平谷美樹のレビュー一覧
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うぁぁ。読み終わってしまった。。。
今まで、破竹の勢いで読んできたのに、なぜか読み進める速度がこの巻になって明らかにペースダウン。
体調不良になったとかいかんともしがたい部分はあるけれど、他に気になることを始めたりして、明らかに意欲が落ちている。
なぜか。
サブタイトルで、結末が見えるから。
そこではじめて、明秀の好敵手であった突欲を憎からず思っていたことに気づいたのでした。
生まれが生まれだっただけで、悪いヤツじゃないやん、て同情もあったかもだけど、それでも。
時代が時代なら賢王となったかもしれなくて、歴史的史実からの平谷さんの創作であるにも関わらず、このタイミングでの退場は、惜しくて仕方が -
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唐紅色の約束、か。
なるほど。
おけいちゃんは現在で言えば、生きにくさを抱えた子なのかもしれないな。
金魚という友だちを得たことで少しでも救いになってくれたらいい。
そして無念の幽霊嫌いの原因が明らかに。
七年もの間、よく耐えたね。
「自分だけが生き残ってしまった」という後悔がそうさせてしまったのかもしれないし、本能寺無念というペンネームにも、その気持ちが現れているのかも。
ともかく、少しずつその傷が癒えればいいなぁ。
今巻は、松吉と竹吉の薮入りを描いた短編「薮入り」、勘兵衛とかつての愛弟子との淡い懸想「名月を杯に映して」、真葛が著した『独考』をどうにか本にしようとがんばる長右衛門のスピン -
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久しぶりに、面白い物語に出会えた気がします!
手にしたきっかけは、高田郁さんの推薦文のかかれた帯。平谷美樹さんは、はじめましての作家さんです。
戯作者志願の金魚(きんとと)と、戯作で食べていくのがおっつかっつの、けっこうイケメン本能寺無念のいいコンビが、江戸で起こる不思議を気持ちよく解決していきます。
あと、元御庭乃者(忍びとして情報収集をしていた)北野貫兵衛がいい仕事してます。このご仁もけっこう好きかも。とにかく主要人物のキャラがどれもいいです。
金魚の過去には苦しくなるけれど、それを蹴り飛ばすほどの賢さや洞察力の鋭さとさばさばした性格が、とても好ましく、すべてを応援したくなります。
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ネタバレ著者の主な執筆ジャンルは「SF」である。だが著者は同時に「視える」人でもある。
これは、著者が三十年あまりにわたって体験したり蒐集したりした怪奇譚を、嘘偽りなく本当に百話収録した実話怪談集である……。
このシリーズも大好きです。「視える」人でありながら怪異を受け入れつつも、本来SF畑である人間らしく、怪異に合理的な説明をつけようと試みる話もあります。
中には本当に怪異ではなく、現代科学で解決できた怪異譚もあり、その時は井上円了先生の「お化け談義」を思い出しました。
しかしそうした誤解や勘違いも、体験者自身からすれば正しく怪談なわけで、やはり怪談は主観的な恐怖を前面に出さなければ怪談 -
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ネタバレ毎年刊行されているシリーズの最新作である。筆者の在地が岩手県ということもあり、今巻にはあの「東日本大震災」前後に起きた不可解な出来事も収録されている。
まだ震災の傷が癒えきらないこの時期にそんな話を出版するのは不謹慎だ。そう主張する方もいるかもしれない。
だが以前にも紹介した、稲川淳二さんが語った戦争に関わる怪談と同様、多くの人々が亡くなった事象に関わる怪談というものは、一般的な怪談のそれとは大きく異なる。
単に読者を怖がらせるものほど、「創り」であることがほとんどだ。本物の戦争や震災に関わる怪談は、恐怖を抱かせるものはほとんどない。むしろ生存した方々、亡くなった方々双方への「鎮魂慰撫 -
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奥州安倍氏の三男・宗任の一代記。岩手出身の平谷氏らしい郷土愛を感じる作品だった。ただ奥州合戦を描いた小説といえば、どうしても高橋克彦『炎立つ』が想起され、比較して読んでしまうのは避けられなかった。
本作の大きな特徴は木幡橿机という朝廷側の刺客がかき乱す点だが、何故朝廷がそこまで固執するのかが腑に落ちず、魅力的な敵とは最後まで映らなかった。同様に、源義家を「残忍無礼な武者」として描く試み自体は面白いアプローチだが、やり過ぎな印象。『炎立つ』で見られたような、安倍氏と源氏の複雑な絆と因縁が本作ではやや希薄に映った。
一方で良かったのは配流後の伊予・太宰府での宗任の日常を描いた場面。戦記として