【感想・ネタバレ】行動分析学入門 ――ヒトの行動の思いがけない理由のレビュー

あらすじ

失敗行動や犯罪の原因は、“心”に求められることが多い。「あいつはやる気がない」「過去のトラウマだ」等々。しかし、これでは評価にこそなりえても、問題解決にはつながらない。行動分析学は、ヒト及び動物の行動を「行動随伴性」という独自の概念によって明らかにするもので、行動の原因を個体内部、つまり心ではなく、個体を取り巻く外的環境に求めていく。アメリカの心理学者スキナーが創始した学問体系である。介護や医療、ビジネス、スポーツ、家庭などさまざまな現場で応用されており、大きな成果をあげてきた。本書は、日本における第一人者による、わが国初の一般用入門書である。【目次】まえがき/第1章 心理学をめぐる誤解/第2章 行動の原理/第3章 行動をどのように変えるか/第4章 スキナーの思想と実験的行動分析/第5章 言語行動/あとがき

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Posted by ブクログ

行動を改善するためには操作できる変数を原因として考える必要がある。
人はやり方が分かればやる気になるとは限らない。行動を強化できる行動随伴性は何かを考えると、行動の前後で変化が起きている。落ち着きがないから歩きまわるのではなく、嫌なことがあるから落ち着かないのかもしれない。
また、言語は言語行動である。聞き手の聞き方によって話しての行動を強化することができる。教育の場面でいかに聞き方が大切かがわかるだろう。
次の人のための補充するといった行動は社会が教えなければ習得することはできない。この側面からも教育の意味が再認識できたと考える。

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2020年12月22日

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 先にこれを読めばよかったな…とも思ったのだが,具体例の出ている『使える行動分析学』を読んでいたから読みやすかったのかもしれないと思い直して,たぶん,どっちでもいいと思う。
 学問としての歴史が書いてあったり,行動分析学の初歩的な部分をしっかり説明してくれているので,これからこの分野を囓ってみようという人にはピッタリだと思う。

 あとがきを一部転載する。行動を分析することの中身がよく分かる文章だ。

 目の前にお菓子がある。なぜ食べるのか。食べたかったからだ,と。あるいは,好きなお菓子を目の前にして,食べないで我慢するという人もいる。なぜか。痩せようと思うからだ。
 行動分析学という心理学は,それでは納得しない。食べたいという欲求や,痩せようという意志が生まれる,さらなる原因を考える必要があるからだ。欲求や意志のような心は,行動を生みだす原因ではなく,それ自体が、原因を求められるべき研究対象なのである。さらにいえば,心は,目に見える行動と同じ原理で制御される「行動」なのである。(本書p.185)

 どうです,読みたくなりませんか?
 この行動分析学は,とくに障害児教育の世界でとても力を発揮しているようです。
だらしないから…,根気がないから,我慢できないから…,どうせ生まれつき…と思っている方,それは考え違いです。

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2020年12月07日

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ネタバレ

随伴性というもので人の行動に合理性を持たせようとする.
禁煙が続かない理由や上司や教師の精神論を持っていして叱ることの無意味さに随伴性というメガネを通した解釈を与えてくれる.

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2017年12月02日

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仕事で行き詰っていたので、読んでいて楽になった。
周囲と自分からの評価で、自分にラベリングをしていたんだな、という実感がある。
この本はそんな観念を払って、行動を見直したり、どうすれば自分の癖や認識を変えられるのか、考えさせてくれたりする。

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2016年05月04日

Posted by ブクログ

既読類書の参考文献一覧から行動分析学についてもう少し深堀してみようかと読んでみた。
入門書としては少し難しめだが既に2冊ほど読んだからそれほど苦にはならなかった。
一つ一つの言葉を噛み砕いて説明されているし、疑問を解決されるような順に書かれているので、読みやすかった。

