【感想・ネタバレ】行動分析学入門 ――ヒトの行動の思いがけない理由のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2020年12月22日

行動を改善するためには操作できる変数を原因として考える必要がある。
人はやり方が分かればやる気になるとは限らない。行動を強化できる行動随伴性は何かを考えると、行動の前後で変化が起きている。落ち着きがないから歩きまわるのではなく、嫌なことがあるから落ち着かないのかもしれない。
また、言語は言語行動であ...続きを読むる。聞き手の聞き方によって話しての行動を強化することができる。教育の場面でいかに聞き方が大切かがわかるだろう。
次の人のための補充するといった行動は社会が教えなければ習得することはできない。この側面からも教育の意味が再認識できたと考える。

0

Posted by ブクログ 2020年12月07日

 先にこれを読めばよかったな…とも思ったのだが,具体例の出ている『使える行動分析学』を読んでいたから読みやすかったのかもしれないと思い直して,たぶん,どっちでもいいと思う。
 学問としての歴史が書いてあったり,行動分析学の初歩的な部分をしっかり説明してくれているので,これからこの分野を囓ってみようと...続きを読むいう人にはピッタリだと思う。

 あとがきを一部転載する。行動を分析することの中身がよく分かる文章だ。

 目の前にお菓子がある。なぜ食べるのか。食べたかったからだ,と。あるいは,好きなお菓子を目の前にして,食べないで我慢するという人もいる。なぜか。痩せようと思うからだ。
 行動分析学という心理学は,それでは納得しない。食べたいという欲求や,痩せようという意志が生まれる,さらなる原因を考える必要があるからだ。欲求や意志のような心は,行動を生みだす原因ではなく,それ自体が、原因を求められるべき研究対象なのである。さらにいえば,心は,目に見える行動と同じ原理で制御される「行動」なのである。(本書p.185)

 どうです,読みたくなりませんか?
 この行動分析学は,とくに障害児教育の世界でとても力を発揮しているようです。
だらしないから…,根気がないから,我慢できないから…,どうせ生まれつき…と思っている方,それは考え違いです。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年12月02日

随伴性というもので人の行動に合理性を持たせようとする.
禁煙が続かない理由や上司や教師の精神論を持っていして叱ることの無意味さに随伴性というメガネを通した解釈を与えてくれる.

0

Posted by ブクログ 2015年10月08日

B・F・スキナーによって創始された心理学の一体系である行動分析学(behavior analysis)が分かりやすく解説されている。
行動分析学の真骨頂は行動随伴性と説かれている。
行動随伴性とは、行動の原因を分析する枠組みで、行動とその直後の状況の変化との関係を指す。
・好子出現の強化:行動の直後...続きを読むに好子が出現すると、その行動は繰り返される。
・嫌子消失の強化:行動の直後に嫌子が消失するとその行動は繰り返される。
・嫌子出現の弱化
・好子消失の弱化
この原理は、自分の行動変容にも有用であると思われる。実践してみようと思わせる内容であった。

0

Posted by ブクログ 2016年05月04日

仕事で行き詰っていたので、読んでいて楽になった。
周囲と自分からの評価で、自分にラベリングをしていたんだな、という実感がある。
この本はそんな観念を払って、行動を見直したり、どうすれば自分の癖や認識を変えられるのか、考えさせてくれたりする。

0

Posted by ブクログ 2021年11月09日

行動分析学、初めて聞いたけど読んでみるとどうやら心理学がかなり関与してるみたい。
また、他の学問と違って限られた概念(強化、弱化、好子、嫌子、消去、復帰、強化スケジュールなど)で行動全般を説明しようとするってのが個人的に面白いと思った。
正直まだ理解しきれてないからもう一回読みたい。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年06月19日

入門よりも少し難しめ
しかし、一つ一つの言葉を噛み砕いて説明されているし、順番が疑問を解決されるような形でされているので、読みやすい

また実験や方法論まで触れられており、興味深かった

行動の原因を分析するために、好子、嫌子などを使う


フィードバックをよくする上司の部下は仕事が早い
目標達成す...続きを読むるにはちょっとずつの目標が必要
随伴性を意識することで、何かを止めることや何かを始めることができる、例えばタバコをなぜ吸い続けてしまうのかを考え、吸う前と後のことを考える
反応がないことで、人は行動しなくなる、例えばナースステーションにきでた人が反応されなるなると来なくなる

0

Posted by ブクログ 2020年11月11日

自分のことも他人のことも、意思が強い弱いとか、優しいから優しくないから、とか何かと「心」で片付けてたり、決めつけたりしてた。でもそれってナンセンスなんだな〜って感じた一冊。

行動の原因は「心」ではなくて周辺環境や状況によるもの。この本を読むと自分にも他人にも優しくなれそう。表層に現れた行動だけで人...続きを読むを決定付けることはできないし、変われるチャンスを確実に掴むことができるんだな〜。もっと行動分析学を知りたいって思った。

