平谷美樹のレビュー一覧
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史実をなぞりつつ、「賊軍としての反骨心が、世間の荒波に揉まれながら、どう地ならしされて原敬という政治家が誕生したのか?」という成長譚になっています。
作者さんは岩手出身・在住なのですね。だからなのか、本作の原を支える背骨が、終盤まで一貫して、楢山佐渡の死というのが珍しい切り口。原の台詞や心情に、作者...続きを読むPosted by ブクログ -
蘭学探偵第2弾。
蘭学探偵淳庵が、居候先の辰巳芸者の豆吉の浮気を疑って、
しょぼくれてしまう話が面白かった。
結局、全くの勘違いで、
旗本の父を亡くし墓参りしているうちに、
詐欺に巻き込まれていた話だった。
本当に余計なお世話かと思うが、
この話を1巻目にした方が良かったのでは。
登場人物たちに...続きを読むPosted by ブクログ -
Tさんのおすすめ。
長崎生まれの蘭学育ち。
江戸に出て来たが、暴力沙汰を起こし、
学問で身を立てることも出来ず、
辰巳芸者の豆吉の居候になっている。
蘭学の知識を使って事件を解決していくが、
どうものっかれない。
タイムスリップして現代の科学技術で事件を解決する女十手持ちの話の方が、
よほど真実...続きを読むPosted by ブクログ -
義経の影武者の話だけど、影武者の方が、生まれや育ちの関係(底辺の人間だから)で、当然強い。義経の貴種ならではの弱さとの対比が、人間の悲しみを浮き彫りにしているように思う。Posted by ブクログ
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生ける屍 本所深川反魂の宴/本草学者 未練の訪れ/
丑の刻参り 呪いの行方/雪女郎 凍月の眠り
不思議には裏がある。人に仕業に違いないと信じる金魚。
不思議を目にしてしまった彼女はどんな折り合いをつけるのだろう。Posted by ブクログ -
シリーズの中で一番面白かった!
前半おもしろくてサクサク読んだ!
だんだん採薬使と御庭番のバランスが!!
もっと採薬使っぽい話が読みたいなーPosted by ブクログ -
作者があとがきで記している通り、怖い話ばかりではなく、哀切な話、心温まる話なども収録されていて、
バラエティーに富んでいる。こういうのは、集めようとするのではなく、自然に集まって来るものなのだろう。これが最後と言いつつ、本書がシリーズ六作目。次回作が出るのも時間の問題か。 -
この作家はいい本をたくさん出しているので、読んでみた。
原敬の出身でもある東北の作家平谷さんの、資料をたくさん読み込んで尊敬する人物像の少年時代から語る。
幕末の東北ではどんな政治が行われていたか?
江戸以西とはいささか違い、天災に続いて見舞われ、生死をかけた百姓一揆が起こる。
当時、百姓といえど...続きを読むPosted by ブクログ -
「鉄の王」のお話の中の不死の蹈鞴衆の逸話の元になるストーリー。
ロマのように放浪しながら生きる「橘衆〜蹈鞴集団」
偶然13〜4歳の多霧が見つけた瀕死の美男の治療を手伝ったことから事件に巻き込まれる。
不死の男を探すある藩の部隊が、蹈鞴衆を見つけては皆殺しにし、生き残った不死の男を探そうと言う企み...続きを読むPosted by ブクログ -
小禄の掃除之者の跡取り問題は、なかなか厳しい。
山野小左衛門の二人の息子も、嫌がっていた。
が、ここにきて長男、左馬之祐の様子が変わってきた。
初めは口も聞かなかった者だが、時折仕事の様子を聞いているように。
御書物蔵の蔵書が3冊行方不明事件。
浜御殿のお掃除お手伝いの件。
中奥の煤払いの中...続きを読むPosted by ブクログ -
シリーズ第3巻。
嫡男が見習いとして、仕事をするようになった小左衛門は嬉しい。が反面、次男のことが気がかりでもあった。
一つ目の話は、至る所にゴミを重ねて、死んでしまった旗本の屋敷の掃除を頼まれる、それも奉行所から。
町人の目に晒してはならない文書があるやも知れぬというのだ。
尾張藩の戸山屋敷...続きを読むPosted by ブクログ -
面白い視点の時代小説!
本丸の掃除を仕事とするのは、掃除之者。青山御掃除町に住む。山野小左衛門は本丸御殿を仕事の場所とする山野組の頭である。
小左衛門のところに何台が降りかかるが。。。。
三十俵四人扶持というお目見え以下の身分の低いお役目だ。
だがメンバーそれぞれ掃除に誇りを持って、それぞれ工夫を...続きを読むPosted by ブクログ -
今回はメインストーリに加え、他の登場人物を主役に置いた小噺もあった。
メインストーリー、今回は登場人物人物の身近にことが起きて、その分入り込んで読めた。
面白かった。とくに無念の話はなかなかいい展開だったなぁ。
2020.9.1
86Posted by ブクログ -
薬楽堂主催の新人賞を軸にした四編の連作短編。
8歳ながら聡すぎて生きづらいおけいちゃんだが、金魚や真葛とともに、起こった怪異の謎を解き、徐々に人の心を慮ることを覚えていくのは、良かったなぁ、と思う。
金魚が無念を憎からず思っていることは、シリーズ当初から無念さん推しのわたしとしては嬉しいです。
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ゴミソの鐵次シリーズの外伝扱いですが、裏に住んでいる鐵次は出てきません。
契約上の大人の事情ってやつですか
ワトソンキャラの佐吉の軽さもあって、少し軽めで軽快Posted by ブクログ -
「御掃除は戦でござる」
ひたすら真面目にお役目に励む山野組の面々。
そんな彼らの働きが認められたがために、次々と厄介な案件がもたらされる。そしてまたそれを真面目にこなすがゆえに、厄介事がまわってくる。
ついにはプロフェッショナルな「忍び」と勘違いされ…
別のシリーズの登場人物も出てきたりして、著者...続きを読むPosted by ブクログ -
登場人物が少しずつ増えていくのも、シリーズものの楽しみだが、今回は大物の登場。葛飾応為。葛飾北斎の娘で、自身も絵師。金魚の戯作に挿絵を描きたいと押しかけてきた。前作だけの登場かと思ったおけいちゃんも再び登場し、気の強い女性がたくさんで、読んでいて楽しい。Posted by ブクログ
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千両萬両 冥途の道行/戯作修行 加賀屋河童騒動/月下狐之舞 つゆの出立/春吉殺し 薬楽堂天手古舞
金魚さん謎解き沢山してるけど、いったいいつ戯作してるの?スーパーお姉さんですね。無念とはどうなるんだろう?
ちょっと前に読んだ本と登場人物がかぶってたり設定が似てたりすると楽しくなる。Posted by ブクログ