第1章
P.11 行動分析学 behavior analysis は、1930年代に米国の心理学者B・F・スキナーによって創始された心理学の一体系。
P.14 人間や人間以外の動物の行動には、それをさせる原因があり、行動分析学はその原因を解明し、行動に関する法則を見出そうとする学問である。
★行動とは死人にはできない活動のことである。
P.44 行動随伴性:行動の原因を分析する枠組みで、行動とその直後の状況の変化との関係をさす
行動分析学の対象:
 「レスポンデント行動」行動の原因は行動の「前」に発生、
 「オペラント行動」行動の原因は行動の「後」にある

第2章
P.46 強化:行動の直後の状況の変化によって、行動の回数が増えること。
P.47 好子(こうし):行動の直後に出現した場合に、行動が強化される刺激や出来事。
P.56 弱化:行動の直後の状況の変化によって、行動の回数が減ること。
P.53 嫌子(けんし):行動の直後に消失さた場合に、行動が強化される刺激や出来事。
P.52 出現:変化の方向が『ない』→『ある』
P.52 消失:変化の方向が『ある』→『ない』
P.47 好子出現の強化:行動の直後に好子が出現すると、その行動は繰り返される。
P.53 嫌子消失の強化:行動の直後に嫌子が消失すると、その行動は繰り返される。
P.57 嫌子出現の弱化:行動の直後に嫌子が出現すると、その行動は将来しなくなる。
P.61 好子消失の弱化:行動の直後に好子が消失すると、その行動は将来しなくなる。  
P.64 消去と復帰
 行動しても何も起こらなければ、いずれ行動しなくなる:「消去」
 弱化随伴性がなくなると行動は元に戻って増えてしまう:「復帰」
P.74 「般化」…刺激や条件が違っても同じ行動をする⇔「弁別」 

第3章
P.80 なぜやらないのかという問題には、必ず知識や情報の不足が絡んでいるわけではない。
P.83 指示を出せば相手はその通りにすると考えるのは、ある意味では幻想である。
p.107 好子を使う場合は、毎回の行動に好子が出現しなくても行動は維持されやすい。
 嫌子によって行動を制御するには、嫌子を頻繁に与え続けなければならない。嫌子出現の弱化はコストがかかる。好子消失の方がベター。   
★有能なリーダーはフィードバックを細かく入れる。具体的な指示を出す。
【シェイピング】即時強化:目標達成後すぐ褒める。目標は徐々に引き上げる。挫折した時は直前の目標を再度練習する。
【チェイニング】行動手順を鎖のように繋げる。最初は教え、後に実践させる。徐々に実践を増やす。

第4章
スキナーの哲学:フランシスコ・ベーコン、エルンスト・マッハ、ジョン・B・ワトソンの影響。実験を通して行動の原因を分析。
消去抵抗:消去しているのにもかかわらず、行動をなおも続けること。(ex. エサは出てこないのにキーつつきをやめない)
バースト:消去直後に行動が一時的にエスカレートすること(ex. 自販機のジュースが出ない→もう一度押す、強く押す、叩く、蹴飛ばす)
部分強化:行動が100%強化される連続強化と、まったく強化されない消去の中間部分。

第5章
話者の言語行動を強化するのは他者(聞き手)だが両者は共通の言語共同体に属していなければならない。

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2024年05月22日

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行動分析学、初めて聞いたけど読んでみるとどうやら心理学がかなり関与してるみたい。
また、他の学問と違って限られた概念(強化、弱化、好子、嫌子、消去、復帰、強化スケジュールなど)で行動全般を説明しようとするってのが個人的に面白いと思った。
正直まだ理解しきれてないからもう一回読みたい。

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2021年11月09日

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ネタバレ

入門よりも少し難しめ
しかし、一つ一つの言葉を噛み砕いて説明されているし、順番が疑問を解決されるような形でされているので、読みやすい

また実験や方法論まで触れられており、興味深かった

行動の原因を分析するために、好子、嫌子などを使う


フィードバックをよくする上司の部下は仕事が早い
目標達成するにはちょっとずつの目標が必要
随伴性を意識することで、何かを止めることや何かを始めることができる、例えばタバコをなぜ吸い続けてしまうのかを考え、吸う前と後のことを考える
反応がないことで、人は行動しなくなる、例えばナースステーションにきでた人が反応されなるなると来なくなる