0

Posted by ブクログ 2019年05月02日

初心者にわかりやすくまとめてくれていてコンパクトだが、面白みにはかけている。また、教科書・参考書的な感じもする。

0

Posted by ブクログ 2018年12月31日

やる気がないからできないといった、心を観念する同義反復を伴った我々の慣れ親しんだ医学モデルを脇に置きつつ、行動分析学とは何かということが一貫して述べられており、とても分かりやすい。好子、嫌子といった独自の概念が登場するが、少ない概念、分類により人間の行動を記述する様は説得力があった。
最後の章の、言...続きを読む語を行動に随伴するものとして捉えるものとして分析し、応用していく様もかなり魅力的な考えに写った。

0

Posted by ブクログ 2018年12月27日

行動の構造的理解ができる。
行動分析学とは何か?事例や図を使ってイメージしやすく解説されている。
また、行動分析にまつわる著者の経験談なども交えているため、親しみやすさを感じながら読み進められる。対人援助に関わる方にとっては、いい意味で関わり方を仕組み化できると感じた。

0

Posted by ブクログ 2018年11月25日

行動分析学とは何かを知ることができる。本の作りのせいで(横書き左開き)ちょっと読みにくいけれど概ね親切な書き方。これを実生活で即役立てることはできない、あくまで学術書。

0

Posted by ブクログ 2018年11月18日

僕自身、行動分析学の本をいくつか読みました。
内容としては、しっかり要点を抑えつつ、割と細かなところもあったりました。
タイトルに「入門」とありますが、割と内容は網羅的という印象です。

0

Posted by ブクログ 2018年10月09日

2005年9月21日 初版

その名の通り「行動分析学」という学問の入門書。

人の行動を「医学モデル」ではなく行動そのものに焦点を当てて分析していく手法。

学問自体も興味深いが、うまく理解できれば自分自身の行動を制御したり、習慣作りに活かせたりする情報が詰まっている。

0

Posted by ブクログ 2016年11月26日

行動分析学の根本にある思想を具体的な例を交えながら丁寧に解説している。「好子/嫌子」「出現/消失」「強化/弱化」という、それぞれ対をなす3つの概念の説明がスッキリとまとまっている印象を受けた。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年06月12日

行動分析学の第一人者である著者によって書かれた入門書。

すでにある程度行動分析学の本を読んでいたので、基本的な行動分析学のレクチャーに関しては既知のことが多かった。

行動分析学とは大まかにまとめると下記のようなことになる。
人間が行ある動をするかしないかは「心」「意志」といった内面的な部分では...続きを読むなく、行動の後に起こる快、不快によって決まる。
ある行動の後に快が起こればその行動は強化され、不快が伴えば弱化する。
快が起こす要素を「好子」、不快を「嫌子」とよぶ付随する要素全般を行動随伴性と呼ぶ。
上記を応用した、様々な組み合わせがある(好子消失の防止など)


スキナーの思想や言語活動に関する部分に関してははじめてのこともあり、この部分は学術的な部分で参考になったかも。

0

Posted by ブクログ 2015年09月01日

新書にしては随分教科書的な内容になっているけれど、行動分析学の基本的な考え方について要点を絞りながら、教科書以上に噛み砕いた説明がされている。学習心理学の授業などで煮詰まってしまった人にも読んでほしい。

0

Posted by ブクログ 2024年01月01日

◾️Good◾️
ジュディス・コマキの有能なリーダーの指示タイミングの研究や、デイビッド・ロンバートの指示方法の違いによる遂行率の研究など、行動分析学で頻繁に引用されている先行研究が、例文とともに分かりやすく掲載されていた。

◾️More◾️
レスポンデント行動、オペラント行動、シェイピング、は運...続きを読む動学習やコーチングでも出てくる説明だった。

◾️New◾️
「チェイニング」は初めて聞いた手法だったので、業務で早速試してみたい。

【チェイニング】
多くのプロセスを経て完遂される行動は、プロセスの1つ1つを書き出してみる課題分析作業を行い、プロセスを順序正しく遂行できるようにする。
⑴⑵⑶⑷⑸のプロセスがある場合、⑸をまずやってみてもらう。⑸が出来るようになったら⑷⑸をやってみてもらう。というように、最後の締めだけは自分で実行し、達成感を味わわせるのが大事である。

0

Posted by ブクログ 2021年10月17日

意志が弱いとか性格とかじゃなく、行動の原因を分析し、行動の直後の状況の変化との関係を科学する、行動随伴性によって行動を見る考え方。
行動の直後に好子が発生するとその行動は強化される。
でも実生活にどう活用しようかな〜というとこまでは見つけられず...。

