杉山尚子のレビュー一覧
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ネタバレ行動分析学を学ぶと『人は変われる』という哲学的な信念を持つことができる。本書では人の行動を変える方法として、「強化」「消去」「弱化」の3つが紹介されている。
強化とは、ある行動をした直後に良いことがあるともっとその行動をするというもの。例えば、上司に相談したら問題が解決したとか、勉強をしたら親に褒められたということが挙げられる。この強化は、いい習慣だけでなく、喫煙やだらだら癖といったものにも適用されてしまうので注意が必要。
消去とは、ある行動をした直後に何も変わらないとその行動をしなくなるというもの。消去では、行動は徐々に減り、一時的にバースト(行動が一時的に増える)が起こることがある。例 -
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ネタバレリブセンスの課題図書。
行動の随伴性に着目して人の行動を変える。
随伴性とは,問題となっている行動とその行動の直後に怒る状況の変化との関係のことである。
大きく分けて,①強化の随伴性②弱化の随伴性がある。
強化の随伴性は,問題となっている行動が起こりやすくする。弱化はその逆。
たとえば,たばこをやめたいとき。
たばこを我慢した→自分を褒めた→次も煙草をがまんした
この例で,自分をほめるという行動は,その前の我慢するという行動を強化している。
何かの行動を起こしたいとおもったら,その行動を強化する随伴性について考えてみる。
何かの行動のパターンが存在しているのなら,そのパターンを維持している -
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◾️Good◾️
ジュディス・コマキの有能なリーダーの指示タイミングの研究や、デイビッド・ロンバートの指示方法の違いによる遂行率の研究など、行動分析学で頻繁に引用されている先行研究が、例文とともに分かりやすく掲載されていた。
◾️More◾️
レスポンデント行動、オペラント行動、シェイピング、は運動学習やコーチングでも出てくる説明だった。
◾️New◾️
「チェイニング」は初めて聞いた手法だったので、業務で早速試してみたい。
【チェイニング】
多くのプロセスを経て完遂される行動は、プロセスの1つ1つを書き出してみる課題分析作業を行い、プロセスを順序正しく遂行できるようにする。
⑴⑵⑶⑷⑸ -
Posted by ブクログ
本書の内容は「ほめる技術」に通ずるものがあると思って見返したところ、強化と弱化、60秒ルール、シェイピングなどの同じ用語が出てきた。ほめる技術は行動科学で、本書は行動分析学。同じ領域なのだろう。
行動の直後に好子が出現すると行動は増加する。会議で好ましい発言に対してポジティブなリアクションを返すと、そのような発言が次々と出るようになる。
進捗会議の事例
乗り越えたことや工夫したこと、結果が出たことに対して関心を示し、ポジティブに反応するのは、よい報告をするという部下の行動を強化する。逆に、「ふうん」という無関心や「まだまだだな」という否定は、嫌子による弱化や消去になる。
★失敗の報告を奨励