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2021年06月19日

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自分のことも他人のことも、意思が強い弱いとか、優しいから優しくないから、とか何かと「心」で片付けてたり、決めつけたりしてた。でもそれってナンセンスなんだな〜って感じた一冊。

行動の原因は「心」ではなくて周辺環境や状況によるもの。この本を読むと自分にも他人にも優しくなれそう。表層に現れた行動だけで人を決定付けることはできないし、変われるチャンスを確実に掴むことができるんだな〜。もっと行動分析学を知りたいって思った。

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2020年11月11日

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初心者にわかりやすくまとめてくれていてコンパクトだが、面白みにはかけている。また、教科書・参考書的な感じもする。

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2019年05月02日

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やる気がないからできないといった、心を観念する同義反復を伴った我々の慣れ親しんだ医学モデルを脇に置きつつ、行動分析学とは何かということが一貫して述べられており、とても分かりやすい。好子、嫌子といった独自の概念が登場するが、少ない概念、分類により人間の行動を記述する様は説得力があった。
最後の章の、言語を行動に随伴するものとして捉えるものとして分析し、応用していく様もかなり魅力的な考えに写った。

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2018年12月31日

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行動の構造的理解ができる。
行動分析学とは何か?事例や図を使ってイメージしやすく解説されている。
また、行動分析にまつわる著者の経験談なども交えているため、親しみやすさを感じながら読み進められる。対人援助に関わる方にとっては、いい意味で関わり方を仕組み化できると感じた。

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2018年12月27日

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行動分析学とは何かを知ることができる。本の作りのせいで(横書き左開き)ちょっと読みにくいけれど概ね親切な書き方。これを実生活で即役立てることはできない、あくまで学術書。

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2018年11月25日

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僕自身、行動分析学の本をいくつか読みました。
内容としては、しっかり要点を抑えつつ、割と細かなところもあったりました。
タイトルに「入門」とありますが、割と内容は網羅的という印象です。

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2018年11月18日

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2005年9月21日 初版

その名の通り「行動分析学」という学問の入門書。

人の行動を「医学モデル」ではなく行動そのものに焦点を当てて分析していく手法。

学問自体も興味深いが、うまく理解できれば自分自身の行動を制御したり、習慣作りに活かせたりする情報が詰まっている。

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2018年10月09日

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行動分析学の根本にある思想を具体的な例を交えながら丁寧に解説している。「好子/嫌子」「出現/消失」「強化/弱化」という、それぞれ対をなす3つの概念の説明がスッキリとまとまっている印象を受けた。

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2016年11月26日

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ネタバレ

行動分析学の第一人者である著者によって書かれた入門書。

すでにある程度行動分析学の本を読んでいたので、基本的な行動分析学のレクチャーに関しては既知のことが多かった。

行動分析学とは大まかにまとめると下記のようなことになる。
人間が行ある動をするかしないかは「心」「意志」といった内面的な部分ではなく、行動の後に起こる快、不快によって決まる。
ある行動の後に快が起こればその行動は強化され、不快が伴えば弱化する。
快が起こす要素を「好子」、不快を「嫌子」とよぶ付随する要素全般を行動随伴性と呼ぶ。
上記を応用した、様々な組み合わせがある(好子消失の防止など)


