平谷美樹のレビュー一覧

  • 大一揆

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    『大一揆』含め、最近、民衆史関連の書籍をよく読んでいる気がする。私の中で「一揆」が勃発しているのかもしれない。

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    2025年04月11日
  • 岩手怪談

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    隣県で風景が浮かぶところも多く身近なためか臨場感を感じられて一際ゾクッとできたと思います。

    今後、訪れた時にも「あの話にあった場所か」と思うことができて、その土地での想い出が一つ増えそうで楽しみです。

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    2025年03月08日
  • 国萌ゆる 小説 原敬

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    侍の世界の終わりから国を開き未知の文化が怒涛のようにやって来た時代を駆け抜けた
    原敬と言う人物が心を持って目の前に現れた
    思ったより普通の人だと感じた
    良いところも悪いところも色々な面を持ち、少しだけ政治に向かう意識のある人

    当時から見て今の日本は成長しているのかな?
    政治の世界はまだまだ未熟に感じてしまう

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    2025年02月19日
  • 国萌ゆる 小説 原敬

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    正直言って原敬という人については、名前を聞いたことがある、という程度で、あまり興味がなかった。「平民宰相」と呼ばれたことは知っていたけど、どういう政治家だったかも知らなかった。この作品で、結構面白い(こういう表現は失礼かもしれないけど?)人物だったことが分かって、今まで「地味」だと思っていた人でも、深く知ってみると、意外と面白いと思った。

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    2025年01月24日
  • 蘭学探偵 岩永淳庵 幽霊と若侍

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     シリーズ2作目。4作の短編いずれも異なる趣向で純粋に謎解きを楽しむことができた。淳庵は知識hずば抜けているが、決して天才肌ではなく、悩む時間も多く、9割型は自分の足で稼いだ情報を元に1割のひらめきで解決する形なのが、リアルで人間的で良い。周辺の瀬川も土屋も贄も皆友好的で読んでいて気持ちが良い。まだまだ続いてほしい。
     短編では最終話の冷蔵庫システムが印象的。西洋で発明される数十年前に日本で自力で私的に作られていたと言うのは非現実的ではなく、全然有り得るなと思う。

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    2025年01月20日
  • 貸し物屋お庸謎解き帖 髪結いの亭主

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    ネタバレ

    貸し物屋お庸シリーズ8冊目。

    なんだかすっかり分別がついてしまった感じのお庸。
    早とちりで飛び出して行ったりするのが良かったのに。
    割れた鼈甲の櫛を拾ったために、
    生霊に取りつかれてしまった子供にお節介するのは良いけど、
    幼馴染みの伯父に「粋」を語ったり、
    松之助の親子関係に口出したりとか。
    清五郎への恋心も落ち着いたみたいだし、
    なんだかなー。

    神楽家のみづら様の話も全然進まない。

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    2025年01月02日
  • でんでら国 上

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    この物語は、一つに年貢という定法から逸脱した桃源郷たる棄老集落を描き、もう一つに隠田を暴く代官側の人間模様を描く。特に惚けてしまった父を抱える別段廻役・平太郎がキーパーソンになりそうだ。田植えのための代掻き水が沢を濁すことに気付いた平太郎。でんでら国に平太郎が辿り着くかという間際に、野宿中の平太郎が不慮の怪我を負い(代官所的に)消息不明となる……。でんでら国では長閑な時が流れるが、農民と武士との溝は埋まりそうにない。無さそうで有りそうな山奥の隠れ里という設定が面白い。

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    2024年12月23日
  • 天酒頂戴

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    最後までハラハラしながら読んだ。だんだん二人が近づいて行く。話の締めとして、出会って、対決することになったんだけど、結局、どうなったんだ?希望のある行く末であって欲しい、と願う。

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    2024年11月27日
  • 貸し物屋お庸謎解き帖 髪結いの亭主

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    髪結いの亭主/割れた鼈甲櫛/六尺の釣り竿/
    火の用心さっしゃりやしょう/凶刃と大火鉢

    物を貸すと、もれなく謎が付いてくる?そんな訳はないと思うのだけど……お庸に限ってはそんな訳があるようで。さて今回は??

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    2024年06月10日
  • 賢治と妖精琥珀

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    ネタバレ

    宮澤賢治を取り巻く幻想活劇。最愛のトシが亡くなった半年後、農学校生徒の就職依頼で樺太に行こうとした矢先、妖精が閉じ込められた琥珀を譲り受け、ロシアの怪僧ラスプーチンに狙われ……。突飛な発想この上ないのに、宮澤賢治ならそういう事態に巻き込まれる可能性もありそうだと納得してしまえるからすごい。道中、常にトシの気配を追い求めており、だからこそラストの行動もグッときた。

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    2024年01月07日
  • 貸し物屋お庸謎解き帖~五本の蛇目

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    ネタバレ

    貸し物屋お庸シリーズ5冊目。

    相変わらず神様が出てきたり、亡霊が出てきたりだが、
    とうとう神楽家がお庸の背中を見たがる理由が分かった。
    女湯の中にまで人を送り込んだのは、
    背中に三つならんだほくろがあるかどうかを
    知りたかったためらしい。

    そのほくろが三連様、みづら様の証らしいのだが、
    お庸の家族が強盗に殺されたのは、
    そのみづら様を殺すためだったのではないかと、
    神楽家に乗り込んだ清五郎は言い放つ。

