・弱化:行動直後に嫌なこと(怒られる等)が起こる→行動しなくなる
②60秒ルール
・3つの変化は行動から60