スキナーの思想や言語活動に関する部分に関してははじめてのこともあり、この部分は学術的な部分で参考になったかも。

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2016年06月12日

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ネタバレ

心理学の一種である「行動分析学」の入門書。
専門用語もでてきますが、なかなかどうして読みやすいです。

どういった種類の心理学かというと、
本書から例を出せば、
冬場にこたつで朝食を取る家族のなかで、
高校生の男の子が左手をこたつにいれたまま、
ごはんを食べているというのがあります。
それで両親は男の子を「行儀が悪い」「だらしがない」のを理由にして、
両手で食べるように叱るのですが、
実は「行儀が悪い」「だらしがない」というのは理由と考えるべきではなく、
実際に理由でもないというのが、行動分析学の捉え方。
本当の理由は、男の子の席はドアの近くで、他の家族の席よりも2℃も室温が低く、
寒いのが理由で左手をこたつに入れたままごはんを食べるようになっている。
実験では、この弟の近くにストーブをもってきてやると、
ちゃんと左手をこたつから出してごはんを食べるようになっています。

このように、「こたつに左手をいれたままごはんを食べる」という行動の、
その随伴性を考えていくのが行動分析学です。
本書の大事なキーワードである行動随伴性とは、
<行動の原因を分析する枠組みで、行動とその直後の状況の変化との関係をさす>
とされています。

よって、さっきの例のように、
「行儀が悪い」「だらしがない」だとか、
「意志が弱い」「やる気がない」「欲求不満」
などの理由づけは本当の意味ではなくて、
それは行動にラベルを貼ったにすぎない、となる。
タバコをやめられないのは意志が弱いからだ、
と、心というものに原因を持たせるのは間違いだということ。
ただ行動にラベルを貼ったにすぎないものを、原因としてとらえるのが
不幸の始まりなんですね。

____

「意志」や「やる気」や「性格」は行動に対してはられたラベルであり、
実体はそれが指し示す行動と同じであるから、
これらが行動を説明する原因ではないのである。
ラベルを使えば、いちいち実体である具体的な行動を言及せずに、
ある程度の情報を伝えることができるし、便利な場合も少なくないから、
そのこと自体は問題ではない。
しかし、それを行動の原因と考えてしまうことには大いに問題がある。

ラベリングの危険性はこれ以外にもまだある。
行動にラベルをはる時、多くの場合、人は無意識のうちに
「こころ」を想定し、その「こころ」が問題行動を引き起こしている
と考えてしまう
____

と引用しましたが、そういうことになります。
そして、ラベルを貼ってそれを原因だとしてしまい、
非難するというのが問題なんですよね。
そんな個人攻撃の罠にはまらないための新しい見方を持とうというのも、
本書のねらいのひとつでした。

と、簡単な感想ですが、すごく面白かったです。
おすすめ。

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2025年06月29日

Posted by ブクログ

メリットの法則を読んだ後だったからか、
内容がすごく入ってきやすかった。

一つの行動を見た時に、
なぜそれを行なったのか過去に目を向けがちだが、
その行動の何が強化されているのか、
行動をとったあとも見ていきたいと思った。

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2025年09月13日

Posted by ブクログ

◾️Good◾️
ジュディス・コマキの有能なリーダーの指示タイミングの研究や、デイビッド・ロンバートの指示方法の違いによる遂行率の研究など、行動分析学で頻繁に引用されている先行研究が、例文とともに分かりやすく掲載されていた。

◾️More◾️
レスポンデント行動、オペラント行動、シェイピング、は運動学習やコーチングでも出てくる説明だった。

◾️New◾️
「チェイニング」は初めて聞いた手法だったので、業務で早速試してみたい。

【チェイニング】
多くのプロセスを経て完遂される行動は、プロセスの1つ1つを書き出してみる課題分析作業を行い、プロセスを順序正しく遂行できるようにする。
⑴⑵⑶⑷⑸のプロセスがある場合、⑸をまずやってみてもらう。⑸が出来るようになったら⑷⑸をやってみてもらう。というように、最後の締めだけは自分で実行し、達成感を味わわせるのが大事である。

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2024年01月01日

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意志が弱いとか性格とかじゃなく、行動の原因を分析し、行動の直後の状況の変化との関係を科学する、行動随伴性によって行動を見る考え方。
行動の直後に好子が発生するとその行動は強化される。
でも実生活にどう活用しようかな〜というとこまでは見つけられず...。

