平谷美樹のレビュー一覧
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久しぶりに、面白い物語に出会えた気がします!
手にしたきっかけは、高田郁さんの推薦文のかかれた帯。平谷美樹さんは、はじめましての作家さんです。
戯作者志願の金魚(きんとと)と、戯作で食べていくのがおっつかっつの、けっこうイケメン本能寺無念のいいコンビが、江戸で起こる不思議を気持ちよく解決していき...続きを読むPosted by ブクログ -
金魚が主人公の話の間に、聞き書き藥楽堂波奈志として、脇役の人たちを主人公とした話が入り、さらに本編でも登場人物の過去や、これまで表に出てきていなかった設定が明らかになってきていて、ますます面白くなってきている。3つの短編のそれぞれで、金魚の煙管や煙草入れの趣向が違っていて、季節ごとのお洒落の様子も楽...続きを読むPosted by ブクログ
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シリーズ2作目というのは、1巻の雰囲気からそれほど変化がないかと思っていたら、大きく動いた。必ずしも1話完結でなくてもいいというのもあるが、何と言っても只野真葛という新キャラクターの存在が大きい。巻末の参考文献を見ると実在の女性らしい。真葛と金魚の推理対決が面白く、この後も登場してほしい。Posted by ブクログ
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4巻本なので臆していたけどめっちゃ面白本である。読み終わるのに時間かかったのはカバンの奥にしまいこんでしまった為。
二巻目が近所の本屋に無くやきもき。買っておけば良かった。
本書で平泉に目覚めました。すみません、遅すぎです。これから本書と並行していろいろ読む予定です。Posted by ブクログ -
毎年刊行されているシリーズの最新作である。筆者の在地が岩手県ということもあり、今巻にはあの「東日本大震災」前後に起きた不可解な出来事も収録されている。
まだ震災の傷が癒えきらないこの時期にそんな話を出版するのは不謹慎だ。そう主張する方もいるかもしれない。
だが以前にも紹介した、稲川淳二さんが語...続きを読むPosted by ブクログ -
貸し物屋お庸シリーズ5冊目。
相変わらず神様が出てきたり、亡霊が出てきたりだが、
とうとう神楽家がお庸の背中を見たがる理由が分かった。
女湯の中にまで人を送り込んだのは、
背中に三つならんだほくろがあるかどうかを
知りたかったためらしい。
そのほくろが三連様、みづら様の証らしいのだが、
お庸の家...続きを読むPosted by ブクログ -
能管の翁/魚屋指南/五本の蛇目/野分の後/湯屋の客
何かを借りに来るのに訳ありの人。そんな人の出す香りをお庸は嗅ぐのかもしれない。単なるもの好きかもしれないけれど。
それで救われる人がいるならよいのかなPosted by ブクログ -
貸し物屋お庸シリーズ(出版で)5冊目。
なるほどなるほど。
ここでお庸に気のある蔭間の綾太郎が登場するのか。
先に「百鬼夜行の宵」を読んでしまって、
勝手に作り出した謎が解けた。
綾太郎が登場する「遠眼鏡の向こう」、
人情幽霊話の「子猿の面」「大歳の客」と
結構面白かった。
「大歳の客」では、...続きを読むPosted by ブクログ -
貸し物屋お庸シリーズ。
思いっきり読む順番を間違えた。
裏表紙のあらすじの中の「第二弾」という字だけを拾って読み始めたが、
あなたは誰? 守り袋って? 女中の話って?
といくつもはてなマークを頭から飛ばしてしまった。
それもそのはず、このシリーズはどうも出版社をまたいで、
出ているらしい。
通算...続きを読むPosted by ブクログ -
不思議な力はあるが冷淡でつっけんどんな武家風の言葉遣いのヒロインの人物造詣が面白い。万人向けの人物像にしないところに作者のこだわりを感じる。
相方の佐吉は典型的な江戸っ子の造形。こちらは万人向け。
前作に続きこの作品でも付喪神のネーミングが凝っていて面白い。 -
修法師百夜シリーズ第二弾。
相変わらず、鐡次は影も形も出てこない。
一番弟子を勝手に名乗って痛い目にあう佐吉と百夜で、
話がテンポ良く進むので、
別に登場してくれなくても良いのだが。
大工の庄七のところへ勝虫ことオニヤンマが
現れるお話「勝虫」が良かった。
延命草と呼ばれた江戸の煙草の事情が知れ...続きを読むPosted by ブクログ -
出版社と新刊書店と古本屋を兼ねていた江戸時代の本屋が舞台、謎を解くのは作家たちという江戸物ミステリー
深刻な殺人や犯罪では無いので読後感が愉快なのが良いです
登場人物たちのキャラ立ちも良く楽しめました
登場人物たちに個性があって、そのどれもが時代背景をしっかり落とし込んで出来ているのが分かって、...続きを読むPosted by ブクログ -
江戸の作家と版元(本屋)を主役と舞台に謎解きをするシリーズ2作目
幽霊や妖の噂話、それは口伝の果てに不可思議になった人為的な謎
その謎や犯罪を解き明かしていく女流作家の卵、金魚と仲間達の痛快劇
実在の女流文学者、只野真葛も登場して、さらに賑やかに楽しくなった今巻
強烈なキャラクターだった故に、仙台...続きを読むPosted by ブクログ