    だが、お庸にはほくろはなかったものの、
    丸いやけどの痕があったために、真相はわからず。
    神楽家の殿様が気にかける「みづら様」が何なのかも、
    わからずじまい。

    そこら辺の事情をまだ知らされ

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    2023年08月19日
  • 貸し物屋お庸謎解き帖~五本の蛇目

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    能管の翁/魚屋指南/五本の蛇目/野分の後/湯屋の客

    何かを借りに来るのに訳ありの人。そんな人の出す香りをお庸は嗅ぐのかもしれない。単なるもの好きかもしれないけれど。
    それで救われる人がいるならよいのかな

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    2023年08月13日
  • 大一揆

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    題名からは 「一揆衆と施政者の戦い!!」と思ったら、
    帯には「一揆衆波乱の行軍」とあり、行軍??

    知略を尽くすことで命を守り要求を認めさせる。
    う~~ん ここまで考えられない、自分には。

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    2023年06月06日
  • 貸し物屋お庸謎解き帖 桜と長持

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    ネタバレ

    貸し物屋お庸シリーズ(出版で)7冊目。

    なるほどなるほど。
    ここでお庸に気のある蔭間の綾太郎が登場するのか。
    先に「百鬼夜行の宵」を読んでしまって、
    勝手に作り出した謎が解けた。

    綾太郎が登場する「遠眼鏡の向こう」、
    人情幽霊話の「子猿の面」「大歳の客」と
    結構面白かった。

    「大歳の客」では、
    その客、息子の元を訪れる父親が「幽霊」なら、
    雪踏みができるのはおかしいし、
    「子猿の面」では、
    犬の幽霊と分かった時点で飼い犬のことを思い出さない飼い主は冷たいが、
    そこらへんは野暮なことは言いっこなし、というところ。

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    2023年05月27日
  • 貸し物屋お庸謎解き帖 百鬼夜行の宵

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    ネタバレ

    貸し物屋お庸シリーズ。

    思いっきり読む順番を間違えた。
    裏表紙のあらすじの中の「第二弾」という字だけを拾って読み始めたが、
    あなたは誰? 守り袋って? 女中の話って?
    といくつもはてなマークを頭から飛ばしてしまった。

    それもそのはず、このシリーズはどうも出版社をまたいで、
    出ているらしい。
    通算するとこの作品は6冊目。
    いきなり一番最初と最新刊を読んでしまった。
    道理でお庸が「大人」になっているはずだ。
    いや、一人前になったと本人が思っているだけらしい。

    偽物坊主の読経にひかれて集まってきてしまった亡霊たちを、
    家神として修行中の姉の守り袋を餌に、
    成仏させてくれる坊主のことろへぞろぞろ

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    2023年05月23日
  • 鍬ヶ崎心中 幕末宮古湾海戦異聞

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    作品の題名から、凄く重くて救いようの無い話かと思ったら、読後感は、意外と希望が持てるものだった。庶民は強い❗

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    2023年05月06日
  • 江戸城 御掃除之者!

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    軽妙で楽しい、チームワークも見どころ。
    江戸城のお掃除担当のお仕事小説。
    大奥がらみの怪談風の話もあって、面白く読めた。

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    2022年11月28日
  • 九十九神曼荼羅シリーズ 百夜・百鬼夜行帖2 台所の龍

    購入済み

    付喪神の命名が面白い

    不思議な力はあるが冷淡でつっけんどんな武家風の言葉遣いのヒロインの人物造詣が面白い。万人向けの人物像にしないところに作者のこだわりを感じる。
    相方の佐吉は典型的な江戸っ子の造形。こちらは万人向け。
    前作に続きこの作品でも付喪神のネーミングが凝っていて面白い。

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    2022年11月08日
  • 慚愧の赤鬼 修法師百夜まじない帖 巻之二

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    ネタバレ

    修法師百夜シリーズ第二弾。

    相変わらず、鐡次は影も形も出てこない。
    一番弟子を勝手に名乗って痛い目にあう佐吉と百夜で、
    話がテンポ良く進むので、
    別に登場してくれなくても良いのだが。

    大工の庄七のところへ勝虫ことオニヤンマが
    現れるお話「勝虫」が良かった。
    延命草と呼ばれた江戸の煙草の事情が知れたし、
    理由が庄七に娘を頼むという親心だったことも、
    祝言の席にも現れ、呼び止められて酒杯にとまったラストも良かった。
    百夜の話の方が、心温まる話が多い気がする。

    仕込み杖のことをとがめだてしようとする腰抜け同心を
    百夜が黙らせる場面も良かった。

    そして、百夜にライバルが、といっても腕っぷしの方

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    2022年10月03日
  • 草紙屋薬楽堂ふしぎ始末

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    出版社と新刊書店と古本屋を兼ねていた江戸時代の本屋が舞台、謎を解くのは作家たちという江戸物ミステリー

    深刻な殺人や犯罪では無いので読後感が愉快なのが良いです
    登場人物たちのキャラ立ちも良く楽しめました

    登場人物たちに個性があって、そのどれもが時代背景をしっかり落とし込んで出来ているのが分かって、上滑りしない事に感激してしまった

    それなのに読み口が軽くて、江戸っ子会話もテンポ良く、声を出して笑える場面も多くて楽しかった

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    2022年09月22日