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2021年10月17日

Posted by ブクログ

面白半分で購入しましたが、いかんせん素人には難しかったのか、それとも遊び半分で読んだのがいけなかったのか、あまり面白いと感じませんでした。
良い結果が出たから行動は繰り返され、悪い結果が出たから行動は消失する、くらいしか読み取れませんでした。

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2021年03月12日

Posted by ブクログ

わかりやすい。わかりやすいのはよいが、もう少し深みも欲しい。もっと知りたくなったので、本書はそう言った意味では大成功の良書です。
実践に活かしたいと思うような考え方を学べました。

題名にあるように入門としては最適かもしれない、できれば、参考文献に引用されたものだけではなく、今後もう少し知りたい人向けに読み進むための参考文献も上げてほしかった。入門書には絶対そんなブックガイドも必要だと改めて思いました。

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2020年08月15日

Posted by ブクログ

一見複雑な行動を取っているように見えても、その原理的なものは、案外単純な要素で成り立っているのだ。ときには、「自分の行動を決定づけている行動随伴性は何か?」と自分の行動を振り返ってみることも必要なのであろう。

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2020年06月27日

Posted by ブクログ

人の行動や認識の仕方について興味持っていて、たまたま手にした本。行動の前後について考えるというのは新しい発見だった。

さらにいえば、マネジメントやコーチングなどに役立ちそうな内容もあって、さっそく仕事でも活かそうとおもう。

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2020年05月08日

Posted by ブクログ

初学者向け。いくつかの基礎的な専門用語(行動随伴性、それに関わる好子・嫌子etc)を具体的な例を挙げて説明してる。具体例がかなり身近な内容でとっつきやすいけど、物足りない感じは否めなかった。

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2020年04月22日

Posted by ブクログ

行動分析学は数学のようだ。公式を理解すれば、様々な行動を解釈できる。シンプルすぎる考え方には、賛否があると思うが、誰にでも分かりやすいという点は、今の時代にフィットしているように感ずる。

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2017年04月12日

Posted by ブクログ

入門書としては難しく感じる部分もあるかもしれない。繰り返し行動分析の考え方の基本を述べているので,その考え方が腑に落ちれば,理解しやすくなるのでは。

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2016年11月09日

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行動を強める:好子の出現,嫌子の消失
行動を弱める:好子の消失,嫌子の出現
行動随伴性,
条件性刺激によるコントロール
納得できるのだが,奥底では納得できていない自分を感じる。
行動とは何か。死人にできないこと。

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2015年10月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 行動のすぐあと、あるいは行動と同時に起こる状況の変化と行動の関係が、行動随伴性である。
 「行動は、行動のもたらす効果によって影響を受ける」というのは、行動随伴性によって行動を見ようとする行動分析学の根本的な考え方である。
 行動の直後の状況の変化によって行動の回数が増えることを、専門用語では「強化」という。
 人間の行動は、行動の直後に出現の変化が起こると強化される、そして、この時出現したものを専門用語で「好子(こうし)」という(好子出現の強化:行動の直後に好子が出現すると、その行動は将来繰り返される)。
 行動が強化される時に行動の直後に消失するものは、「好子」の逆の性質を持つもの、すなわち「嫌子(けんし)」である(嫌子抄出の強化:行動の直後に嫌子が消失すると、その行動は将来繰り返される)。
 意識されなくても、随伴性が行動を制御しているのである。
 行動しても何も起こらなければ、いずれ行動はしなくなる。強化されない行動はしないのである。強化随伴性がなければ、行動は消えてなくなる。

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2020年05月06日

Posted by ブクログ

話はなんか古臭い感じがするんじゃないかと思うけどよく書けてる。



再読2010/12/31 「行動分析学」ってのは古いんじゃなくて2000年ごろからはやっているわけか。

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2020年06月15日

購入済み

まあまあ面白い

入門書だけあって事例が分かりやすく、頭に入りやすく書かれている。だが後半は飛ばし読みしてしまった。あくまで入門であって方法論ではないということで、期待したものと違った。

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2018年05月29日

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