平谷美樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ貸し物屋お庸シリーズ5冊目。
相変わらず神様が出てきたり、亡霊が出てきたりだが、
とうとう神楽家がお庸の背中を見たがる理由が分かった。
女湯の中にまで人を送り込んだのは、
背中に三つならんだほくろがあるかどうかを
知りたかったためらしい。
そのほくろが三連様、みづら様の証らしいのだが、
お庸の家族が強盗に殺されたのは、
そのみづら様を殺すためだったのではないかと、
神楽家に乗り込んだ清五郎は言い放つ。
だが、お庸にはほくろはなかったものの、
丸いやけどの痕があったために、真相はわからず。
神楽家の殿様が気にかける「みづら様」が何なのかも、
わからずじまい。
そこら辺の事情をまだ知らされ -
Posted by ブクログ
ネタバレ貸し物屋お庸シリーズ。
思いっきり読む順番を間違えた。
裏表紙のあらすじの中の「第二弾」という字だけを拾って読み始めたが、
あなたは誰? 守り袋って? 女中の話って?
といくつもはてなマークを頭から飛ばしてしまった。
それもそのはず、このシリーズはどうも出版社をまたいで、
出ているらしい。
通算するとこの作品は6冊目。
いきなり一番最初と最新刊を読んでしまった。
道理でお庸が「大人」になっているはずだ。
いや、一人前になったと本人が思っているだけらしい。
偽物坊主の読経にひかれて集まってきてしまった亡霊たちを、
家神として修行中の姉の守り袋を餌に、
成仏させてくれる坊主のことろへぞろぞろ -
購入済み
付喪神の命名が面白い
不思議な力はあるが冷淡でつっけんどんな武家風の言葉遣いのヒロインの人物造詣が面白い。万人向けの人物像にしないところに作者のこだわりを感じる。
相方の佐吉は典型的な江戸っ子の造形。こちらは万人向け。
前作に続きこの作品でも付喪神のネーミングが凝っていて面白い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ修法師百夜シリーズ第二弾。
相変わらず、鐡次は影も形も出てこない。
一番弟子を勝手に名乗って痛い目にあう佐吉と百夜で、
話がテンポ良く進むので、
別に登場してくれなくても良いのだが。
大工の庄七のところへ勝虫ことオニヤンマが
現れるお話「勝虫」が良かった。
延命草と呼ばれた江戸の煙草の事情が知れたし、
理由が庄七に娘を頼むという親心だったことも、
祝言の席にも現れ、呼び止められて酒杯にとまったラストも良かった。
百夜の話の方が、心温まる話が多い気がする。
仕込み杖のことをとがめだてしようとする腰抜け同心を
百夜が黙らせる場面も良かった。
そして、百夜にライバルが、といっても腕っぷしの方