0

Posted by ブクログ 2021年03月12日

面白半分で購入しましたが、いかんせん素人には難しかったのか、それとも遊び半分で読んだのがいけなかったのか、あまり面白いと感じませんでした。
良い結果が出たから行動は繰り返され、悪い結果が出たから行動は消失する、くらいしか読み取れませんでした。

0

Posted by ブクログ 2020年08月15日

わかりやすい。わかりやすいのはよいが、もう少し深みも欲しい。もっと知りたくなったので、本書はそう言った意味では大成功の良書です。
実践に活かしたいと思うような考え方を学べました。

題名にあるように入門としては最適かもしれない、できれば、参考文献に引用されたものだけではなく、今後もう少し知りたい人向...続きを読むけに読み進むための参考文献も上げてほしかった。入門書には絶対そんなブックガイドも必要だと改めて思いました。

0

Posted by ブクログ 2020年06月27日

一見複雑な行動を取っているように見えても、その原理的なものは、案外単純な要素で成り立っているのだ。ときには、「自分の行動を決定づけている行動随伴性は何か?」と自分の行動を振り返ってみることも必要なのであろう。

0

Posted by ブクログ 2020年05月08日

人の行動や認識の仕方について興味持っていて、たまたま手にした本。行動の前後について考えるというのは新しい発見だった。

さらにいえば、マネジメントやコーチングなどに役立ちそうな内容もあって、さっそく仕事でも活かそうとおもう。

0

Posted by ブクログ 2020年04月22日

初学者向け。いくつかの基礎的な専門用語(行動随伴性、それに関わる好子・嫌子etc)を具体的な例を挙げて説明してる。具体例がかなり身近な内容でとっつきやすいけど、物足りない感じは否めなかった。

0

Posted by ブクログ 2017年04月12日

行動分析学は数学のようだ。公式を理解すれば、様々な行動を解釈できる。シンプルすぎる考え方には、賛否があると思うが、誰にでも分かりやすいという点は、今の時代にフィットしているように感ずる。

0

Posted by ブクログ 2016年11月09日

入門書としては難しく感じる部分もあるかもしれない。繰り返し行動分析の考え方の基本を述べているので,その考え方が腑に落ちれば,理解しやすくなるのでは。

0

Posted by ブクログ 2015年10月14日

※抜粋
客が店員に向かって、「ビール!」と言った。
なぜこの人はそう言ったのだろうか。ビールが飲みたいから、と答えてはいけない。欲求が行動の原因ではない。行動の直後に起こる出来事が何なのかを考えることが、行動分析学の基本である。


日々の企画の仕事のなかで、お客様の望むことは何であるかを考えるこ...続きを読むとがあるが、これはほとんど前者の「ビールが飲みたいから」という次元で発想していると気づく。

それをさらに分解して、直後にどうなるか、そしてその行動を強化し繰り返させるのは何か、弱めるのは何か、ということを深く考えるための「考え方」を教えてくれた一冊でした。

0

Posted by ブクログ 2015年10月13日

行動を強める:好子の出現,嫌子の消失
行動を弱める:好子の消失,嫌子の出現
行動随伴性,
条件性刺激によるコントロール
納得できるのだが,奥底では納得できていない自分を感じる。
行動とは何か。死人にできないこと。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年05月06日

 行動のすぐあと、あるいは行動と同時に起こる状況の変化と行動の関係が、行動随伴性である。
 「行動は、行動のもたらす効果によって影響を受ける」というのは、行動随伴性によって行動を見ようとする行動分析学の根本的な考え方である。
 行動の直後の状況の変化によって行動の回数が増えることを、専門用語では「強...続きを読む化」という。
 人間の行動は、行動の直後に出現の変化が起こると強化される、そして、この時出現したものを専門用語で「好子(こうし)」という(好子出現の強化:行動の直後に好子が出現すると、その行動は将来繰り返される)。
 行動が強化される時に行動の直後に消失するものは、「好子」の逆の性質を持つもの、すなわち「嫌子(けんし)」である(嫌子抄出の強化:行動の直後に嫌子が消失すると、その行動は将来繰り返される)。
 意識されなくても、随伴性が行動を制御しているのである。
 行動しても何も起こらなければ、いずれ行動はしなくなる。強化されない行動はしないのである。強化随伴性がなければ、行動は消えてなくなる。

0

Posted by ブクログ 2020年06月15日

話はなんか古臭い感じがするんじゃないかと思うけどよく書けてる。



再読2010/12/31 「行動分析学」ってのは古いんじゃなくて2000年ごろからはやっているわけか。

0
購入済み

まあまあ面白い

2018年05月29日

入門書だけあって事例が分かりやすく、頭に入りやすく書かれている。だが後半は飛ばし読みしてしまった。あくまで入門であって方法論ではないということで、期待したものと違った。

0

「学術・語学」ランキング